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宗教・哲学・思想を語るスレッド

412ミカL ◆b9uVALk3K6:2012/07/18(水) 19:57:52
イスラエル王国はなぜ、滅んだか?

>サマリヤのその後の運命(17・24〜41)−北10部族の消失

アッシリヤ王の占領地対策は、イスラエルの指導者層をアッシリヤ各地に強制移住させ、代わりに
異民族をサマリヤに移住させるというもので、そのため、12部族中、北の10部族は歴史上消失し、
アッシリヤに服属していた南ユダ王国のユダ族とベニヤミン族のみが残ります。異民族の入った
サマリヤ地方はヤーウェ宗教との混交的祭儀に発展した、独特の宗教を生み出します(17・32〜33)。

北イスラエル滅亡の意味―金の子牛

このようにして、ソロモンの死後、南北に分離(BC926)してから、ほぼ200年にして北イスラエルは
滅びます(BC722)。では何故、北イスラエルが滅んだか。それは「ヤロブアムの罪(金の子牛)、
偶像崇拝だ」と、申命記史家は「王下17・7〜23」で総括します。

この北イスラエルの滅亡により、難民として南に亡命した北の預言者、エロヒストらが大きな影響を、
南ユダ王国に与えます。アモスやホセヤなど北の預言者のエロヒスト神学(ヤコブ伝承―出エジプト、
シナイ・シケム契約による誓約共同体としての部族連合)が、南ユダのヤーウェスト神学(アブラハム
伝承―ダビデ契約による王制)と出会います。南北分裂以来の敵対感情も北部族の消滅によりやが
て和解し(※1、ホセ2・2)、同胞民族精神が回復します。

この北の神学―シナイ契約による部族連合精神が大イスラエル民族精神として、強敵アッシリヤと
戦う、挙国一致体制の理念に生かされ、ヨシア宗教革命(後述)の原点、原申命記となったのです。
北イスラエル滅亡の果実が原申命記と言えます。

また、北王国の滅亡から140年後ユダ王国も新バビロンにより滅びます(BC587)が、この、滅亡・
捕囚・再建という民族の苦難を経て、原始ヤーウェ宗教が再生して古代ユダヤ教となり、ネヘミヤ時
代以降(BC400〜350)にその経典としてモーセ五書が成立します。
http://www.asahi-net.or.jp/~zm4m-ootk/42retuouki.html


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