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世界的不良債権問題の解決は日本の覚醒から 2

21090-136:2014/08/18(月) 04:44:19
どうするべきか。

今さら、消費税率を元に戻すわけにいかないから、せめて来年10月からの税率10%への引き上げを見送るべきなのは言うまでもない。

だが、そうした消費税に限定した議論では、「増える社会保障財源をどうするのか」という財務官僚の論理に押し切られるのがオチである。
20年デフレで沈んできた日本経済にふさわしい財政政策をどう位置づけるか、という基本的な路線を明確にすることから再出発すべきではないか。

そもそも、消費税増税は財政のプライマリーバランス(公債など債務関連の元利払いや公債発行を除く財政収支)を均衡させるために
欠かせないという論理が殺し文句になってきた。
増税なしで適切な経済政策を実行して景気を浮揚させると税収は自然に増加し、財政収支が均衡に向かうという事実が無視されてきた。

アベノミクスが成果を挙げた13年度、名目国内総生産(GDP)の前年比伸び率は1・9%であるのに対し、税収総額は6・9%伸びた。
GDP増加分1に対して税収がどれだけ増えたかという税収弾性値は3・7である
(グラフ参照)。財務省は税収弾性値を1・1程度にしか見ない。(後略)』

 2013年度の名目GDPは1.9%成長だった。それに対し、税収は6.9%の増加。
 すなわち、税収弾性値は3.7。
 税収弾性値を3と置き、名目GDPが今後、2%のペースで成長していくと想定してみよう(低い成長率だが)。
すると、税収は6%ずつ増えていくことになる。
 現在の税収が50兆円であると仮定すると、毎年3兆円のペースで税収が増えていくことになるのだ。
社会保障費の1.2兆円「程度」の増加など、余裕で賄い続けることが可能である。

【図265−1 長期で見た日本の税収弾性値(絶対値評価)】
20140728.png
出典:内閣府、総務省

 要するに、社会保障の財源確保のカギは、「名目GDPの安定的な成長」なのだ。

 そして、名目GDPは実質的に経済が成長しなくても、日本経済がデフレから脱却し、
GDPデフレータベースのインフレ率がプラス化するだけで達成できる(ちなみに、2014年第一四半期のGDPデフレータは、
未だにマイナス0.1%だった)。

 GDPデフレータをプラス化するには、どうしたらいいのか? 誰かが「モノやサービスを購入する」形でお金を使い、
デフレから脱却すればいいのだ。

 ところが、現実の政府は消費税増税により、国民の消費を減らし、さらに来年度予算で支出抑制を行う緊縮財政路線を進もうとしている。
向かうべき方向が、まるで正反対なのだ。

 「カネを使い、あるいはカネを使わせ、GDPデフレータをプラス化し、名目GDPを成長させることで『財源』が確保される」
にも関わらず、政府は国民にカネを使わせず、自らの支出をも削ろうとしている。

 橋本政権、小泉政権が犯した過ちを、そのままなぞろうとしているわけだ(と言うより、すでになぞっている)。
 しかも、今回は橋本政権期(デフレではなかった)や小泉政権期(アメリカの不動産バブルという外需があった)とは異なり、
「外需が不安定で輸出が伸び悩み、国民がデフレマインドに冒され、カネを使いたがらず、家計貯蓄率は1%にまで落ち込み、
実質賃金が下落を続けている」

 最悪の状況で、更なる増税と政府支出削減に踏み込もうとしているのである。
抵抗しなければならない。安倍政権の現在の経済政策では、「国民が豊かになる日本」を取り戻すことはできない。
政府に政策転換を迫るには、可能な限り「データ」に基づき、理路整然と、誰にでも分かる形で現状と解決策を説明する必要がある。
そのためには、ある程度の基礎知識が必要だ。
だからこそ、現在の日本国民は「税収弾性値」に代表される「羅針盤」について、正しく理解する必要があるのである。




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