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名字の言 +α (代理人様専用)
1
:
若鷹の掲示板 管理人
:2009/01/09(金) 15:48:02
若鷹の掲示板2(
http://www3.ezbbs.net/18/wakataka/
)で投稿されている代理人様専用の投稿スレです。
名字の言や有益な情報のスレです。
一般の方の投稿はご遠慮ください。
2
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:11:29
名字の言
名前:代理人 日付:1月1日(木) 0時0分
21世紀に入り、9年目の新年を迎え、新世紀の課題が見えてきた。
環境問題をはじめ難題も多いが、人類の英知と協調の力で乗り越えていきたい。
国内では今、多くの人が「安心・安全・安定」を希求している。
金融危機による国内経済の動向を筆頭に、地域社会の治安や環境問題、食品、健康に至るまで、
一日も早く安定した世界や生活を確立したいとの願いは強い。
「善悪可否を考え、たがいに取引して物を融通しあい、ともに利益を求めるのが、商の本義である」
(『虹を見ていた』津本陽著、NHK出版)。明治の実業家・渋沢栄一の言葉だが、これは経済活動の基本理念を示している。
善悪をわきまえ、物を融通し、ともに利益を求めるという彼の信条には、人間の温かみを感じる。
人には二つの顔がある。他者の幸福を考えられる顔と、利己に走る顔。
自分中心のわがままな顔をしている時、心はエゴイズムの闇に包まれている。
エゴをどう超克するか。そこに諸課題を解く鍵がある。
ハーバード大学教授で世界的な宗教学者ハービー・コックス博士と池田SGI会長は、
対談集の中で、エゴを克服するのは自己変革の勇気であり精神の力であると述べ、
人々の内発的な力をわき起こす仏教の力こそ不可欠と語っている。
人間が自身を変える――人間革命への挑戦が、新世紀の未来を開く根源力といえよう。(09.01.01) (弓)
3
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:12:55
名字の言
名前:代理人 日付:1月4日(日) 10時49分
正嘉の大地震、北条一門の同士打ち、蒙古襲来――大聖人は最悪の事態が続く時代を喝破された。
「大悪は大善の来るべき瑞相である。世の中が乱れた時こそ、世界広宣流布という大善が到来する。
決して悲嘆すべきではない」(御書1467ページ、趣意)。
この大確信を紹介し、名誉会長が年頭の挨拶に立ったのが1974年(昭和49年)。
高度成長を終焉させた、いわゆるオイルショックの荒波が列島を覆っていた。
「だからこそ、仏法で、どれだけこの社会の激浪を乗り切れるか、その実証を示していくのです」と、
掲げられた同年のテーマは「社会の年」。
学会が個人の幸福実現のみならず、日本の再生と発展に貢献せんとする気概に満ちたものだった。
翻って現代。米国の住宅バブル崩壊に端を発した金融危機に世界は震撼。
経済至上主義の破綻は、心の貧困をも浮き彫りにした。
閉塞感という灰色に染まる青き地球。出口はあるのか。
「所詮宗教革命によって心の根底から建て直さなければ、
一切人事の混乱は永久に治すべからず」とは牧口初代会長の箴言――
ならば「試練こそ功徳」と快活に進む我らの勝利こそ、時代の闇破る光。社会を照らす大善となろう。
さあ、私は勝つ! そう決めて一年を出発しよう。(09.01.04) (音)
4
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:13:50
名字の言
名前:代理人 日付:1月5日(月) 10時21分
「池田香峯子・名誉会長夫人は、まさに微笑みの外交官ですね!」。
東京・信濃町の創価世界女性会館を訪れた、中国・陝西師範大学の蕭正洪副学長は語った。
同大学には、女性の文化を宣揚する中国唯一の総合博物館「婦女文化博物館」がある。
その名誉館長証が昨年11月、名誉会長夫人に。夫人の謝辞の次の言葉が印象に残る。
「何があっても負けない心があってこそ、美しい微笑みが生まれる。そして、その微笑みから、幸福が光り平和が広がる」。
「美しい微笑み」と「何があっても負けない心」は、コインの表と裏のようなものだろう。
信念の思想家の内村鑑三は、微笑は「大なる勢力」であり、春風のように「心の堅氷を解く」力と言ったが、
それも「何があっても負けない心」があってこそ。みせかけの微笑みで相手の心は動かない。
「青年・勝利の年」の開幕を告げる新年勤行会は、創立80周年へ力強くスタートした友の最高の笑顔に満ちていた。
内村は、何があっても信念を貫く「勇ましい高尚なる生涯」こそ「後世への最大遺物」と訴えたが、
創価の我らの生き方そのものである。信念を貫く強い心から、最高の笑顔は生まれる。
蕭副学長は言った。「創価の皆様一人一人も微笑みの外交官ですね!」(09.01.05) (川)
5
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:14:49
名字の言
名前:代理人 日付:1月6日(火) 10時51分
今年は池田名誉会長が1974年に中国、ソ連(当時)を初訪問して35周年。
両国に架けた「教育・文化」の橋は今、いや増して輝いている。
かつてソ連がアフガニスタンを侵攻した際、ロシア語を学んでいた創価大生たちは不安を抱いた。
この国の言葉を勉強していて、いいのだろうかと。
創立者の答えは明快だった。
「国際情勢は常に変わり続けるものだ。皆は、自ら選んだ『この道』を何があっても進んでいきなさい」。
この道とは、学びの道、友情の道であろう。
当時、モスクワ大学に留学した創大生の中から、ロシア語の名通訳や研究者が誕生。
また創立者は、自ら身元引受人となり、新中国初の正式な留学生を創大に受け入れた。
これが源流となり、日中友好の人材の大河は滔々たる流れに。
政治でも軍事でも経済でもない。教育と文化を機軸に、大学間の交流を推進し、青年を育てた名誉会長。
間もなく「250」となる世界の大学からの名誉学術称号はその先見と行動への賞讃の証しである。
中国の文豪・魯迅は綴る。
「第一に、人間を確立することが大切である。人間が確立して後、始めてあらゆる事がその緒に就く」(松枝茂夫訳)。
さあ青年を育てよう! それが世界をより善く変えていく王道であるからだ。(09.01.06) (進)
6
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:15:46
名字の言
名前:代理人 日付:1月7日(水) 10時36分
新年も、はや1週間。日々の挑戦目標を立て、“今年こそは!”と挑んでいる人も多いだろう。
池田名誉会長は語っている。「『三日』坊主も、『十回』やれば、『一カ月』やったことになる。
一日でも二日でも、やった分だけ、自分が得をする」(『希望対話』)。
何度も決意を新たにし、前に進むことが大切だ。
人間が成長し、勝利しゆくためには、目標を掲げることが不可欠である。
PHP総合研究所の江口克彦氏は、次代に求められる人材の条件として、「目標追求型」を挙げている。
豊かな生活に満足し目標を見失ってしまうと挑戦する気概を失い、虚栄に走ってしまう。それは人間を駄目にする、と。
では、どんな目標を立てるべきか。
決して重荷にならず、挑戦への意欲がわき、日々の達成感が得られるものを掲げてみてはどうか。
勝利から逆算し、そうした適切な目標を決めることができれば、ゴールはぐっと近づいてくる。
昨年、沢村賞・パリーグMVP・投手三冠王などに輝いたプロ野球・楽天の岩隈久志投手は、
「さらに上を目指したい」と今年の決意を語っている。戸田第2代会長は「青年は夢が大きすぎるくらいでいい」と。
さあ、皆が青年の気概で、はつらつと大勝利の峰を目指そう。(09.01.07) (扶)
7
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:16:37
名字の言
名前:代理人 日付:1月8日(木) 10時35分
エッセー「父の根気」(城山三郎著『打たれ強く生きる』所収、日本経済新聞社刊)の中に、
ある芥川賞作家の父親の話がつづられている。
作家は、高校時代にぐれて、警察の世話になった揚げ句、郷里を捨てて東京へ出た。
そこへ、父親からはがきが届き始めた。非を打つわけでもなく、さりげない近況の知らせばかり。
ある時は故郷の風を運び、ある時は台所のにおいを漂わせた、そのはがきは7年間で2000通に上った。
父は無償の愛を注いだ。根本のところで、息子を信じ切っていた。
以前、創価大学生が体験を語っていた。一度、受験に敗れ、やけになって、生活が荒れた。周囲は失望した。
だが、母は「世界中が見放しても、私だけは信じてやりたい……」と。
祈り、肩を震わせていた母の後ろ姿を見て、彼は立ち上がった。
受験生を抱える家庭、就職してわが家を巣立つ子ども……。
年が明け、親として、心配や気苦労が、最も重なる季節を迎える。
こんな時だからこそ、わが子を強く信じ、抱き締めるように励まし、成長を祈っていきたい。
「子どもを信ずる親は、親を信ずる子どもを育てていく」と池田名誉会長。
親を信じる子どもこそが、人を信じ、人に尽くす、立派な大樹に成長するのだから。(09.01.08) (誠)
8
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 01:17:55
名字の言
名前:代理人 日付:1月9日(金) 10時30分
澄み切った冬の夜空。見上げれば、満天に星がきらめく。
今年は「世界天文年」。天文学の父ガリレオ・ガリレイが1609年に望遠鏡で天体観測を行ってから400年になる。
ローマ教皇庁から地動説を異端審問されながらも、真理を求め続けたガリレイ。
その戦いの生涯を、ドイツの文豪ブレヒトが1938年に戯曲に描いた。当時はナチス政権下。
当局により文豪の著作は刊行禁止となり、焚書の対象とされた。それでも彼は、権力の横暴にペンで立ち向かった。
ブレヒトは自らの信念を作中のガリレイに語らせる。
「もし私が沈黙するとしたら、それは疑いもなく全く下等な理由からだ。
いい生活を送り、迫害されないため」(岩淵達治訳『ガリレイの生涯』岩波文庫)。
“迫害が何だ! 正しいことは、正しいと叫ぼうではないか”――
悪に対する傍観や諦めが蔓延する時代にあって、文豪は正義の言論で敢然と人々を鼓舞し続ける。
牧口初代会長以来、学会が挑戦し続けてきたのも、社会の無関心を破り、
悪を悪と叫び戦う勇気を、民衆に喚起する精神闘争であった。
文豪は、こうも綴る。「われわれが広める真理だけしか広まらない」(同)。
さあ堂々と、真実と正義を語り抜き本年の緒戦を勝ち飾ろう。(09.1.09) (奨)
9
:
代理人(管理人による代理投稿)
:2009/01/10(土) 12:03:21
名字の言
名前:代理人 日付:1月10日(土) 10時55分
「クモの糸にぶら下がる」――芥川龍之介の小説を彷彿させる難題に、実際に挑戦した人がいる。
奈良県立医科大学の大崎茂芳教授。試行錯誤の末、人間がぶら下がるのに必要な量のクモの糸を採取。
3年前、長年の夢を実現させた。その過程で様々な発見が。
例えば1本に見える糸。実は2本の繊維でできている。
しかも2本のうち1本が切れても、クモが落下することはない。もう1本は保険というわけだ。
クモが4億年の進化の中で得た安全の基数が「2」であることに教授は感銘を受けたという(『クモの糸の秘密』岩波書店)。
「2」という数字は我々が日常の無事故を目指す上でも重要だ。一人より二人での点検。
ドアの鍵を二重にする。「2」は確実に安全性を高める。
学会の活動においても同様だろう。
二人がペアになっての家庭指導。互いの視点から幅広いアドバイスが可能になる。
正役職と副役職の連携。一人では見落としかねないことも二人なら補完できる。
師弟もまた二人。
弟子が成長するための薫陶を惜しまない師匠。どんな苦境にあっても厳然と師を守り支える弟子。
この絆があって広布の確かな前進はある。
師と共に、師のために、“もう1本の命綱”たり得る弟子であるか、問う日々でありたい。(09.01.10) (行)
10
:
代理人
:2009/01/11(日) 10:24:10
牧口初代会長が、獄中で精読したカントは、人間が陥りやすい究極の、かつ見分けがたい「悪」を考察した。
我執(エゴイズム)が「うぬぼれ」となって現れるときである。
弱者の味方のような顔をして、世間の喝采を浴びながら、ひそかに自らの名誉欲を満たす。
なまじ賢く如才ない、そうした連中を、カントは忌み嫌ったという(中島義道著『悪について』岩波新書から)。
仏法で説く「僣聖増上慢」の姿にも似ている、と思われてならない。僣とは“悪賢い”との意。
聖者のように振る舞うものの、内心は狡猾で、名聞名利を求めてやまない。
このような計算高い「うぬぼれ」に、どう対処するか。カントは「たたきのめす」しかないと考えた。
理詰めの訓戒などで、片が付く代物ではないからだ。
“自分はこれだけやっているのだ”という、おそらく本人も気づいていない、命の底に巣くう傲慢さ。
それを厳しく打ち破ることができるのは、やはり「師匠」をおいてほかにない。
師の叱咤激励は、弟子たちをして「もっと偉大な、もっと尊高な力」に気づかせ、
「元初の師弟の誓い」に目覚めさせるため(「随筆 人間世紀の光」聖教新聞6日付)――。
創価三代の師弟の道こそ、無上にして未曾有の「人間の道」である。(09.01.11) (英)
11
:
代理人
:2009/01/12(月) 10:54:28
名字の言
突然の夕立に身重の女性が、おなかをかばうように並木の下で雨をしのいでいた。
そこへ赤信号で止まった車の助手席から、青年が傘を手に駆け寄った。
女性が会釈をして受け取ると、青年は小走りで車へ。
この光景を見ていた他のドライバーたちは、優しいクラクションで、青年の行為を称えた。
「そんな人たちの真心に包まれて、お母さんは僕を産んでくれました」。ある少年から聞いた話だ。
聞けば、あの青年は傘を差し出す際、「今月、僕も父親になるんです」と笑顔で語ったという。
人は皆、命を見詰めれば、優しくなれる。その慈愛が、縁する人々の生命を支えはぐくむ。
きょう12日は「成人の日」。
1949年に国民の祝日となり、本年は60周年。
133万人が晴れの日を迎えた。成年に達したことを祝い励ますこの日は、
多くの人が、新成人の命を守り、育て続けた、20年間の慈愛と努力の結実の日でもある。
日蓮大聖人は「恩を知ることを最高とし、恩を報ずることを第一としてきた」(御書491ページ、通解)と。
きょうの“門出の日”を迎え、一回り大人になった青年部の友も多かろう。
信心根本に成長の実証を示すことこそ、これまでお世話になった人たちへの報恩の道と決意の一歩を踏み出そう。(09.01.12) (城)
12
:
代理人
:2009/01/13(火) 07:57:37
名字の言
小説『新・人間革命』に綴られている松下幸之助は、言わずと知れた「経営の神様」。
だが、この呼ばれ方に、本人は迷惑そうであった。経営の秘訣を尋ねられても、
「まるで、私が経営の神様か、金儲けの天才であるかのような質問ぜめである」と。
では、彼の経営哲学の根本は何であったか。それは「奉仕の精神」であった。
「社会から自分に与えられたものよりも、より以上のものを世の中に与えかえす」(『松下幸之助実語録』潮出版社)―
―この姿勢を貫けば、社会も、会社も、社員も必ず繁栄し発展する、との確信である。
それを実践に移した結果、成功を収め、皆から模範と仰がれる存在と輝いたのだ。
種々の事業を手掛けた戸田第2代会長も、「商売は社会への奉仕である」と言った。
「世のため、人のため」を意識するのは、仏法の利他の精神にも通ずる行為であろう。
経済環境の悪化で、経営者も労働者も厳しい中、企業の社会的責任は重さを増す一方である。
もちろん、国家の最高経営首脳ともいうべき政治家こそ、危機克服に全力で知恵を絞り、実行することが強く望まれる。
経営の神様ならぬ経営の達人は、“不景気は好機”とも言い切った。
民衆の幸福のため、今こそ衆知を結集する時だ。(09.01.13) (杏)
13
:
代理人
:2009/01/14(水) 08:47:16
名字の言
ドイツの詩人に、こんな作品がある。
「心に太陽を持て。/あらしが ふこうと、/ふぶきが こようと/天には黒くも、/地には争いが絶えなかろうと、
/いつも、心に太陽を持て」(山本有三訳『心に太陽を持て』ポプラ社) 。
どんなときも、明るく力強く生きよとの呼び掛けだろう。
一説に、地上に降り注ぐ太陽のエネルギーは、1時間足らずで、人類が1年間に使うエネルギー量にも匹敵するという。
古来より人類にとって太陽は、豊穣の象徴であり、恐怖の対象でもあった。
多くの恵みを施す一方、強烈な熱で人間を滅ぼしかねないと信じられていた。それほど太陽の力は大きいのだ。
心に太陽を持つとは、“強烈な太陽を心に持てる、強い自分自身をつくれ”との意味もあるのではなかろうか。
私たちは自身の生命に、大きな可能性を秘めている。それをどれだけ発揮していけるかが、人生の勝負。
その原動力こそ信心である。
「妙法を根本とするとき、人生の幸、不幸のあらゆる出来事や行動は、
一切が自身の宿命転換と成長への糧となっていく」と池田名誉会長は語る。
人生の雨も嵐も、自身の太陽を一層、輝かせる縁としていきたい。
皆、心に太陽は持っている。要は、それを輝かせる勇気を持つことだ。(09.01.14) (申)
14
:
代理人
:2009/01/15(木) 09:12:40
名字の言
40年前、池田会長(当時)は、1枚の写真を目にした。部員会に集った東北の中等部員が写っている。
即座に伝言。「10年後に必ず会おう」。
1979年(昭和54年)1月、東北を訪れた会長は、約束通り、彼らと会う。
「勝負は10年見なければわからない。誓ったことを破ってはいけない。ここが大事なんだ」。
なかに創価大学4年生のメンバーがいた。すでに就職先も決まっていた。
だが、10年越しの約束を果たし、全力で青年を励ます師の姿に心が動いた。
「かねてからの夢だった教師になり、未来ある子どもたちの育成に人生をささげたい」。
師に新たな誓いを立てた。卒業後、働きながら、学んだ。
その直後だった。会長勇退。聖教新聞紙上から師の姿が消えた。
それでも「私の心から、池田先生を消せはしない!」と、誓いを貫き、5年後、教壇に。
現在、小学校教頭で活躍する。
「約束というのは、たがえないということである」(御書1512㌻、趣意)とご聖訓。
全幅の信頼を置き、弟子の成長を待つ師。その期待に、全人格を懸けて応える弟子の生きざま。
この「師弟勝利の原理」を師が教えた時、彼は中学生だった。鉄は熱いうちに鍛え打ってこそ、真の剣となる。
きょう15日は「中等部結成記念日」。(09.01.15) (城)
15
:
代理人
:2009/01/16(金) 08:29:45
名字の言
「いまだ一度も、お目にかかったこともないのに、なぜ……」と、日蓮大聖人は仰せになられた。
「皆、日蓮を憎んでいる」「それなのに、なぜこのように、私をご信用になるのであろうか」(御書1379㌻、通解)。
この御手紙が宛てられた門下は、大聖人にお会いしたことがなかった。しかも世間では、大聖人を中傷する声が絶えない。
だが、彼の信心は微動だにしなかった。大聖人は、讃嘆に、讃嘆を重ね、喜ばれた。
「頼もしく思えます」「必ず仏になられます」(同㌻)と。
家族を大聖人のもとに送り出し、留守を守ってきた門下には、大聖人はこう伝言された。
「あなたの心は、私のもとにあります」「太陽や月を拝まれるがよい。
私の身は、いつも、太陽や月に影を浮かべています」(同1325㌻)。
近くにいる人と同じく、むしろ会えない人、遠くにいる人を大事にする、それが日蓮仏法の心。
池田名誉会長も、会合ではいつも「地元の同志によろしく」「ご家族によろしく」と必ず声をかけている。
「たとえ、遠くにいたとしても、たとえ、会わなかったとしても、広布に戦う師と弟子の心は、常に一体」――
今月の本部幹部会でのスピーチ。師弟とは、空間を越え、時を越える、永遠不滅の勝利の絆だ。(09.01.16) (鉄)
16
:
代理人
:2009/01/17(土) 12:00:34
名字の言
きょうと明日、大学入試センター試験が実施される。
いよいよ受験シーズンの本番を迎えた。この季節、受験生にとっては気の抜けない日が続く。
「灯は尽き、目も朦朧とし、眠りを欲す。しかし、一行一字を尚も学びたい」。
これは、池田名誉会長が月刊誌[潮]で連載対談した香港中文大学の饒宗頤(じよう そうい)終身主任教授の詩の一節だ。
詠んだ時は16、17歳の頃という。
青春時代、饒氏が、いかに寝る間を惜しんで勉強に励んでいたか、その心情が見事に表現されている。
饒氏は書画家、詩人として知られ、仏教学、儒学、敦煌学などを究めた碩学。
中国学術界の最高峰「国学大師」として仰がれ、「東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるのは、
この青春時代の努力と鍛えがあればこそであろう。
辛苦して学問を成し遂げる「蛍雪の功」を信じて、受験生には、全力を尽くして目標を勝ち取ってもらいたい。
この時期、緊張しているのは受験する本人だけではない。支える家族の気苦労も多い。
地域の会場提供者の家庭に受験生がいる場合は、十分な配慮を心がけていきたいものだ。
未来に向かって奮闘する受験生の皆さん、最後までベストを尽くそう!
見守る私たちは勝利の春を心から祈り応援していこう。(09.01.17) (濤)
17
:
代理人
:2009/01/18(日) 11:21:32
名字の言
「初日の出 不二の山も 悠然と いざ勝ちまくれ 富士が見つめむ」(第1回)。
年頭から、世界桂冠詩人である池田名誉会長の詩歌と富士の写真が聖教新聞に連載され、反響を広げている。
古来、富士に感化されたというエピソードは少なくない。
約100年前、日本最初の公害とされる足尾鉱毒事件に抗議し、
正義のペンをふるった明治の女性記者・松本英子さんも、その一人。
彼女は幼少の頃、教育者の父に手を引かれ、故郷の千葉・木更津の小高い場所から富士を見せられた。
帰宅後、父は、きょう見た富士を絵に描きなさいと筆を執らせた。それが何回も続いた。
後年、彼女は、今思えば、父は「此の富士の高き気風に感化されよ」との心であったのだろうと述べている(府馬清著『松本英子の生涯』昭和図書出版)。
公害と戦った後、渡米。第1次世界大戦に反対を唱え、最後までペンによる非戦のための闘争を続けた。
その心に父と見た富士の雄姿があった。
折々に富士を撮ってきた名誉会長。
銀嶺の王者。桜花との共演。湖面に舞う頂。黄金の宝塔の峰。どれも、君よ恐れるな、強く生きよ、と呼びかけてくれる。
「悠然と 私の心も 富士の山」(第5回)。気高き富士を、わが心に焼き付けて、さあ勇気の前進!(09.01.18) (進)
18
:
代理人
:2009/01/19(月) 13:16:45
「聖教新聞の拡大」が地域広布の要
全国の友が、新年から聖教新聞を活用し、友好拡大への挑戦を開始している。
池田名誉会長は、「機関紙は、すべての『信心』と『広布』の推進力であり、伝播であり、その教団の生命力の発露である」と語っている。
聖教の魅力は、学会の魅力そのもの。聖教の拡大は、ただちに学会の素晴らしさを社会に広げる力となる。師と心を合わせ、冬の列島を駆ける同志の大言論戦に、心から感謝申し上げたい。
日蓮大聖人は「仏は文字に依って衆生を度し給うなり」(御書153ページ)と仰せである。これは、釈尊の経文を蔑ろにする禅宗を破折された御金言だ。
文筆を嗜みながら、仏の文字を否定する禅僧らを、「言葉と心が相応していないではないか。これでは天魔の部類であり、外道の弟子である」(同ページ、趣意)と責めておられるのだ。
「言と心と相応せず」。教養人ぶって論じることには長けていても、真に民衆を救おうという慈悲がない。だから我見に執着し、仏の金言を疎かにする――。
宗教蔑視や庶民蔑視の傾向が強い現代の知識人にとっても、重大な訓誡ではなかろうか。いくら言葉巧みに分析や批判をしても、民衆を思う慈悲の心がなければ、時代の闇は開けないであろう。
日蓮仏法を根幹として、創価の三代会長の慈悲と正義の哲学を広げる聖教新聞こそ、日本を変えゆく最も深い言論の大城であると自負してやまない。
宗教学者の山折哲雄氏は、現代日本がこれほど混迷する理由の一つとして、「何ごとによらず『師弟』の関係が欠如しているからだ」と指摘する。師弟という人生の“垂直軸”ありてこそ、万般にわたる人間関係の“水平軸”も初めて安定するのだと、氏は論じている。
鋭い視点であろう。今、池田名誉会長の思想と行動を讃嘆する世界の識者も、そこに脈打つ「師弟」の魂に、深く胸を打たれるのだ。
名誉会長は綴る。「わが聖教新聞は、師弟の心の金剛不壊の絆であり、世界の民衆を結ぶ架け橋である。民衆の、民衆による、民衆のための、かけがえのない言論城なのだ」「読者の皆様のために、尊き同志の前進と勝利のために、聖教はある」(「随筆 人間世紀の光」)と。
「聖教拡大」即「広布拡大」の波を広げる友への感謝も新たに、創価の師弟の哲学を力強く発信していきたい。(聖教:社説)
19
:
代理人
:2009/01/19(月) 13:25:04
名字の言
世界的な経済危機の津波が日本を襲う。
こうした「みんなが苦しい時代」に最もよく見られる反応は、自分の変えられないものに責任を押し付けること――
と国際関係評論家の北野幸伯氏は指摘する。
それよりも、(1)変えられないことに一喜一憂せず(2)自分が変えられることに集中し(3)自分の仕事をさらに極め(4)「日本を変える!」との志を高くもつことだ、と。
確かに「アメリカが悪い」「政府が悪い」「社長が悪い」「人が悪い」と、苦境の原因を環境のせいにするのは簡単である。
しかし、座して嘆いてばかりいても、状況は一向に好転しない。
情勢を冷静に分析し、その上で「日本は、どう勝ち抜けばいいのか」「会社は、どうすれば生き残れるのか」
「自分にできることは」と知恵を絞り、努力すれば、ピンチは必ずチャンスになる。
周囲が変わって自分が変わるのではない。自分が変わって周囲が変わる。周囲が変われば世界も変わるのだ。
仏道修行に励むことで、自身の境涯が変わり、国土そのものも変革できる――
「三変土田」の法理を知る我々は、常に前向きに生きたい。職場や地域社会の発展を祈り願い、行動するのみだ。
「我日本の柱とならむ」(御書232ページ)との気概に燃えよう。(陸)
20
:
代理人
:2009/01/20(火) 10:26:04
名字の言
「つらい」と「しあわせ」を漢字で書くと、「辛」と「幸」。
成り立ちは違うが、「辛」は上部に一本、横棒を足せば「幸」になることから、詩人・星野富弘は
「もう少しで幸せになれそうな字」と歌った。
病気、挫折、事故、災害など大なり小なり試練に見舞われるのが人生の常。
だが、じっと苦難が通り過ぎるのを待つばかりでは、心が辛さに凍て付いてしまう。
大切なのは反転攻勢。どう勝ち越えていくか。
日蓮大聖人は病に悩む友と、その家族を励ました。「あなたの家に病気の人がいるというのは、本当でしょうか。
(それが本当だったとしても)よもや鬼神の仕業ではないでしょう。
十羅刹女が(あなた方の)信心を試しておられるのでしょう」(御書1544ページ、趣意)。
そう、いかなる困難も“試されている”“信心を深めるチャンス”ととらえ戦う心の中に、一切の勝利の因が芽生える。
池田名誉会長は「功徳は、さまざまな形で表れる。
その時には罰のように思える試練によって、幸福の道が開けていく場合もある」と語っている。
だからこそ、私たちには嘆きも諦めも必要ない。
必要なのは、勝つまで戦い続けるとの不屈の信念。
それこそ、苦境にある人間が幸福をつかむための“一本の棒”となろう。(09.01.20) (音)
21
:
代理人
:2009/01/21(水) 10:35:12
名字の言
座談会の帰り道、出会った知人から「何かいいことでもあったんですか?」と言われた。
よく、“創価学会の会場から出てくる人は、風呂上がりのような、さっぱりした表情をしている”と言われるが、
そのような顔をしていたのだろう。
人が成長するために必要で、今の社会から一番失われているものは何か――。
吉本興業元常務の木村政雄さんは、それは「元気」だという。
人は生命に弾むような躍動感がなければ、前に進めない。他人と言葉を交わすにも、元気が必要だ。
「元気」を取り戻すというのは、「本来の『自分らしさ』を発見して、それを堂々と表現することでもある」と考え、
「雑多な人々と出会う」場所が大切だと木村さんは続ける(『客観力』祥伝社新書)。
職業も年齢も人生経験もバラバラな老若男女が集まり、ありのままの「自分」を表現する――
――これは、そのまま学会の会合に当てはまる。
「桜梅桃李」を説く日蓮大聖人の仏法には、多様な出会いを生み出す素地がある。
学会は創立以来、「座談会」で人々を元気にしてきた。
今や世界192の国・地域で「ザダンカイ」が開かれ、さまざまな人々が集い合う。
そこから育った“元気な人材群”は、必ずや、社会の閉塞感を打ち破る力となろう。(09.01.21) (糀
22
:
代理人
:2009/01/22(木) 08:01:00
名字の言
世の中には、さまざまな“人を助ける仕事”がある。
『働く人の夢』(日本ドリームプロジェクト編、いろは出版)には、
そうした仕事に携わる、若者の率直な胸の内がつづられている。
医師免許を取得して3年になる女性。“いのちの重さ”に押しつぶされそうになっていた。
社会福祉士の男性は27歳。必死で介護するほどに、相手の心が自分から離れていくようだった。
そんな二人に元気をくれたのは、笑顔の患者だった。
「体だけは大事にしいや」と優しく頭をなでてくれたおばあちゃんに、どれほど癒されたか。
差し伸べたその手に、逆に、勇気や感動をもらった――
本来“助ける側”にいた人の心に芽生えた感謝の気持ちが、新たな仕事の原動力となる。
私たちの同志の中にも、悩みを抱える友がいる。
だが、それを克服しようと懸命に戦っている姿に、どれほど周囲が勇気づけられることだろう。
信仰の世界に、世間で言う“助ける・助けられる”という区別はない。
誰もが、喜びや苦しみを分かち合い、切磋琢磨して共に成長しゆく尊き存在なのだ。
学会の先輩が語っていた。「相手の悩みにかかわる中で、君自身が成長させてもらっているんだよ」。
その感謝の心こそ、人間革命の直道であると確信した。(09.01.22) (馨)
23
:
代理人
:2009/01/23(金) 10:41:52
名字の言
ピンチこそチャンスである。
飛行機が向かい風から揚力を得て上昇するように人生も逆境を成長の因として、幸福の道を切り開いていける。
イソップの寓話集に「狐と葡萄」という話がある。
腹をすかせたキツネが、高い枝になったブドウを見つけて飛びつくが、何回ジャンプをしても届かない。
あきらめたキツネは、「まだ熟れてない」と言って立ち去っていく。
乗り越え難い壁にぶつかった時、都合のいい言い訳をして、自身を欺いてしまう。ありがちなことだ。
言い訳をする暇があれば、「もう一歩」の努力を積み重ねたい。壁は外にあるのではなく、自身の心の中にあるものだ。
カナダの作家モンゴメリーは、代表作の主人公アンにこう語らせている。「小さな障害は、笑いの種だと思い、
大きな障害は、勝利の前兆だと考えられるようになったの」(掛川恭子訳『アンの愛情』講談社文庫)。
勝利を手にするには、大なり小なりの障害を乗り越えなければならない。
仏法が説く「煩悩即菩提」の法理の通り、強盛な信心に徹すれば、すべての苦悩が幸福の因となり、勝利の道が開ける。
現状が厳しければ厳しいほど“いよいよ時が来た”と勇んで信心を奮い起こそう。
その先に、自ずと新たな歴史は築かれる。(09.01.23) (敬)
24
:
代理人
:2009/01/24(土) 10:28:45
名字の言
若き池田名誉会長が、事実無根の冤罪で不当逮捕された「大阪事件」。
あす25日は、昭和37年(1962年)に、その「無罪判決」が下った日である。
法廷闘争が始まって間もなく、居ても立ってもいられず、ある婦人部員は裁判所へ足を運んだ。
傍聴席から見る師の姿は、いつもと変わらない。威風堂々。右往左往する自身の心を恥じ、再び広布拡大に走り始める。
4年半、84回に及ぶ公判。その間、卑劣な権力への怒り、悔しさに何度、涙を流したことか。
そして手にした勝利。「無罪」の一報を耳にした、その婦人は誓った。“負けて泣くより、勝って泣こう!”。
「今でも法廷での先生の姿が、まぶたから離れません」。婦人は師を思うと、「戦う魂」がわき上がるという。
昨年も名誉会長の著作を通し、師の偉大さを友人に語り抜いた。今年で99歳。
師を語るほどに目は輝き、表情は生き生きとしてくる。
「師弟」に生き抜く人は若々しい。婦人の姿を通して、あらためて確信した。
名誉会長の随筆に「創価とは、不滅の精神の価値の創造である。この創価の師弟に生き抜く人生は、永遠に若々しい」と。
青年は年齢では決まらない。師と共に前進する気概が燃えている限り、その人は永遠に青年である。(09.01.24) (芯)
25
:
代理人
:2009/01/25(日) 10:13:48
名字の言
天気予報の「降水確率」を見て洗濯するかどうか決めるように、人は物事を判断するとき、「確率」を考える。
では「確率が計算できない」場合は?
その時、人は「最悪の事態」を予想して行動する。昔、雲行きが怪しかったら洗濯をやめたように。
人間は「不確実性」を嫌う。
活発だった取引が、悲観的なニュースによって先行きが分からなくなると、大方がいっぺんに手を引く。
バブルが、徐々にではなく一気に崩壊するのは、この理由だ。
だが、見通しが立たない困難に直面した時、例えば、突如、生活の糧が失われたり、
病気で医師から余命を告げられたような場合、悲観にとらわれ、最悪の事態ばかり考えていては絶望するだけだ。
最悪を見据えつつ、「不確実」すなわち「決まっていない」のだからこそ挑戦する――
人類は、こうして未来を切り開いてきたのではないか。
冤罪を被って国外追放されたダンテは、過酷な運命に対してなお、
「もし意志の力が/十分に養成されているならば、すべてに克てるはずだ」(『神曲』平川祐弘訳)と。
人間の中には、不確実な人生を確実にしていく力が秘められている。
人生の勝負を決めるのは誰でもない。自分である。だから勝つと決めた人が、最後に必ず勝つ。(09.01.25) (香)
26
:
代理人
:2009/01/26(月) 11:01:35
名字の言
「自動車にのって、旅行地の危険な道へかかる時でも、すぐ、万一の時は、新聞がと思う。
怪我をしたら、口述でも、つづけなければ、などとつまらない、空想をよぶ」。
新聞小説の執筆に対する文豪・吉川英治氏の述懐だ(『全集52』講談社)。
一本の大きな主題から細かいテーマまで、小説の構想を練り、文献・資料の収集に当たるだけでも大変な労作業である。
しかも毎日の連載となると一日も気が休まる時がない。書くことだけでなく健康にも細心の注意を払わなければならない。
池田名誉会長が小説『人間革命』執筆を開始して、今年で45周年を迎える。
『新・人間革命』と合わせると、連載回数は5500回を超す。
時には高熱を押して、時には朝方までかかって、1枚1枚と書き綴ってきた。
その上に、世界の識者との対談の連載、同志の激励に詠み贈る長編詩、和歌・句など、激務の合間を縫ってのペンの闘争。
この師の渾身の励ましによって、どれだけ多くの友が勇気を持って人生を勝ち開いてきたことか。
名誉会長は『新・人間革命』の連載開始時に「その執筆は、限りある命の時間との、壮絶な闘争となる」と。
師が全魂を込めて筆を執る大河小説を学び、自らの人間革命に挑みたい。(09.01.26) (芯)
27
:
代理人
:2009/01/27(火) 07:16:38
名字の言
1954年(昭和29年)1月27日、聖教新聞の通信員制度が発足した。今年で55周年。
組織の隅々を駆け巡り、友の活躍を自らのペンとカメラで取材する通信員の皆様に心から感謝したい。
通信員歴35年の支部副婦人部長。草創のころは記事を“列車便”で送稿していた。
夜中、書き上げた原稿を携えて、早朝、国鉄(当時)の駅へ。当直の駅員を起こし、やっとの思いで原稿を渡した。
大雪でバスが不通になり、凍える寒さの中を、わが子を背負って、取材先まで歩いたことも。
取材した記事のスクラップの中には、1600人を超える友の笑顔が輝いている。
彼女をはじめ、聖教新聞・通信員の最大の特長は、広布に戦う傍ら、ペンを握っているところにある。
「本当の“闘争人”になってもらいたい」との指針を体現しているのが通信員なのである。
戸田第2代会長は「民衆を不幸にする邪悪を絶対に打ち砕いてみせるという、
赤々とした闘魂、情熱を燃え上がらせている人」と期待した。
「私が戸田先生にお願いをして実現を見た」という
池田名誉会長の思いを違えることなく、師弟勝利のドラマを綴りゆきたい。
そして、この草創から変わらぬ“通信員魂”を忘れることなく、
読者の皆様とともに進みゆく聖教新聞でありたい。(09.01.27) (正)
28
:
代理人
:2009/01/28(水) 11:08:39
名字の言
地区協議会で婦人部員が活動報告。女学校を卒業後、50年ぶりに友人と会い、対話の花を咲かせたという。
「決意しなければ二度と会えなかったかも……大満足な結果に終わりました」。その勇気に拍手喝采が。
やり遂げた充実感はさらなる前進をもたらす。とはいえ躊躇する気持ちもあったろう。
後悔には2種類あるという。「何かをしてしまった後悔」と「何かをしなかった後悔」。
著述家の内田樹氏は、“しなかった後悔”の方が「私たちの心を長い時間をかけて酸のように浸食して、
私たちを廃人に追い込む」ものだと述べている(『子どもは判ってくれない』洋泉社)。
何かをなそうとするには、前向きな一歩、決断が必要だ。それは諦めや臆病とのせめぎ合いでもある。
弱さに打ち勝っていく力は、広布の闘争の中で磨かれるもの。
「発心」の原義は「日々、初心に帰って仏道を志す心を起こす」ことである。
日蓮大聖人は「但偏に思い切るべし」(御書1451ページ)、「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」
(同970ページ)等、門下に決定した一念に立つことを教えられた。
祈りを根本に、やるべきことを先延ばしにすることなく、直ちになす。
その決意に立てば、立ちふさがる困難も眼下に見下ろしていける。(09.01.28) (葉)
29
:
代理人
:2009/01/29(木) 10:45:17
名字の言
情報通信の世界に「メトカーフの法則」と呼ばれるものがある。
“ネットワークの価値や力は、利用者の数にしたがって増大する”というもの。
人間同士が交流するときも、互いに触発し合い、コミュニケーションの輪が生まれる。
注目すべきは、その増え方だ。人数が1人増えるごとに、倍、倍と急増する。
触発が、また新たな触発を生み、交流の輪が爆発的に広がるのだ。
人間の脳の神経細胞は140億個ともいわれるが、これも単独ではなく、
複雑なネットワークを形成することで、無限の可能性を創造することができる。
池田名誉会長は「今日の情報社会にあっても、結合が力である。
いかなる分野においても、孤立したところは取り残され、滅び去っていく」と語っている。
広布の組織にあっても、皆が団結して、目標を達成しようと、互いに手を取り合って前進するとき、
思いもよらぬ力が発揮でき、その相乗効果が「勝利」への上げ潮をつくり出す。
グループを中心に、1対1の真心の対話で、さわやかな共感を広げる婦人部。
名誉会長の随筆「広布の賢者の壮年部」を手に家庭訪問を重ね、ともに学び合う壮年部。
創価の人間の輪は、「一人」への励ましに徹した“触発”から始まるから強いのだ。(09.01.29) (由)
30
:
代理人
:2009/01/30(金) 12:33:10
名字の言
インフルエンザが全国的に猛威を振るっている。27日には、全都道府県で患者報告数が「注意報レベル」を超え、
昨年のピーク時を上回る水準に達したことが、国立感染症研究所の調査で分かった。
聖教新聞23日付「暮らし」の「感染症を防ぐための日常の留意点」(宮沢裕内科医監修)。
一般的な感染症の予防には、外出から帰宅しての手洗い、うがいが効果がある、とあった。
特に手洗いの際に留意する点として、次の5点が挙げられている。
(1)指輪や腕時計は外す
(2)石鹸などの洗浄剤を使用する
(3)不十分になりがちな指先、つめの間、親指、手首も含め30秒以上は洗う
(4)流水でよく洗い流す
(5)清潔なタオルなどでふき取る。
近年は「新型インフルエンザ」の発生も懸念される。災厄は大きくならないうちに、手を打つことが必要だ。
そのためにも個人での予防対策を、日ごろから身に付けておきたい。
釈尊も、食前に手洗いや、うがいを必ず行うよう、弟子たちに教えていた(『四分律』)。
医療技術が進展しても、身近な「予防」が肝要なことに変わりはない。“信心しているから大丈夫”という安易な考えは禁物。
「健康こそ勝利の絶対条件」との心構えで、“信仰者だからこそ”細心の注意を払っていきたい。(09.01.30) (誼
31
:
代理人
:2009/01/31(土) 10:39:16
名字の言
「どうすれば楽器の演奏が上達するでしょうか」。
あるオーケストラの指揮者に質問したことがある。徹底した基礎練習の反復か、音楽に関する思想を深めることか――
畳みかけた筆者の言葉に、彼は「それもありますが」としつつ一言、「上手な人と一緒に演奏するのが一番です」。
一人では難しい部分も、上手な人の“響き”につられ、いつの間にか演奏できるようになってしまうという。
だから、恥ずかしがらない人こそ劇的に伸びる、と。
先ごろ取材したある研究者は、かみしめるように語っていた。
「学者として徹底した思索は欠かせませんが、独りで考えているだけだと、堂々巡りになる時がある。
そうした自身の“発想の壁”を突破するには良い聞き手との『対話』に勝るものはありません」万般に通じる知恵を感じた。
人間は、人間との触発の中でこそ、大いなる飛躍を遂げることができる。逆に心を閉ざしてしまえば成長は望めまい。
いかに良き出会いを得て、良き関わりを育むことができるか。それが充実と向上の人生につながる。
「共に成長しよう!」「共に前進しよう!」。温かな励ましがあり、溌剌とした生命の触発がある学会の世界。
現代における創価の運動の重要性も、ここにある。(09.01.31) (己)
32
:
代理人
:2009/02/01(日) 09:35:55
名字の言
「畜生の心は弱きをおどし強きをおそる」(御書957㌻)――佐渡御書の有名な一節である。
「畜生の心」とは、動物の心ではない。
それでは動物に失礼だ。散歩の犬が、小型犬をからかい、大型犬にこびを売ることはないのである。
「畜生の心」とは、人間ならではの、ずるさと卑しさにほかならない。
バラバラ殺人も振り込め詐欺もホロコースト(大虐殺)も、人間にしかなしえない仕業である。
“民衆のために”と言いながら、法律の網の目を巧みにかいくぐり、陰でこっそり私腹を肥やす輩もいる。
まことにタヌキも顔負けだ。
だから初期仏教は、もう「人間」に生まれないこと(輪廻からの解脱)を目指したのである。
もちろん一方で、人間には思いやりの心がある。友のため自己犠牲を払うこともできる。
悪魔にも偉人にもなれる――かくも大きな可能性をはらんだ存在が人間なのだ。
佐渡御書にいわく「師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」と。「師子王の心」も人間の心である。
それは「大勢の人を励まし、心を尽くして仏法の素晴しさを語っている行動のなかにこそ」
と池田名誉会長(「大白蓮華」1月号)。
人間ならではの“輝き”を取り戻すため、さあ勇気と挑戦の仏法対話へ!(09.02.01) (栄)
33
:
代理人
:2009/02/02(月) 10:40:53
名字の言
「歩育」という言葉を、ご存じだろうか。
全身の筋肉の7割を使うウオーキングは健康づくりの意味合いが強いが、それに人間形成の概念を加えたもの。
この言葉を2005年に提唱した(財)大阪府レクリエーション協会によると、「歩く身体運動、歩く学習、歩く観光活動、
歩く交流活動を通じて、ゆたかな五感力、健全な社会性、逞しい身体力」を育むこと。
一昨年からは「健康おおさか21推進府民会議」が共催し、府民運動となっている。
仏教に「経行」と呼ばれる“歩く修行”がある。その効能を
(1)体が鍛えられる
(2)よく思索できる
(3)病気が少ない
(4)消化がよくなる
(5)意志が強くなる、と説く。
平和社会の建設のため、自他ともの幸福のために歩く学会活動は、心身ともに強い自分をつくる歩育とはいえまいか。
「歩」という字は、「止」まるのが「少」ないと書く。立ち止まらない人は強い。
文豪トルストイは、哲学者アウグスティヌスの次の言葉を書き留めた。
「どこで止まっても、止まってしまったらもうおしまいである。
もし、自分はもうこれで充分と言ったりしたら――ただ滅亡あるのみである」(北御門二郎訳)。
自分を建設するのも破壊するのも自分自身。ならば、最高峰の人生へ歩み続ける人でありたい。(09.02.02) (川)
34
:
代理人
:2009/02/03(火) 08:00:54
名字の言
「ちかいし願いやぶるべからず」(御書232㌻)――
737年前の2月、日蓮大聖人は、自らが柱となり、眼目となり、大船となって、すべての民衆を救うことを宣言された。
大聖人の仏法は「誓願の仏法」とも言えよう。
仏法の「悟り」そのものを伝えることは容易ではない。
しかし、その正しさに触れ、自身の感動、誓いとして伝えてゆくことはできる。
大聖人は自らの姿で、広宣流布への大願を門下に教えられた。
時々、「あれも、これもたくさんお願いし過ぎたら、欲張りかしら?」と同志から聞かれる。
決してそんなことはない。「願い」はいくら多くても構わない。
大事なことは、願いの根本に、広布への誓いがあるかどうかだ。
他者の幸福のために、自分の身を使うことだ。願いが多い分だけ、真剣に祈り、大いに動けばいい。
戸田第2代会長は会長就任に当たり、「75万世帯の達成」を師子吼された。
この大願に、若き池田名誉会長が立ち上がり、草創の多くの同志が続いたからこそ、今の世界広布の広がりがあるのだ。
新時代に生きる我らも続こう。難しいことはない。
偉大な師匠の言葉に触れ、感動し、誓願し、その熱き思いを友に伝えることによって、
平和と人道の連帯は大きく広がりゆくのだ。(09.02.03) (扶)
35
:
代理人
:2009/02/04(水) 18:38:51
名字の言
『三国志演義』には、蜀の宰相・諸葛孔明と、南蛮の王・孟獲との交戦が描かれている。
孔明にとって、孟獲を処刑し、南方を制圧することは簡単だった。ただし、それでは、あとに禍根を残す。
そこで孔明は、捕らえた孟獲を釈放し、自治させる道を選んだ。しかし、孟獲は孔明に反撃を企てる。
結局、孔明は7度も孟獲を捕らえ、その度に釈放する。
そして、最後の釈放のとき、孟獲は孔明の寛大さに心を打たれ、ついに生涯にわたる忠誠を誓った。
相手から厚い信頼を得るまでの道のりは、時に遠く険しい。孔明の7度の南征には莫大な時間や資金、労力が費やされた。
彼の周囲からは、不満や反対の声も出たことだろう。
その中で、孔明は、相手を許し、信じ、心を開くまで辛抱強く寛容の姿勢を貫いた。
法華経は、人々の幸福に尽くす地涌の菩薩の姿を、「忍辱の心は決定し 端正にして威徳有り」(従地涌出品)と描く。
ひとたび正義を叫んだら、相手の心に伝わるまであきらめない忍耐。
「あなたは信頼できる」と、人々を納得させゆく人格の輝き。相手の心を揺り動かす要諦が、ここにある。
さあ、「伝統の2月」。混迷の時代だからこそ、粘り強く、また堂々と、希望の哲学を語り広げよう!(09.02.04) (弘)
36
:
代理人
:2009/02/05(木) 10:32:02
名字の言
日本のお札1枚の製造費は約16円。
ではなぜ1万円札に1万円分の価値があるかといえば、皆がそう「信じている」からである。
貨幣であれ債券であれ証券であれ、原理は同じ。資本主義経済を回転させ発展させる根幹には「信用」がある。
現在の金融危機が「信用バブルの崩壊」といわれ、
「百年に一度」と形容されるのは、この資本主義の基盤そのものが揺らいでいるからだ。
哲学者オルテガは“信念は、われわれの生の基盤を作り上げている”と言った。
考えてみれば、経済に限らず、「信ずる」ことなしに、私たちの生活は全く成り立たない。
池田名誉会長はかつて、このオルテガの言を紹介しつつ、「『何を信じ、何を信ずべきでないか』を
体系化したのが宗教であり、その意味で宗教は万人の人生・日常と不可欠に関わっている」と論じている。
「百年に一度」の危機と言うなら、国民一人一人に必要なのは、限りあるこの一生を
「何を信じて生きるのか」という、腰を据えた思索ではないか。
その答えを、私たちは、慈悲と平等と共生を説き切った仏法の中に、厳然と持っている。
2月度の拝読御書に「大悪をこれば大善きたる」(1300ページ)と。
今こそ、日蓮仏法の大哲学を堂々と語りまくる時である。(09.02.05) (飛)
37
:
代理人
:2009/02/06(金) 10:18:50
名字の言
古代中国の扁鵲(へんじゃく)とは伝説の名医。
一個人ではなく、ある学派を指すとの説もあるらしいが、広い知識を持ち、特に脈診が優れていたとされる。
しかし、その扁鵲よりも、優れた医師がいたという。
昔、魏の文侯(ぶんこう)が扁鵲に問うた。「君が兄弟三人あり、誰か最も善く医をなすや」と。
扁鵲が答えた。長兄は、病気の兆候がないうちに病根を取り除く。故に、その名は家の外で知られることがない。
次兄は、病気の兆候が、極めてわずかなうちに病を癒やす。故に、その名は知れても一地方を出ない。
私なぞは、手術を施し薬を投じて派手に治療するので、その名は諸侯に及ぶと(巌本善治編『海舟座談』岩波文庫)。
兄たちの治療は、あまりに巧みすぎて、人々はその技量の高さに気づかない。
それをちゃんと見抜いて、兄たちをたたえる扁鵲も、やはり優れた人だったのだろう。
私たちは日々、自身の課題に挑戦しながら人間革命に生きている。
それは、“自分を飾る”作業ではなく“自分を磨く”努力だ。
大切なものほど、なかなか見えない。しかし、見ている人はいるだろう。
世界の多くの識者が今、学会を尊敬し、学会から学ぼうとしている。
一流の哲学を求める時、見えてくるものがあるにちがいない。(09.02.06) (申)
38
:
代理人
:2009/02/07(土) 11:21:11
名字の言
また一冊、希望の光源となる珠玉の書籍が誕生した。今月11日発刊の『栄光への指針』。
池田名誉会長が「大白蓮華」に寄稿した巻頭言34編が収録されている。
名誉会長は、2006年3月号から毎月、巻頭言に同志の信心を鼓舞する言葉を紡いできた。
この2月、入会53年を迎える静岡の88歳の壮年も、一言一言をかみしめている一人。
半盲で目が不自由な中、広布の庭で懸命に自身を鍛えてきた。
昨年、周囲の勧めで手術を受け、視力がやや向上してからは、喜びを巻頭言の朗読で表現。
それを全盲の夫人が点訳し、座談会で読み上げた。「池田先生の巻頭言を拝読できるなんて、本当に幸せです」。
夫妻二人三脚の求道の心に感動の拍手が送られた。
60年前の「大白蓮華」創刊号。戸田第2代会長は、巻頭言を「正義を究明せん」と結んだ。
名誉会長は第3代会長に就任直後、巻頭言の執筆を開始。
冒頭には「恩師戸田城聖会長の巻頭言が、全学会員の根本指針である」と綴った。
師の心を受け継いで筆を執り続けた巻頭言は、しかし、会長勇退とともに中断。そして、27年後に待望の再開!。
正義後継の青年部をはじめ皆が新刊の巻頭言集を学び抜いていきたい。
巻頭言は師弟不二の永遠なる栄光の指針である。(09.02.07) (杏)
39
:
代理人
:2009/02/08(日) 11:50:07
名字の言
偉人伝に心動かされた少年が、得意げに聞いた。「世界で一番偉い人は?」。母は答えた。「食べ物を作る人」。
どんなに偉くても、食べなければ生きていけない。人生に苦しむときでも、食べなければ、悩めない、と。
「生意気盛りの鼻は一発でへし折られた」。
“少年”だった民俗研究家の結城登美雄氏が著作『東北を歩く』(新宿書房)の中で述懐している。
東北で米作りに励む農村部の友。効率的な営農で一目置かれていた。そんな彼に転機が訪れる。
「おいしいお米を食べさせたい」。声の主は、腎臓病と闘う夫を持つ女性だった。
腎臓病やアレルギー疾患の人が食べる低タンパク米は、当時、国が管理し、“まずい”、“高い”が定番だった。
「ならば!」と彼は奮起。まず、足かけ5年の品質改良で「まずい」を克服。
さらに、価格問題を解決するため、当時、“壁”となっていた法律の改正を申請。
粘り強い取り組みが実を結び、「農民が法律を変えた!」と周囲は驚いた。
「『人間のため』の視点で見れば、何をすべきか見えてくる」。本年もすでに、米作りを始めたという。
華々しい仕事には程遠い、種もみを一粒ずつ見定める作業が続く。
しかし、「何のため」を見失わない姿勢は常に輝くものだ。(09.02.08) (城)
40
:
代理人
:2009/02/10(火) 10:31:22
名字の言
不思議だが、自然栽培で育ったリンゴは、皮をむいてもすぐには茶色く酸化しないし、腐りにくいという。
栽培するのに、農薬も肥料も使わない。普通なら、病虫害により、リンゴ畑は壊滅。これが常識だ。
だが、不可能を覆し“奇跡の果実”をたわわに実らせた農家がある。
片っ端から専門書を読んで試したが、既存の知識や経験が通じない。だから、一つ失敗するたびに、一つ常識を捨てた。
“無垢の心”で挑み続け、研究者も驚く栽培法を編み出した(木村秋則著『自然栽培ひとすじに』創森社)。
仏法に「動執生疑」とある。相手の執着している心を揺り動かし“これまでの考えは正しかったのか?”と疑問を生じさせる。
そして、より高次元へと目を開かせる「変革」の原理だ。
何より難しいのは、自分自身の執着を打ち破ること。誰しも、経験から“正しいに決まっている”と思い込みがち。
だが、先入観にとらわれていては停滞するばかり。楽な方へも流される。
壁を破る生命力を生み出すのが信心である。
激動の時代。どの世界でも、“今までこうだった”というマンネリは通用しない。
二の足を踏まず、「発想革命」「行動革命」を起こす時。
伝統の2月。自らを刷新し、勝利の上げ潮を築きゆこう!(09.02.10) (誠)
41
:
代理人
:2009/02/11(水) 11:15:20
名字の言
幕末を駆け抜けた志士・高杉晋作。
彼が幕府の海外派遣団として渡航する間際、叔父にあてた書簡が昨年、発見された(読売新聞)。
そこには上海に赴く彼の心情が。
「藩主から大任を受けているのだから(自分を批判する)風評や伝聞くらいのことでは動じることはない」。
長州藩士、攘夷派の中心人物だっただけに、同志たちの反発も強かった。
「風評がかなり多いが、外国(列強)の形勢は私であればこそ探索できる」。使命感あふれる自信がうかがえる。
清が欧米の植民地となりつつある実情を見聞して帰国。わずか2カ月のこの体験が転機となった。
国の将来を憂いて民衆の決起を訴え、奇兵隊を創設。倒幕へと信念のままに活躍し、歴史を動かしていった。
信念に殉じる人生は尊い。
時代に流されることなく、中国、ソ連との友好を築いていった池田SGI会長。
両国が反目していようとも反宗教的イデオロギーが強くても、そこに人間がいるからと率先して身を投じ信念を貫いた。
一時の風評など眼中になく、未来を見据え、対話の外交戦を起こしてきた。
そこには民衆の未来を背負う責任感があった。
この根本が明確ならば、世間の風評に心動かされることはない。時代を超えた共通の真実だろう。(09.02.11) (陸)
42
:
代理人
:2009/02/12(木) 07:46:18
名字の言
「つらい時 口から飛び出る 学会歌」。
聖教新聞「新・生き生き川柳」(1月30日付)に掲載されたこの句を見て、
「その通りだ!」と共感を覚えた方も多いのではないだろうか。
学会歌の思い出は尽きない。
仏法対話に臨む際、「威風堂々の歌」を何度も歌って勇気を奮い起こした。
会合で、「広布に走れ」を友と大合唱し、広宣流布の誓いを新たにした。
学会活動を終え、「紅の歌」を口ずさみながら、意気軒高に帰宅した日も懐かしい。
学会歌を歌うと、いつも心に太陽が昇る。
広布第2幕に当たり、学会歌が続々と誕生している。
昨日の本部幹部会でも、男女の学生部、農漁村部、学術部、社会部の新しい部歌が披露された。
農漁村部歌「誉れの英雄」を合唱した、栃木でイチゴを栽培する農村青年が語っていた。
「この歌を歌うと、『勇気』がみなぎります!資材費の高騰などで、農業を初めて以来、今が一番苦しい時ですが、
私は絶対に負けません。必ず“勝利の春”を迎えます!」。
ドイツの詩人フライシュレンの詩の一節を思い出した。
「くちびるに歌を持て、/軽く、ほがらかに。/自分のつとめ、/自分のくらしに、/よしや苦労が絶えなかろうと、
/いつも、くちびるに歌を持て」(山本有三訳)。(09.02.12) (川)
43
:
代理人
:2009/02/13(金) 10:41:31
名字の言
パイロット歴40年以上。飛行時間1万9000時間以上。
大ベテランの機長が言った。「あの瞬間に対処するために、これまでのキャリアがあったのだと思う」。
先月、ニューヨークのハドソン川に不時着した旅客機の機長。
エンジン2基が停止後、不時着までの3分間、思い切った決断力と冷静な対応で、乗客全員を守った。
全米が「ハドソン川の奇跡」と喝采した。
「問題を解決しなければならない、窮地を脱する方法を見つけなければならない、ということだけ分かっていた。
それに夢中だった」。淡々と、機長は語っている。「自分にはできると確信していた」。
たった3分。生と死の狭間。この瞬間、彼を突き動かしたのはほかでもない。
「絶対に成功させる」という執念と、「絶対に成功できる」という確信だった。
いざという試練の時、「賢者はよろこび愚者は退く」(御書1091ページ)。
試練にも喜び勇んで挑む「賢者」の一念こそが、我らの「信心」である。
「乗員全員が、訓練通りに任務を遂行しただけだ」と機長。
日々、わが人間革命に挑み、友のために行動する創価の友もまた、何があろうと「勝利の空」へ飛翔しゆく。
「日頃から学んでいる通りだ!」「自分は必ずできる」と誇りも高く。(09.02.13) (鉄)
44
:
代理人
:2009/02/14(土) 10:20:47
名字の言
寒い朝、ほころんだ梅の花を見た。生命の息吹が感じられ、心が温かくなった。
今年も、四季を巡る植物の命のリレーが始まった。自然界で命が継がれていくのと同じで、人の世界も後継は大事だ。
いわゆる入信動機を持たない世代は、信心の確信をつかむ必要がある。
その意味でも、精神的な成長を遂げる中学・高校生時代は、重要な時期だ。
この時に、親や親族が語り、伝える努力を重ねれば子は信心を理解し始める。
聖教新聞の連載「若き指導者は勝った(大阪の戦い)」には、名誉会長の指揮のもと広布拡大に戦い、
不滅の金字塔を打ち立てた大阪の友の姿が紹介されている。
その一人である婦人のお孫さんが、過日の声欄に投稿。
当時のエピソードとともに「大阪の戦い」は師匠との魂のきずなとして親子代々、語り継がれてきたと記している。
何のために信仰をするのか。
学会の歴史と精神とは。
師弟不二とは。
伝えるべき時機を逃さず、一つ一つ、丁寧に話していくしかない。さらに肝心なのは確信と情熱。
懸命に祈り、戦う心、広宣流布への熱い心で語ることだ。その真剣さが若い命に届く。
大切な後継者だ。偉大な使命を持つ友だ。
誠実にかかわり、創価のバトンを確実に手渡しする責任を果たしたい。(09.02.14) (弓)
45
:
代理人
:2009/02/15(日) 11:40:48
名字の言
「やっぱり“効率的な子育て”なんて、ありませんね」。
幼い子を持つ父親が語っていた。仕事なら「無駄なく」「速い」ほうが良い。だが子育ては違う、と。
子どもはよく回り道をし、失敗する。「早く!」と焦る大人からすれば、無駄ばかり。
しかし、こうした“非効率的な”行動を通して子どもは成長していく。
親との深い信頼関係も、「どんな自分も受け入れてくれる」との安心感から培われるという。
現代文明の根幹には、「効率性」「利便性」の追求がある。いかに「手間をかけないで」「楽に」物事を進めるか。
そのために多くの機械が生まれ、便利な通信機器も発達した。
だが、それによって「幸福感」が増大したかといえば疑問符が付く。
かえって人間同士のつながりが薄れ、孤独を感じる人が増えているとの声も多い。
人間を結び、共に真の幸福へ歩みゆく。これが学会の大運動だ。
何度も同志のもとへ足を運ぶ。一人の友と膝を突き合わせて語る。
「効率重視」でなく「人間重視」。
学会が発展してきた理由の一つが、ここにある。
「大変」だから成長がある。「楽じゃない」から真の充足がある――現代社会が見失いがちな哲学だ。
人間の内面を磨き輝かせる私たちの前進に、世界が期待している。(09.02.15) (駿)
46
:
代理人
:2009/02/16(月) 10:21:35
名字の言
池田SGI会長は、
先月発表した第34回「SGIの日」記念提言を、「100年に1度」と形容される金融危機から論を起こした。
今回の破綻の最大の原因は、
「本来、経済活動を円滑化するための“脇役”であるべき金融が、“主役”の座を占拠し」たことにあると。
経済活動における“主役”とは、モノを作る人やその商品を消費者に売る人、
作られた場所から売られる場所に運ぶ人など、あくまで「人間」であるはずだ。
それが、汗を流して働く人々が軽視され、滞りなく進むようにするための金融が“主役”のような顔で利益を追い続けた――
ここに根本的な狂いがあったのではないか。
このような“主客転倒”を、社会万般にわたって正すことが、私たちの目指す変革と言えるかもしれない。
「宗教のための人間」ではなく「人間のための宗教」に。「幹部のための会員」ではなく「会員のための幹部」に。
教師と生徒、為政者と国民、医師と患者……地位や立場に付随する権力は、自らを利するために用いてはならない。
私たちには、仏法哲理に裏打ちされた“人間が中心”“民衆が根本”との哲学がある。
ここに「現代の混迷を乗り越える希望がある」と、多くの識者から賞讃の声が寄せられているのだ。(09.02.16) (糀)
47
:
代理人
:2009/02/17(火) 10:58:00
名字の言
各地で「伝統の2月」の座談会が始まった。
「青年・勝利座談会」と掲げて行われる今回は、拝読御書である「大悪大善御書」を皆で学ぶとともに、
広布第2幕を痛快に前進する青年たちの、歓喜と勝利のドラマを語り合いたい。
大分のある男子部員。昨年、突然、会社を解雇された。その後、幾つも採用試験を受けるが、すべて不合格。
彼は足に障害があり、松葉づえがないと歩けない。面接会場で門前払いされ、悔し涙に暮れたこともあった。
しかし、心から希望の炎が消えることはなかった。夜は牙城会員として宝城を厳護。学会理解の対話拡大にも挑戦した。
何より「人生の師匠である池田先生に、勝利の報告をしたい」と、寒風の中、祈っては何社も通い続けた。
彼の誠実な熱意が実り、64社目にして就職が決まる。待遇も前の会社以上。
それこそ、拝読御書の「迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、
舎利弗にあらねども・立ってをどりぬべし」(1300ページ)との心境だっただろう。
苦しみや悲しみが深いほど、勝ち越えた喜びは大きい。
“大悪”とも言える逆境を、“大善”へと変えていく鍵は、強き祈りと執念の行動、
そして師への報恩の心であると確信し、きょうも広布の舞台に躍り出たい。(09.02.17) (正)
48
:
代理人
:2009/02/18(水) 08:27:42
名字の言
受験シーズン真っ只中。受験生を抱えるご家庭も多いだろう。配慮はもちろん皆で励ましのエールを送りたい。
ある男子部員と語り合った際、創価大学を受験した当時の話になった。
初めて一人で上京し受験。募る不安。相談に乗ってくれたのは同郷の二つ年上の先輩だった。
試験当日にはアパートに泊めてくれた。当日は、先輩手作りの弁当まで持たせてくれた。
後日、母親がお礼を言う機会が。その際、彼に尋ねた。「なぜ、そこまでしてくださったのですか?」。
困った様子で一言。「僕はただ、僕の先輩にしてもらったことをしたまでです……」。
“先輩は伸びゆく後輩を大切に”。創大創立者の池田名誉会長の指針である。
そして誰よりも、その範を示しているのが、創立者自身だ。
時には親代わりとなって、生活面に気を配り、時には就職先を心配し、学生の進路に心を砕く。
卒業生の輝く勝利を祈り続ける。
先日も、退寮する学生に,“皆、体を大事にして、偉大な指導者に”と伝言を。
ある識者が語っていた。
「創大には、学生のために奔走する創立者がいて、その心に応えようとする学生がいる。その絆が年々、太くなっている」。
伝統とは、創立の精神を受け継ぎ発展させること。それこそ報恩の道である。(09.02.18) (奨)
49
:
代理人
:2009/02/19(木) 10:20:26
名字の言
インターネット上で公開する日記「ブログ」や自己紹介のページ「プロフ」、
学校裏サイト……無関心でいると、子どもがネット上のトラブルに巻き込まれている可能性がある。
「親子のためのネット社会の歩き方セミナー」と題する講演会で、鳴門教育大学の藤村裕一准教授の話を聴いた。
子どもを取り巻く現状など、これまで見聞きしたことがなかった内容に、認識の甘さがよく分かった。
ネット社会における、親から子への指導ポイントがあった。
(1)ネット・携帯の良い点、悪い点を伝える
(2)「〜してはダメ」でなく「〜しよう」で話す
(3)子どもがどう使っているか関心を持つ
(4)家庭でのルールを作り守っていく
(5)何でも相談できる雰囲気づくり等々。
そして何より大事なのは親子のコミュニケーション、と。携帯電話を持つことの可否も含め、よく話し合っていきたい。
御書に「ふがいない者でも、助ける者が強ければ倒れない。
少し強い者でも一人であれば、悪い道では倒れてしまう」(1468ページ、趣意)とある。
親子関係でいえば、成長途上の子を支えるのは、親の助けである。
それは“抑えつける”ことではない。賢明に知恵を働かせ、子どもをサポートすることであろう。
日々の親の成長こそ求められる。(09.02.19) (濤)
50
:
代理人
:2009/02/20(金) 10:20:47
名字の言
百年先でも持ちこたえる羽子板を作る――伝統ある「押絵羽子板」を制作する西山鴻月氏の意気込みだ。
この道72年。しかし今も、満足のいかなかった部分に、最初に目が行く。素人目には判別できないほど。
そこを改善して、次にどう生かすか。求道心に衰えはない。
良いものを作るために技術を磨く。それは当然だが、さらに大切なのは「人間性」を磨くことだという。
作品に“作り手自身”が映し出されるからだ。西山氏は若かりしころ、父親から「いい人間になりなよ」と言われた。
その真意を理解するのに十数年かかった(鮫島敦著『職人を生きる』岩波ジュニア新書)。
プロ野球・楽天イーグルスの野村監督も、
「技術ばっかり教えても人間教育をしっかりやらないと野球人としても成長しない」(「潮」3月号)と手厳しい。
各界の一流が実感する「人間」を磨く大切さ。それこそ、信仰の根本目的だ。
人間を磨くには、人間の中に飛び込むしかない。
友に会い、友の悩みに耳を傾け、祈り励ます。他者に尽くす行動が実は、自身の境涯を高めゆく。
名誉会長は「『師弟』という絶対無二の法則に、人間教育の真髄はある」と。
偉大な人格を求め、峻厳な薫陶で磨かれる中で偉大な人格は生まれるものだ。(09.02.20) (馨)
51
:
代理人
:2009/02/21(土) 10:53:44
名字の言
後継の人材育成が、ますます重要と痛感する昨今、感慨深い二つの場面に出くわした。
「言葉を話すのは口です」と言い、青年は紙に「くち」と書いた。「心の強さを表すのは意志です」。「いし」と書く。
興味津々の未来部員たちに、「これらを濁らせてはいけないよ」と言いながら、濁点を打つ。
「『ぐち』(愚癡)と『いじ』(意地)に変わります。すると……」。
さらにペンを走らせ、「つかめたはずの『とく』(徳)も、『どく』(毒)になってしまいます」。
青年は結んだ。「濁らせず、ピカピカに磨くのが信心です」。信仰の大切さを、やさしい言葉で教える名講義だった。
また、ある日、高齢の男性が、一人の青年と会館内の出版コーナーを訪れた。
就職で故郷を離れる孫に御書を贈るのだという。「『もはや、ここまでか』と思う苦難さえも、
乗り越えていける智慧の一切が書かれてある。御書を絶対に手放すなよ」と言葉を添えた。
孫が受け取ったのは、祖父が命に刻む“信心の確信”だったにちがいない。
この仏法で、自身の可能性を最大に開花できるという不動の確信。
学会と出会い、師と共に生きることで本物の幸福をつかめた喜び――
「信心の継承」といっても、伝えるのは「心」である。(09.02.21) (城)
52
:
代理人
:2009/02/22(日) 11:20:39
名字の言
「リスク」という言葉は、リスク管理やリスク回避のように「危険」と同義で使われる。
語源は様々いわれるが、元北海道教育大学教授の宮崎正勝氏は、イスラム世界で使われた「海図のない航海」
を意味する言葉リスコが語源という。危険の中でも“未知の危険”といえよう。
かつて氏は聖教新聞のインタビューで「海図なき航海」に乗り出していったシンドバッド、コロンブス、オランダ人は、
信仰を根本とした“精神の力”が支えだったと指摘。「今は科学の時代で、信仰心がなくなった分だけ、
人間が『現実の海』でさまよってしまっている面があるのかもしれない」と語った。
まさに人生は「海図なき航海」。幸福という目的地へ、勇気を奮って乗り出さねばならない。
ところが、人は経験的に分かっている危険には気をつけるが、未知のものには意外と鈍感だ。
振り込め詐欺の被害者へのアンケートで、「自分は被害にあわないと思っていた」人が8割に上ったものも。
知識を総動員して危険を回避するのは当然。
自分の行く手に待っている“未知の危険”を見つめ、それと戦う精神の力を磨く努力を怠ってはならない。
「賢人は安きに居て危きを歎き」(御書969ページ)だ。
「現実の海」で、さまよわないために。(09.02.22) (香)
53
:
代理人
:2009/02/23(月) 08:32:31
名字の言
「私はもっとも多数の人たちと友に生活し、共通のことで苦しみ悩み、そのなかに生きる希望を探求してゆきたい。
――私のもっとも恐れる事は、机上で仕事をすること」。
作家・山本周五郎の信念である。(『小説の効用・青べか日記』光文社)。
先日、聖教新聞の配達員歴30年を超える婦人とお会いした。遠慮がちで、控えめな方だった。
だが、配達のコースを一緒に回ると、近所の人たちが次々と笑顔で声をかけてくる。
“無冠の友”の誇りを胸に、長年、地域に友好の輪を広げてきたことを歩きながら伺った。
机上では見えない。が、現場へ足を運ぶと見えてくるものが数多くある。
創価学会は民衆と共に前進する団体である。
“頭でっかち”は必要ない。大切なのは、地区・ブロックといった“広布の現場”であり、社会の現実と格闘する一人一人だ。
「ある意味で『現場こそ師匠』」と名誉会長。「そこに学ぼうとしない指導者には成長がない。必ず行き詰る。
広宣流布の最もホットな『電場』。そこで真剣に戦った人が、一番、偉大である」。
最前線を知ってこそ、勝利への知恵もわく。打つ手も的確になる。
私の最も誇れることは、現場で友のために働くこと!――そう胸を張れる行動第一のリーダーでありたい。(09.02.23) (芯)
54
:
代理人
:2009/02/24(火) 08:01:01
名字の言
今から50年前。一人のアフリカ人留学生がケニアから米国へ。
彼は留学先のハワイ大学で米国人女性と知り合い結婚。やがて男の子が誕生。
その子こそ、黒人として初の米大統領となったバラク・オバマ氏である。
父はケニアに戻り、母国の発展に尽力。母とオバマ少年はアメリカに残った。少年は母に育てられた。
母は白人だったが、オバマ少年に公民権運動の指導者キング博士の夢を語り、黒人の優秀な法律家や音楽家の活躍を教えた。
現実は差別が溢れていた。しかし、「我々は堂々と美しく、その逆境を生きるのだ」と
母は子を励ました(白倉三紀子・木内裕也役『マイ・ドリーム バラク・オバマ自伝』)。
キング博士の盟友ローザ・パークスさんも池田名誉会長との対談で、最も尊敬する人は「母」と。
「自尊心を持ちなさい。人から尊敬される人になり、人を尊敬していきなさい」が母の教えだった。
歴史的な黒人大統領誕生の背後には、差別と戦い続けた、無数の母の愛と信念と祈りの連鎖があった。
名誉会長は詠んだ。
「母の祈りに 勝る力はない。祈り戦う 母の行動を しのぐものはない」(「偉大なる尊き母の交響楽」)。
学会の大発展を支えた誉れ高き「創価の母」に心から感謝を捧げたい。(09.02.24) (進)
55
:
代理人
:2009/02/25(水) 10:22:05
名字の言
ある大手建設会社の支店長の話。
プロ野球の本拠地として使用するため、老朽化した球場の大規模な改修工事を請け負った。
工期はわずか3カ月半。もし失敗すれば、社の信頼を大きく損なう危険性も。
30代の青年が現場の責任者に抜てきされた。工事関係者も若くて、野球好きが選ばれた。
安心して大胆な発想ができるよう、社としても、バックアップに万全の態勢を敷いた。
若者たちが掲げた目標――それは選手と観衆が親しみ楽しめる“夢のある球場”。一丸となった。
例年の2倍を超える積雪。難航する工事に「開幕に間に合わない」とマスコミは騒いだが、突貫工事で予定通りに完了。
青年たちは、一回りも二回りもたくましくなったという。
いかなる組織も、次世代の成長なくして、発展はない。大きく育てゆくためには、信じて任せる“忍耐力”も必要だろう。
人は厳しい環境下であっても、使命と責任を深く自覚した時、大きく成長できる。
まして不可能を可能にする妙法があれば鬼に金棒である。
支店長は学会への共感を語っていた。学会は、どの団体よりも懸命に、青年を育てている。
だから発展した。その模範が名誉会長である――と。
陸続と人材を育む広布の庭の“土壌づくり”に力を尽くそう。(09.02.25) (仲)
56
:
代理人
:2009/02/26(木) 10:42:51
名字の言
「終わっても、その場を去りがたい思いを残した、素晴らしい2月の座談会でした」――
青年・勝利の座談会に出席した、神奈川の婦人部員から届いたお手紙。この結びの言葉に心打たれた。
文面から、笑顔の花咲く座談会の様子が伝わってくる。
3年越しの対話で、友人を日顕宗の魔の手から救済した副白ゆり長の報告。
御書講義の担当は、脳性まひのハンディを乗り越え、社会で奮闘する男子部ニュー・リーダー。
「全員が強い感動を覚えました」。
担当幹部の副総県長は、青年時代の師匠との出会い、子どもの病を通して信心を深めた体験を語った。
終了後、「座談会に参加してよかった」と、皆が口をそろえていたという。
牧口初代会長は学会創立の年(昭和5年)から、
弘教した家庭で早くも座談会を開き幸福拡大へ前進の歩みを開始していった。
創価伝統の座談の輪には、同苦あり、哲学あり、歓喜あり、希望あり。正しく強く生きる力が漲っている。
池田名誉会長は「随筆 人間世紀の光」<「青年・勝利」の回転軸>で、
「『人が集まる』ところに、力が生まれる」と強調し、呼びかけた。
「師弟勝利の座談会を、朗らかに飾りゆこうではないか!」。
広布の後継を誓う3月も、意気揚々と座談会へ!(09.02.26) (杏)
57
:
代理人
:2009/02/27(金) 10:45:58
名字の言
「出版活字文化への多大なご功績とご尽力に満腔の謝意を捧げます」――
先日、池田名誉会長に贈られた宮崎県書店商業組合からの「感謝状」。
同組合の田中隆次理事長は、高らかに読み上げた。席上、名誉会長からの謝意が伝えられた。
名誉会長は、青春時代から愛誦した、宮崎県出身の国民的歌人・若山牧水の和歌を紹介しつつ、
「良き活字文化こそ、未来からの使者である青少年の魂を照らし、伸ばしゆく精神の太陽です」と。
小説、随筆、詩、童話など、名誉会長の「良き活字文化」に対する貢献に、各界から感謝の声が寄せられている。
今月だけでも、山陰中央新報社、宮脇書店に続いて、3番目の顕彰となる。
こうした賞讃の声は、国内にとどまらない。世界40言語・1000点以上が、海外で翻訳出版され、
フィリピン・リサール協会最高文学賞をはじめ、各国から文学の最高栄誉が贈られている。
低次元な悪書は、邪悪な嘘や卑劣な毒を流す“凶器”となる。
反対に、良書は正義と真実が勝ち栄えていくための“英知の宝剣”だ。
今月1日から始まった「未来部希望月間」(3月15日まで)。
後継の“学会っ子”たちが人生を育む良書に触れ、未来の可能性が大きく開けるよう皆で応援したい。(09.02.27) (誼)
58
:
代理人
:2009/02/28(土) 07:57:24
名字の言
文献の「献」とは賢人の意。本来、文献とは、書かれたものと、人によって伝えられたもの、その両方を指す。
仏典に出てくる「知識」とは知人のこと。善知識とは良い友達を意味する。
文献や知識と言う言葉から、しかし今日、人間のぬくもりは、ほとんど抜け落ちてしまった。
インターネットの普及は、その傾向にますます拍車を掛けている。
匿名情報が横行するネット社会は、一面、虚偽と妄想の世界に化しつつあると言っても過言ではない。
学ぶとは、師弟・学友という「人間社会」に、身を置くことにほかならない。
その熱きふれあいのなかでこそ、人生を豊かにする知恵と知識が得られるのである。
マレーシア公開大学から、池田SGI会長に名誉博士号が贈られた。
同大学は、生涯学習を目指す、通信教育の学府。「すべての人のための大学」を理念とする。
SGI会長は謝辞の中で「人生は、一生涯、『学び求める心』を持ち続けた人が勝つ」と語った。
西洋における「大学」の語源「ウニベルシタス」とは、本来、“学ぶ者の集い”を意味した。
大学とは、建物でも、教授のシステムでもないのである。
人と会い、人に学ぶ――。この創価の民衆運動こそ、人間のための「最高学府」にちがいない。(09.02.28) (智)
59
:
代理人
:2009/03/01(日) 11:35:59
名字の言
「娘よ――/いつかおまえの/たったひとつの/ほほえみが/ひとりの男を/生かすことも/あるだろう」。
谷川俊太郎氏の詩「雛祭の日に」の一節だ。
“微笑み”には色や形はない。しかし、人の心を揺り動かす力がある。
御書には、激高する客を主人が微笑みながらなだめ、諭す場面が描かれている(24ページ)。
また別の御書で、日蓮大聖人は門下に対し、親に特別な孝行ができないときは、
1日に2、3度、笑顔を見せるように勧められている(1527ページ)。
体験談の取材でも、一番苦しい時に、同志や家族の笑顔に救われた――という話を、よく聞く。
笑顔は周囲に勇気と希望を与え、時に一人を「生かす」こともある。だから、笑顔の人は励ましの人だ。
英語の「スマイル」には「微笑む」以外に、「幸いする」「幸運を開く」との意味もある。
他者のために灯をともせば、自分の前も明るくなる。
人は幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔になることで、幸福への軌道を歩んでいけるのかもしれない。
学校、職場、地域で、多くの人が移り変わる3月。希望や不安を抱きながら、新たな一歩を踏み出す友がいる。
私たちは、笑顔で旧知の友を送り出し、新たな友を迎えたい。自他共の幸福を、心より願いながら。(09.03.01) (弘)
60
:
代理人
:2009/03/02(月) 11:04:27
名字の言
ある会合で、中心者が「壮年部の皆さん、こんばんは!」と呼び掛けるも、参加者は沈黙。
あれっ、元気がないのかな……。続いて「婦人部の皆さん!」と声を掛けても返事はなし。えっ、そんなはずは……。
場内を見渡すと、それらしき方々は大勢いらっしゃるのだが、なぜ?
しかし「青年部の皆さん!」との呼び掛けがあった途端、全員が一斉に「ハイ!」と挙手。
会合は拍手と笑いに包まれ、若々しい息吹にあふれて進められた。青年部も元気だが壮年・婦人も負けじと、はつらつ。
前進の勢いは、そうした賑やかなところから生まれる。
「ボーイズ・ビー・アンビシャス(青年よ大志を抱け)」の言葉で有名な札幌農学校の創設に尽力したクラーク博士。
これには続きがある。それは「ライク・ジス・オールドマン(この老人のように)」。
博士に自ら先頭を行く気迫と情熱があったからこそ、
1年に満たないわずかな滞在の間に、若者たちへ大きな影響を与えたのだろう。
「若さとは、決して年齢によって決まるものではない」
「たくましく生きぬく情熱の炎によって決定されていく」とは池田名誉会長の贈言。
「年は・わか(若)うなり」の仏法である。心も若く、日々、生命に新しい太陽を昇らせよう。(09.03.02) (道)
61
:
代理人
:2009/03/03(火) 07:47:45
名字の言
「伝統の2月」から、躍動する「青年の月」3月へ。
学会は、皆が青年の心で、はつらつと前進している。
先月の「青年・勝利座談会」。
壮年・婦人の先輩が、青年たちに、自身の池田名誉会長との忘れ得ぬ思い出を語り伝えた地域も多かった。
昭和30年代に入会した婦人。
両親の反対に遭いながらも、女子部の会合に通い続けていると、先輩が「女子部幹部会」に連れて行ってくれた。
初めて聞いた名誉会長の話が忘れられない。
“どのようなことがあろうと、幸福の軌道である学会から離れてはいけない”―
―青年の身になって語り、未来を案じる人がいる。だから、学会には若い人が集まる
不安と不信が渦巻く現代にあって、心に染み入る話だった。
壮年部員を訪ね歩くと、入会して半世紀を迎える友も多い。
「信心の年数が長くても、まだまだです。これからですよ」と照れくさそうに。
謙遜しておられるが、皆が共通して、明確な「信仰の原点」を持っていた。
それは“こうすれば人生の波乱万丈を乗り越えられる”という核心であり、勝利の方程式だ。
暗いニュースばかりが話題になる昨今、わが創価の世界は知れば知るほど、希望あふれる世界。
この真実を、明るく朗らかに堂々と語っていこう。(09.03.03) (扶)
62
:
代理人
:2009/03/04(水) 10:50:33
名字の言
貧しさや家庭の事情で、文字を学ぶことができなかった人々に「識字教室」で教えた経験を持つ水谷修氏が綴っている。
一人のおばあさんが書く喜びを知って氏の手を握った。
「字ってすごいよ。命が入ってる。この『母』っていう字を書くと、亡くなった母の思い出がいっぱい出てくる。
『山』っていう字を書くと、ふるさとの山が見えてくる」と(『あおぞらの星2』日本評論社)。
先の文部科学省の調査では、中高生の7割近くが、
脅迫的文言でメール転送を迫るチェーンメール等のトラブルに遭ったという。
心ない一文が、いじめや自殺まで引き起こすことを思えば、文字は人の心を大きく動かし、
幸福にもすれば、不幸にもする力を持つことを痛感する。
私たちの周囲は、励ましの文字でいっぱいだ。
がんと闘う友に1年間、激励を続けた壮年。認知症の老母に、はがきを送り続け、5000枚に達した婦人――。
それらの文字はすべて、人生勝利の原動力となった。
気休めや美辞麗句ではなく、相手を思いやる心の深さ、豊かさが文字となり、生きる力をわき立たせていったのだ。
御書に「文字は是一切衆生の心法の顕れたる質(すがた)なり」(380ページ)と。
心を込めて文字を綴りながら、互いの人生を鮮やかに飾りたい。(09.03.04) (立)
63
:
代理人
:2009/03/05(木) 10:44:18
名字の言
「断じて成し遂げる」との一念。
それは行動を伴うものだ。時にもたげる惰性を排し、自分を叱咤しながら精進を続ける。
その弛まぬ努力の先に、偉大なゴールもある。
脳神経外科医の上山博康氏は、直径3ミリの血管を事もなげに縫い合わせる技量を持つ。
その確かな技術を、大勢の患者が求めてくる。氏は「患者は人生をかけて医師を信頼する」
「だから絶対に成功させる。そのために努力することこそが、僕らの仕事」と。
年間に手がける脳外科手術は300を超える。
氏には忘れられない恩師の言葉がある。
「人間、何かをやっていれば必ず評論家みたいに批判だけする人が出てくる」(『プロフェッショナル 仕事の流儀9』)。
先駆者に非難・中傷はつきもの――草創の方の話を聞いた。「病気の問屋」と言われた自身。
仏法に巡り合い、こんな自分にも人を救えるのだと、折伏に歩きに歩いた。
「まずは自分の病を治してみろ」と冷笑された。だが一歩もひるまなかった。
気付くと健康な体に。今では地域の相談役として信望を集める。
批判を恐れぬ「覚悟の一念」で未来を開いてきた幾千万の同志。
そうした友が師と心を合わせ、世界192カ国・地域に信頼を広げる。
SGIは、人類史に輝く壮挙だ。(09.03.05) (敬)
64
:
代理人
:2009/03/06(金) 11:17:22
名字の言
築45年の老朽水族館が全国のライバルを抑え、本年度の国内の動物園・水族館に贈られる最高賞「古賀賞」に輝いた。
山形県鶴岡市にある加茂水族館である。
十数年前まで赤字が続き、倒産の瀬戸際に追い込まれていた。
逆転の突破口は、一人の青年が開いた。彼は困難なクラゲの飼育に挑戦。
知識も予算もない中で、創意工夫を凝らし、世界初の種の繁殖に成功。
以後、飼育種を増やし、4年前、クラゲの展示種類数で世界一を達成。同水族館に全盛期のにぎわいが戻った。
7年前に失明した婦人がいる。一度は人生に絶望した。
だが、何度も彼女のもとを訪ねた親友の「あなたにも使命がある」との言葉が胸奥に響き、入会。
彼女は失明後の心境を詩に託した。親友が曲をつけ、病院や介護施設で慰問コンサートを。
苦難に負けぬ彼女の歌が患者らの心に希望を広げた。
「恵まれた環境であったなら、“世界一”にはなれなかっただろう」(加茂水族館の村上龍男館長)。
たとえ何不自由ない環境でも、そこに安住してしまえば勝利はない。
逆に、不遇の環境にあっても、大情熱を燃やして「一剣」を磨いた人には、必ず道が開ける。
私たちには「信心の利剣」がある。生涯、持ち抜き、“今”を懸命に勝ち抜こう。(09.03.06) (空)
65
:
代理人
:2009/03/07(土) 11:13:46
名字の言
米アカデミー賞の外国語映画賞に輝いた邦画「おくりびと」。各国から上映の申し込みが相次いでいるという。
人間の「死」と向き合った作品が世界で高い評価を得たことに、時代の変化を感じる。
「死を忘れた文明」といわれる近代において、死はもっぱら忌むべきものとされてきた。
「生が善なら死は悪」「生が有で死は無」等とマイナス・イメージを割り振られてきた。
できれば死は遠ざけたい。しかしどんな権力者や富豪であれ、万人が間違いなく直面するのが死。
今の人生がいかに楽しみに満ちたものであっても、必ず終わりは来る。愛する人との別れも避けえない。
御書に「先臨終の事を習うて後に他事を習うべし」(1404㌻)と。
大事なのは己の有限性を自覚した上で、どう価値ある人生を築くかだ。
世界金融危機の震源地・米国では今、強欲資本主義への反省とともに、
物質的な豊かさのみを求める生き方を見直す人が増えているという。
かつて池田名誉会長は、ハーバード大学の講演で訴えた。仏法では生死不二と説く。
死は新たな生への出発であり、充電期間である。「生が歓喜」なら「死もまた歓喜」となる――と。
生死を見据えた仏法哲学こそ、現代文明の病理を乗り越える原動力となろう。(09.03.07) (駿)
66
:
代理人
:2009/03/08(日) 12:54:21
名字の言
本年は歴史学者トインビー博士の生誕120年。博士は日本を3度訪れ、最後の旅は78歳だった。
老碩学に関係した人の証言を結ぶと来訪目的が浮かび上がる。
故・貝塚茂樹京都大学名誉教授は博士に出会った記憶を書いた。
「博士の意見のなかで、特に記憶に残っているのは、世界の平和を実現するには、宗教の力を借らねばならぬ。(中略)
仏教のような寛容性をもつ宗教がこれに適していると力説した」(朝日新聞1975年10月25日付)。
3回目の訪問時、通訳を務めた渡辺武達同志社大学教授は、
「博士には、どうやって西洋の人たちの考え方を変えていくかという問題意識、眼差しがありました。
これは凄いですよ。それが池田名誉会長との対談で一つの結実を見たのだと思います」と(聖教新聞04.03.16付)。
文明発生から現代まで、数千年の歴史を検証した末、未来を予測した晩年の博士は人類破滅を憂えていた。
危機回避には宗教による世界平和しかないと仏教に期待。80歳の博士は満を持してエアメールを日本に送った。
人類の未来に思いを巡らし、博士が探し求めた対談者こそ名誉会長だった。
珠玉の対談集『21世紀への対話』は今春発刊予定のオランダ語版で世界28言語に。
不滅の一書は未来を照らす。(09.03.08) (濤)
67
:
代理人
:2009/03/09(月) 11:36:29
名字の言
「当代随一」と仰がれる宮大工の棟梁が、弟子を取る際、基準を定めている。それは、不器用なこと。なぜか。
器用な人は、ある段階までは早く上達する。だから、仕事を甘くみて、楽をすることを覚えてしまう。
結局、成長の“伸びしろ”が小さいという。
「千年の大建築」を手掛ける宮大工の世界では、要領や小手先など通じない。
遅くても、一つ一つ階段を上らなければ、大きな仕事を成すことはできない。
「不器用の一心に勝る名人はない」と(小川三夫著『棟梁』)。
釈尊の弟子である須梨槃特は、自分の名前すら忘れてしまうほど、物覚えが悪かった。周囲は軽蔑した。
だが、師の釈尊だけは見捨てなかった。
その心を受け止め、修利槃特は師匠の言う通りに修行し、「普明如来」の記別を受ける。
一見、不遇なように見えて、実は最高に価値ある、幸福な人生を輝かせた。
「仏法の世界は、真面目に、地道に、誠実に戦い抜いた人が、必ず勝つ」と池田名誉会長。
逆に、いかに才にたけていても、苦労や下積みのない人生は、もろい。落とし穴につまずきやすいものだ。
無名でいい。特別な才能など、必要ではない。
ただ真っすぐに、信心を実践し抜いた人に、“人生勝利の春”が訪れることを忘れまい。(09.03.09) (誠)
68
:
代理人
:2009/03/10(火) 09:45:15
名字の言
昭和31年(1956年)の「大阪の戦い」のさなか、大雨で旧関西本部の玄関が水浸しになった。
若き池田名誉会長は共に復旧に当たりながら、管理者に確信を込めて語った。
「必ず、世界中の人が、この関西を訪れるようになります」。
この言葉を実感した。
世界55カ国・地域のSGIの友が、春季研修会の一環として待望の「世界のカンサイ」を訪問。
インドのカプール男子部長は「常勝の心を学ぶのにカンサイ以外にふさわしい場所があるでしょうか!」と声を弾ませた。
海外の友が異口同音に語っていたこと。それは、関西同志の真心だ。
「皆さんは池田先生と同じ心で、私たちを出迎えてくださっています」とニュージーランドのタム支部長。
関西の友は元気で明るい。楽しい。何よりも一人の同志を徹して大切にする家族のような「温かさ」がある。
だから、団結力が強い。
ポーランドのピッチーニ地区婦人部長は「カンサイの人と話すのに、言葉は必要ありませんね」と。
関西の至る所に脈打つ名誉会長と一人一人の絆。
アフリカ・ガボンのムイティさんは力強く語った。「母国の同志に“負けたらあかん”との精神を伝えていきます!」。
「ザダンカイ」と同様、「ジョウショウ・カンサイ」も今や世界共通語である。(09.03.10) (芯)
69
:
代理人
:2009/03/11(水) 10:30:09
名字の言
青森県を訪れた際、馬淵川を渡った。「まぶち」ではなく、「まべち」が正式名称とのこと。
諸説はあろうが、住む人の川に対する親しみが伝わってくるようで、響きが心地よい。
「日本で一番美しい言葉は東北弁だと思う。あのやわらかな響きが標準語だったら、
日本におけるオペラと詩劇の完成は一世紀早まっただろう」。劇団四季を創設した浅利慶太氏が、
師匠・加藤道夫氏の言葉と紹介している(『時の光の中で』)。
東北に限らず、方言には心に染み入るぬくもりがある。
岩手を離れ、首都圏で学生時代を送った男子部員。
家族がつましい暮らしから捻出した学費だけに、勉学で成果を挙げようと意気込む。気負い過ぎて空転の日々。
周囲が自分よりはるかに優秀に見え、焦る。体も壊した。
そんな折、一通の手紙が。純真な信仰を貫く祖母からだった。
「あんまきぃもむなす(あまり、気をもむな)。おめさんには信心がある。おらも毎日祈ってる」。
懐かしい故郷の響きはもちろん、そこに込められた真心が、浮足立った自分を原点に引き戻してくれた。
彼の努力は、博士号取得に結実する。
心を磨き抜いた人の言葉が相手の心を打ち、自他共の幸福への原動力となる。
その信念を忘れず、鍛錬の日々をと誓う。(09.03.11) (城)
70
:
代理人
:2009/03/12(木) 10:57:04
名字の言
全世界で、約6000もあるといわれる言語。
そのうち2500が消滅の危機にあるという(国連教育科学文化機関の調査結果)。
言語の多様性は人類が創造してきた文化。たとえ国境がなくなる時代が来ても、守るべき財産の一つだろう。
一方、今すぐにでも消滅させたいもの――それが戦争だ。
作家エーリヒ・ケストナーは小説『動物会議』で、その思いを痛快に描く。
戦争をやめない人間たちに「国境をなくそう」と呼び掛けるため、世界中の動物たちが集まって「動物会議」を開く。
目的は「子どもたちのために」。
様々な工夫を重ねた動物たちは、最後に一晩だけ、人間の子どもたちを隠す。
優しい動物と一緒にいて、はしゃぐ子どもたちをよそに、大人たちは眠れぬ夜を過ごすことに。
ついに動物と人間は、永遠の平和条約を交わし、皆が子どもとの再会を果たす。
なくして初めて、その大切さを知ることがある。が、それではあまりに悲しく、後悔が残るだけだ。
私たちは、なくす前に、“本当に大切なもの”を見つめ直すべきだろう。
文化も、財産も、そして家族も、すべてを破壊するのが戦争だ。
大切なものをなくさないための努力――その第一が平和の構築。
我らの運動は、そのための大連帯である。(09.03.12) (申)
71
:
代理人
:2009/03/13(金) 10:45:05
名字の言
沖縄のさわやかな心を感じさせる歌が高校の教科書に採用され、話題を呼んでいる。
沖縄の心を通して平和の尊さを訴える「今日から明日へ」。
軽快なリズムと前向きに生きる大切さが、身近な言葉で綴られ、口ずさみやすい。
作曲者の芸術部員は「歌詞の明るさとは正反対に、芸能生活のどん底の中から生まれたんです」と語る。
お笑い芸人として上京。手痛い挫折。ミュージシャンへの転身。そして帰郷。
彼は師匠との誓いを胸に、“平和の大切さを伝え、師に応えていきたい”との思いで、
再起を懸けて粘り強くコンサート活動を続けてきた。
生徒たちからは「平和の尊さを教えてくれた」など、感謝の手紙も多く、全国各地の学校コンサートも好評だ。
挫折を乗り越える大きな要因に、青年時代の夢を実現しようとの不屈の信念と、
楽観主義に裏打ちされたバイタリティーがある。
沖縄の言葉で「なんくるないさ(なんとかなるさ)」との前向きで、おおらかな心が大切なのだろう。
池田名誉会長が創価大学に贈った指針に「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」とある。
日常の辛い坂道を上りゆくときにこそ、“人生の価値”をつかみ取るチャンスはある。
充実した人生への歩みを、弛みなく続けたい。(09.03.13) (碧)
72
:
代理人
:2009/03/14(土) 11:17:42
名字の言
紀元前3世紀、エジプトの話。
書物を載せた船が入港すると、たちまち没収。持ち主には、書き写した写本を返却する。収集には、手段を選ばなかった。
古代最大のアレクサンドリア図書館には、そんな逸話が残る。蔵書は70万巻。
プトレマイオス1世により、数学、天文学、地理学をはじめ、あらゆる分野の書物が集められた。
今と違って印刷技術はない。すべて手で書かれたものだから気が遠くなる。
“世界の知”を、どう手に入れるか。生き残るための方法であった。
かの地からは、幾何学で有名なユークリッドやアルキメデスら数々の科学者が生まれている。
創価の座談会には、主婦をはじめ、さまざまな人々が集う。人生の先達も、未来っ子も。
世の中の縮図だという人もいる。だから、普段は体験できない「達人の知恵」を得ることができる。
世界最高の哲学書を繙き、人生論をはじめ、師弟、指導者、未来、地域、家庭をめぐって話が弾む。
古今東西の哲人の名前が飛び交うこともある。しかも、生活者の目線に翻訳されて語られるから分かりやすい。
学会は校舎なき総合大学。座談会こそ、その心臓部――庶民の英知が凝縮した“図書館”だ。
そんな賢者の心晴れやかな集いが全国津々浦々で行われている。(09.03.14) (陸)
73
:
代理人
:2009/03/15(日) 11:30:40
名字の言
「虹は7色」と言ったら、「5色でしょ?」とオランダ人から言われた。
動物行動学者の日高敏隆さんが著書で紹介しているエピソードだ(『動物の言い分 人間の言い分』角川書店)。
日本人は、(1)赤(2)だいだい(3)黄(4)緑(5)青(6)藍(7)すみれ、の7色と見る。
オランダ人は、(1)赤(2)オレンジ(3)黄(4)緑(5)青、の5色。
「藍や、すみれ色は?」と聞くと、「それは青が濃いだけです」。
考えてみれば、光の色は連続しているので、どのように区分けするかは、見る人の感覚の問題。
日本では七つの色に分けるが、その分け方は地域によって多様なのだ。
聖教新聞紙上で好評連載中の「わが母校は創価」に登場した、業界トップ企業の営業本部長。
創価大学時代に“他者を尊敬し自身と異なった意見も受け入れるという幅広い人格を磨くことができました”と語っていた。
営業の世界で「結果」を出し続けている人の言葉だけに、興味深く感じた。
人間はとかく、「自分の基準」で物事を見がち。それでは人間の幅を狭める。
「違う見方」をする人と出会ったら、否定するのではなく、“自分が気付かない、新しい視点かもしれない”と、
まずは真摯に耳を傾けてみてはどうか。「聞き上手」は、互いの人生を豊かにする。(09.03.15) (糀)
74
:
代理人
:2009/03/16(月) 07:35:09
名字の言
勝海舟が幕府の軍艦奉行として、開国を唱える佐久間象山を訪れた折のこと。
かつての教え子の姿を見た象山は機嫌が悪い。海舟が従者と同じ質素な身なりで来たからだ。
「それではお役目が果たせまい」。とがめる象山に海舟は語った。
「先生は従者を軽く見られますが、彼らは皆天下の書生です。今でこそ、あなたも先生ですが、
もとは彼らと同じ書生でした。教育によっては、彼らもいつかあなたのように立派になるかも知れない。
だから私は、彼らを兄弟として待遇しています」。
気骨あふれる海舟らしい言だ。
動乱の時代を超え、明治新政府のご意見番としても人々から慕われ続けた理由が、よく分かる。
ともすれば後輩を、若いというだけで下に見るのが人間だ。だが「後世畏るべし」である。
この言葉が好きだった戸田第2代会長は「弟子は偉くなっていかねばならぬ。
師匠が偉いと言われることは、『後生』すなわち弟子が偉くなったことが、師匠が偉くなったことに通ずるのである」と。
「後輩を自分以上の人材に」とは、われらの永遠の指針である。
春は“新しい人”が職場や地域にやってくる。
青年を信じ、青年のために道を開いていく――
この決心と行動が未来を約束し、自身の人生を開いていく。(09.03.16) (香)
75
:
代理人
:2009/03/17(火) 10:23:08
名字の言
「聖教新聞のページをめくって記事を読んだ瞬間、涙が止まらなかった」。
東京・創価学園で共に学んだ友から連絡があった。その記事は、今月14日付3面――
学園創立者の池田名誉会長が、愛唱歌「負けじ魂ここにあり」に5番の歌詞を新たに作詞、とのニュース。
彼は、学園時代の誓いを胸に医学の道へ。大学病院等で勤務し、昨年、念願の開業医に。
が、新しい病院とあって、地域になかなかなじめない。
「社会に実証を」と懸命に祈り行動するが、焦りばかりが募る。そんな時に飛び込んだニュースだった。
彼は言う。「学園時代に培った『負けじ魂』を燃やし、創立者に勝利の報告を必ずする。
創立者は、我々の成長と勝利を待ってくださっているのだから!」。学園生の胸中には、いつも創立者がいる。
日蓮大聖人は、自らの信念を貫き、師匠と同志を護り抜いた四条金吾を、
「極めて負けじ魂の人」(御書986ページ、通解)と讃えた。
人生の勝ち負けは、途中では決まらない。ゆえに「負けじ魂」を燃やし続けた人が最後は勝つ。
創立者が出席した創価学園卒業式。創立者と東西の学園生の“父子の歌声”が式典会場に轟いた。
「学べ勝ち抜け 世界まで 負けじ魂 朗らかに」――栄光の人生への序曲だ!(09.03.17) (川)
76
:
代理人
:2009/03/18(水) 10:15:38
名字の言
水面に石を投げる。小さな石であれば、小さな波紋。大きな石なら波が立ち、遠くまで伝わっていく。
先日、常勝関西にSGIメンバーが訪れ、各地で感動の交歓会が行われた。
その歓喜は1週間を経た今も、消えることなく、関西に全国に広がる。
帰国した参加者は、本部幹部会での師匠の姿と、関西に脈打つ師弟の躍動を語り、喜びは世界にも伝播しているという。
法華経の随喜功徳品には「五十展転の功徳」が説かれる。
法華経の法理を聞いて歓喜した人が、別の人にその話を伝え、その人がまた次の人に自身の歓喜を語る。
そうして50人目の人が聞いた功徳も甚大であるという法理。
生命の深い部分で感じた喜びは、決して消えることはない。
いつまでも、どこまでも伝わっていく。「歓喜」というものの本質を見事に描いた話である。
交歓会当日、SGIメンバーの姿を「生命が躍動して跳びはねているみたいに見えた」と、日本の婦人が語っていた。
「皆、大地を割って踊り出てくるような勢いを感じた」と言う壮年も。
御書にある「まい(舞)をも・まいぬべし」(1300ページ)の姿そのものだ。
生命の奥底の一念を根本から変革する偉大な力が、妙法にはある。
ゆえに、大きな歓喜の輪が広がるのだ。(09.03.18) (立)
77
:
代理人
:2009/03/19(木) 10:34:08
名字の言
全国に先駆け、福岡市で桜の開花宣言が例年より13日も早く発表された。
確かな“春の訪れ”が、すぐそこまで来ている。
先日、本紙・聖教新聞の新聞広告が一般の全国紙をはじめ地方紙に掲載された。
「どんな時代にも、春は来る」との言葉と共に、見事な桜の写真が。
和歌山県田辺市本宮町を流れる川を背景に撮影した一枚である。
掲載後、多くの読者から喜びの声が寄せられた。「かつてない不況の時代だけに希望がわいた」と。
“冬は必ず春となる”――今がどんなにつらくとも、この思いを心に刻めば、頑張れる。
だからこそ、人の心を打つのであろう。
今から100年ほど前のロシアにも桜は咲いていた。そのころ、文豪チェーホフは『桜の園』を手掛ける。
当時、彼の体はすっかり病に侵されていた。発熱や咳を繰り返す肺結核。
胸の痛みに耐えながら、一行また一行と書き綴った。死闘の連続であった。
これが彼の遺作となったが、世界の文学史に残る戯曲となった。
チェーホフもまた、苦しみの中で勝利を信じ、自身と闘っていたのではなかろうか。
78
:
代理人
:2009/03/19(木) 10:36:06
名字の言
全国に先駆け、福岡市で桜の開花宣言が例年より13日も早く発表された。
確かな“春の訪れ”が、すぐそこまで来ている。
先日、本紙・聖教新聞の新聞広告が一般の全国紙をはじめ地方紙に掲載された。
「どんな時代にも、春は来る」との言葉と共に、見事な桜の写真が。
和歌山県田辺市本宮町を流れる川を背景に撮影した一枚である。
掲載後、多くの読者から喜びの声が寄せられた。「かつてない不況の時代だけに希望がわいた」と。
“冬は必ず春となる”――今がどんなにつらくとも、この思いを心に刻めば、頑張れる。
だからこそ、人の心を打つのであろう。
今から100年ほど前のロシアにも桜は咲いていた。そのころ、文豪チェーホフは『桜の園』を手掛ける。
当時、彼の体はすっかり病に侵されていた。発熱や咳を繰り返す肺結核。
胸の痛みに耐えながら、一行また一行と書き綴った。死闘の連続であった。
これが彼の遺作となったが、世界の文学史に残る戯曲となった。
チェーホフもまた、苦しみの中で勝利を信じ、自身と闘っていたのではなかろうか。
桜が万人に愛されるのは、厳冬に耐えて満開に咲き誇る花だから。まさに勝利の象徴だからであろう。
我らも眼前の課題に勝って、晴れ晴れと勝利の花冠を愛でたい。(09.03.19) (奨)
79
:
代理人
:2009/03/20(金) 10:20:53
名字の言
ある牛丼店では、競争力を強化するため、つねにムダを省く努力をしている。
たとえば、店舗のレイアウト。U字形のテーブルの内側を人間一人しか通れない幅にした。
配膳は一人が往復してやらねばならない。
これによって店員の動きのムダが減り、仕事の効率が大幅にアップしたという(戸田顕司著『逆境の経営学』日経BP社)。
聖教新聞社は5年前の2004年、環境保全に関する国際規格「ISO14001」を取得しているが、
今月、認証の継続がなった。全職員が“環境意識”をもって地道に取り組んでいることが評価されたものだ。
たとえば、紙や電気の使用量削減について、個々人がバラバラに取り組むのではなく、
削減のための作業手順を皆で協議し、推進。すべての部署の「全員参加」が特徴だ。
これを評して審査員が言っていた。「環境の取り組みは、どうしてもマンネリに陥りやすい。
その中で毎年、新しい試みに挑戦するという姿勢が大切ですね」。
かつて池田名誉会長は、本紙・聖教新聞について、「日々革新だよ」
「鮮度の悪い魚は見向きもされないように、惰性に陥り、マンネリ化した新聞は読者から見捨てられてしまう」と語った。
組織も、会社も「日々革新」の精神こそが発展の力となる。(09.03.20) (薬)
80
:
代理人
:2009/03/21(土) 11:39:27
名字の言
「応援の家族の側をかけぬける」。
この句は、国民文化祭の開催地だった鳥取県鹿野町(現・鳥取市)が創設した「ジュニア川柳大賞」の第1回大賞句。
作者は福島県女子中等部員(当時)。
長距離選手の彼女が、大会に出場する。
当日までの練習会場への送迎、愛情こもる弁当作り……家族の陰の支えがあったおかげで迎えられた晴れの舞台。
レース中、沿道から声援を送る家族が見えた。涙が込み上げる。
彼女は、さっそうと駆け抜ける姿を見せることで、感謝の思いを伝えた。
きょう21日は、日本で初のマラソン競走が行われ、100年の節目を刻む。
記録では、神戸から大阪までの30キロ余りを20人の若者が疾走したという。
一心にゴールを目指し、走り続ける姿は美しい。無言にして、見る人に感動を与える。
走る自身も過酷なレースに挑戦することで、それぞれに、大切な“何か”をつかむ。
今月の本部幹部会で、池田名誉会長は、人生をマラソンに重ねた恩師の言葉を紹介した。
「妙法をきちっと信じ、一生涯、広宣流布に生き抜いていけば、必ず最高不滅の人生の幸福のゴールに行くことは、
絶対に、絶対に、間違いない」。たとえ、苦しい「今」であっても、前に進む。
その不屈の一歩に勝利の因がある。(09.03.21) (城)
81
:
代理人
:2009/03/22(日) 11:32:31
名字の言
子どもをどう育てるか。江戸時代も、それは大きな関心事だった。
(養生訓)で有名な博物学者貝原益軒は“落ち着いた心で厳格に、何度も繰り返して教えること”と子育ての持論を説いた。
地域ぐるみでの育成を試みたのは、農民指導者の大原幽学。
ある期間、わが子を他家に預けたり、預かり合ったりする「預かり子教育」を実践した。
“他人の飯を食わせる”ことが主な目的だが、別の大きな狙いがあった。
わが子と同様、地域の子どもたちにも愛情を注ぐよう、大人たちの意識転換を図る取り組みだった
(小泉吉永著『江戸に学ぶ人育て人づくり』角川SSC新書)。
私たち創価の同志の眼は常に、“希望の宝”である未来部員に注がれている。
親の忠告にそっぽを向く高等部員を諄々と諭す壮年。自分に自信を持てない中等部員を懸命に励ます婦人。
時には、わが子以上に親身になって未来部員に接する創価の厳父、慈母たち。
その愛情に育まれた若きリーダーが今、広布の舞台に、さっそうと踊り出ている。
地域の子どもたちが一人残らず、正義と幸福の道を歩んでほしい――
人間関係の希薄化が叫ばれる現代にあって、多くの人に求められている献身の祈りと行動。
その真心こそ、人づくりの根幹である。(09.03.22) (馨)
82
:
代理人
:2009/03/23(月) 12:42:26
名字の言
ドイツの作家エンデの代表作『モモ』は、時間に追われて人間らしさを失う現代人に警鐘を鳴らすファンタジー。
だが、エンデは「教訓話にして受け止めないでほしい」と。
小説家の小川洋子さんは「教訓にしてしまうと、一行くらいで物語を要約することになります。
そういう簡単な一行ですませてほしくないという気持だったと思います」と補い説明する
(『心と響き合う読書案内』PHP新書)。
「友情を大切に」と一言で言われるより、
太宰治の『走れメロス』を読んだほうが、子どもたちは多くの“宝”を手にすることだろう。
時代を超えて読み継がれる良書は、主人公と一緒にさまざまな出来事や出会いを“体験”することで、
人生を豊かにしてくれる。それが「物語の力」だ。
自身が得た「信仰」や「師弟」の魂を、後継の友へ、いかにして伝えるか――。
それには、相手が一緒に“体験”できるように語ることが大事ではないだろうか。
その時は、どういう状況だったのか。
師は、どのように振る舞ったのか。
自分は、どう感じたのか……。
具体的であればあるほど、はっきりと伝わる。
釈尊の弟子たちは、師の言動を「八万法蔵」と呼ばれる多くの経典として残した。
私たちも、語り広める努力を惜しむまい。(09.03.23) (糀)
83
:
代理人
:2009/03/24(火) 07:55:45
名字の言
東京のある壮年部員(ブロック長)。
伯父が営む酒店で30年間働いてきた。今年1月、不況で店を辞めることに。
50歳を過ぎて、新たに何ができるか。悩みながら御本尊に向かった。
出した結論。自分は辞めるが店は続く。今はまず得意先を回り、これまでの感謝を伝えようと。
ある得意先で、「今日までお世話になりました」と深々と礼を。
すると、思いがけず先方から「うちの会社に来ませんか」と。とんとん拍手で再就職が決まった。
入社の際、あなたのように笑顔で元気に返事のできる人が欲しかったと採用理由を聞かされた。
自分を過小評価していたことに気づいた。
人には必ず使命がある。問題は、それを、どうすれば見つけられるのか。
池田名誉会長は、“じっとしていないことだ”と言う。
遠くを見て躊躇するのではない。「目の前の山を登れ!」「目の前の川を渡れ!」と。
その前進の力となるのが唱題である。
「泣きごとなどいわないで、すぐに活動をはじめ、
いつも自分の足の上に確固として立っているのは、愉快だ」(秋山英夫訳)とは文豪ゲーテの言葉。
たとえ、笑われても、苦しくても、「目の前の山」から逃げない。
自分の足で立ち、自分を信じて進む。その一歩が必ずや使命の道を開く。(09.03.24) (進)
84
:
代理人
:2009/03/25(水) 13:21:49
名字の言
変化が続く現代社会。既存の秩序が乱れると、現状を劇的に変えてくれる“何か”を待ち望む声が高まってくるもの。
が、自然発生的なリーダーに頼り切る風潮は、ある種の危うさを伴う。
“誰かが危機を打開してくれる”。そうした他人任せの風潮が蔓延すれば、社会はさらに混迷の度を増していく。
大切なのは皆が同じ責任感に立ち、苦境に向かって挑戦することだろう。
広布を開いてきた原動力も、こうした責任感であった。進んで苦悩の友の面倒を見る。率先して社会貢献の行動を続ける。
誰に言われなくても、黙々と使命を果たす……責任の人こそ、まさに真のリーダー。
欧米では近年、組織を従来のピラミッド型から平面型にとらえ直し、個々の力を引き出すことに力点を置く。
ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は「リーダーは天性の資質だけで決まるのではなく、主としてつくられるものであり、
リーダーシップは学習可能」(『リーダー・パワー』北沢格訳、日本経済新聞出版社)と指摘する。
その意味で学会ほど優れたリーダーの育成機関はあるまい。
法華経に登場する「地涌の菩薩」――大地から躍り出た衆生救済のリーダーの誇りに立ち、
“私たち庶民こそ英雄”と、地域に希望の春風を送ろう。(09.03.25) (知)
85
:
代理人
:2009/03/26(木) 10:58:40
名字の言
本格的な春の訪れは、新たな旅立ちの季節。
就職、進学など、思い通りの進路を勝ち取った人もいるが、希望とは異なる道に進む人も多い。
東西の創価学園には、毎年、多くの志願者が挑戦する。栄冠をつかんだ人もいれば、不合格の友もいる。
涙をのんだ人に励ましの手紙を送ることが、学園の伝統になっている。
この手紙で決意新たに出発した多くの友がいる。北海道の少年も、その一人。
残念な結果だったが、「受験してよかった」と言う。目標へ頑張り続ける「自身の力」を発見できたからだ。
励ましの手紙を胸に今、彼が立てた目標がある。「挑戦王」だ。
文豪・山本周五郎は、エッセー「人生の冬・自然の冬」の中で、
「人生にも四季があり、好況と不況とはつねに付いてまわる」と綴った。
人生には“試練”という厳冬の季節が巡ってくる時がある。
その時、“絶対に負けない”との強い心で、目前の課題に立ち向かうことができるかどうか。
それをなし得た人に、春は爛漫と咲き誇る。
「一時、負けたからといって、へこたれてはならない。
妙法は、絶対の人生の勝利への『永遠の宝の法』である」と池田名誉会長。
いかなる道であれ、腐らず、あきらめず、何があっても前へ進み続ける日々でありたい。(09.03.26) (芯)
86
:
代理人
:2009/03/27(金) 10:57:09
名字の言
夫を介護する婦人部の方の話を聞き、心打たれた。
5年前に厚労省の特定疾患「シャイ・ドレーガー症候群」を発症した。
少しずつ全身の筋肉が衰弱。現在、脳は正常に働くものの、体や声の自由が利かない。食事は直接チューブで胃に入れる。
まばたきと、わずかに動く手で押すブザーで意思を交わす。病院と連携を取り、24時間態勢で自宅介護をしている。
チューブでつながれた夫の姿を前に、言い表せない苦悶の日々が続いたことだろう。
心が何度も折れそうになったにちがいない。それでも彼女は夫の回復を祈り続ける。
やがて「主人が生きていることが、うれしい。いるだけでいい」と思えるように。今の境遇に感謝の心がわいてきた。
人の幸せは、決して環境では決まらない。
「本当の愛情は風波が起これば起こるほど、困難があればあるほど磨かれ、深まっていくものである」と池田名誉会長。
夫婦の絆も、そうであろう。
仏法では、どんな環境にあっても、他者への感謝と尊敬を教えている。
同時に「苦を苦と悟り楽を楽と開き、苦しくても楽しくても唱題していきなさい」(御書1143ページ、趣意)と。
どんな苦しみも、悠然と見おろしながら前進できる自分になること。
そのために信仰はあるのだ。(09.03.27) (敬)
87
:
代理人
:2009/03/28(土) 11:23:52
名字の言
「池田先生から、お預かりしてきました」。そう言って、彼に手渡されたのは、一枚の花びらだった。
昭和44年の春、東北での会合に池田会長(当時)が出席。会場は咲き誇る桜に彩られていた。
「陰で頑張る友に贈りたい」と会長は音楽隊に桜を。
受け取った責任者は、仕事などで参加できなかった隊員のもとに足を運び、師の真心を届けた。
受け取った友は、自営業に多忙で、なかなか学会活動に参加できなかった。しかし、これを機に奮起。
「弟子の成長を待つ師のために、絶対に負けまい!」。
彼は、花びらを手帳に挟んで持ち歩き、一層の挑戦を誓った。結果、大きく人生を開くことができた。
桜は花を散らし、夏に花芽を形成すると休眠状態に入る。
一定期間、冬の低温を経験することで眠りから覚め、春に向かう暖かさに合わせ加速度をつけながら開花の準備をする。
これを「休眠打破」という。常夏の国では、日本の桜が美しく咲かないらしい。
爛漫の開花には、冬の厳しさに、さらされることが必要なのだという。
彼にもまた、試練の冬があったからこそ、一枚の花びらという温かな励ましを縁に、立ち上がることができた。
我らもまた休眠打破の「時」を逃さず、勝利の人生を開花させたい。(09.03.28) (城)
88
:
代理人
:2009/03/29(日) 12:01:24
名字の言
江戸時代は「鎖国」でなかった――これが今、定説になりつつある。
当時、海外への窓口は4つ。長崎・対馬・薩摩・松前を通じて中国・オランダ・朝鮮・琉球・蝦夷と交流していた。日本は、東アジアにおいて確固とした存在感をもっていたという。朝鮮通信使の来訪も、約200年にわたり、計12回に及んでいる。
“鎖国は家康公以来の方針”と言われ出したのは、江戸後期になってから。
ロシアの通商要求を断るための口実であったという(ロナルド・トビ著『「鎖国」という外交』小学館)。
歴史は、不変ではない。
新たな研究成果が、歴史を書き換えることもある。時代思潮により、過去の見え方も変わってくる。
「すべての歴史は現代史である」との、クローチェの言葉が脳裏に浮かぶ。
「鎖国」見直し論が登場してきたのも、世界へと開かれる時代の空気を映しているのか。
理由はどうあれ、民衆交流の大世紀は時代の要請であろう。
折しも聖教新聞連載の小説『新・人間革命』「潮流」の章に、ハワイで開催された祭典のテーマ曲が紹介された。
「世界は一つ/それは故郷と名づける小さな星/輝く虹は色とりどりに/見知らぬ友を招いている」。
友が待つのは、誠意の対話であり、真心の笑顔である。(09.03.29) (智)
89
:
代理人
:2009/03/30(月) 10:11:01
名字の言
本年は、池田名誉会長が青年部の室長に就任して55周年。
55年前のきょう、東京・豊島の公会堂で行われた本部幹部会でのこと。
快晴の当日、都内の桜は一斉に花を開かせた。
名誉会長は、この日の日記に綴っている。「草花あり、花を咲かせる。これ使命なり」
「一段、一段、学会の中核となって、広布の推進をせねばならぬ。これが、自己の使命だ」。
青年部の室長とは当時、異例の「会長命令」で新設された役職だった。戸田会長のいわば肝いり人事。
しかし、何をすればいいか、手取り足取り示すことはなかった。
26歳の名誉会長に「全部、自分たちで責任をもって考えよ」と言うだけだった。
与えられたことだけを、これまで通りに行う。そこからは何の前進も生まれない。
「自分で考えてやり切る」「限界を破る」との責任感こそ、広布の戦人の気概だ。
池田室長の誕生から、青年部は爆発的な拡大を遂げる。任命から1カ月後、青年部の「5000人結集」を達成。
半年後には、倍増の「1万人結集」。人事は任命直後が勝負――この伝統を築いたのは、池田室長であった。
任命の翌々日に行われた青年部の幹部会で、名誉会長は「広宣流布は、青年部でやらねばならぬ」と。
学会の永遠の指針である。(09.03.30) (鉄)
90
:
代理人
:2009/03/31(火) 11:20:40
名字の言
「現代の名工」に選ばれているガラス工芸作家・黒木国昭氏。
先日、宮崎・綾町の工房を訪ね、聖教新聞の紙上トークに登場いただいた。
氏は創作活動の傍ら、工房で働く62人のスタッフとの「交換ノート」を日課にしている。
創造の世界は、常に行き詰まりとの戦い。
「時を置かず、その場でスタッフの悩みを解決する『現場主義』を大切にしたい」との理由からだ。
人間、壁に突き当たったときは、放っておくと、悩みや不安がどんどん増していく。
そんなとき、周囲のアドバイスや激励があれば、どれほど助かることか。
もちろん、それが早いのに越したことはない。問題点を見つけたら、その場で解決に当たる――。
氏の言う「現場主義」とは、スピード主義、そして一人を大切にする慈愛の発露ともいえよう。
広布の活動も、何より現場主義を大切にしている。
夫に先立たれた婦人、仕事で苦境に立つ壮年、信心に無理解な親のことで悩む青年……
苦悩する同志のためにすぐさま動き、励ましを送る。
そうした電光石火の行動は、友の蘇生を願う深い祈りに裏打ちされている。
「陰の場所に、陰の人に、こまやかに心を砕け!」――池田名誉会長の指摘する現場主義のホシである。
創価の「人間主義」の真髄が、ここにある。(09.03.31) (誼)
91
:
代理人
:2009/04/01(水) 10:42:40
名字の言
職場や地域で、新社会人が目立つ季節である。未来のリーダーたちの成長が楽しみだ。
欧米で社会人の精神的規範といわれる騎士道は中世ヨーロッパに生まれた。
当時、正式な騎士となる為には長い年月が必要だった。
騎士を目指す少年は、7歳ごろから貴族の邸宅や宮廷に預けられ、小姓として仕えた。
身の回りの世話を通して、騎士としての振る舞いや作法を学ぶためである。
その後、騎士に仕える従騎士となり、主人の給仕や着替えの手伝い、鎧兜の手入れなどを行った。
こうした修行の後、20歳前後で一人前の騎士と認められたのである(太田雄貴著『騎士の十戒』角川書店)。
騎士に限らず、何事も最初は下積みの連続。“雑用”と思える仕事があるかもしれない。
しかし、小さなことに誠実に全力で取り組むことで、周囲の信頼と本物の実力を勝ち取ることができる。
若き日の池田名誉会長も、戸田第2代会長の会社への初出勤は“雑巾がけ”から始まった。
以来、毎朝、始業の30分前には出勤して職場を清掃。元気いっぱいのあいさつで先輩たちを迎えた。
フレッシュマンの奮闘に心から期待したい。
とともに、模範となるべき私たち先輩も初心を忘れず、清新な挑戦の息吹で後輩たちを迎えよう。(09.04.01) (正)
92
:
代理人
:2009/04/01(水) 10:52:12
名字の言
職場や地域で、新社会人が目立つ季節である。未来のリーダーたちの成長が楽しみだ。
欧米で社会人の精神的規範といわれる騎士道は中世ヨーロッパに生まれた。
当時、正式な騎士となる為には長い年月が必要だった。
騎士を目指す少年は、7歳ごろから貴族の邸宅や宮廷に預けられ、小姓として仕えた。
身の回りの世話を通して、騎士としての振る舞いや作法を学ぶためである。
その後、騎士に仕える従騎士となり、主人の給仕や着替えの手伝い、鎧兜の手入れなどを行った。
こうした修行の後、20歳前後で一人前の騎士と認められたのである(太田雄貴著『騎士の十戒』角川書店)。
騎士に限らず、何事も最初は下積みの連続。“雑用”と思える仕事があるかもしれない。
しかし、小さなことに誠実に全力で取り組むことで、周囲の信頼と本物の実力を勝ち取ることができる。
若き日の池田名誉会長も、戸田第2代会長の会社への初出勤は“雑巾がけ”から始まった。
以来、毎朝、始業の30分前には出勤して職場を清掃。元気いっぱいのあいさつで先輩たちを迎えた。
フレッシュマンの奮闘に心から期待したい。
とともに、模範となるべき私たち先輩も初心を忘れず、清新な挑戦の息吹で後輩たちを迎えよう。(09.04.01) (正)
93
:
代理人
:2009/04/02(木) 07:40:57
名字の言
世界天文年を記念し「世界中で宇宙を観ようよ100時間」が、きょう4月2日から5日にかけて、全世界で行われる。
目的の一つとして、世界中で夜空を見上げる一体感を味わうことが挙げられている。
40年前の7月20日、まさに、その「一体感」が地球を包んだ。人類が初めて月面に立った日である。
テレビやラジオの前で、宗教や文化や政治の違いを超え、誰もが成功を祈った。
「この一歩は小さいが、人類にとっては偉大な躍進だ」。
月面に初着陸したアポロ11号のアームストロング船長が地球に送った言葉である。
地球人の心を一つにしたという意味で、確かに大きな一歩だった。
しかし現実の世界には、大きな分断の壁がある。何が人間の和合を阻むのか。
池田名誉会長はつづっている。
「『差異』にこだわり/人間が人間を排斥する/『分断の心』こそ/すべての争いの/一切の悲劇の元凶なのだ」と。
違いにばかりこだわっていては、いつまでも平和は望めない。
宇宙を観る100時間を、差異を超えて、共に宇宙へと心をはせる時間としたい。
春の夜風を浴びながら星空を見上げよう。どんなに違いを挙げようとも、
人類にとって掛け替えのない地球に住む、同じ人間であることを実感できるだろう。(09.04.02) (高)
94
:
代理人
:2009/04/03(金) 07:12:49
名字の言
富士中学生合唱団のコンサートを鑑賞した。美しく力強いハーモニーに心が揺さぶられた。
中でも「母」(山本伸一作詞)には圧巻の響きが。
合唱の直前、一人の団員が手紙を朗読。小学生の時に3年半の不登校を経験。
“自分なんていないほうが……”と卑下する彼に、母は変わることなく接し、明るく言葉をかけ続けた。
「絶対に大丈夫だからね」「勉強だけはしておいた方がいいよ!」――
悩みを克服した今も、彼は母の“励ましの一言”を幾つも胸に刻んでいる。
大詩人ゲーテの母は、たくさんの創作物語を息子に語って聞かせていた。
ゲーテの興味を引いたのは、楽しそうに話す母の姿。
彼は母を「いつも明朗で、快活で、他人もそうあることを望んでいた」(小牧健夫訳)と讃える。
まさに、家庭や地域の太陽と輝く幾百万の“広布の母”の姿が思い起こされる。
婦人部が新体制になった。
新たな出発に際して、池田名誉会長が推敲を重ねた「実践の五指針」が発表された。
その一つに「生き生きと体験を語る」と。
婦人部の声の響きには、青年を慈しむ愛情がある。師弟の正義を叫ぶ喜びがある。人間を軽賤する悪への怒りがある。
壮年部も青年部も、婦人部の智慧に学び、堂々と語り抜いていきたい。(09.04.03) (速)
95
:
代理人
:2009/04/04(土) 11:50:07
名字の言
「真実を言い切ることが大事だと、あらためて感じました」――3月のブロック座談会で、ある婦人部の方が語っていた。
近所の知人と話をした時のこと。世間の噂や誤った情報を基に、学会への批判を始めた。
婦人は「それは違うわ。事実はこうです」と反論。さらに学会の真実を知ってほしいとの思いから、
切り抜いていた池田名誉会長の長編詩「偉大なる尊き母の交響楽」(聖教新聞紙上に2月に掲載)等を手渡した。
後日、再び知人宅を訪ねた。
知人はあらたまった様子で「この前は悪いこと言ってごめんね。これからもよろしくね」と家の中に招いてくれた。
ご主人がお茶まで入れて歓迎してくれたという。
ささやかなエピソードかもしれない。
が、こうした誠実な対話の積み重ねが、学会の真実の姿を伝え、理解と信頼を広げると感銘した。
大切なのは、いざという時に一歩踏み込んで語る勇気である。
日蓮大聖人は「言葉というのは心の思いを響かせて声に表したものをいうのである」(御書563ページ、通解)と。
「広宣流布」や「師弟」というと、難解に感じる人もいるだろう。
だが、自分自身の感動や喜びを「生きた言葉」で語れば、それは相手の胸にも届いていく。
どこまでも、わが思いを響かせる対話でありたい。(09.04.04) (駿)
96
:
代理人
:2009/04/05(日) 13:20:11
名字の言
棋聖・大山康晴15世名人は少年時代、内弟子として仕えた師匠から一局も教わらなかった。
その代わり、掃除、買い物、駒磨き、代稽古など“盤外”の修業に日々、明け暮れた。
しかし、こうした修業を必死にやり抜くことで、「将棋とは単なる技術だけではなく、体の奥底に蓄えられる心、
皮膚からにじみ出る精神といったものに支配される道だ、ということがはっきり感じとれるようになってきた」
(大山康晴『勝負のこころ』)。
似たような話は仏説にもある。
釈尊は過去世において、師の阿私仙人から法華経を説いてもらうため、千年の間、給仕の修行に励んだ。
経典には、その模様が、水を汲み、薪を拾い、果実を採り……と描かれている。
興味深いことに、仏典には修行の中身は綴られているが、肝心の法華経が説かれる場面はない。
これについて池田名誉会長は「修行そのもの、行動そのものに妙法蓮華経が伝えられる」と講義している『法華経の智慧』。
師弟の魂の継承――それは何も特別な儀式ではない。弟子が懸命になって師に仕え、誓いを果たす。
その実践に師弟の魂は宿る。創価の師弟の精神も、決して遠くにあるのではない。
広布拡大に励む今の私たちの心と行動にこそ、受け継がれていく。(09.04.05) (弘)
97
:
代理人
:2009/04/06(月) 10:49:04
名字の言
新たな出会いが生まれる季節となった。職場や地域で「よろしくお願いします」と、あいさつが交わされる。
「(相手は)どんな人だろう」。互いの関心は、この一点に向かう。
時がたつと、“あの人はこんな人”と印象を固定させるのが常だ。しかし、人は一つの色で決まるように単純ではない。
人には多彩な側面がある。固定観念は禁物だ。同じことは、自分についても言える。
長所、短所と思っている自画像を心に張り付けていないだろうか。
人は身体が一つなので人格も一つだと錯覚している。
これが自分だと思っているのは、多様な人格のうちの一つとのイタリアの精神科医の指摘がある
(平松園枝「自分らしく選ぶために」)。
大切なのは、いろんな自分に気づくことだという。明るい自分も短気な自分も、すべて自分の人格。
そう考えれば否定的な自分の一面を見て落ち込むこともない。むしろ潜在する個性に気づき、前向きにさえなれる。
間違っても、私はこういう人間と決めつけないことだ。
人も自分も、人間は奥深い存在だ。「我等が劣心に仏法界を具する」(御書241ページ)。
だれもが最高の人格とも言える仏性の太陽を持つ。
その太陽の輝きで、人は人間性あふれる素晴らしい自分として光る。(09.04.06) (弓)
98
:
代理人
:2009/04/07(火) 08:17:57
名字の言
泣き虫の少年は、いつも小学校で、いじめられていた。
ある日の図画の時間。画用紙に向かい、色鉛筆が折れるほど力を入れた。
懸命に描いた絵。一風変わった絵だったのか、級友たちはゲラゲラ笑った。
だが先生は盛んに褒め、赤インキで大きく三重丸を書いてくれた。
“世界のクロサワ”となった映画監督・黒澤明氏の小学3年生の時の思い出(『蝦蟇[がま]の油』岩波書店)。
三重丸で自身をつけた黒澤少年は、絵を描くのが好きになった。上手にもなった。
同時に、ほかの教科の成績も、ぐんぐん上がった。彼を理解する一人の先生の存在が、可能性の芽を急速に伸ばした。
周りから評価されなくても、たった一人でも側で見守り、たたえてくれる人がいれば、
人は自分の可能性を信じることができる。一つの自信が挑戦の心を育み、大きな使命の花を咲かせる。
池田名誉会長は「『未来の宝である子どもたちを、みんなで協力して育てていこう』。
この美しき教育の連帯の心を、社会全体が共有すれば、子どもたちの可能性は、ますます開けゆくにちがいない」と。
進学、進級で新たな一歩を踏み出し、慣れない環境で奮闘する子どもたち。
どんな小さなことでもいい。頑張ったことに、三重丸の励ましを送ってあげたい。(09.04.07) (時)
99
:
代理人
:2009/04/08(水) 10:42:12
名字の言
昭和40年代の初め。業務用の大型炊飯器の試作品が完成し、技術者たちが本社の重役会議に臨んだ。
操作や水洗いも簡単になった画期的な新製品。だが重役陣の反応はいまひとつ。
やがて昼になり、弁当が配られた。そこには試作品で炊いたご飯が。そのご飯をおかわりした人が、一人だけいた。
創業者の松下幸之助氏だった。「この炊飯器のご飯、おいしいな。もう一杯おかわりを」。食が細いはずの人。
その一言は、技術者たちにとって、どんな激励や褒め言葉よりもうれしいものだった
(『エピソードで読む松下幸之助』PHP新書)。
どんな分野でも、新しい試みが日の目を見るまでには、当事者の止暇断眠の奮闘がある。
その粘り強い努力に思いをはせることができるかどうか。いかなる団体も“現場の心”を知らなければ、やがて行き詰まる。
創価学会には“第一線の人”を賞讃する心があふれている。
無冠の友や会館守る会をはじめ、懸命に人に尽くす友に声を掛け続ける。だからこそ、未曾有の発展を遂げた。
草創期から信仰を貫いてきた婦人が語っていた。
「誰も見ていないようなところで、頑張っている学会員を見つけ出しては、激励される。それが池田先生だよ」。
模範の師匠に、我らも続きたい。(09.04.08) (行)
100
:
代理人
:2009/04/09(木) 10:18:06
名字の言
「親思ふこゝろにまさる親こゝろ……」。没後150年となる、吉田松陰の有名な辞世である。
松陰一家の絆は強かった。両親は、何度も縄を付けられて帰って来る息子を咎めず、つねに温かく迎え入れた。
貧しい下級武士の一家でありながら、松下村塾が月謝無料で立ちゆくよう支えもした。
志に生きるわが子を、信じ抜いた父母。最期の日まで、松陰は父母を慕い続けた。
親子の強い絆に結ばれた麗しい家族に、先哲ゆかりの山口県萩市でお会いした。
「一生、歩けないでしょう」。少年を診た医師は、そう告げたという。難病の筋ジストロフィー。
しかし、両親は「私たちを強くするために、この子は生まれたはず」と、懸命に祈り、リハビリに付き添った。
小学校に入る時、ランドセルを背負って歩くわが子を見て、信心の功力を確信した。
随分、つらいこともあっただろう。
だが少年は、どんな時も、広布のため、友のために尽くす両親の姿から、しっかり信心を吸収していた。
そして、「池田先生のもとへ!」と昨日、関西創価高校に入学した。
仏法では「親子一体の成仏」を説く。親の信心で子は伸び、子の信心で親は輝く。
冬を耐えて咲き薫る、春花のような“笑顔の家族”に触れ、つくづくそう感じた。(09.04.09) (誠)
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