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音楽スレ(2021~ )

82korou:2021/06/08(火) 15:47:35
再チェック。「復活」やり直し。

やはり時間を作ってマーラーは聴くべし、と再考(コロナ禍で時間もあるし)。
まず、ワルターの新旧盤について感想。
新盤(NYP)を支持したい。これは旧盤(VPO)が悪いわけではなく、恐らく旧盤のほうが優れていると思われるのだが・・・
単なる録音の問題で、しかも新盤の出来も旧盤に比して随分劣るわけでもなく
むしろ鮮明に聴こえる分だけ長所もあるので、ここは新盤の流れの良さに注目したい。
その耳でバーンスタインの旧盤(NYP)を聴くと、明らかに曲への立ち向かい方が異なり
冒頭の低弦の響かせ方が全く耳障りでなく、その後の各フレーズの処理も納得のいく、まさに腑に落ちる演奏だった。
ユンク君で確認できる演奏としては、後はショルティ(AC管)だけとなったが
これはこれで面白い演奏で、曲そのものがショルティのような外面を楽譜通りに磨き上げる手法に向いているのである。
ナクソスに移って、まずシャイー(AC管)を聴いてみた。
抜群の録音という記述も見たが、実際にナクソスで聴く分にはそれほどでもない。
ただし、演奏はまさに常識的に妥当なラインを辿り続けていて、AC管の上手さもあって、聴き映えは意外と悪くない。
曲そのものを聴くには最上かもしれない(ショルティも楽譜通りだが、音の強弱に彼独特の個性が出てしまう面がある)。
ショルティの新盤(シカゴ響)は、期待したほどの名演ではなかった。
旧盤に比べて弱音部分の緊張度が低く、強音部の充実した張りのある美しさとの落差がひどい。
こういうのはカラヤンにはないので、それがこの両指揮者の違いだろう(そのカラヤンの演奏はWebでは聴けない。
「復活」は振っていない?)
「復活」といえばキャプランだが、そのVPOとの演奏は、もはや素人の物好きでは済まされない優れた演奏だった。
しかし、ナクソスの仕様で、楽章の途中でぷちぷち音が途切れる(つまり違う箇所に分離している)ので、これは致命的な欠陥。
アバドの新盤(ルツェルン祝祭管)の演奏は、ワルター新盤でも感じられたあの”突然悪寒のようにやってくるこの世界への絶望感”
といったものが感じられない健康な模範生の演奏に聴こえる。マーラーでそれはまずいのではないか。他には欠点はないのだけれど。
もうくたびれたので、最後にバーンスタインの新盤(VPO)を聴いてみる。
旧盤の良さを失わず、さらに濃厚な表情が色付けされ、しかもVPOの音色の良さ、能力の高さを存分に引き出していて
この曲を深く聴くには最高の演奏であることは間違いない。
結局、深く聴く→バーンスタイン&VPO、軽く聴く→ショルティ&AC管という結論。
(まだまだ聴けていない名演の類は多いのだけど、この曲の比較試聴というのは大変だ)


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