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音楽スレ(2021~ )

493korou:2023/12/10(日) 13:24:17
〇ベートーヴェン「交響曲第9番」(フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管他) 続き

ところが、第3楽章ともなると事情が一変。
こんな美しい音楽はかつて聴いたことはない。
この楽曲で、かつこの演奏でないと、これだけの深い瞑想感を体験できない。
緩徐楽章というものを、この晩年のこの時期に
あえてベートーヴェンは楽譜に書いた・・・そこには晩年に到達した究極のリズムは皆無。
だから、フルトヴェングラーの個性が最大限に生きるのだ。
いっそのこと、個性が空回りしている第2楽章は飛ばして
第1楽章後半の宇宙の立ち上がりの興奮との対比で
その直後に、この第3楽章の瞑想を聴き続けたいとも思ったりする。
途中の金管の咆哮にしても
この演奏で聴くと
決して終楽章への導入などではないことが分かる。
無理やりに、第1〜第3楽章のなかに、終楽章の予告を感じなくてもいいのである。

そして終楽章。
ここでのフルトヴェングラーは
第1楽章と同様の音楽の熟成を図っている。
序盤の物語のような展開は
この指揮者の独壇場とも言える。
しかし、独唱、合唱が加わると
一変して、きちんとしたリズムで振り始める。
そして、相変わらず重たく、硬直感もあるのだが
歌うほうは、このほうが歌いやすいだろうし
重たいといっても器楽だけのときよりは聴きやすい。
そして、そのままフーガに突入するや否や
第1楽章同様、異次元に入っていくのだ。


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