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音楽スレ(2021~ )

334korou:2022/08/31(水) 17:06:39
(1963年の新譜から)
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴(Pathetique)」
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団 1962年5月12日録音
★★★★★★☆☆☆☆

非常に残念な演奏。不出来な演奏ではないのだが。
ミュンシュはいつものように冷静にスコアを分析し
最も明快な形で響き渡るようオケに指示を与えている。
その上で、曲想に関しては
できるだけその瞬間に生まれたかのような新鮮な形で展開させ
おそらくライブでそれが巧くハマったときは
観客に圧倒的な感銘を与えていたに違いない。
この演奏でも、スタジオ録音のはずなのに
曲想は揺れに揺れ、テンポも自在に動き、
躍動する指揮者の姿が見えてくるようだ。
でも、これはチャイコフスキーの「死相」が仄かに漂う冷たい音楽だ。
ミュンシュの解釈は、どの曲を演奏しようとも
濃密な「生」を生きようとする力強い意志に満ちていて
真摯に自らの信念に基づきタクトを振れば振るほど
チャイコフスキーのこの曲からは遠ざかる一方だ。
空回り?
残念な★6つ。仕方ない。


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