したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

音楽スレ(2021~ )

283korou:2022/06/25(土) 16:21:40
(1960年の新譜から)
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
(P)スヴャトスラフ・リヒテル:カレル・アンチェル指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 1954年6月4日~5日録音
★★★★★★★☆☆☆

あのカラヤンとがっぷり四つに組んだ怪演の前に
アンチェルとの演奏があって
それがリヒテルの存在をごく少数の関係者に知らせるきっかけとなったという
伝説の音源である。
音質はモノラルと思えぬほど鮮明で(さすがに音の広がりには乏しいが)
何を表現しているのかは十分に伝わってくる。
アンチェルは即物的な表現で
思い入れや使い古されたスタイルなど一切排除した
すっきりとした指揮ぶりだが
リヒテルもあえて個性を抑えたスタイルで演奏しているように聴こえる。
これがチャイコフスキーでなければ
一定の評価に値するのだが
この曲に関しては、曲の底の浅さを露呈する結果になっている。
この曲は、そういう正攻法ではダメで
曲の薄っぺらさを忘れさせる「何か」が含まれた演奏でないと
いけないように思うのだ。
リヒテル伝説を物語る記録上の価値はあるのだが
それ以上に評価できるものでもない。
★7つの平均的演奏としたい。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板