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音楽スレ(2021~ )

121korou:2021/11/12(金) 15:00:50
ベートーヴェン「皇帝」の再チェック。

第3番に続いて苦戦。やはり曲自体の出来が良くないので、名演を探すのが難しい。
今のところ、前回推薦のグルダ、シュタイン&VPOがやはり一番なのだが
それでももっと良いものがあってもおかしくない直感にとらわれるのは何故か。

グルダの音は若々しく、軽快でいて、全然軽い音色の欠点を感じさせない唯一の音である。
「皇帝」は重々しい音色がふさわしいはずなのだが
グルダの演奏で聴くと、この曲がベートーヴェンの若い頃に書かれた曲であることを改めて再認識させられ、
こうした若々しさを感じさせる軽やかな音で弾かれるべき曲なのかもしれないと思わせるのである。
これは他のピアニストの演奏では決してたどり着かない感想なのである。
シュタインの棒は的確で、すでにピークではないVPOの演奏力から最大限のものを引き出していて好感が持てる。

同じVPOでも、ベームの棒にかかると、さすがに見事な音を奏でだす。
ここでは若き日のポリーニが弾いているのだが、残念ながらニュアンスに乏しく、ただ弾いているだけの感じなのが残念。
VPOの音は最高なのだが。
VPOがもっとハイレベルな時代に録音されたイッセルシュテットの指揮はオーソドックスで良いのだが
肝心の録音にクセがあって、弦の音などにふくらみが乏しく感じられる。
バックハウスのピアノはさすがで、この音色と落ち着きは、ちょっと聴いただけでもベートーヴェンそのものだ、
ニュアンスがどうのこうのなどこの演奏には無用なのだが、それにしてもオケの音質が残念すぎて決定盤とはし難い。
ニュアンス関係なしといえば、ホロヴィッツの演奏も凄いものだが、バックハウスと対照的に
このピアノの音色はどこまで聴いてもベートーヴェンではないように思えてしまう。
ライナーの指揮は秀逸なのだが。

他にもいろいろ聴いているのだが、書き切れないので略。
次回で最後にして、当面グルダを暫定推薦盤としようか。
「皇帝」だから名盤を期待するほうがムリなのかも。


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