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音楽スレ(2021~ )

110korou:2021/09/16(木) 17:45:30
ベートーヴェン「第7」の再チェック。

まずはナクソスから、
トップがベーム&VPOだったので驚いたが(普通はもっと新しいコンビなのだが)
聴いてみると、いきなりの美しいウィーン・フィルの音色に、さらに驚かされた。
VPOの場合、録音の悪さでうんざりさせられるのが常だったので。
演奏もベームらしい重厚なものだが、その個性が「第7」に合致しているかというと
意外と合わないように思えた。
1975年の来日ライブにしても、どちらかいえば沈潜する表現が最終楽章でまさにクレンペラーの演奏のような
えも言い難い感動を生んだわけだが(当時はクレンペラーの演奏の感動を知らなかったので、唯一無二のように思えたが)
つまり、それはベームらしい重厚かつ内省的な響きという個性のゆえ、というわけではなかったのである。
この演奏も、最初のほうで音色からくる感動を味わった後は、意外と平凡で、飽きがくる演奏になっていった。

第2位はラトル&VPO。いかにもラトルらしい鋭くも軽やかなリズムで個性を見せるが
ラトルのベートーヴェンはまさに現代の感性そのもので
どうにも自分には馴染めない。

第3位はカルロス・クライバー&バイエルン放送響による1983年のライブ盤で
これはかつて聴いた1975年のスタジオ録音とは違って、興味深い演奏だった。
第3楽章の途中までは、全く飽きさせず、個性あふれる表現で才能を感じさせたのだが
第3楽章の最後に至って、時間の経過による音楽の深化が感じられないことに気付く。
第4楽章に至っては、ただ単にテンポの速いスポーティーな演奏という印象しか残らなかった。
これがこの人の限界なのだろう。

ということで、今日は、推薦盤発見には至らなかった。


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