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ちんけな掲示板やな(笑)

254名無しさん:2021/01/09(土) 23:33:36
天界と地獄、業と転生、祖先と祖霊祭はヒンドゥー教の不可欠の構成要素であるが、
この三つの間には、どうしてもうまく整合しない部分がある。

ヒンドゥー教は長い時間をかけて、それらに折り合いをつけようとしてきたのだが、
それでもうまくいってない。

それは、ヒンドゥー教がさまざまな起源を有するさまざまな文化要素を包摂した、
雑炊のような雑種宗教だからである。

しかし、それはなにもヒンドゥー教に限られたことではなく、仏教にしろ、そうである。

だいたい、文化というものはいずれにしろそういう雑炊のようなものなのである。

だから、外来の文化要素を次々と剥ぎ取っていけば、最後には純粋な自文化だけが残る
などと考えるのは妄想に過ぎない。

日本にしろ、どこにしろ、ナショナリズムのイデオロギーというものは、
みなこの妄想の上に成り立っているのである。

(小谷汪之 東京都立大学名誉教授)
岩波講座 日本歴史 第1巻 月報1


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