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倉工ファン Part 6
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☆ 終活の成果、御朱印帳を奉納 大崎・鳴子の86歳 寺1000カ所巡る
宮城県大崎市鳴子温泉の小幡正幸さん(86)が、11年前に始めた1000カ所寺巡りの成果の御朱印帳を市内の寺に納めた。
終活として始めた巡礼は、信仰と歴史に触れる魅力に引かれ、大台達成後の今も続けている。
小幡さんが集めた御朱印帳は17冊。自分で写経した御朱印帳に、寺で印を押してもらった。
御朱印対応のない寺もあったが、650の印を集めた。11月下旬、菩提寺の来迎寺に御朱印帳を納経。
住職の奥山清康さん(68)は「御朱印を求める人は多いが、写経をして回る人はいない。尊い活動だ」とねぎらった。
寺巡りは2011年、同窓会で「やり残したことはないか」と話し合ったのがきっかけ。
興福寺(登米市)を皮切りに、18年10月に冷松寺(同)で1000カ所巡りを成し遂げた。
相棒はオートバイ。運転歴約70年というベテランで宮城、山形、岩手、秋田各県を日帰りで訪れた。
郊外の奥まった所に立地する寺が多く、駐車しやすい125ccのオートバイで計6万5000キロを走った。
小幡さんは「優しく人間を包み込む観音様に魅了され、心が安らいだ」と振り返る。訪問した約7割が観音関連という。
目標達成後も160の寺を回った。寺社で神仏習合の名残を感じるなど発見も多い。
「満足感は得られたが、自分から誇るようではまだまだ。歴史に触れる旅を続けたい」と語る。
今はオートバイから軽乗用車に乗り換え、寺巡りを続けている。
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