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倉工ファン

409名無しさん:2019/02/03(日) 10:18:02
「 甲子園の詩  ( 阿久悠 ) 」

1996年8月19日  準々決勝  「  奇策ではない 」


当然のことに 今大会のヒーローが マウンドを守る筈だと思っていたのに そこに立っていたのは

全くり未経験の二年生 背番号10だった 奇策ではないと云われても その時 その場を考えると

やはり 奇策か そうでなくても 窮余の策には思える


海星・加藤彰投手 きみが感じたものは 信頼と責任の重さだろうか それとも

チャンスに恵まれたことの歓喜だろうか 白球を握りしめ 第一球を投げる直前の心は

張り裂けそうな興奮か 無に近い状態か 探れるものなら探ってみたい


それにしても 土壇場で踏みとどまる きみの精神力は何から発するのか 

あの絶対の危機のスクイズに対し 躊躇なくグラブトスした感覚は 天晴としか云いようがない


そして、7回1/3 きみは非凡を証明し頑張った それは また チャンスを与えた人たちの

信頼に応えることであり 「奇策」の二文字を 消すことにもなった



完封勝ちが多いといって話題になった大会だが、それは、実力差があったということで、
決して投手力が勝っているということではなかった。 
投手戦というのは実に少なく、点数上それらしく見えるのを含めても、
東筑ー盛岡大付戦、前橋工ー前原戦、新野ー日大山形戦ぐらいのものである。

しかし、数多く並ぶゼロが、無でも空でもなく、また、何も起らなかったということではなく、
息が詰るような緊張が秘められ、爆発寸前のエネルギーを必死に圧え込んでいる投手戦は、
めったに見られない。

そのめったに見られない投手戦が、前橋工斉藤義典投手、海星加藤彰投手によって演じられ、
久々に充実感を覚えた。 評判の高い斉藤投手と互角に、初登板二年生の加藤投手が
度胸よく好投、このような形で才能を大舞台に立たせることは大変だろうが、大成功だと思う。


( 前橋工2-1海星 )




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