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倉工ファン

229名無しさん:2018/08/19(日) 12:35:23
「 甲子園の詩  ( 阿久悠 ) 」

1985年8月11日  一回戦  「 怪童の條件 」


少年は少年にしか持ち得ない 活力をあふれさせてほしい それは たとえば 

地球の中心に直結しているような 途方もないエネルギーと 果てしない大きさを感じさせることだ


ぼくらは 心のどこかで そう言う少年に出会いたい祈りを持ち 甲子園を見つめる 

そして 大きく勢いのある少年のことを 怪童と呼んだりする 


怪童と言う言葉を口にし あれこれと思い描くだけで 細胞にたっぷりと 酸素が行き渡る感じがする

怪童の條件は 心と言う存在が露出しない 分厚い胸板と 大地の木を思わせる


よく張った腰と太腿と そして 童顔を持つことだ そう どこかで うねりのような 雲のような

曖昧な風のようでもあってほしい 計り難いと言うことも必要だ

高知商 中山裕章投手 黒潮の音がする きみは そんな 怪童の條件に当てはまる



中山投手は、きっと、発表されている体格サイズより、ずっと大きいに違いない。もし、
あの数字に間違いがないとすると、大したものである。 これ程大きく見えると言うことは、非凡の証拠でもある。

野球評論家ではないから、技術よりも存在そのものを見る。 存在によって生じる風のようなものを見る。
これは楽しみの一つでもある。 評論家ではないが、ファンであるから、いろいろとイメージを重ねて見る。

マウンド上のこの少年は、角度によっては、尾崎に見えたり、江夏に見えたり、阪神の中西に見えたりする。
もしかしたら、この先、もっと違う顔がダブって来るかもしれないし、逆に、
たった一つの顔が確立して来るかもしれない。 楽しみである。




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