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bbspinkSM板 女の子に顔面パンチされたいスレッド 規制避難所

17331:2013/06/22(土) 20:05:18 ID:???
[お題で妄想] その10の2

特注して庭に造らせた白いリングの上、照り返す陽射しが少女のグローブ姿を一層凛々しく彩っている。
清楚なメイド服とのギャップに心を奪われたその一瞬、肉薄した少女の左フックが俺の前髪をかすめた。

ダッキングではない。腰が、抜けたのだ。拳圧に左へ逃げるも、しなやかな脚は俺を射角内に捉えて離さない。
膝が伸びる程に鋭い右アッパーが顎を撥ね上げ、視認も叶わぬ左ジャブが無数の青い閃光と化して鼻面を打ち鳴らした。
俺は込み上げる激痛から逃げるように炎天下のリングに這い、鉄板焼きの如く転げ回った。

「カウントは取りません。勝敗を決めるのはご主人様の意志です。ごゆっくり」
コーナーに戻ろうとすらしない少女。その口調に、焼けた背筋が凍り付く。
無様に尻で這って逃げても、逆光に見下ろす金色の眼は冷酷に俺を追尾し、サディスティックに魅了する。
立てば、即座に12ozの餌食・・・だが、立たない訳にはいかなかった。男として・・・

黄金の眼と対をなす青いグローブは、不可視の熱風と化して屈辱の檻に吹き荒れた。
顔面を庇う両腕に左右のフックが弾け、高らかに響く破裂音が身体ごと心の平静を揺さぶる。
両頬へ集中した意識に割り込むかの如く、ワンツーが鼻先を小気味良く弾き潰す。溢れ出す鮮血に震える肘を固めると
フックで頬を痛烈に抉られ、反射的に両手で頬を押さえればウィービングから逆の頬を痛打される。
ロープに焼けた背中の熱さも忘れる程の、一方的な滅多打ち。腫れ上がった両頬を押さえると、悔し涙が溢れ・・・

固くつむった眼を開くと、鼻先に右の12ozが寸止めされていた。その奥から俺を優しく見つめる、黄金の瞳・・・
「もう、やめましょう・・・ご主人様」
俺は、脱力してキャンバスに跪いた。芽生えてしまった可憐な少女への「怯え」に、膝がガクガクと笑っていた。
もしかしたら俺は、殴り合いという少女に決して劣るはずのない分野で完敗する事で
長く続いた主従の関係が、次のステージへ進む事を期待していたのだろうか・・・

少女を見上げながら下した、「ご主人様」としての最後の命令。少女はそれに、忠実に従った。
それは、少女が俺の主人となる事・・・
背を向ける少女。揺れるセミロングから垣間見えるうなじの美しさに、俺の自尊心は更に切り刻まれ、嗚咽が響いた。

見上げる太陽に、血飛沫が舞う。俺は少女の命を受け、毎日の如く焼けたリングに立っていた。
閃光の如き左ジャブの連打を浴び、瞬く間にコーナーへ追い詰められてしまう。
右アッパーカットが迫る。ボディ狙いと見た両腕を嘲笑うかの如く、軌道を変えた12ozが顎を垂直に撃ち抜いた。
苦し紛れに左アッパーを返すも、振り下ろした少女の右肘に止められ痛みが走る。
その勢いでふわりと黒髪を舞わせダッキングした少女、左のアッパーがフック気味に迫る。
全体重をかけた右肘で返そうとするが、内側へ軌道を変えた左拳がカウンターとなって顎を撃ち潰した。

完全に、脳をやられた。クリンチに逃げようとするも腕に力が入らず
その柔らかな胸へ顔をうずめ、白いオーバーニーソックスへしがみつき、ついには足許へ崩れ落ちる。
ズタズタの口内から溢れ出した鮮血が、エプロンドレスの胸元から紅いラインとなって塗り付けられた。

「ルアンは『ご主人様』の主人として命じます。立ちなさい」
打ち鳴らされる拳。衝撃に降り注ぐ甘酸っぱい汗のスコール。疲労と屈辱と興奮に、脳がとろけてしまいそうだ。
迫る黄金の瞳が残酷な愉悦に歪むと、唇が奪われていた。両腕を絡め起こされる事すら気が付かぬ、それは官能だった。

顔面が、脳が縦横無尽に弾け飛ぶ。相手がリングに沈むまで決して拳を休めない残虐性・・・それだけでは、なかった。
尻餅をつき、陽炎の如くぼやける視界と意識の中、少女に初めて命じられた炎天下での草むしりの苛酷さを思い出す。
途切れぬ連打を支えるスタミナこそが、少女の真の強さ・・・曖昧な思考を割って、無残に裂けた唇に熱が吸い付いてくる。

ワンツー、左右のフック・・・もはや、腕を持ち上げる気力も失せ、あらゆるパンチが顔面へ炸裂し破裂音を響かせた。
人生最高の高揚感の中で少女の躍動は更に加速し、俺はリングへ叩き付けられては起こされ、また倒された。

対角線のコーナーへ戻る少女。左の12ozが俺を招き、右の12ozが握り締められる。
俺は最期の力を振り絞り自力で起き上がると、夢遊病者の如くリングを彷徨い、愛する少女とその拳を求めた。
容赦無く鼻を直撃する右ストレート。鼻骨を通じて頭蓋が震撼し、脳へ直接響く爆裂音と共に、両の踵が浮くのがわかった。
鮮血の虹を描き、対角線を吹き飛ぶ熱風の中、俺の意識は眩しい太陽に焼き尽くされていった。


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