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bbspinkSM板 女の子に顔面パンチされたいスレッド 規制避難所
1641
:
1
:2013/05/11(土) 18:39:13 ID:???
[お題で妄想] その6の3
DAY 2
俺は今、怒りに燃えている。
その顔も知らねえ外道の所業に、そして・・・俺自身の心の弱さに。
俺は恩人のじいさんを伴って、あの氷の姫様へ、改めて対峙した。
屋敷は手前と奥に分かれていて、左右端の渡り廊下と、広い中庭で結ばれている。
奥の屋敷の中央、少女の居室・・・俺は一音一音、腹から声を出すようにして己の名と与えられた使命を叫んだ。
――臭い。唾を飛ばさないで――
少女は白い脚を艶かしく組んだまま、百の言葉よりも雄弁に、唇を閉じたまま、その切れ長の二つの瞳で語った。
凍った沈黙が俺たちを包んだ。
すげえ、圧迫感だった。だが、俺も神官長まで上り詰めた男、誇りにかけてここは退けない・・・
そう思った瞬間、少女は椅子を蹴倒して立ち上がり、
くそっ・・・書きたくない!
書きたくもない事だが、元神官としての「自戒」の意味を込めて、その恥辱を記す事にする。
鼻先へ、小さな左拳が突き付けられていた。
俺は「ひゃあ」と喚いた。余りの滑稽な悲鳴に、自ら笑いと恐れの中間の表情で、固まってしまっていたはずだ。
甘酸っぱい匂いの紅茶が霧になって、見上げる顔へ吹き付けられた。俺は、腰を抜かしてしまっていたのだ。
じいさんに、またも助けられた。膝が笑って立ち上がれない俺を、部屋の外へ引っ張り出してくれた。
以下はその夜、手前の屋敷でじいさんと食事をとっている時に聞いた話だ。
少女は父に愛されなかった。
「ゲルメズ」という、この地に伝わる、天を駆け災いを撒き散らす悪魔の名が与えられたのも
貴族の地位を維持する為の、男児が産まれなかった腹いせからなのだと・・・
俺は思わず、父親への義憤にかられた。あの可憐な少女の心が荒んでしまったのも、そいつのせいなのだ。
腕をへし折ってやるからそいつを連れてこいと、俺は怒りに任せて叫んでから、自らの非礼を深く詫びた。
「いいのです。ゲルメズお嬢様のお父上は、もうここにはいないのですから」
沈痛な表情だった。俺は、じいさんにこれ以上の事情を聞くことを、やめた。
「無理は言いません。ただ、お嬢様の将来が心配なのです・・・」
命の恩人の言葉が胸に刺さっている。
明日からは気合いを入れ直して、家庭教師としての責務を果たそう。
DAY 3
しつけは、まず上下関係を・・・理解させる事が基本だ。
今日は、それを力で分からせてやる事が、目的だった・・・
俺はじいさんと昼食を済ませると、少女がよく通るという、中庭で待つ事にした。
心の準備も出来ていない内に、少女は奥の屋敷から出てきた。
奥と手前の屋敷を結ぶ細い石畳、俺は足を横に開き両手を斜めに広げた。
俺の鍛え抜かれた肉体をさらに大きく見せる、神官極倒術独特の構えだ。
どうせまた寸止めの威嚇だろうが!この、人を殴る勇気もねえ小娘が!
そう思って、そのまま組み伏せようと
嫌だ。何で俺はこんな事を日記にしなければいけないんだ。今も、涙がこぼれて、止まらない。
顔面が、弾け飛んだ。
こんなに何の躊躇もなく人を殴り、そして左拳とローブを汚す返り血に戸惑うどころか
何の感情も感じてすらいない・・・こんなヤツは、初めてだった。痛み自体も、桁が違った。
十の拳を一に凝縮したような、百戦錬磨の格闘家である俺の許容量を一撃で溢れさせる、死霊の拳だった。
恐怖を読まれまいと、必死に表情を繕う程に恥辱が増し、涙があふれた。
――どきなさい。クズ――
少女はうずくまる俺を、死んだ眼で見下ろした。歩く道すがらの小石を無造作に蹴飛ばすかの如く
俺の潰れた鼻面を柔らかな太ももで圧しのけ、真っ直ぐに屋敷へと歩いて行く。俺は湿った土に突っ伏した。
ふさふさと揺れるポニーテールが遠くなる。怖気がするほど、その後ろ姿は綺麗だった。
俺は、格闘家だから、背を向けた相手は、襲えないんだ・・・!
刺すような痛みと、一瞬に迸った冷酷な視線に起き上がる事すら出来ない、己の心の弱さへの情けない自己弁護に
俺は食ったばかりの昼食を、嗚咽と共に吐き戻した。
やる気の欠片も感じられない両手を下げた状態から、構えも無しに顔面を打ち抜く、必滅の衝撃・・・
左拳に返り血が付いていたのだから、左の拳なのだろう。だが、それが何なのかは、全く視認できなかった。
言うならば「美しい弾丸」だ。この弾丸の謎を暴かなければ、俺は・・・
日記は続ける事にする。
この先どんな屈辱が待っていようが、洗いざらい記録する。
それを止めたら、俺という男がこの年端も行かぬ美少女の拳に、敗北を認めたことになるからだ。
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