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bbspinkSM板 女の子に顔面パンチされたいスレッド 規制避難所

11 ◆Rrz6Yl.wDU:2010/06/12(土) 01:46:07 ID:3YrBLet6
とりあえず、規制で不便が生じるのを防ぐため、したらばにもスレを勃てました。

こちらは、主に私がbbspink規制で書き込めない時だけ利用する予定ですが
今まで書き込みたいのに書き込めなかった方もご利用下さい。

15421:2013/04/09(火) 22:42:50 ID:???
死霊うごめく長い長い迷いの森を抜け、地下闘技場までやってきた俺
俺の両親ごと村を焼き尽くした狂王が主催するこの大会、もちろん優勝して生還する事が俺の目的だ
狂王は闘士を殺し合わせ強力な側近を集めている。仕官して狂王に近づき、油断させておいて暗殺してやるのだ
入口近くにセーブポイントが見える。どういう理屈か知らないが、これに触れればHPは全回復し冒険の記録ができる

<ドンッ カチャリ>
「きゃぁっ ごめんなさい! わたし いそいでるから! またねっ!」
「びっくりした・・・ 女の子とぶつかってしまった 女の子ってやわらかいんだな・・・おどり子か
 男ばかりのとうぎじょうにさく 1りんのはなのような うつくしい子だったな おや 何かがおちているぞ」
<イチは ましょうのゆびわを 手に入れた>

あの子の落とし物かな・・・?後で使えるかもしれないな
散々スケルトンだらけの森を迷い続けて闘技場まで来たのだ。あ〜あ、疲れた・・・回復とセーブは基本だな
<セーブしました>
闘技場の中は驚く程に狭い。宝箱もなしか・・・もはや闘うしかないらしい

闘技場の最初の相手は年端も行かぬ女拳闘士、通路でぶつかったあの少女だった
小麦色の滑らかな肌、天女を思わせるような純白の羽衣に、武器は白い布が堅く巻きつけられただけの、拳ふたつ
・・・舐めている。俺は怒りを隠そうともせず、剣を突き付けて言った
「きさま けっとうをなめているようだな あの世でこうかいするがいい」
「ふふ・・・なめているのはどちらかしら? 今にわかるわ かかってらっしゃい」

俺は最後のセーブポイント、闘技場入口へ戻されていた
あてが外れた。全く手も足も出なかった。3ターン一方的に打たれ、俺の攻撃は2回ともかすりもしなかった
ストレートで頬骨を砕かれ、渾身のアッパーを決められた。最後はHP1の俺を掴み起こし・・・その先は思い出したくもない
俺のLVは9。あの子は13。4レベルの差は歴然だった。戦術では埋められない能力の差があった
あとたったの4EXPでレベルアップするというのに、闘技場内では当然、一匹の雑魚モンスターも出ない

いやな予感があった。俺はRPGの主人公だ。いくらモンスターに殺されても
「データロード」「レベル上げ」という最強の解決策があった。しかし、今の状況は・・・
・・・あの子を倒さねば、俺の冒険は進まないどころか、永久にあの少女の拳の前に苦しみ抜き死を繰り返すのだ・・・
何か、フラグとなるアイテムが隠されているはずだ。俺は闘技場の壁という壁を、床という床を
1キャラずつずらして必死に調べ尽くし、そして懐にある指輪の存在を思い出した

ただのアイテムではない。装備できる。何の警戒もなく指輪をはめる俺。指が凍る程に痺れ、体中に力がみなぎってくる
防御力+49か・・・!これで少女のパンチのダメージは一桁にまで減るだろう。それに、隠された魔力も感じる
もしかして戦闘中に何か別の効果があるかもしれない。外にいたスケルトンにでも試してみようか
<セーブしました>
一つしかないセーブ枠に記録した後、闘技場の重い扉を開けようとすると衛兵に阻まれた
指輪の能力に浮かれ、忘れていた・・・!一度この門をくぐれば、目的を果たすまで外へは出られない事を
全身に冷たい汗が溢れ出す。セーブしてしまった・・・俺は戦士、魔法などは覚えていない
あの少女を倒すには、この魔性の指輪に隠されているだろう魔力に、賭けるしかない・・・

15431:2013/04/09(火) 22:45:32 ID:???
「きさま けっとうをなめているようだな あの世でこうかいするがいい」
「ふふ・・・なめているのはどちらかしら? 今にわかるわ かかってらっしゃい」
少女 があらわれた!

少女は ふてきにわらっている
イチは こうげきした
少女は ひらりとまうようにかわした

イチ HP:90 [けんこう]
少女は かるいステップをふみ ちょうはつしている
イチは こうげきした
少女のカウンターこうげき するどいジャブの4れんだ!
イチに 4のダメージ!
イチは げきつうになみだをながしてうずくまった!
イチは げきつうにもだえ狂っている!
イチのHPが 4かいふくした
(ぐあぁふっ、え、あ、な、なんで、回復した・・・?)

イチ HP:90 [げき]
少女のこうげき がんめんへつきさす 右ストレート!
イチに 7のダメージ!
イチは はながおれ しゅっ血した!
イチは げきつうにもだえ狂っている! しっ血により2のダメージ!
イチのHPが 9かいふくした
(ひっ・・・ぶふっ! くはぁっ、ま、まさか、自動で回復・・・)

・・・

イチ HP:90 [げき はな まひ こん もう みり]
少女のこうげき 死がみのかまをふり下ろすようなフック!
イチに 7のダメージ!
イチは みもこおる きょうふにしはいされた!
イチは げきつうにもだえ狂っている! しっ血により2のダメージ! からだがマヒしてうごかない!
こんらんしている! もうろうとしてあいてが2にんにみえている! 少女のパンチにみりょうされている!
きょうふにしっきんしふるえている!
イチのHPが 9かいふくした

イチ HP:90 [げき はな まひ こん もう みり きょ]
少女は かえり血にまみれた そのくちびるを イチのみみもとにあて そっとささやいた
「そのゆびわは のろいのゆびわ いちどはめたら2どとはずせないわ あなたはもう わたしのおもちゃよ
ついでにいうとね わたしは 狂王のひとりむすめ アハハ アハハハ・・・ くやしいの? くやしいでしょうね
そうね もっとにくしむがいいわ その負の心こそ さいこうのごちそうなのよ せいぜいたのしませてちょうだい」

少女のこうげき すいちょくにつき上げるアッパーカット!
クリティカルヒット! イチのあらゆるほねがくだけちり 血がかんきゃくせきまでとびちった! 47のダメージ!
イチは ゆうしゃとして 人げんとして 全てのそんげんとのぞみをうしない ぜつぼうにしずんだ!
イチは げきつうにもだえ狂っている! しっ血により2のダメージ! からだがマヒしてうごかない!
こんらんしている! もうろうとしてあいてが3にんにみえている! 少女のパンチにみりょうされている!
きょうふにしっきんしふるえている! ふかいぜつぼうにうちひしがれ ころしてくれとせがんでいる!
イチのHPが 49かいふくした

イチ HP:90 [げき はな まひ こん もう みり きょ ぜつ]
少女は こぶしにささった イチのまえばを うまそうに口の中でころがしながら うたうようにいった
「もう1どあなたたちに はんげきのきかいを 与えてあげるわ いますぐリセットボタンをおすのよ そして
ふふ・・・あなたがしょうめつして あたらしいキャラクターをつくりなおしてもらえばいいの
やりなおしのきかない えいきゅうのしょうめつか えいきゅうの死とくるしみか えらばせてあげる・・・」

1544名無しのサンドバッグ:2013/04/10(水) 18:16:25 ID:2JsVyjgE
1の狂いぶりは本当にブレがないな

1545名無しのサンドバッグ:2013/04/11(木) 15:47:06 ID:THzXo5jQ
>>1543
もう王女がラスボスでいいんじゃないか?w

15461:2013/04/12(金) 01:34:20 ID:???
皆さんこんばんわ えー、うー、今日4月12日はパンの記念日だそうで
パンチの記念日じゃないのでこのスレには関係のない事ですね
えー・・・・・・・・・ン゙ン゙!(咳払い)そんなことより!


私事でたいへん申し訳ないんですけども、皆さんにお伺いしたい事がありまして
まあ、昔から変態の私が不定期にやっております点呼を兼ねたアンケートみたいなやつです

私もスレ勃て人として、どうせ何か書くなら皆さんに楽死んでいただけるモノがいいかなーと思いますし
皆さん各々で趣向は違うでしょうし、その趣向の凹凸に沿ったものがいいのかなーと思いまして
妄想でのお話・・・いま皆さんの興味あるシチュエーションをキーワード形式で書いて頂けるといいかなーと

ほら、笑点の「大喜利」みたいな感じで
皆さんの用意した妄想キーワードを(無理矢理)含めて
何か私の拙い文章で返せると、もしかしたら少しは面白いかなーとか思ったりしたんですよ
私としても、枠がある中での妄想の経験を積むという事で、何か得るモノがあると思っています
キーワードが複数あったりマニアックだと>>1がモニタの前でのたうち回って苦しむので、よりエキサイティン!
お暇な方はキーワードをバリバリ並べて>>1を七転八倒させて遊んでみましょう

以下にキーワードの例を示しときます
参加される方は、なるべく >>1 または >>1546 とレスアンカーを付けて書いて下さい
参加者にはもれなくキーワード一つにつき1ポイントを進呈します。ポイントの使い道は特に考えてません
例)「命を賭けた兄妹喧嘩」
例)「素手」「エルフ」
例)「女子中学生」「体育の授業」「ボクシング」
例)「堅く巻かれたバンテージ」「衆人環視逃げ場なし」「軽快な少女のフットワーク」「相手は高嶺のお嬢様」
例)「年下」「身長差」「3対1」←こーゆー比較系の言葉は、どっちがってのを書いてもらえるとありがたいです
  「年下の少女に」「俺を見下ろす少女」「三姉妹vs自分」みたいなかんじで!
例)「>>1は早く死ね」←そのうち死にますので気長にお待ちください

注)お遊び企画です。いつまでやるかわかりません。>>1か皆さんが飽きたらそのうちウヤムヤになってると思います
注)クオリティはいつもの>>1クオリティです。決して期待してはいけません(重要です)
注)それから、判読可能な文章がすぐに必ずできるとは限りません(ここはもっと重要)

まあそんな感じで、単語だけでもいいんで、皆さんが萌えるシチュをモリモリと書いてって下さい

例によって、書く事がとくに思いつかないなー・・・って方は
ノシ とか (・∀・)ミテルヨー  だけでも結構ですので、とりあえず何でも書いてって頂ければなーと


もちろんですね、ほんとうはこれが一番いいんですけども
キーワードじゃなくて妄想そのものをぶちまけて下さっても大変結構です。つーか、ぶちまけましょう(笑
このスレほど皆さんの妄想ぶちまけ得なスレってないと思いますよ。どうですか?ど〜ですか?(しつこい
つーか、このレスのここまでの内容と全く関係なくっても、大いに結構なのでございます。何か書いてって(笑

15471:2013/04/12(金) 01:42:06 ID:???
あー、やべえなあ・・・
レスしてからずいぶん自分でハードル上げちったなーと今まさにgkbrしておるところであります
皆さんどうかお手柔らかにね! 何なら>>1546の事なんか忘れてもらっても構わないんですし!


>>1544
いっつもワンパターンな妄想タレ流してどうもすいません(笑
自分でもまるでパッチワークみたいだあ(直喩)と溜息を禁じ得ないのであります


>>1545
いっそのこと少女との戦闘自体がエンディングって事にしちゃったほーがいいかもしんないっすね
30ターンぐらい延々ボコボコにされたらバックにスタッフロール流して(笑

15481:2013/04/12(金) 02:51:52 ID:???
あっそうだ、>>1546の例として、こういう感じになりますってゆー見本を作っていたのを忘れてました

例えばですね
「ボクシング」「ビデオ」「アイドルとのエキシビションマッチ」「罠」ですと(4ポイント)


俺は今、明日の対戦相手、わずか齢17の少女の試合をビデオで研究している
画面の中で桜色のグローブを携えた美少女が、カメラへ、俺の顔面へと凛々しくパンチを繰り出してくる
これ程までに美しい対戦相手を俺は知らない。パンチを受ける痛みも、何か別の感情へ変わってしまいそうな・・・

俺は、この子の大ファンだ。グッズもCDも全部持っている。特にこのイメージビデオ・・・先週発売されたばかりだが
お世話になった回数は両手の指で数えても足りない。それこそ毎日、朝晩・・・
半年前にエキシビションマッチが決まった時は、正直、胸が躍った。身体の火照りを抑えられなかった
しかし、勝負は別だ。こんな華奢で繊細なアイドル相手にてこずれば、末代までの恥をかくことになるだろう
演出の為にでも、一発・・・あの子の艶やかなパンチを顔面に食らってみたいという気持ち・・・全くないといえば嘘になる
だが、俺が青春を犠牲にして今まで築き上げてきたボクサーとしての栄光を手放すわけには、いかないのだ・・・

ビデオで見ると、最も得意なのであろう右ストレートは、着弾までのスピードはそこそこ速いが独特の予備動作がある
照準器のつもりなのか、左目をつぶる癖があるのだ。俺はその瞳が堪らなく愛おしくてならなかった
そして右ストレートを撃ち抜いた後に右のガードが下がる・・・おそらく空手出身で、型の癖が抜け切っていないのだろう
こちらから攻めず、右ストレートをかわして俺の得意の左フックを軽く、あくまで優しく顎へ叩きこめば終わりだ
俺は完全なる攻略法をビデオの中で見つけ、楽勝気分で試合の当日を迎えたのだった

少女はビデオの中での弱点がまるで無くなっていた。ノーモーションのストレートは容赦なく俺の顔面を貫いた
桃色の弾丸がけたたましい破裂音と共に吹き荒れるたび、鼻から迸った鮮血が返り血となり桜色のグローブに咲いた
右の打ち終わりに見せるはずの隙にカウンターの左フックを合わせに行けば
左アッパーでカウンターを合わせられ、俺は無様にひっくり返って進みゆくカウントを聞いた

少女は俺を無惨に打ちのめす為に、わざと偽の弱点を作り、それをビデオに収めていたのだった
俺がファンだと知っていた少女は、あのイメージビデオを「罠」として作ったのだ・・・
全身を襲う倦怠感、出血による窒息、為す術のない絶望に心が折れそうになるが、決して諦めるわけにはいかなかった

血を吹いて踊る無様な姿、一度は頂点を極めた男の余りの壊れように、止めようにも止められないレフェリー
余りの出来事に気を失うセコンド、ついに腰がセカンドロープにもたれ掛かるがそれでも連打は止まなかった
可憐な少女。首を掴み上げ、返り血まみれの視線で辺りを見回すと、今にもリング内に入ろうとしていたカメラの連中が
一挙に生命の危険を感じ眼を逸らした。最終ラウンド残り一秒まで、俺の愛したアイドルは俺の顔面を殴り潰し続けた

テレビ中継は即座に中断され、惨劇の真相は闇に葬り去られた
病室に送り主不明のビデオが届いた。俺はその禁断のビデオを見る事がやめられなくなっていた
再起不能となり、全ての肩の荷が下りたいま、イメージビデオに代わってそのビデオが俺の毎日の拠り所となっていた
スピーカーから鳴り止まぬゴング音の中、俺は完全に心までも壊されてしまった事を今日も実感するのだった


こんな感じです
主体を一人称の「俺」とか、三人称の「男」とか、「>>(あなたのレス番)」みたいにしたりもできます
こーゆーふーにして、とご注文があれば、出来る範囲で何とかします。出来ないものは出来ませんが(笑
これはちょっと前から準備しといたやつなので、実際はもーちょい短くなるとは思います

1549名無しのサンドバッグ:2013/04/12(金) 09:36:03 ID:wlkGYyes
1って想像力豊かで文豪やけど、作家関係の人?

1の原作とイラストうまい人と共同で一つ漫画でもって書いてほしいわ

1550名無しのサンドバッグ:2013/04/12(金) 14:02:39 ID:jWULCURw
>>1546
では一番のり
「くノ一」「巨乳」「マウントパンチ」
でお願いします
細かいところは1さんにおまかせしますw

1551名無しのサンドバッグ:2013/04/12(金) 22:27:46 ID:7nYZQmBo
(・∀・)イツモミテルヨー

15521:2013/04/13(土) 00:28:28 ID:???
>>1549
>作家関係の人?
私は違います。多くの人に本と名が売れる事を目指す物書きの方とは、私はたぶん真逆のタイプだと思うんです
狭い方へ、誰も知らない方へ・・・まるでうなぎ筒に自分から入っていくうなぎみたいです(わかりにくい喩えですね


>>1551
今までと変わらず1600、1700・・・とまあ、まったりと続けていきたいと思いますので
今までと変わらぬご愛顧を頂ければ幸いです。結局今までと変わらないお気楽スレってこってす(笑

15531:2013/04/13(土) 00:30:01 ID:???
>>1550
[お題で妄想] その1 「くノ一」「巨乳」「マウントパンチ」

男は追い忍だった。そしてその時まさに、己に課せられた「抜け忍を抹殺する」という任務を果さんとしていた。
男を見据えるその切れ長の眼が、月光に露わになる。紛れもない・・・五年前に姿を消した男の婚約者、あやめだった。

最愛の者を忍びに連れ去られた男は、命を捨てる覚悟を以って、あやめを助け出す力を得る為に自らも忍びとなったのだ。
愛刀の柄には菖蒲の花が浮き彫りにしてある。苦難のたび握り締めれば、蘇る少女の微笑みが勇気と活力を与えてくれた。

三日月は再び雲に隠れ、ふたりの間を冷たく乾いた沈黙の闇が遮った。
抜け忍には死の制裁を、それが忍びの掟だ。しかし・・・この男にこの女を殺す事など、出来る筈もなかった。
運命は残酷だった。こうして出会ってしまった以上、己の主に見せる「証」が必要になる・・・
男は、こう言った。全ての武器と装束、そして片耳を奪い、お前を殺した証として里へ持ち帰る。
お前は俺の事は忘れて、普通の女としての、普通の人生を暮らせ、と・・・

男は、女を杉の大樹へもたれさせ、両腕を上げるよう促した。女は口をつぐんだまま、おとなしく従った。
一瞬の違和感。その直後、無数の含み針が男の構えた両腕の手甲に刺さっていた。流石は忍びね、と少女は笑った。
自重で形が崩れる寸前まで膨らんだ乳房・・・はち切れんばかりの内圧に、肉質がさらしの隙間から今にも零れ出しそうだ。
もはや、他は調べ尽くした。暗器を仕込むならば、ここしかない。ここ、しか・・・・・・!?
触れた男の右手が、焼けるように痺れた。柔らかな乳房を包む白く硬いさらし、その外側には毒が塗られていたのだ。

するり・・・自らのさらしを巻き取り、拳にきつく巻き付ける少女。男は右腕を駆け上る痺れに、立ち尽くした。
菖蒲の刀を左手で抜き、逆手に喉を狙い突く。身を躱しながら放たれたあやめの左拳が、白刃を根本から叩き折った。
反動を活かした右の巻き打ちが男のこめかみを抉り、更に反動を増した左の巻き打ちが鉄塊の如く下顎を押し潰した。
奥歯の根が砕け、首の骨が軋む程に捻れ、頭蓋の中で脳が豆腐の如く揺れる。止めの右の爆撃は、脳へと深くめり込んだ。
毒が顔の皮膚に回るよりも早く、巻き打ちにより脳が頭蓋内壁と激突する。眼の前に流星が飛び、男は地と接吻していた。

女は躊躇いなく男に跨った。溶けていく男の視界。半分ほど巻き取られたさらしから、偉大な二つの果実が垣間見える。
死の拳が降り注いだ。横殴りの一撃で、あやめの股の下で身体が半回転し、はずみでもう半回転してまた殴られた。
男は女から全ての武器を奪った。だが、あやめにとって最大の武器は、無手・・・その二つの拳だったのだ。

覚えているかしら・・・小さい頃、二人で見た、あの蟷螂・・・女は男を跨いだまま、月を見上げ、そうつぶやいた。
男は思い出した。楽しかった子供の頃の記憶、あやめとの初恋・・・恐怖と興奮に、引きつった笑みが出てしまう。
長年恋焦がれた、あやめと身体を重ねる夢・・・それは、拳と顔面という接点で、ついに叶えられた。
将来を約束し合い、別れ、再会し、敗北した。あやめが思い描く最も濃厚なる愛の形を、男は今初めて思い知ったのだ。
柔らかな温もりと香りを残した、あやめの毒拳・・・幸せと苦しみに揺れる内、男はその狂乱の快感に目覚めてしまった。
男は失神と共に人生最大の絶頂に達した。あやめは男の手当をすると、闇の中へと消えた。

こうして男は抜け忍となった。ふたりは約束通り契りを交わし、芽生えた新しい愛の形がその絆を更に固くした。
一時の安らぎがあった。行為のたび、男は母に甘えるかの如く女の胸に腫れた顔をうずめ、女は男を優しく抱き寄せた。
・・・蟷螂の雄は、己の伴侶と愛を確かめ合った後、殺される。だが、必ずしも命を落とすわけではない。
しかし、その時がいつかは来るのだ。追い忍に殺されるが先か、あやめとの愛に果てるが先か・・・
今宵もふたりの寝所から、重い地響きと狂乱の断末魔が木霊する・・・


とりあえずサックリと書いたもので、考証とかテキトーですいません。それから乳脂肪分も薄めです
今回はわかりやすいお題ありがとうございました。そう、俺はこういうのがやりたかったんです(笑

他の方も何かお題を思い付きましたら、>>1546の要領で「お題で妄想」(センスのないコーナー名だ)係までどうぞ
あとですね、今後クオリティのさらなる崩壊が予想されますので、「お題で妄想」でNGできるようにしてみました(笑

1554名無しのサンドバッグ:2013/04/13(土) 09:16:04 ID:NWNJd1Wc
>>1546
二番手です。
「見下す少女」「命乞い」「とどめ」
でお願いします
詳細は1さんにお任せします。

1555名無しのサンドバッグ:2013/04/13(土) 16:34:07 ID:sKTgx7Cw
>>1546
では三番手で
「ボクシング」「格下の少女が相手」「ラッキーパンチ」「まさかの逆転負け」
趣旨に合ってなかったらすみません。
よろしくお願いします。

15561550:2013/04/14(日) 12:50:34 ID:UVuSTc56
>>1553
ありがとうございました!
想像以上のガチさやべえっすねw

1557名無しのサンドバッグ:2013/04/14(日) 21:01:05 ID:2tUzNhrA
>>1548
それでは最近っぽいアイドルで…
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4128842.jpg
アイドルいいですねー
くのいちもコラの出典に同名の娘がいるんですよねえ…
sozaiがないので保留しますが^^;

>>1546
では自分も
「指定RでのK・O予告」「ふかふかグローブ」
「ダウンを奪って無邪気に喜ぶ格闘経験なしのロリっ子」
「教育するつもりが教育されてましたぁ〜〜ンッ!!」
とりあえずこんな感じでお願いします

15581:2013/04/14(日) 21:41:37 ID:???
>>1554
[お題で妄想] その2 「見下す少女」「命乞い」「とどめ」

すぐ前の席には、先週まで一森が座っていた。一森一、あだ名は「線対称」。二重アゴだった一森は、今は花瓶だ。
ますます気が滅入る。今日ほど、退屈な授業が更に長く感じられる日はなかった・・・

「これが私の番号だよ。うん、オッケー♪じゃ、私・・・ちょっと準備があるから・・・着いたら電源入れて待っててね」
星咲さんはお付きの人の車に颯爽と乗り込んだ。男子達の、殺意すら孕んだ嫉妬の視線。僕は逃げるように車を追った。
星咲さんは、今や世界のHOSHIZAKIだ。日本人の、しかも現役の高校生が、堂々と世界の舞台で80億人類を魅了するなど
十年前なら考えられもしなかった事だ。まさに聳え立つ星咲さんの高貴で凛々しい存在感は、他を圧倒している。
彼女の美を評論する事すらおこがましい。そして彼女は心理的にも、膝を曲げて僕たちと同じ目線で接してくれる。
ああ、僕らの偉大な女神、星咲さん・・・胸が苦しいよ。まさか、こんな僕が、あの星咲さんと、デートなんて・・・
80億分の1の幸運に、僕は身震いする心持ちだった。

"Try to Star 99"・・・待ち合わせのビルに着いた。その名の通り、星に挑むかの如く聳え立つ、99階建ての摩天楼だ。
地下3階から15階までが大ショッピングモール、大企業のオフィスと最高級ホテルを挟んで、95階が大展望台・・・
すっかり僕ら小市民の生活に溶け込んでいるこのビル・・・96階から上は何があるんだろうか・・・?
prr・・・♪ 一時間も前から、端末を握り締め耳に当てながらその時を待っていた僕は、最初のコールで反応した。
「そこじゃないわ。入り口から出て・・・壁に右手を付けて歩くの。関係者以外立入禁止の壁があるから・・・」
僕は憧れの人に促されるまま、黄色と黒の縞模様に塗られた厚い壁を4回、間を空けて9回ノックし、自分の名を告げた。

壁がスライドし、屈強なSP風の黒人6人が、45度の無言の礼で僕を招き入れた。
表の喧騒が嘘のように、人っ子一人、いない・・・言い知れぬ不安に駆られたその時、すぐに僕の端末が鳴り出した。
「角が見えるわね。そこを曲がったら、大股で歩いて・・・そう、そこでいいわ。そして・・・」
言われるがまま荷物を置き、夕陽を反射し輝く壁に頭から思い切り体当たりした所で、衝撃と共に僕の意識はとんだ。

「もう、立てるか、なァ〜〜?お客様ァ〜〜・・・ふふ・・・どこに参りますかァ〜〜?」
立ち上がった僕を、ちょうど頭一つ見下す星咲さんの両手には、指先が露出した・・・奇妙な包帯が巻かれていた。
眩しい純白のセーラー服・・・赤と黒のチェックスカートから伸びる脚・・・そして、包帯・・・包帯・・・?
「あっあー♪こちら星咲ィー♪えーっと、何人目かな・・・忘れちったーい♪って独り言かーい!」
謎の言葉を宙空に話しかけ、壁を見つめ、細く白い指先を這わせると・・・銀色の板がスライドし、制御盤が出て来る。
三段式の生体認証だ・・・ここは星咲さん専用の、エレベーターなんだ。しかも、もう動き出しているぞ・・・!

ボタンの配置は・・・
[B6]   [1] [97] [R]   [R] (>>1注※この行は、皆さんの首を右に90度傾げて読んで下さい)
それだけ・・・!? [95]とかは、無いのか・・・!?
それに、この真っ赤なボタン、[B6]って・・・このビルは、地下3階までだったはず・・・

「説明するわ。97階が私の部屋、96階と98階は防音壁。説明おしまい」

「ふふ・・・説明は終わりと言ったでしょう?何か、ご不満でも? ねえ、ねえ・・・『あなたも』そんなに気になるの?
みんなそうなのよね。しにたがり・・・あら、間違っちゃった。くふふ、ふふ・・・知りたがりなんだから・・・
それじゃあ、特別出血大サービス。今日だけよ・・・[B6]ってのはねえ・・・くっ、くっ・・・これよ・・・!」

その拳が大きな[B6]ボタンを叩き割ると、出入口を除いた室内壁3面に白いマットが張り巡らされ
コンソールの更に下が開き・・・真っ赤な、一対の凶器が現れた。
"B"と"6"の意味がリンクし、僕の本能に刻まれた原初の恐怖を呼び覚ました。


えー、すいません。今回は結局1レスにまとまりきらなかったのでつづきまーす

15591:2013/04/14(日) 21:42:20 ID:???
[お題で妄想] その2 つづき

端末を・・・!咄嗟にズボンに左手を延ばした瞬間、少女の右拳がしなり、紅い弾丸は鼻骨を斜めに貫通した。
白いマットに背を叩き付けられ、跳ね返る所を今度は左右の拳が交互に鼻面を叩き潰す。1発、2発、3発・・・7発!
「いっ、痛・・・!ぶっ、ぐおっ、あぶっ、ふうっ、くはっ、ぶうッ、ぎゃあおッ・・・!あがッ、ひぃひいッ・・・!!」
「あ、これも忘れてたわ。やっぱ、カメラが回ってないとね〜」
少女は二つのうち上の、やはり拳で押せるサイズの[R]を叩く。鮮血滴る密室、その四隅から
12台のロボットカメラと4本のマイクが触手の如く這い出し、血にまみれた少年の醜態を記録していく。

「今のはリハーサル。じゃ、ちょ〜っとチクッとしますよぉ♪ ・・・さっさと立ちなさい。死にたいの?」
少年は、少女が異常者を演じている事を悟りつつも、却ってその切り替えの不自然さに、怯えきっていた。
柔軟な膝のバネを活かしたパンチが頬を激しく叩き、突き上げる衝撃が曲がっていた膝を次第に次第に伸ばしていく。
膝が伸び切り踵が浮けば、6オンスの硬い左ジャブの嵐が、複雑に砕けた鼻をマットと挟み撃ちにする。
12台のカメラのワイパーが作動し始めた。天井からも鮮血が雨と落ち、閉ざされた空間の六面が朱に塗り潰され始めた。
「『殺さないでェ』『なんで僕がァ』・・・はぁ〜、センスのない命乞いね。マネして損しちゃった。失格よ」
圧倒的な暴の力の前に「なぜ」は意味を成さなかった。なぜなら、少女の行為に意味など、とくにはなかったからだ。

左拳で喉を掴み上げ、右拳を振りかぶりつつ、少年の必死の命乞いを見下し楽しむ少女。眼は血走り、涎が垂れている。
無情の右アッパーカットが振り抜かれる。天井からけたたましい激突音が二度響き、エレベーターの到着時間表記が
"0:15”から"ERROR"へと変わった。まず少女の右拳が天井を撃ち、続いて少年の顔面が、鋼板へと激突したのだ。
「あーあ・・・ポンッッ、コツなんだからあ・・・弁償ね。ほーらぁ、もっと面白い命乞いでさ」
「こ・・・ころ・・・さ・・・」

「ぐ・・・く・・・くっ・・・くっ」
怒っているのか、笑っているのかさえ、少年にはわからなかった。だが、もう取り返しの付かぬ事だけはわかった。
少女は、出入り口の鋼板へ少年を押し付けると、失神と失禁を繰り返す少年の顔面へ、獣の狂気を開放した。
打ち下ろす右ストレートにより飛んだ歯の破片で、カメラレンズの1台がヒビ割れた。
鋼の扉と両拳で少年を挟み付け、凶行を続ける少女。鼻骨、眼底、顎・・・あらゆる骨が砕け密室に血肉が充満した。
呪われた籠は、地上444mの頂点で止まった。扉から嘔吐するかの如く、赤黒い瘴気と共に変形した少年が射出された。

「じゃあ、『とどめ』ね。あんなつまらないつまらないつまらない命乞いを二度も繰り返したのは、貴方が初めてよ」
グローブを脱ぎ捨てた少女は、少年の両瞼に指を掛けると、屋上の中央へ引き摺る。畳一枚ほどの鋼板が敷かれている。
リモコンの"12"をプッシュすると、蒸気と共に床が持ち上がり、それは姿を現した。
「・・・!!!」
「あら、いけないわ。またまた、間違っちゃった・・・あの二重アゴ・・・一森クンっていったかしら?」

少年の死にゆく視界でそれが一森と判別できたのは、顎が辛うじて原型を留めていたからである。そこから上は・・・
「99階は冷凍庫なのよ。どんな肉でも瞬間冷凍・・・彼らは私のコレクションとして永久の死を生き続けるの」
少女は"13"を押す。一森だった物体が再び氷の地獄に沈み、魂へ響く機械音の後、暗い穴から空の棺が現れた。
「鋼板は星咲重工謹製の、特殊ステンレス鋼50cm厚・・・死に心地はバツグンよ♪」
少年は瞬く間に両手両足を鋼の棺に囚えられた。更にカメラ4台とマイク2本が棺から伸び出してくる。
「さあ、一世一代、最期のチャンスよ・・・とびっきりにピュアな命乞いを聞かせて頂戴」

「・・・・・・す・・・き・・・で・・・す・・・・・・」
布の巻かれた少女の右拳は、少年の眉間で止められていた。
「ふ・・・負けたわ。私の負けよ。貴方を許してあげる」
氷の眼が少年の潰れに潰れ切ったその顔面に、一瞬の安堵の表情を認めたその直後・・・少年は氷と化していた。

無慈悲の拳が白煙煙る鋼板へ激突し、燃える夕焼けに、無数の砕片と化した頭蓋骨がキラキラと光った。
「馬鹿ね・・・『殺さないで』と素直に命乞いしておけば・・・・・・飼ってあげようと思っていたのに」


早速ノッてくれてありがとうございます。詳細は任せるとゆー事なので、好き勝手やってすいません(笑
それから、ちょっとグロめですね。すみません(これは先に書いた方がよかったですね、猛省

15601:2013/04/14(日) 21:42:53 ID:???
>>1555
[お題で妄想] その3 「ボクシング」「格下の少女が相手」「ラッキーパンチ」「まさかの逆転負け」

顧問「お嬢ちゃん、看板を見てくれよ。ここは、ボウリング同好会じゃなくてだな・・・」
少女「何べん言えばわかるのですかっ!わたしは、『ボクシング』をやらせて頂きたいのですっ!!」
顧問「やれやれ、何たるはねっかえりだ・・・おい主将、お前も何とか言ってくれよ」

選手番号"1555"を背にしたその男は、スピードバッグを弾く手を止め、恩師と美少女の方へ振り向いた。
1555「へぇ、1年1組、青空未来(みらい)ちゃんか・・・ひとりで社会科見学かい?じぶんの中学に帰りなよ」
少女「わたしは青空未来(みく)ですっ!それに、こう見えてもれっきとした15歳ですから!!」

男は、全てが信じられなかった。
まず一つ・・・共学になってから二年間、一人の女子の入学も無かったわが校に、このような美少女が入ってきた事に。
そして次に・・・体操着の胸の名札が全く歪まぬ、その体型のあまりの幼さ、平坦さ。少女が中学生ではないという事に。
最後に・・・余りにも可憐過ぎるこのセミロングの少女が、ボクシングという男の世界に踏み込まんとしている事に・・・

1555「・・・いいぜ。ボクシングを教えてやるよ。そこにあるグローブをはめてリングに上がりな」
少女「え・・・!? やった!! ありがとうございます!先輩!」
顧問「ばっ・・・馬鹿!この子を殺す気か!県大会優勝のお前が・・・」
1555「大丈夫ですよ。先生」
適当にあしらって現実の厳しさを知ってもらうだけですから、と男は顧問の耳元で続けた。

少女「何をコソコソと・・・嫌です。本気で打ち合ってくれなきゃ・・・先輩は、逃げるおつもりですか!」
男は私生活でも冷静なボクサーだった。少女の挑発を聴覚から消し、視覚に全神経を集中させ、その肢体を眺め回す。
・・・どう見ても、普通の中学一年生だ。もしかしてこの子は、隠された何かを持っているのかもしれない・・・
1555「俺はいつだって本気さ。お前こそ、気を抜けば保健室送りだからな。覚悟しろよ」

顧問「いいかいお嬢ちゃん、少しでも危険な事になれば、すぐにタオルを投げるからな。じゃあ次のゴングからだ」
白のラインが入った赤い14オンスは小柄な少女には大きすぎたが、そのアンバランスが醸し出すギャップが
男の、その場に居る部員の心を烈しく打ちのめし、部室から一瞬、全ての音という音が消えた。

カーン!!
ゴングが鳴った。残響音の中、全員が固唾を呑む。少女は顔の前でグローブを合わせ、じっと男の顔を見上げている。
少女「わああああっ!」
突進する少女。その勇姿は、男の予想を真逆の方向に裏切ったものだった。
少女は右拳を突き出したまま、パタパタと真っ直ぐに走り、走った勢いで自らロープに頭を打ってよろめいた。
眼は全く、閉じられたままだ・・・ボクシング技術、それ以前の問題・・・避ける必要性すら、ない・・・
カーン!!

3分後、男と顧問は顔を見合わせていた。少女にかける言葉が、どうにもこうにも・・・見つからなかったのだ。
少女「ハァッハァ・・・ありがとう、ございました・・・!!」
ドクン。歯を食いしばり部室を去る少女。一瞬に見せた、鋭く睨み付ける眼差し・・・それは男の脳を激しく揺さぶった。

男は家路についても、何をする気分にもなれなかった。
1555「ちょっと散歩に行ってくるよ」
1555母「1555ちゃんもお腹すいたの?コンビニでこれ買ってきてくれない?」
心は何故か火照ったままだ。男は、コンビニとは真逆の方向へ走りだした。
――パンチは、俺にかすりもしなかった・・・だがあの子は、紛れもない「ボクサーの眼」を持っていた・・・
――何も出来ず、悔しかった、んだろうな・・・
高校からボクシングを始めた男と、少女の今の惨めな姿が重なる。
――いかん、コンビニに行くんだったな、俺は・・・

不良「こんな時間にジョギングかい?そんなことより俺たちとフィバろうぜ、なあお嬢ちゃん・・・グヒヒ」
コンビニから出ると、少女の汗の爽やかな香りが鼻を打った。何という事か、少女も走りに来ていたとは。
男は左手で顔を隠すフードを押さえつつ、やり場のない心の火照りを連中の下卑た面の皮にブチ込んでやった。
少女「あっ、ありがとうございますっ・・・!せめてお名前・・・あっ、待って!落とし物っ・・・!」

1555母「1555ちゃんの『からあげちゃん』はどうしたの?」
1555「ああ、ひと袋・・・買うのをさ、忘れちゃったんだよ。それに、ボクサーの身体には毒さ」
少女「おいしい・・・ありがとう、『からあげちゃん』の人・・・」


えー、やっぱり1レスで収めるのは、いや〜キツイっす・・・そんなこんなでつづきます

15611:2013/04/14(日) 21:43:44 ID:???
[お題で妄想] その3 つづき

1555「やあ、『弱い』未来ちゃん・・・ここを通ると思っていた・・・部に・・・俺に、用だろう?」
少女「ふざけないで!!いい加減に名前を覚えて下さいっ!わたしの名前は弱井じゃなく・・・あっ」
1555「そうだ。もう一度言ってやろうか。君はいま『弱い』・・・いや、『弱すぎる』」

男は床についた後、夢の中でも少女の事ばかり考えていた。何がこの子に足りない?何を引き出せば、強くなれる・・・?
少女「うるさい!だまれっ!!先輩なんか死んじゃえばいいんですっ!!」
1555「悔しいか!そんなに悔しければ、俺を殴れ!殴り殺してみろ!ボクサーだろ!お前のその拳は飾りか!!」
少女「うっう・・・あああああっ!!」

バシッ!
少女の小さな右拳。掴んだ男の左手へ、確かな痺れが伝わった。
1555「連打はどうした!ガードは!・・・試合なら、これでKOだぞ!!」
男は少女の頬へ右拳を突き付けながら思う。やはりそうだ。少女には、不足ではなく、「余計」なモノがあるのだ・・・
ゴォッ・・・!
教えてもいない左のアッパーカットが、男の伸ばした両腕の隙間を縫って迫り来る。
――そう・・・「憎しみ」「怒り」・・・「殺意」・・・それら感情の激発を抑える「タガ」が。
男が右拳を戻し、身を躱しながら右のフックで白く柔らかな頬を軽く撫でると、ついに少女は、その場に泣き崩れた。

それから3週間・・・男は部外で少女にパンチを教える一方、良心の呵責に耐えつつ、毎日寸止めの恥辱を舐めさせた。
少女の中で屈辱の火が炎と化して燃え盛り、溶岩の如く爆発する事を、ひたすらに待った。

ついに少女は学校にすら、来なくなった。やりすぎたのか・・・男は、自分を責めた。
顧問「珍しいな。お前が放課後すぐに部室に来るなんて・・・どうしたんだ?」
1555「・・・・・・」
顧問「・・・わかったよ。これ以上は、聞かねえ。さっそく、軽いメニューから始めようか・・・」
そして更に、1週間後・・・

夕焼けの光を背に、目の覚めるような美少女がやってきた。
少女「1555選手は居ますか」
顧問は、美少女の変容に、驚きを隠せなかった。艶やかに伸びていた髪が切り落とされ、小さな耳が出ていた。
1555「あいにく女を殴る趣味はない。よそをあたりな」
少女「そんなに私に負けるのが恐いのですか。鼻をへし折られ、惨めにリングに這いつくばる事が・・・臆病者」

再び、部室から全ての音が消えた。血の臭い漂う、張り詰めた沈黙だった。
ショートカットの少女は、その冷たい色彩の髪飾りを男へと投げ付けた。
1555「ふん、紫の苧環(オダマキ)か。花言葉か何かか?」
少女「これからわかります」

顧問「いいな・・・1ラウンドだけ・・・何があっても、3分だけだ」
生徒の生命を守るべき教師を含めた全員が、少女から匂い立つ狂暴なる光の波動に打ちのめされ、正気を失っていた。
――帰ってきてくれたんだな・・・感じるよ、お前の「ボクサー」を・・・

カーン!!
真っ直ぐに間合いを詰め、標的を射程に捉えた瞬間・・・つま先から全身を捻った、渾身の右拳を突き出す。
冷静に見れば「0点」が「30点」になっただけだが、一ヶ月前の少女の有様を記憶している者にとって
その儚く幼い体躯に似合わぬ重い拳圧に秘められた「殺意」は、得体の知れぬ胸騒ぎを予感させるに十分だった。
――そうか、お前は俺との再戦の為に、姿を消して技とハートを磨いていたのか・・・俺の為に・・・
――震えるぜ・・・!今、お前は立派な「ボクサー」だ・・・!ならば俺はお前の為に、全力で最高の敗北を贈ろう・・・!

男は開始10秒で見抜いていた。少女のボクシング、その致命的な二つの欠陥を。
一つは、KO以外の勝ち方を知らない事。
そしてもう一つは、パンチを出す度に眼をつぶる癖が、治っていなかった事・・・


どうやら2レスを超えそうなので、ここらでもう一度切りまーす

15621:2013/04/14(日) 21:44:59 ID:???
[お題で妄想] その3 つづき

男と少女は、本気だった。お互いの心を、最も徹底的に破壊できる勝利を目指していた。
即ち、少女は男をリングに沈める。男は一切手を出さず、少女に絶望と屈辱の180秒を再び舐めさせる・・・

残りタイム60秒、一方的な勝利は、誰が見ても男の頭上にあった。だが、焦っていたのは男の方だった。
ズバァンッ!
少女の右ストレートがコーナーを激しく叩く。身体から水平に50cm以上も離れたその一撃に、男は総毛立った。
――これだけ翻弄してもっ・・・!諦めるどころかっ・・・!屈辱を更なる殺意に変えてきやがるっ・・・!

県大会を制した男の流麗なフットワークが「100点」を超え「130点」に加速する。
その「30点」を増したのは、格下の美少女に対して芽生えてしまった・・・怯えだ。
――もっと速く!もっとだ!俺の動きに付いて来てみろ!・・・もっ・・・!?

ズバァンッ!!
1555・少女「「あっ・・・」」
男の視界が一回転し、天井が見えていた。少女は己の14ozに破裂した男の鮮血を体操着で拭くと、コーナーへ戻った。
顧問「えっ・・・お、おいっ!!ああっ、目を覚ませ!しっかりしろっ・・・!!」
少女「先生、カウント」
顧問「ひっ、わあっ・・・くっ! ワン!・・・ツー!・・・スリー!・・・」

カウント8、男はコーナーを背中でよじ登り立ち上がった。カウント8まで休むは、ボクシングの定石・・・
だが、男は休んでいたのでは、なかった。すぐにカウントが始まれば、確実にKOされていただろう・・・
男は今まで、一度もKO負けを記録していない。初めての、ノックアウト・・・その屈辱を齎す者は、光り輝く美少女!!

その一撃は「ラッキーパンチ」としか、形容のしようもなかった。
少女は最初から、男のステップに即応できていなかった。追いすがる動きが、ワンテンポ遅れていた。
しかも眼も閉じられている。そのパンチの行き先の「ずれ」が、男を精神的に追い詰めていった。
そして加速する男と一定の少女のリズムは、徐々にずれ続け・・・ついには一周して、揃ってしまった。
振り抜かれたフック気味の右ストレートは、左に躱され、右へ切り返した男の顔面と激突したのだった。

キュキュッ!!
対角線から、少女が弾丸の如く迫り来る。
少女「わああああっ!!」
――顎がグラグラして、自分の体が、動かな・・・
1555「おわああぁあぁああっ!!」
少女の眼は、ついに見開かれた。そして、憧れの人の顔を叩き潰す感触に、眼が開かなかった理由もわかった。
恐かったのだ。傷つけられるのが、そして、傷つけるのが。いまは、飛び散る返り血が、眼球に心地良かった。

ドパァンッ!!バンッグギュッ!!ゴグンッ!!・・・ボグシャァッッ!!!
その実際の威力とは裏腹に、スローモーションの如く、少女のパンチは男の記憶へ克明に刻まれた。
真正直に鼻を潰す右ストレート。横っ面を薙ぐ左のフック。間髪入れず膝が落ちた所を、右拳でコーナーと挟まれた。
左のアッパーカットが顎へめり込み天井を仰ぐと、何か白い布が紅い霧の中に浮いているのが見えた。
男は理性の糸の千切れる音を聞きながら、視界に拡がる右ストレートを安らかに迎え入れた。
鼻の骨が折れる激痛は、最後まで少女が己を本気で叩き潰してくれた事の証だった。
男は、奇妙な、それでいて最高の充実感と共に、必死に留めていた意識の幕を、下ろした。

・・・

1555「ラッキーパンチって言葉、知ってるか」
勝者と敗者、少女と男は・・・いま保健室ではなく、町立病院にいた。頷く少女に、男は続けた
1555「ラッキーってのは、諦めない者の頭上にしか降りて来ないんだな・・・」
少女「すごい!先輩は物知りなんですね!でも、お鼻がぺちゃんこで説得力ゼロだなあ・・・うふふっ!」
1555「てめえ・・・言ったなこの・・・うっ?」

男のズタズタに裂けた口内へ、熱く懐かしい味覚が、14ozよりも柔らかな衝撃と共に詰め込まれた。
安っぽい油とお互いの唾液が混じった液が糸を引き、少女の淡桃色の唇の感触が、熱さを麻痺させた。
少女「先輩の好きな・・・ドーソンの『からあげちゃん』ですよ。これからは・・・好きなだけ食べられますね」
からあげちゃんの胃に悪い味を、塩辛く爽やかな風味が中和した。男は、涙に震える少女を優しく抱き寄せた。

1555「泣くな・・・わかったろう?勝負ってのは、残酷なもんなのさ・・・ボクシングが、嫌いになったかい・・・?」
少女「ううん・・・わたしは、ボクシングが好きです! ・・・先輩の次に・・・!」

1555「お世話になりました」
顧問「お土産、待ってるからな。本場のタコスがいい。あとは・・・ベルトもな」
男の夢は、「未来」へと受け継がれた。二人の、新天地での闘いが始まる。

15631:2013/04/14(日) 21:46:33 ID:???
皆さん予想を超えるペースで企画に参加してくださって、私は大変刺激的に妄想させて頂いております
>>1555さん、勝手に名前使ってすいません。お題から勝手に判断しました。ま、こーゆーのもありますよと・・・

数が多くても、それぞれが関係した短いキーワードは、>>1の悶絶度が小さいので大歓迎ですね。
逆に、>>1をいじめてみたいって方はもっと離れた長いキーワードにすると、相当効果的なんじゃないかなーと(笑

やっぱ妄想しながら過ごす一日ってサイコーですね(文章が面白いかどうかは別にして(すんなよw
>>1554さん、>>1555さん、よい機会をありがとうございました。


>>1556
くノ一で巨乳なら大人っぽいかなーと思って、くノ一ちゃんの呼称を統一しようと思ったんですけど
何箇所か女じゃなくて少女になってますね。まー他にも随所で粗が目立ちますけど(笑
こういう癖が自分でわかると、やっぱ何か得るものがあったなーって気になります


>>1557
>それでは最近っぽいアイドルで…
おおお、これはなんというか・・・いやー・・・何か余りにもね、私の脳内風景とバッチシハマって
自分が既に書いた妄想で(自主規制)するとゆー暴挙に出るところでしたフゥーあぶねえぜ!!
つーか、この文章も改めて見るとグローブが桜色だったり桃色だったりで、散々なもんですが(笑
いい目の保養をありがとうございました。元気が出ますよマジで

>くのいちもコラの出典に同名の娘がいるんですよねえ…
名前は結構テキトーに付けてます。調べてみたら「あやめ」って女忍者、いそーだなと思ったらそーとーいますね(笑
まあ、必要もないんなら「少女」「娘」「女」あたりでもいいとは思いますね

>では自分も
晩のめし食ってスレに書こうとしたら1557さんがって感じなので
まだなんもやり始めてすらいない状態です。まあ>>1の事なんで・・・気長に待ってて下さい
出来るか出来ないかで言ったら、難しそーですが挑戦してみたいとは思います
その代わりクオリティは判読可能かどうか怪しいレベルでの大崩落が予想されます(笑

1564名無しのサンドバッグ:2013/04/14(日) 22:45:26 ID:LXZ9fjYM
まだ、受け付けてくれるのかな?
どんなもんだろうと様子を見ていたんだけどこれは、自分もお願いしたいなと
キーワードは巨乳、ハードパンチャー、強いという自覚のないおっとりお姉さんで
オナシャス

15651555:2013/04/14(日) 23:16:43 ID:X3uPYx9o
>>1560
すごい・・・すごすぎる。
僕の妄想がこんな感動の大作になるとは・・・
感服いたしました。

1さん、本当にありがとうございました!

1566名無しのサンドバッグ:2013/04/15(月) 00:42:10 ID:5.sAWY/A
>>1546
なんか凄い流れに!? 受付アリならと一縷の望みで書いてみる

「スポーツの家庭教師」「やる気ない&そっけないクールっ娘な中学生」
「彼女の隠れハイスペックに気づいたつもりが、隠していた実力は更に……」
「男と少女の温度差」「本気で勝ちたいのに、あしらわれてしまう」でお願いします

15671564:2013/04/15(月) 01:59:11 ID:8TijQwuk
すんません>>1564にプロボクサーフルボッコを忘れてました

15681:2013/04/15(月) 02:40:27 ID:???
>>1564
>>1566
おお、ご参加ありがとうございます。皆さんノリノリでサイコーっすねー
そんなに顔面パンチたまんねーですか?私はメッチャたまんねーですよ。365日顔面パンチです。いやマジで(笑

で、>>1546のとーりですね、この企画(って仰々しいモンでもない、ただのお遊びなんですけどね)は
>>1か皆さんが飽きるまでとりあえず続く予定ですので(少なくとも現在時点では)
今の所は大丈夫(ダイジョブ)ッス、スティーブ・ジョブスなのであります(駄洒落に解説を入れるなよと
あ、今の所は大丈夫のジョーブ博士、のほーが良かったですか?(だからどーでもいいと

ただ、正直言って私も・・・まあ今までの穏やかなスレの流れだと
最初の一週間に2つぐらいきて、あとは一ヶ月に2つぐらいきて、そんで終わりかなーと思ってましたので
皆さんの変態熱の熱さ(馬から落馬するみたいな文ですね。0点)にびっくらこいております

リクエストが重なった場合は(現在は>>1557さん、>>1564さん、>>1566さんのお三方です)
レス番の若い方から順番に書いていきます(つまり次は>>1557さん)
私は基本的にマルチタスク機能がありません(最大で一つの文章しか同時進行できません)し、遅筆です
だから私を急かしても構いませんが、筆の遅さだけはどーにもこーにもなりませんので、全く意味がありません(笑

まあ〜、書こうと思えば(クオリティ滅亡不可避)ってところですね
まあ、皆さんは>>1が「狂っている」(大事な事なので「」を付けました)事を決して忘れず
どんなゲテモノが出て来るか・・・返品不可のビックリ箱(ウ○コ入りの可能性有)を買ったようなつもりで
気長〜〜〜〜〜に(重要な事なので長〜〜〜〜〜くしました)、いつまでもお待ち下さい(笑


>>1565
こちらこそ勉強になりました。つーかワクワクしました。ありがとうございまーす
1555さんのレス番を勝手に使っちゃったので、ちょっと失礼をカマしちったかなーと心配していたんですが
とりあえず気に入って貰えたみたいで、本当に良かったです
俺がもしボクサーで、青春時代にこんな子がいたらどうだっただろうか・・・と
そんな理想の1パターンを勝手に詰め込んでみました


>>1567
それは、「(男の)プロボクサーが」フルボッコにされる、って事ですかね?
それとも、(男はプロボクサー以外で)「お姉さんが」プロボクサーなんでしょうか?
どちらにせよ、変態の>>1が文章を書くからにゃ〜まともなシチュは到底望めない事は覚悟の上でしょうけども(笑
いちおー確認させて下さい。取り掛かるのはまだとうぶん後の事ですからね
出来るだけ、1567さんの萌えるポインツは取り入れてから、文章にしたいのです

あ、他の皆さんにおかれましては、私が書き始めてからキーワードを追加するのはやめた方が無難です
その場合でも、これって皆さんとの遊びですからね、何とかこじ入れようとがんばっちゃうと思うんで・・・
元々崩壊してる文章が更に壊滅不可避(笑)そこんとこはオナシャス!


>>ALL
それからスレ見てくれている全員の方にお伝えしたい事・・・こんな流れを作っちゃった後でもーしわけないんですが
このスレはネタでも雑談でも妄想でもリアル話でも何でも結構なスレですので
流れを読まずに何でも(>>1001からのテンプレは一応読んでね)思いついたらガンガン書き込んでやって下さい
もちろん>>1546の試みに乗っかって頂いても、実に結構なことですし・・・
まあ、>>1は何か書いてって欲しいんですよ(笑

1569名無しのサンドバッグ:2013/04/15(月) 04:52:09 ID:cW6I3Yhk
数日分どころか数週間分のネタに感謝
こういうので生きる(妄想だと死んでるのかw)気力が湧きますね

1570名無しのサンドバッグ:2013/04/15(月) 05:02:11 ID:cW6I3Yhk
連レスになりますが、>>1546の妄想お題出しもw
「中学生くらいのボクっ娘」「化け物/妖怪退治」「メリケンサック/カイザーナックル」「攻撃するたびに揺れる髪/ツインテール」あたりをお願いします
ゆっくりと頑張ってくださいな

15711564:2013/04/15(月) 21:10:25 ID:8TijQwuk
>>1568
男子プロボクサーがフルボッコにされるです
お姉さんは経験はあるけど浅いで良いかな。
なんか、ワードがまた増えた様な気もするけどオナシャス

15721554:2013/04/15(月) 21:11:55 ID:ZDMS3Ox2
まさかこんなに早く書きあがり、クオリティも高いとは・・・
1さん、本当にありがとうございました!

15731:2013/04/15(月) 23:05:49 ID:???
>>1569
>>1570
あ〜いいっすね〜(快諾)
1570さんは7番目なので、そろそろ肉体構造上一応マトモな人類どうしのネタが尽きてくる頃かと思われます(笑
4つのお題それぞれがよだれもんですねえ。まっこと気持ちよく妄想が出てきそうにござり候
カッコイイなあ、化け物やら妖怪を殴って退治するツインテJC美少女・・・まるで押切蓮介の世界だなあ(笑

まあ、次の、次の、次の、そのまた次なので・・・数週間後、忘れた頃にこのスレを見にきてやってください


>>1571
返信どうもでーっす
キーワードは、「巨乳」「ハードパンチャー」「強いという自覚のないおっとりお姉さん」
「男子プロボクサーがフルボッコにされる」「お姉さんは経験はあるけど浅い」って事ですね
了解(コピー)!

それにしても、難しいにゃー・・・まだ何も手を付けてもいませんが、なんとか形にする努力だけでもさせて下さい(笑


>>1572
これは正直、私のシュミの好き勝手やり放題が過ぎたかなーと思ってました
「ああ、これは>>1だなー・・・」って自分でも思いますもんね
お題にエキサイトし過ぎて、無茶苦茶な設定をデッチ上げてどーもすいません(笑

ま、この企画自体がこーゆーカルいノリの、まあ言ってしまえばお遊びなんですよって事と
>>1に好き勝手任せるとこうなるかもしんないから、早まらないで参加する前に一度考え直すんだ!って事を
他の皆さんに訴える意味でも貼りました。だから、1554さんにこれを喜んでもらえた事は、格別に嬉しいです(笑


>>1557
設定がだいたい決まって、これから文章を書き始めるとこです

まあ、出来たものをどれ見てやろーかってゆー他の皆さんもそーなんですが
何しろ企画上、原作がありませんので、「殴る」キャラクターの立場/背景、あるならばその理由など
「殴らない」部分も幾らかは書く必要があります
(少なくとも私の文章力ではかなりの量が必要になるのは、過去のSSなど見て頂けたらわかりますね)
つーことで、お忙しい方はナナメ読みして「殴る」部分だけ拾い読みするのも手ですね(笑
まあ、今度は長くなりそう(尺と形になるまでの期間が)って事です。すいません


>>ALL
レス密度が高くなってきてますし、妄想に発狂しながら奇妙なテンションでレスを書く状態が今後続く事が
今後予想されますので、レスが見づらくなったり、同じ事を二回書いたり、アンカーが入れ違ったり・・・
まあそーゆー>>1の不具合が多発する事が今後予想されるかもしれません
って書かれても、正直どうにもこうにもできないですよね(笑

1574名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 08:30:34 ID:N4XHPzeE
http://www.coremagazine.co.jp/megastore/

月刊メガストアっていう雑誌の表紙がいい感じ。
文字なしがあればもっとよかったけどw

1575名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 12:57:46 ID:3RcEVq.2
>>1574
中身はどうだった?この娘さんはボクシング設定あり?

1576名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 14:55:17 ID:O5A0MIh.
>>1575
ネットで見つけたのでなんとも…
一応ネットで注文してみましたけど多分表紙だけだと思いますw

1577名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 16:49:27 ID:lVbsKnHM
>>1574
久しぶりにいい表紙ネタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
エロゲ雑誌なんて何年も買ってないけどこれは買おうかな

1578名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 21:26:17 ID:f4UVoxEE
>>1574
こいつはいいおっぱいボクシングを教えてもらいました
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4133757.jpg
これは堪えられんですのう
昔は表紙だけで良く雑誌買ったもんです

ついでに丁度いいので>>1560と合体
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4133768.jpg
体操服着てないのでそこは改変

>>1563
文字コラは文字の大きさ管理上、文字数制限が厳しいですの
ちょっと繋げたり、いじったりする関係上間違いが多々あるのですよ…
まあそもそもキメラだかモザイクみたいなもんですし

気長に全裸待機で待ちますのでゆっくりやっていってね!!

1579名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 22:34:06 ID:gzIStyzI
ググったら次の月(6月号)には今回の表紙絵を使ったカレンダーがあるみたい
これは上手い商売だなぁ

1580名無しのサンドバッグ:2013/04/16(火) 22:50:28 ID:srgwZm8M
>>1578
文字消した上に背景までつけていただけるとは…感謝です!

>>1579
エロゲー雑誌なんて普段買わないですけど来月号も欲しくなりましたw

15811:2013/04/16(火) 23:05:03 ID:???
一日に2レス以上あるって〜のは〜、あ^〜いいっすね〜・・・
顔面パンチスレじゃないみたいだあ(身も蓋もない言い方センセンシャル!


>>1574
こりゃーまたいいっすね〜
うーん、眼福眼福・・・ありがとうございます

表紙ネタってイイですよねー。なんつっても、雑誌の部分で一番ひとの目を引くのが表紙と背ですから(当然
「あたしをさっさとレジに持って行ってよね!」と読者を誘惑してくれるのがこんなこのスレっぽい娘だなんて
その事実だけでもちょっと嬉しいんですよね


>>1578
>昔は表紙だけで良く雑誌買ったもんです
ん〜〜、全くです。それにしても、一人称ボクシングっ娘は背景がリングになると臨場感が一気に倍増しますね
特にですね、これは私の勝手な好みなんですけど「リングのコーナーの位置が女の子に隠れてる」これは効きます(笑
つまり、こーゆー画像作品を私は当事者の立場として見ちゃうので・・・自分がリング上のどこにいて
その美少女が振り抜くパンチで、これからどこに追いやられるのか、この後どうなるかって事を考えちゃうんですね
勿論コーナーでビシバシってのも定番でいいですし、仮に女の子の後ろにロープがあったらあったで
ロープに跳ね返ったところへパンッパンパァン・・・って妄想が当然出てきますし(※個人の感想です

つーか、また絡めて頂いて・・・何だか申し訳なくなっちゃうぐらいうれしーです。アリシャス!
「「あっ・・・」」って所のテキスト表現がいいですねえ

>ちょっと繋げたり、いじったりする関係上間違いが多々あるのですよ…
あ、それはですねー、ちょっとした誤解を招いてしまってすいません。何も職人さんは間違ってないのですよ
ちょっと長くなりますが、解説させて下さい。元はといえば>>1548の私の文章が既にメタメタだったのが悪いのです(笑

「桃色の弾丸がけたたましい破裂音と共に吹き荒れるたび、鼻から迸った鮮血が返り血となり桜色のグローブに咲いた」
って行が>>1548にありますよね。つーか、同じ行で設定違いをやらかして貼るまで気づかないんだからひでーもんだ(笑

だから>>1563で「この文章も改めて見るとグローブが桜色だったり桃色だったり」って私がボヤいてる
「この文章」ってのは、職人さんの作品じゃなくって、>>1548の私の原文の事を言ってるんですよ

私のこんなひでー文章にノッて下さって、しかもコラという形で昇華してくれる職人さんは本当に尊敬してます
もーどんどんsozaiに合わせて改変したり間違い見つけたら直すなり付け加えるなり、ご自由に腕をふるってください
原文の面影をどこまでツブせるかに挑戦するぐらいの勢いで(笑

ちなみに今日の作業は、今帰ってきてレス書いたので、これからはじめるとこです・・・(憔悴


>>1579
罪なカレンダー・・・これでは時間が進まなくなってしまいますね(笑

1582名無しのサンドバッグ:2013/04/17(水) 23:30:42 ID:/3gRbcXY
今週の武勇伝の表紙 マネージャーのグローブ姿だったな
本編での選手線は消えてたから嬉しかったが

逆にそれだけ貴重だから、今回でグローブ姿も見納めなのかもな

15831:2013/04/18(木) 00:11:57 ID:???
>>1582
私もそれネタにしよーと思ってました。さすが皆さん見てますねえ。ご報告どーもです(笑

この扉絵一枚のために単行本を買いたくなる、破壊力100点満点で1000点のカットでしたね
やっぱ1ページ使っての読者への右ストレートってロマンですよ

どうせもうないだろなーと思ってましたから、こーゆー扉絵要員でも構わないので
この子には今後も期待したいですね

1584名無しのサンドバッグ:2013/04/18(木) 10:49:53 ID:mbuI3tHs
久しぶりにサンデー買ったけどヒロインは相変わらずのマニアック体型・・

(´ー`)。oO(でも萌花ちゃんをあきらめない)

1585名無しのサンドバッグ:2013/04/18(木) 12:18:58 ID:AcAuTTPk
グローブ姿なんてあるだけでもめっけもんなんですが、
メガストアはフェチ的にもエクセレントですね

15861:2013/04/20(土) 16:44:28 ID:???
えー、今日は続報でございまーす
>>1530でちょいと話題に出しました
「NHKテレビスポーツ教室 アマチュアボクシング」の回なんですが
http://www.nhk.or.jp/sports2/onair/?cate_id=etc

およそ一ヶ月後、5/19(日)、5/26(日)に再放送される予定みたいですね
19日が第一回、26日が第二回・・・とゆー事らしく。来年は再放送あるかわかんないので
とりあえず見たかったって方はチェックしときましょう。私とか(笑


>>1584
私は、肝心なのは大きさじゃなくて、アス比だと思うのですよ
個人的に大好きなタレントで、熊井友理奈さんって子がいるんですが(このスレ的なお仕事もいつかやってほしいなー
そんな「大きな美少女」に成長した萌花ちゃんが我々を魅了する日が来る可能性が微レ存・・・?


>>1585
出版社さんには表紙だけ売ってほしいですね(笑

15871:2013/04/21(日) 21:27:05 ID:???
いや〜、朝から晩までスレタイ的な妄想で狂い悶える・・・これ以上にノーブルな休日の過ごし方ってあるのでしょうか
お金もかからないし(笑)妄想ってサイコーですねえ。皆さんこんばんは。1でございます

それはそうと妄想するとお腹が減りますね!  冷静に考えると何をやっても減るとは思うんですが(笑
つーことで、お食事時ですから、思わず食欲(意味深)がわきそーなネタを
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm20609929

まーたミカサかよ、と思ったモニタの前の皆さん!  すいませんまたミカサたんです(笑
ちなみに殴ってるこの子は本名ミカサ・アッカーマン(リーチ173cm)と言いまして詳しくは>>717(手抜き

あー俺も毎日三食、パンチとパンのスペシャル屈辱セットで暮らして行きたいなあ・・・
適度な塩味(意味深)が効いてそれはもう筆舌に尽くしがたい味なんだろーなあと


それとはべつに関係ないんですが
>>1546のアレは今ガンガン発狂しながら書いておりますので、まあ数日中に・・・貼れるんじゃないかなーとは思いまーす
>>1のペースって、テンションの波もありますしこんなモンです。ですので既に参加されている他の皆さんも
これから>>1546のアレに参加しよーと思って下さる皆さんも、ゆったりたっぷりしっとりとお待ち頂ければ幸いです

1588名無しのサンドバッグ:2013/04/21(日) 21:32:07 ID:s3EyFUHc
>>1546
何だこの神流れ…!
俺もキーワード参加お願いします!
「銀雪(ライトニングレジェンド)」「雪を舐めきった対戦相手」「挑発・言葉責め」「血で染まる」
耐え切れず書き込んでしまいましたごめんなさい!

15891:2013/04/21(日) 22:06:48 ID:???
>>1588
おお、ありがとうございまーす・・・と言いたい所ですが、ごめんなさい
端的に申し上げますと・・・このキーワードでは、私の筆力不足によりお受けできません
>>1546の注意書き第三にある通り、文章が必ずできるとは限らないのです。すいません

>>1546の注意書きで書いとけばよかったんですが、本当に申し訳ありません
「既存のキャラ」の指定は、他の皆さんもキーワードから省いて下さい

なぜなら、私自身がそのキャラの設定から背景から内面までを深く知り尽くしていないと
既存のキャラってのは当然、既にファンが存在しますから、そのファンの皆さんに満足して頂けない
つまり、雪ちゃんの恐らく熱烈なファンである1588さんを不快にさせるだけの文章になる可能性が非常に高いのです
まあ、創作の「モデル」として、あーこいつは○○○の影響受けてるな・・・と皆さんのイメージを容易にする目的で
版権キャラの特徴に「近そうな」キャラを動かすって事はやりますが・・・

ですが、1588さんの情熱はもうそれはビシビシと伝わってきましたので
「既存のキャラ」に関係したキーワードを外して頂いて
また色々妄想して、キーワードが思い付いたら追加して書き込んで下さると幸いです

それと、出来れば・・・次のやつが近いうちに貼られますので
第4回の最悪な文章を「見てから」
他の皆さんもそうなんですが、狂人>>1の企画への参加を検討なされた方がよろしいかと思われます

1588さんはどうかお気を悪くなさらず、変態ライフをエンジョイして下さい

15901:2013/04/21(日) 22:14:11 ID:???
ということで、できるだけこのような条件の後付けが起こらないよう
注意しながら>>1546を書いたつもりだったのですが

>>1546
注)それから、判読可能な文章がすぐに必ずできるとは限りません(ここはもっと重要)

の下に

注)版権キャラなど「既存のキャラ」の指定は、キーワードに含めないで下さい

の一行を追加させて下さい。皆さんすいません

15911588:2013/04/21(日) 22:25:16 ID:J2b/lV8s
1588です。
ご丁寧にありがとうございます。
無茶を言ってしまいすみませんでした。
よければ雪部分を「12〜13歳の美少女」に変換していただけると変態ライフに浸かってしまっている
私には喜びでもだえ苦しみますw

15921:2013/04/21(日) 23:01:38 ID:???
>>1591
本当に皆さん、ノリが良くって紳士で・・・私は同じ変態として光栄です(笑

>>1589はぜんぶ読んで頂けたかと思いますので・・・1591さんのお望み通り、やらせて頂きまーす
キーワードは
「12〜13歳の美少女」「美少女を舐めきった対戦相手」「挑発・言葉責め」「血で染まる」
この四つで間違いないでしょうか?あったら何か書き込んでやって下さい。間違いなければ何もせずとも結構です(笑

現在のところ
>>1557さん、>>1564さん、>>1566さん、>>1570さんが参加しておりまして、この順に書いていきますので
>>1591さんは・・・次の、次の、次の、次の、そのまた次(8番目)になります

その頃は、絶爆的なネタ切れの悶え苦しみが>>1を襲っている最中になるでしょうから(笑
ゆったりたっぷりしっとりと・・・ゆったりたっぷりしっとりと(大事な事なので二回書きました)
企画の存在を忘れるぐらいの勢いで、末長く待って頂く事になるとは思います
クオリティの壊滅は言わずもがなです。数週間後の>>1とその文章のブチ壊れっぷりにご期待下さい(笑

1593名無しのサンドバッグ:2013/04/22(月) 20:38:39 ID:4IooxzhI
まだ、受けてるのね

「バニーガール姿のラウンドガールが王者防衛戦に乱入」
「RGが挑戦者の顔面をワンパンで粉砕」
「王者がRGにサンドバッグにされる」
「RGが王者の頭をパンチボール代りにたっぷり弄んでからKO」
と言うところでよろしゅう。

いつ迄でも待たせて頂きます。

15941591:2013/04/22(月) 23:22:47 ID:JDoAs9nM
主様、夢のような企画ありがとうございます。
ブチ壊れてようが何だろうがいつまででも妄想に夢をふくらませて待っております。
くれぐれも無理だけはなさらぬよう…

15951:2013/04/22(月) 23:46:22 ID:???
>>1593
オッスお願いしま〜す!
いやー、こんなお遊び企画に・・・皆さんここまで本当にノリよく参加して頂き、ありがとうございました

現在のキューの確認なんですが、ところてんに喩えますと(私は酢醤油でも黒みつでもいけますってどーでもいいわいw

出口←←←>>1557さん←←>>1564さん←←>>1566さん←←>>1570さん←←>>1591さん←←>>1593さん←←←入口

こんな感じで、順次右側から追加されるところてんを左側の穴から突いて出す、そんな感じになります

ですので1593さんは、次の、次の、次の、次の、そのまた次の、さらにもういっこ次(9番目)になります
この企画の性質を、1593さんはご自身で「いつ迄でも」待たれると仰る通り、とても良く理解して頂けているようなので
>>1が、「作家のような文章の説得力」も「これ以上はいくらなんでも待たせないだろうという真っ当な時間感覚」も
持ち合わせていないただの一人の変態であるという事は、わざわざ書く必要もないでしょう
(このレスを読む他の皆さんに向けて、まあ他の皆さんもおわかりでしょうが・・・「念のため」書いております)
どうか数週間だけ、お待ち下さい。>>1が使う「数週間」という語の「数」の範囲に、限りがあるとは限りません

それにしても二人の出会いから最期までがストーリーとして明確に想像できる、大変わかりやすいキーワードですね
ですが、その時にはもう何しろ9発目ですからね〜・・・「常識的な範囲の女の子」「常識的な範囲のパンチネタ」
そういったモノは、それまでに全く使い果たされているかと思われます
もちろん>>1の歪んだ情念を込めて、キーワードのシチュエーションを全て含める努力だけはさせて頂きますが
恐らく1593さんの想定するモノとは何もかもが異質な、全てのボタンを掛け違ったようなカオスが展開されるでしょう
クオリティ滅亡不可避問題につきましては、皆さんに繰り返し繰り返し申し上げておりますし
1593さんもそれは充分に理解しているでしょうから、これ以上はもう言いません
皆さんにとってはめちゃめちゃのぐっちゃんぐっちゃんを、笑い飛ばして頂く・・・そういう企画でもあるのですから(笑


>>1594
いくらなんでも狂人に「様」を付けるのは倫理的にダメっすよ。それから私は皆さんと同じ変態なので「主」もダメ(笑
2005年の初代スレから、本当に変態の皆さんには、今の今まで私は
「お世話になった」などという陳腐な言葉では言い表せない程の感謝をしています

恩返しをさせて下さい(と真顔で言える程のクオリティがあれば言うことはないんですがw

>くれぐれも無理だけはなさらぬよう…
私の限界は私が一番把握しておりますので、それは大丈夫ですよ

15961:2013/04/22(月) 23:48:47 ID:???
それから>>1546の企画なんですが、>>1593のところてん図をもう一度掲載しますと、現在の時点で

出口←←←>>1557さん←←>>1564さん←←>>1566さん←←>>1570さん←←>>1591さん←←>>1593さん←←←入口

と、既に>>1の最大容量、言わばところてん突きの長さを大幅に超過しております(笑
(企画開始時の>>1の想定は、>>1568を参照して下さい)
ですので、企画の存在をこれから知り、いっちょーやってみよーかと思われる方には大変申し訳ないのですが
>>1546のキーワードの募集は、只今をもって「一旦停止」させて頂きます

あくまで停止は「一旦」ですので、ある程度ところてん突きに空きが出来れば「再開」したいと思っています
「再開」の時期は未定です
皆さんの参加の機会を公平にする為、「再開」までの「予約」は、何があっても承る事ができません
>>1が「再開」の合図を出してから最初の参加意志を表明された方が「10番目」になります(もし存在すればの話ですがw

やってみたくなったという方は、「再開」まで、これまた気を長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くして、お待ち下さい

繰り返しになりますが、重要な事なのでもう一度


>>1546のキーワードの募集は、只今をもって「一旦停止」させて頂きます


まあこのスレは、>>1568最下部の繰り返しになっちゃうんですけども
>>1001からのテンプレにあります通り、ネタでも雑談でも妄想でもリアル話でも何でも結構のお気楽なスレですので
テンプレは読んで、流れは読まずに何でも書いてやって下さいね(笑

15971:2013/04/22(月) 23:50:45 ID:???
それから今日は、もう一つの、もっと重要な連絡事項があります


[引用ここから]
いつもしたらば掲示板をご利用いただき、ありがとうございます。

この度、LINE株式会社にて運営してまいりました無料レンタル掲示板「livedoorしたらば掲示板 http://rentalbbs.livedoor.com/ 」を2013年5月15日をもちまして、シーサー株式会社に譲渡することといたしました。

譲渡先でありますシーサー株式会社の概要は以下のとおりです。
・会社名:シーサー株式会社
・代表取締役社長:藤原研作
・所在地:東京都渋谷区渋谷3丁目3−1 渋谷金王ビル7F
・URL :http://www.seesaa.co.jp/

譲渡に伴い、運営会社は2013年5月15日よりシーサー株式会社へ変更となり、サービス名は
「livedoorしたらば掲示板」から「したらば掲示板」へ変更となり、7月中旬を目処にURLも変更となる予定です。

弊社におけます、したらば掲示板の長年のご愛顧に感謝いたしますとともに、運営会社がシーサー株式会社に
変更した後におかれましても、これまで同様、したらば掲示板をご利用くださいますようお願い申し上げます。
[引用ここまで]


専ブラ以外でスレを見ている方は、目にした方もいらっしゃるでしょうけども
本日4/22付で、以上のような通知がなされたようです

私は皆さん変態の方々全てを愛し(ンアッー!な意味じゃなくてねw)、感謝し、尊敬しております
>>1546のお遊び企画をやろうと思ったのも、皆さんの変態魂をもっと感じる事によって
己の変態魂をより深く見つめ直し、それによって愛すべき変態の方々へ何かをお返しできないだろうか
不肖>>1はそう考えたからでございます

何があっても、どんな形になろうとも
変態の皆さん同士が一年中語り合える場所だけは存続させたいと、私は思っています

15981:2013/04/22(月) 23:58:29 ID:???
あ、すぐ上のレスに誤植がありました

>>1596の一行目ですが
>>1593のところてん図」は誤りで
>>1595のところてん図」が正しい表記です

おわびして訂正させて頂きます
1593さん、呼び捨てにしちゃってごめんなさい

1599名無しのサンドバッグ:2013/04/23(火) 16:44:09 ID:OqVyMRGE
>>1596
残念。一足違いでしたか…
受け付け再開を気長に待っています。
次からも期待しているので、頑張ってください!!

1600名無しのサンドバッグ:2013/04/23(火) 21:34:22 ID:eyZCkF7o
これ出たかな?
遊戯王5D’s の107話だったと思うけど
ワンダーマジシャンがパンチしてます。

マジシャンなのに肉弾戦ってのにくる

16011:2013/04/23(火) 22:30:35 ID:???
>>1557
どーも長らくお待たせしました。いきなりですいませんが、今回は多分今までの中で、最悪です(笑
設定は>>1クオリティのご都合主義全開でございます
他の皆さんも軽い罰ゲーム感覚でどうぞ
いちおー、心の疲れている方は、自己責任で。まあ、そんな筆力もないんですけどね(笑


[お題で妄想] その4の1 「指定RでのK・O予告」「ふかふかグローブ」
「ダウンを奪って無邪気に喜ぶ格闘経験なしのロリっ子」「教育するつもりが教育されてましたぁ〜〜ンッ!!」


<火曜日―a.m.08:25 廊下>

男は、高貴なる妖精たちの楽園を彷徨っていた。
「聖ロリス女子大学付属小学校」、通称ロリ小・・・小中高、そして大学まで一貫教育の、超名門女子小学校だ。
昨日のあれから一睡もできていない。充血しながらも虚ろな眼のまま、長い、ただひたすらに長い廊下を歩む男。

「ごきげんよう、先生」「ああ・・・」
生徒の誰一人として、立ち止まり微笑んでの挨拶を欠かさない。歩く一挙手一投足に、気高い淑女の気品が漲っている。
――妖精・・・いや、これこそ淑女と言うのだな・・・将来、この国を支える逸材なのだろう・・・あの悪魔とは違って・・・
・・・「五の桜」・・・「五の蘭」・・・廊下の末端に近づくにつれて、足が、鉛の如く重くなる・・・「五の椿」を過ぎ・・・
女子トイレを挟んだその先が・・・「五の藤」。楽園は、ここまでだった。この扉の先は・・・地の獄だ。
冷たい取手に指を掛けたその瞬間・・・赴任当日、精神の奥深く刻まれた屈辱の記憶が、男の脳裏へフラッシュバックした。


<月曜日―a.m.08:20 五の藤>

「はっ、はっ・・・せーんせ、ごきげんよーっですぅ!」「・・・あ、ああ」
少女は、男を追い抜きざまにスカートの端を軽くつまみ上げ一礼すると、男の初舞台となる教室へ駆けていった。
その美は男に、返す会釈すらも忘れさせた・・・まるで、精緻なフランス人形・・・そのボリュームあるスカートは
白とエメラルドグリーンを基調とし、目が覚める程に華やかながらも、奥ゆかしい抑制の効いた清純美を醸し出している。
複雑にロールし絡み合いながら自らの膝まで伸びている、そのダークブラウンの髪がゆさゆさと揺れるたびに
ふうわりと思春期独特の少女のからだが発する匂いに混じって、微かなベルガモットの芳香が鼻腔をくすぐった。

――さながら、妖精達の女王だな・・・あの髪・・・何人がかりでセットさせるのだろう・・・ああ・・・いい、匂いだ・・・
小五女児の発する、五感を貫く圧倒的な官能美は、男に教師としての自覚を忘れさせるに充分過ぎた。
――はっ・・・!落ち着け、俺・・・!これじゃまるで、ロリコンだ・・・!相手は、子供だぞ・・・!
男は聖職者として、備忘録に「人形少女 服装注意」と書き込みながら・・・ズボンの中身の収縮を待たねばならなかった。

「勧迎 ロリコン変たいせんせい」
「五の藤」で男を待っていたものは、あの妖精の女王と、黒板に書かれた挑発的な文言だった。
目隠しをして左手で書いたような酷く歪んだ字で、しかも「歓」の字が違っている、などと言う事は瑣末な問題だった。
男は予想外の屈辱に我を失い、「己の名を名乗るより先に」その白線を消そうとした。
しかし、黒板消しは「ロリコン」の文字の上を虚しく何度も擦り付けるだけだった。

「くく・・・白のごくぶとペンでかいたから、きえないのですよ〜だ。ロリコン変たいせーんせっ」
7名のクラスは、最前列に1名、二列目に6名が横並びになっていた。声は、男のまさに真っ正面から聞こえてきた。
――他の生徒を全員足しても及ばぬ、この存在感!・・・廊下の少女だ!・・・ドレスの胸の名札は、「皇みどり」・・・?
わずか7名か、さすがエリート中のエリートが鎬を削るロリ小と、男は驚いていたはずだ・・・本来の精神状態であれば。

「こ、『こう』?みどりさん・・・・・・すっ、座りなさい・・・!」
「ぷぷ・・・ぷきゃーっはははっはっ!! ひらがなもよめなくて、よくもせんせーになれたものですぅ〜!!」
よくよく見れば「皇」の下半分、「王」の部分の四つの空間に・・・「す」「め」「ら」「ぎ☆」と、書いてある。

「わたしは、すっ!めっ!らっ!ぎっ!!・・・みどりですぅっ!!バーカ!はーくちっ!むがくもんもー!!」 
飛び跳ねるたび、目と鼻の先で微かに、だが確かに揺れる胸を凝視する内に・・・男はまたも、興奮に息を詰まらせた。
「せーんせ、わたしの匂い、そんなによかったのですかぁ?・・・ふふ、この教だん、けったおしちゃおっかなぁ〜・・・
そのくっせーくっせービンビンちゃんを、白日のもとにさらされたくなかったらぁ・・・そこにはいつくばるのですぅ!」

16021:2013/04/23(火) 22:31:02 ID:???
[お題で妄想] その4の2


<月曜日―a.m.09:30 五の藤>

――俺は、今朝出会ったばかりの美少女に、罵倒され、土下座させられ、頭を踏まれ・・・ああ!あんな、子供に・・・!
男は一時間目の屈辱を無自覚に反芻しつつ、黒板の高さ70%を覆う屈辱の文字列から逃げるように
上下15%ずつの狭い余地を使って、怒りに震える右手で数式を書き始めた。

「よっこらせっくすっ・・・っとぉ」
机に小さなお尻を乗せ、教壇に細い脚を投げ出し、椅子を枕に堂々と寝そべる少女。
両手首までを完全に覆うスリーブから、百合の花の如く白く繊細な手指が伸び、机の上の漫画本を拾い上げた。
目的は一つ。言うまでもない・・・挑発だ。

――くそっ!こいつは、何様のつもりなんだ・・・うッ・・・!ロングスカートから、かぼちゃぱんつが丸見えだ・・・
――緑・・・いや、白か?何か、書いてあるぞ・・・
男は、幼き神秘に吸い寄せられていく己を、精神力で自制しきれなかった。
その異様な有様は、大きく葉を開いた食虫植物が憐れなる獲物を誘い込み、まさに捕食せんとする瞬間を想起させた。

「はじを知れ 社会のゴミ」
秘部を覆う薄い布に書かれていた悪意の呪文・・・その魔力は、男を激しく跳ね返し硬い黒板へ後頭部を激突させた。
自らの歯ぎしりで、奥歯が欠けそうだった。男は漫画本を没収した。淡い緑の付箋が貼ってある・・・嫌な予感がした。
「さっさと死ね ぱんつぐるい」
白いページに「予め」赤字で書かれていた12文字に男は悲鳴を上げて仰け反り、屈辱の黒板に再び頭を打って座り込んだ。

「すーっ・・・すぅー・・・ぴぃぃー・・・」
そのまま少女は寝息をたて始めた。男は教壇から身を乗り出し、漫画本を握り締めた怒りの拳を・・・やり場なく下ろした。
――抑えろ、抑えろ俺・・・!こんな程度の侮蔑で・・・あの「抑止力」を使うなど・・・ロリ小教師の名が泣くぞ!!
スカートとその内部から漂う魔性の芳香に、男は煩悶の50分間を過ごした。教科書は、予定の半分も進まなかった。


<月曜日―p.m.01:35 職員室>

「世界で通用する淑女になろう」
この学園の校是は、新年度から変わった。校舎設備も大規模な増築がなされたらしい。
男は新生ロリ小最初の新任教師である事に、無上の誇りを感じていた。
国内の女子教育の頂点を極め続けていたロリ学園は、更に全世界へとその野望の版図を拡げつつあったのだ。

職員室前、全校に一つしかない男子トイレ。吐き気を堪えつつ、冷水を頭からかぶって頬を濡らしていた涙を洗い流すと
男は興奮を押し殺し、憎っくき皇みどりの服装、そして教師への態度について問いただした。
瀬波洲一郎・・・珍しい苗字の、温厚そうな白髪の男だ。男の面接官を務め採用した、いわば心の恩師でもある。
「いいんですよ。あの生徒は・・・ええ、あなたが、気にすることではない・・・」
初老の教師は、何故か目を伏せたまま、消え入るような声で答えた。
――やはりそうだ・・・この男も腐っている。世界が憧れるロリ小淑女を育てる教師が、この体たらくでいいのか!?

男は己のデスクに戻り、時間割表を確認する。五時間目は、体育。種目は・・・ボクシングだと!?
教師の威厳を見せ付ける時がやって来た。男はそう思った。栄えあるロリ小教師として・・・そして、一人の男として。


あらら、ほ〜らもう殴るまでに既に2レスも使っちった(笑
今回は切るタイミングがとにかくムズかしかったので、こんな感じで1レスフルに使わない部分もあるんですけども
前にもお伝えしましたとおり、殴らないとこ多いっすねー。皆さんもダルくなったら我慢せず他のことをしましょう(笑

つーことで、こっから先は>>1のムダ話なしで、最後まで一気に貼りまーす
つーかね、今回はいくらなんでも尺がまとめられなすぎです
1557さん、他の皆さん、冗長でタイクツで読後感最悪な文でごめんなさい
次からは何とかサクッと読める分量に、カチッとまとめたいなーとは、思ってだけはいます

あとは、次回以降のお話・・・今回もですが、そろそろ本格的に書くモノの引き出しが少なくなって参りました
待って下さっている方には、たいへんもーしあげにくい事なんですが
坂を転げ落ちるよーに文章が壊滅していくその過程をおたのしみくださいって、もー何べんも言ってますかね(笑
>>1のブチ悶えっぷりを笑って楽しむ企画でもあるので、意外とそーゆー意味ではうまくいくかもしれにゃいにゃー(笑

16031:2013/04/23(火) 22:31:56 ID:???
[お題で妄想] その4の3


<月曜日―p.m.02:05 体育館・格技室>

吹き抜けの多目的球技室、そして階段を上った先にある、厳重な転落防止柵に守られた畳張りの格技室・・・
広大ではあるが、女子教育の頂点にしては、不自然な程に平凡だ・・・何だか、ガキの頃を思い出すな・・・そう男は思った。

「いいか、今日の体育はボクシングだ。では、各自自由にペアを・・・?」
皇みどりには遠く及ばないが、いかにもお嬢様然とした少女6名が2人ずつの三角形に並び、真新しい畳に正座した。
指示も言い終わらぬ内に、男は閉じ込められてしまった事になる。宿敵と二人きりの空間に・・・
「お手本がないとぉ・・・みんなわっかんねーのですけどぉ〜・・・アッタマぁ、だいじょうぶなんですかぁ〜?」
腕を後ろに組んだまま、可愛らしく首を傾げた少女の唇が憎々しく蠢く。ここまでは、何もかもが男の思惑通りだった。

理不尽な恥辱の拷問の中、男はこの少女を圧倒できるモノを必死に探し、思い付いた・・・それは「体力」だ。
――くく、魔女め・・・口は達者だが運動はどうだ?このミットを動かしてやる。無様に空振りしべそをかくがいい・・・

「青瀧院さん」
「はいっ!みどり様!」
手首を一人だけ袖の長い体操着で隠した妖精が、うやうやしく女王の足許へ跪いた。
皇みどりはその緑と白のボーダーニーソックスを脱がせただけで、ドレス姿のまま男と対峙した。

――貴様・・・!その、持ってきた体操着は一体何なんだ・・・!舐めくさりやがって・・・!
だが、巨大な明るいグリーンのグローブは、少女が生きた人形だとすれば、その構成パーツであったかの如く
その秘められた魔性とは真逆の静謐美に、余りにも自然にフィットしていた。
初々しく揺れる少女拳闘士のファイティングポーズに・・・男の息が、何故か荒くなっていった。

その舌で男を苦しめた少女も、背丈のある男を前にすると、小さな口を真一文字に結び唾を飲んだように見えた。
――もしかして、俺にプレッシャーを感じているのか・・・?
徹底的に虐げられ続けた男のプライドが0.9%から1.0%にまで回復したその瞬間、屈辱の舞は始まった。

ぐぼぉんっ!!
緑の塊が視界の中心で急激に膨張し、一瞬の柔らかな窒息感と共に、男の宇宙を暗く塞ぎ尽くした。
格闘経験の無い少女は、ボクシングというものを全く知らなかったのだろうか
あろうことか、構えたミットとミットの隙間・・・鼻面を狙い打ってきたのだ。

ぼふんっ!ぼむんっ!ぼすんっ!
踵の蹴りを加え、背伸びするように真っ直ぐ打ち出すパンチは
少女が要領を掴むにつれそのバックスイングを増していった。男の視界内でより長い軌道を加速し炸裂する顔面パンチは
結果的に「殴られる」という、男の人生最初にして最大の恐怖を爆発的に増幅させる事になった。

片膝を突いてしまったのは、生意気な美少女に打ちのめされ「怯えている」という、教師以前に男としてあってはならぬ
狂った現実から逃れようともがいた精神の摩耗からだった。背伸びの必要が無くなった少女は、唇を淫靡に歪めると
男の鼻面へ一切の遠慮も無く、左右のパンチを真正面から水平に打ち込んでいった。
おぞましくも、奇妙な光景だった。グローブが鼻を押し潰すのではなく、鼻がグローブにめり込んでいくのだ。
鼻骨の形にくっきりと凹んでは膨らみつつ戻され、再び迫り来る美少女の双拳に、いつしか男は涙に咽び震えていた。

――汗と香水の入り混じった、ミルクティーの香り・・・長髪とドレスの奏でる衣擦れのメロディ・・・
――そして何故か、少しの痛みも齎さない、儚い少女の非力の拳・・・その恐怖に石化している俺・・・!

落ち着け、恐れるなと意識する程に、視界に拡がる無痛無力の弾丸は男の恐怖心のみを正確に狙い撃ち腫れ上がらせる。
――まるでこれじゃ、俺はこの子の、サンド、バッ、グ・・・!?
脳裏に浮かんでしまったその六文字に、男の中で何かが切れ、手足の筋肉は痺れ切り芯まで石化が浸透した。

「ぷっ、ぷきゃははははははっ!! 男だから・・・おとなだからという・・・そんなくうっだらっねー理由で
ケンカこんじょーもねーロリコンクソムシがわたしたちにモノを教えよーだなんて・・・とんだおわらい草なのですぅ!!」

――全く、その通りだ・・・
男は前のめりに倒れ伏し、降り注ぐ甘酸っぱい汗のミストと無邪気に勝ち誇る少女の罵声を浴びるに任せていた。
脳が揺らされたからでも、骨を砕かれたからでも、激痛に負けたからでもない。
迫るグローブの視覚的恐怖、鈍く残響する破裂音、痛みのない・・・永久に心をすり潰し続ける拷問に敗北し
小五女児に嗚咽を漏らしてしまった自己否定の無限螺旋から抜け出す為、最後の精神力を振り絞って自らを倒したのだ。

16041:2013/04/23(火) 22:35:18 ID:???
[お題で妄想] その4の4


<月曜日―p.m.02:10 体育館・格技室>

「せ〜んせっ、これがふかふかちゃんじゃなくってぇ・・・『こっち』ならぁ、ど〜なっていたのですかぁ?」
皇みどりの罵倒は終わらない。グローブを外し、淡い緑の布が堅く巻かれた小さな拳を見せ付ける。
「うぅっ、ぐふぅふうぅうっ・・・!ボッコボコにっ、されていましたっ・・・!みどりちゃんにっ・・・!」

「くくっ・・・れーてんですぅ。もっとぐたい的に。それから『みどりちゃん』じゃない。みのほどを・・・しりなさい」
少女は左足の指で器用にも男の鼻中隔をつまみ上げ、額に唾を三連発で吐き掛けると、続けた。
「はがっ、はっ・・・!鼻がっ、へし折られっ・・・!鼻血で呼吸困難に陥りっ・・・!歯は一本残らず砕き尽くされっ・・・!
土偶のように腫れ上がった眼でみどり様の麗しいお姿を見上げながらっ・・・!悶え狂っていのち、ご・・・?」
泣き顔を隠すように伏せながら絶叫を絞り出すうちに、皇みどりとそのクラスメイトは階下へと降りていた。

くすっ・・・
「そうぞう力だけは、合格ね」
左肩からグローブの紐を下げた美少女は、勝利者の愉悦に満ちた微笑を湛えながら去っていった。

「ぬうぐおおおおおっ!!!!」
男は畳に拳を叩き付け、浮き上がった足下の畳に跳ね飛ばされ、また泣いた。


<月曜日―p.m.11:00 職員室>

男は全ての放課後業務を放り出し、泣き喚く内に公園で眠ってしまった。
泣き腫らした顔を他の教師に見られる事が、恐かったのだ。
そしてタイムカードの押し忘れを思い出し、今になって戻ったのである。幸いにも鍵は開いていた。

――まだ誰か、教員が残っているんだな・・・
奥の部屋の「誰か」に見つからぬよう帰ろうとしたその時、火災警報ベルがけたたましく鳴り響き、すぐに止まった。

――なんだ、誤報か・・・
出入口横の火報盤は、手動で復帰させる必要があった。点滅しているのは・・・「地下格技室」?
何故か火報盤の真下に「偶然」落ちていたその未知の施設の資料に・・・男は狂気の笑みを浮かべつつ、職員室を後にした。


<火曜日―a.m.08:35 五の藤>

四半世紀以上の昔・・・徹底的な廃絶が行われた抑止力があった。児童の凶悪犯罪多発を受け
長年の議論の末にその力は再び合法化されたが、校則にそれを明記する学校は殆ど無かった。
ごく一部の名門校を除いては・・・

取手から思わず指を離し駆け込んだ女子トイレで、男は襲い掛かる胃痙攣に流し込んだばかりの朝食を戻しつつ
始業のチャイムを聞きながら、教育崩壊を防ぐ最後の手段・・・「暴力」の必要性を感じていた。

黒板の文字列が、二字だけ増えていた。
「勧迎 ロリコン変たいマゾせんせい」

「変たい」の「い」と、「せんせい」の最初の「せ」に跨るように、新品のチョークの「側面」を使って
黒板の高さ一杯に縦書きされた、その太い赤字の二文字に・・・男の激情は、ついに弾けた。

「す、め、ら・・・ぎィーーーッ!!!」
少女は砕けた赤いチョークの破片を、卑猥な表紙の雑誌で防いだ。
「くすくす・・・やかましいったらありゃあしない・・・そんなに大声を出さないでほしいのですぅ。ちこくマゾやろう」

淡い緑の付箋・・・男は胸騒ぎと共に雑誌をひったくると、三たび黒板に後頭部を痛打する事になった。
――何だこれは!?この悪魔、皇みどりが・・・リングの上で読者へ、俺へ右ストレートを打ち込んでいる・・・!
男は知らなかった。「コラージュ」と呼ばれる映像技法を。
飛び散る汗の飛沫まで精巧に造られたその一枚を、男は紙面中央に鼻を押し付けるように凝視し続けていた。

男は、数十発という被弾の衝撃を完全に吸収し心のみをズタズタに引き裂いた、魔性のグローブに視線を集中させた。
紙面の少女の左手首に目をやると、ロゴには、"J.A.D.E. the Absolute"とある。
「んふふ・・・いつまでおっきっきーさせながら見てるのですかぁ?サボりマゾやろう」
少女は男から雑誌を取り上げ・・・
「ぐぼぉんっ!!」
パンチ音の口真似と共に男の顔面へ突き付けた。男は四たび叩き付けられ、落ちた黒板消しの白煙にまみれた。

「んふふ・・・いきたいとこがあるんじゃないのですかぁ?ちこくサボりマゾやろう」
――こいつ・・・知っている!!

――この時間は「道徳」・・・あの悪魔に、これから拳で「道徳」を叩き込んでやる・・・
――聖職者として、男としてあってはならぬ、この美少女へ芽生えてしまった感情・・・恐怖、そして背徳の憧れ・・・
――今こそ、最後の手段「体罰」の禁を解く時だ。俺は暴の力をもって、この渦巻く感情に決着を付ける!

16051:2013/04/23(火) 22:35:38 ID:???
[お題で妄想] その4の5


<火曜日―a.m.08:45 体育館・地下格技室>

格技室の真下の空間は体育倉庫になっている。
男が搬入口だと思い込んでいたシャッターの先には、地下のリングへと繋がる階段が伸びていた。
――ボクシング授業は昨日始まったばかりのはず・・・何故この少女は、こんな場所を知っている・・・?

「よぉ〜〜っく、調べるがいいのですぅ。いまのうちにこーさんすれば、許してあげますぅ・・・おしっこ一気飲みだけで」
清潔な淡緑色のリングに駆け上っていた男は、可憐な妖精の下劣極まる言霊に思わず仰け反り、五たび後頭部を打った。
――畜生・・・!あれ、痛くない?コーナーマットって、こんなに柔らかい物だったのか・・・
ロープの縦の間隔が狭い、恐らく児童用のリングに文句は無かった。他は・・・?
マットを踏み付ける。鉄板でも仕込んであるのかと思えば・・・畳より僅かに硬い程度の、適度な弾力だ。

皇みどりは長袖体操服の少女にリングシューズを履かせつつ、張り詰めたグローブを押し合わせ、淫靡に歪ませていた。
――"absolute"だったか・・・凄いグローブなのは昨日でよくわかったが、くく・・・大人の俺が手にしたらどうだ?
――大怪我をさせず、この生意気で・・・悔しいが整ったツラを、思いっ切りぶん殴れる・・・!

男には知る由もなかったが、スポーツ用品メーカー"J.A.D.E."は、とある世界有数の宇宙開発企業の子会社だった。
今年の3月に実用化されたばかりの"the Absolute"は、24オンスのサイズながらも実際の重量は6オンスにも満たない。
しかも衝撃に反応し、ナックル部分へ内部の超々低反発流動性素材が集中する、まさに絶対的な安全性を誇っていた。
唯一の難点は、コストだ。誰もが提示された数字の桁にまず驚き、そしてその単位がドルである事に更に仰天する。
現在はロリ小だけとは言え、このグローブの存在により今年から名目上、小学校教育にボクシングが認められたのだ。

俺にもそのグローブを、そう言いかけたまさにその時・・・美少女から投げ付けられた鉄球に、男は悲鳴を上げた。
男は"24oz"と書かれたその黒い球体を叩き合わせ、耳を劈く衝撃音に、六たびコーナーへ後頭部をめり込ませた。
――ふ、普通の、グローブ・・・オンス数が多い程、とは言うが・・・この小悪魔にとって、この重さは、凶器・・・!

「んぷぷっ・・・とっくにはいしゃけってーのカスには・・・そいつで十分なのですぅ・・・!」
「はらわたが煮え繰り返る」という言葉の意味を、男は暴れ狂う呼吸で実感していた。
この期に及んで少女は、自らを体格で圧倒する男へ、グローブによる絶対的な「ハンデ」を与えたのだ。
少女は愉悦に満ち満ちた嘲笑を堪え切れないのか、その巨大な右拳で口許を隠し、憐れみの眉を男へと向けた。

視線に迸った少女の濃厚な悪意は、男がこれまで必死に繋ぎ止めてきた、聖職者としての最後の自制心を焼き払った。
――ああ・・・わかったよ。皇みどり・・・教育現場に、事故はつきものだからな・・・

エプロンサイドまで上がった少女が目配せすると、何故か幽鬼の如く憔悴しきった、白髪の男が現れた。
「せばすちゃん・・・どんなことでもわたしの命れいにしたがう、あやつりにんぎょうよ。ね、せばすちゃん?」
「はっ、お嬢様・・・」
老人は左手にゴング、右手に木槌を持っていた。

「せっ、瀬波洲先生!?・・・この、クソ女が・・・!!」
「わぁ〜こわいですぅ〜・・・おーこったっ♪あそぉれ、おーこったっ♪ だいじょーぶですよぉ?だってぇ・・・
リングに入れるのはぁ、はいつくばったせんせーをカウントさせる時だけですからぁ・・・ね、せばすちゃん?」
「仰せのままに・・・」
ラウンド2分、インターバル1分・・・瀬波洲からなされた長々しいルールの説明は、全くの無意味だった。
男と少女という当事者同士の耳に、全く入っていなかったのだから。その理由は、両極端だったが・・・
「ふわ〜ぁ・・・ったく・・・おいぼれのしょんべんと話は長すぎてたいっくつでしかたねーのですぅ・・・
せっかくのじゅぎょーなのですからぁ・・・ルールはせんせーに、からだで教えこんでもらわないと・・・ねぇ?」

「教育を侮辱した罪は重い・・・1ラウンドで血の海に沈めてやる」
少女は残忍な憐れみの眉を崩しもせず、その淫らに歪みきった唇を隠していた右拳を、垂直に突き上げた。
「なら、わたしは7ラウンド・・・『7ラウンドめ』で、せんせーをころしてあげる」
そして高らかに自らのKO宣言を済ませると、対角線目掛けて右拳を引き絞り・・・
「ぐぼぉんっ!!」
パンチ音の口真似と共に開放した。男は我知らず、またも後頭部をコーナーへ・・・これが、七度目だった。

16061:2013/04/23(火) 22:37:49 ID:???
[お題で妄想] その4の6


<火曜日―a.m.08:55 体育館・地下格技室>

「わたしの着地からぴったし60びょーが、ゴングですぅ。せばすちゃん・・・にびょーずれたら、ここでぼくさつよ」

少女はトップロープに両拳を乗せ反動をつけると、大輪の花の開くが如くスカートを翻し、優雅にリングインした。
トンッ・・・
男は、昨日とは違う秘部を覆う深緑の布地に、込み上げる感情を抑え込むように少女を睨み付けた。
――相変わらず、恐ろしい程に見事なドレスだ・・・馬鹿め、自らの血で汚される事を全く考えていないのだろう・・・
――それに、ロープより高く飛んだようには到底見えなかったが・・・まあいい。こいつはリングに沈むのだから・・・

「あっ、そーですぅ・・・せばすちゃんに持たせてあるのでしたぁ」
老人は、今にも泣き崩れそうなその顔を隠すようにそれを掲げ、木槌へと持ち替えた。
「すぐに楽になれる、くくっ・・・まほうのカプセル。ただし・・・一回だけ。よ〜〜っく、かんがえるのですよぉ?」
真っ白な顆粒の詰まった緑と透明の、4粒・・・男はその意味する所を、一瞬で把握した。
――屈辱にまみれ、自ら死を願い・・・!涙を流しながらそれを飲むのは・・・きっさ、ま・・・!?

カーン!
少女はゴングの前に駆け出していたのか、いきなり男の右足が踏まれた。遠心力を活かしたスイングブローが左耳へ迫る。
ぼっふぅんっ・・・!
痛みは無く、あの忌まわしい打撃音だけが、耳道内へ直接ねじ込まれた。思わず両手でトップロープへ掴まれば
左のグローブが真正面から視界を覆い、男は暗い翡翠色の窒息感と共に、背中をコーナーへ磔にされていた。

ぼぐんっ!ぼぐぅんっ!ぼっぐぅんっ!
男の顎を無数に襲うそれはアッパーカットと言うよりも、真上へのストレートに近かった。
骨伝導により、一撃ごとに破裂音の残響が頭蓋内で複雑に絡み合い、あってはならぬ感情が再び芽生えつつあった。
甘い吐息の香すら感じられる程に接近した少女。その身体の余りの儚さに抵抗は虚しく空を切り、両腕は少女の長髪へ・・・

――ロリコン変たいせんせい
蘇る屈辱の文字列に、男の両腕は静電気に弾かれるかの如く宙を彷徨い、そして両足に痛みが走った。

少女は、男の両足の甲へ飛び乗っていた。ボクシングを全く知らないからこそできる、魔性の攻め手だった。
ぼぐっ!ぼすぅ!ばむっ!ばふぅっ!
顎を支点に垂直に弄ばれていた男の顔面とプライドが、今度は両の頬を標的として左右から水平に苛まれる。

――反則だ・・・!はん、そ、く・・・!?
男は少女の言葉を、そして己の立場をやっと思い出した。
――ルールを教える教師は、俺・・・!この悪魔は、何も知らないのだ・・・!
魂の奥底へ、深く深く植え付けられた恐怖の根は、そう簡単には消えなかった。強烈な胃痙攣が男へ襲い掛かる。

更に少女はボトムロープへと足を掛ける。薄いドレス越しに胸が密着し、ついに劣情混じりの恐怖が男を支配し始めた。
ばむぅっ!ぼすぅんっ!ばむぅぼすぅんっ!ぼむぅばすぅんっ!
身長差も、教師と生徒の立場の差も、もはや無意味だった。巨大な拳が左から右から迫り
グローブは無情にも男の鼻梁で「圧し潰れ」、視界を左右交互に塞いだ。
ダメージとすら言えぬ鼻骨への刺激が起爆剤だった。男の宇宙は、ついに暗翠色の豪炎に閉ざされてしまった。

カーン!
少女は拳を下ろし身体を開くと、明るいグリーンの艶やかなグローブを濡らす液体・・・男の涙に真っ赤な舌を這わせた。
男は限界点を超えた屈辱と敗北感に、顔面からリングへと突き刺さった。何故か、心地よい程の安らかな感触があった。

――なぜ、この少女は俺の心をこんなにも傷つけるのだろう・・・
――思えば俺の人生、他人を殴った事すら、なかった・・・俺はいったい、何をしているのだろうか・・・
60秒間のインターバル全てを費やし男は自分自身の弱さを責め、緩慢に身体を起こした。

カーン!
第2ラウンドが始まっても、男は後ずさりコーナーに背中を預ける事すら出来ず、その場に立ち尽くしていた。
トッ・・・トッ・・・
一切の構えも取らず、無言で歩み寄ってくる少女。その左脚が持ち上がり、右拳が引き絞られた。
轟く恐怖の電光が男の両足を縫い付け、決して持ち上がらぬ黒いグローブは、さながら死刑囚の手枷球を想起させた。
そして、極限にまで追い詰められた男の本能は・・・かつて踏み付けられた、自らの「両足」をガードさせていた。

ぐぼぉんっ!!
ふたりの時間が、止まった。男は己の鼻骨と魂を翡翠色のボクシンググローブへ深くめり込ませたまま、石化していた。
実に数十秒に亘る柔らかな窒息を経て、男は腰をリングに落とし・・・大の字に脱力した。

16071:2013/04/23(火) 22:39:17 ID:???
[お題で妄想] その4の7


<火曜日―a.m.09:00 体育館・地下格技室>

屈辱が増せば増す程に、僅か10歳の少女の拳に怯え切り震えている自己への無力感と憎悪が絶望の嗚咽を呼び
嗚咽の涙を隠そうとすればする程に、その無様な姿を嗤う妖精の儚い美が男の精神に亀裂を入れつつあった。

――KO予告を・・・外せば・・・!
男は、憐憫の嘲笑を己に投げ掛ける悪魔へ一矢を報いる突破口に歓喜した直後、凍り付いた。
それは男が少女に完全なる敗北を認め、「ロリコン変態マゾ野郎」として屈服する事を意味していたからだ。
――くそッ、死んだほうが・・・!
脳裡に浮かんだ「死」の一文字と少女の拳の映像がリンクした直後、男は発作的痙攣と共に過呼吸に陥り
その下半身は周りから見ても居た堪れない程に怒張し・・・湯気すら立てていた。

「イカくさくてイカくさくて・・・ぷくくっ、おはなが曲っがりそーなのですぅ。ロリコン変たいマゾやろう」
破滅か、破滅の先延ばしか・・・男はカウント9で、後者を選ばざるを得なかった。

第3ラウンド、男はロープ際で撃ち上げられる度、放り出されそうになっていた。その威力からではない。
パンチへの、恐怖心からだ。心の器が破裂する程に注ぎ込まれた恥辱に、男の精神は最後の防衛機制を働かせ始めていた。
――もういやだ・・・おちて・・・らくになりたい・・・
その時コーナー自体が伸び、スライドしたロープが男を抱き止めた。偏執的なまでの、安全への追求・・・コーナーマットへ
グローブと同じ素材を惜しみなく投入し、頭部が接近すれば表面を軟化させる、このリングは・・・言わば生きた檻だった。
糸の切れた操り人形の如く、男は茫然と跪いた。皮肉にもその安全性が、男を更なる絶望の深淵へ導いたのだ。

教育するつもりが教育されてましたぁ〜〜ンッ!!・・・そう、それには書かれていた。
老人と観客席の少女3名が、滂沱の涙と吐瀉物を隠すように、極太歌舞伎文字の横断幕を掲げる。
「きょう、ひあっ、いっ、ぶふうっ、する、ぷはあっ、つもっ、くあぶっ・・・!」
「っぷきゃっははははっ!!・・・っなにいってんのかぜんっぜんっ、りかいふのうなのですぅ〜!はい、ふくしょ〜!」
「きょ、あぐっ、うっ、いぶほっ、ぐうっ、しひッ・・・!!」
告別式さながらの慟哭に横断幕が震え歪む毎に、皇みどりの哄笑は高らかに響き渡るばかりだった。

「苦しそーでちゅねぇ〜・・・楽になりたいのでちゅかぁ〜?」
インターバル、既に幼児退行を起こしていた男は、自らの涙と鼻水と涎と小便の混じった池に突っ伏していた。
毒蜘蛛のように這い寄り、その表情を心底楽しそうに覗き込む少女。
「せばすちゃん」
少女が促すと、男の目の前に「それ」は差し出された。
永遠にも思われた十数秒の逡巡の後・・・男は、そのカプセルを口に含んでいた。
――ああ、これでおれは、しぬ・・・が、けーおーされたのでは、なくなる・・・おれは、かったんだ・・・

「どう?おいちー?ブドウ糖・・・くぷふふっ・・・つかれたアタマにぃ、あっとゆーまに効くんでちゅよぉ〜」
男の心臓が止まり、第4ラウンドを告げるゴングが、無情にもその鼓動を復活させた。

「くく・・・何がそんなにかなちーのでちゅかぁ〜?せんせーがおうたをうたってあげましょうねぇ〜」
「らーんららんらっ♪らーんららんっ♪らららんらんらんらんらんっ♪・・・」
ばむっ!ぼふうっ! ぼむぅぶじゅうっ! ばぐめしゃぼふぐじゅぐぼぉんっ!!
澄み切った妖精の歌声、粉砕された魂を焼き焦がす打撃音・・・それらが無限に響き渡る不協和音と化して
本能すら限界点と認識していた通過点を更に越えて、永久不可逆の臨界点へと恐怖を亢進させる。

全ての衝撃を喰らい尽くす絶対安全のグローブは、翠色の悪意に染められ、あらゆる魂を喰らい尽くす凶器と変貌した。
少女のボクシングが加撃面へ齎したダメージは、瞼と鼻腔内の軽い充血と、皮膚の僅かな腫れ・・・それだけだった。
一滴の出血も、ダウンを招く程の脳震盪も、無かった。
それは即ち、今後の試合の終了権は少女ではなく、男自身に委ねられたという冷厳な事実を示していた。
それも、敗北という選択肢しか、もはや残されてはいない。
男がこの無血の惨劇から脱出する手段は、魂の延命装置を自らの手で外す他・・・なかった。

結果として男は7ラウンド2分55秒、少女の予告通りにノックアウトされた。ダウンは、計2回。
だが、テンカウントは耳に入っていなかった。
既に第4ラウンドの途中で、生きながらも違う世界へと旅立ち始めてしまっていたからだ。
こうして一時間目「道徳」の授業は、終わった。

16081:2013/04/23(火) 22:41:01 ID:???
[お題で妄想] その4の8


<水曜日―p.m.09:00 某ホテル・展望レストラン>

七色のイブニングドレスを纏った妖精達が、地上420メートルの円卓を囲んでいた。
シャンパングラスが軽く弾ける。中身は搾りたての真っ赤なオレンジジュースだ。

「私の教育者教育案を世に出す為には、実験が必要でした。貴女達の協力に本当に感謝しています。
さあ遠慮せず召し上がって。私達子供は、大きくなる事が第一の仕事です」

皇みどり10歳は、小学生ではなかった。中学生でも、高校生でもない。このロリ大の卒業生だ。
そして8歳でフランスへ留学、大学院に該当する課程を卒業し半年前に帰国したばかり・・・専門は、教育学だった。
少女には教員免許こそ年齢の不足により認められなかったが
己を育んだ母校の更なる発展に尽くす為、その教師となる人間の資質を試すべく特別教員に就任したのだ。

ロリ小に四つめのクラスなど、無かった。
皇みどりの教育実験の為だけに増設された「五の藤」は、新任教師の心の弱さを試し、矯正する檻・・・
特に、「体罰」などという安易な解決に走る種類の人間を見抜き、裁く場だった。

「こっ、こちらこそっ・・・!地下では取り乱してしまい申し訳ありませんでしたっ・・・!
教育学の権威たる大好きなみどり様の実験に参加できただなんてっ・・・夢のようですっ・・・!」
青瀧院と呼ばれた少女は、声を詰まらせた。拭いた手首の古傷が擦れ、己の涙が染みた。

皇みどり以外の「五の藤」6名も、全員10歳だが、小学生ではなかった。
サミット7と呼ばれる天才少女達・・・彼女達の多くが、天から与えられた異常な才能と
家柄が齎す期待の重圧に苦悩し・・・自ら命を散らそうとした者さえいた。
その頂点である皇みどりは、彼女達の涙と同じ目線で向き合い、このロリ大教育学部へ実習生として迎え入れたのだ。

「勝利者の資質を持つ者の資質を育てる者もまた、勝利者の資質を持つ者でなければならない・・・当然の事です。
あの被験者は、聖職者と私たちに必要な・・・礼節も洞察力も精神力も、それらを教える覚悟も欠いていました。
そのような場合にも、被験者に己の心の弱さを見つめ直し反省する機会を与える為、予め舞台の準備をしておいたのです。
最も屈辱的な挫折を乗り越えてこそ、人は再起できるのですから・・・それでも不適格ならば、彼の実りある人生の為に
適度な再教育を施せるようにと、適度な猶予時間も設定したつもりだったのですが・・・
彼は、恐らく一生『こちら側』に戻れないでしょう。少し可哀想な事をしましたね」

重苦しい沈黙を破るように、一人の少女が声を上げた。
「まさか先生、あの、グローブも・・・!?」
「さすが察しがいいわね、紫雲寺さん・・・ふふ・・・グローブだけだと思う?」
「「「「「「え・・・!?」」」」」」
少女達の顔が一斉に青ざめ、畏敬の念に満ちた嘆息が全員の口から同時に漏れ出した。

「教育こそが人間を作り、そして教育者を作るのですね・・・!あの男の犠牲は残念でしたが
教育者の卵として言わせて頂ければ、みどり様の実験方針は全く間違っていませんでした・・・!」
「ふふ、青瀧院さん・・・綺麗な夜景ね。貴女達ロリ淑女にこれから課せられる使命は、貴女の予想以上に・・・巨きいわ」
「ええ・・・!これからはこの小さな明かりを灯す人々、一人一人の為に・・・そして、世界へ」
涙に濡れた顎を優しく持ち上げ、眼下へ向いていたその視線を、輝く星空へ向けさせる少女。
「・・・世界より、もっと広い世界があるわ」

「貴女たちの今後の活躍に期待しています。また次の実験も・・・宜しくね」


<水曜日―p.m.11:00 皇家・執事室>

「瀬波洲・・・そろそろ休みが欲しいとは思わない?」
ばむぅっ、ぼすぅっ・・・
「次のモルモットが来るまで、退屈で退屈で死にそうよ・・・一体誰のせいかしらね」
ばむぅんっ、ぼすぅんっ・・・!
「あのゴミクズとの二日間、何も得るモノが無かった訳じゃないわ・・・ボクシングって退屈しのぎには使えそうだって事。
身体を思いっ切り動かすのって、気持ちいいし・・・ねえ、あの地下室の鍵・・・まだ持ってたわよね」

皇みどりの狂気を最後まで見届けた唯一の人物は、打ち鳴らされる巨大な拳の前に、言葉を失っていた。
勝利者の資質を持つ者の資質を育てる者を選ぶ者も、また勝利者の資質を持つ者でなければならなかったのだ。
――お嬢様が、私を選んだ・・・責任を、取られるだろう・・・それも、速やかに・・・!
「車を出しなさい・・・今すぐよ。行き先は・・・わかっているようね」

皇みどりの一週間に耐える者でなければ、天地の支配者たり得る淑女を育てる事など、決して許されないのだ。

16091:2013/04/23(火) 22:44:17 ID:???
とゆーことで、その4はおわりです
1564さん、これから何もかも白紙の状態からやり始めますので、今しばらくおまちください


>>1599
そうなんですよねー・・・どうもすいません
ま、あくまで>>1が皆さんとのこみゅにけーしょんの一つとしてやろーとしてる事なんで
頑張るって程のギラギラしたテンションじゃないんですけど、いっこいっこやっていきます(笑
企画の外でも、何かムラムラっときちゃったら書き込んでやってください
ありがとーございまーす


>>1600
おお、またカワイイ子ですね〜
情報ありがとーございまーす。今度チェックしてみよーっと

>マジシャンなのに肉弾戦ってのにくる
過去スレからよく出て来る言葉で「ギャップ萌え」ってのがあるんですが
「女の子とパンチ」のギャップに、更にそーゆーギャップが組み合わせられる事で萌え度が上昇って事はありますね

1610名無しのサンドバッグ:2013/04/24(水) 00:36:22 ID:AM9IZwvk
>>1608
この冷徹な容赦のなさが1の真骨頂だな。
本当に魂けずって書いてるのが伝わってきた。

1611名無しのサンドバッグ:2013/04/24(水) 19:48:40 ID:xGWoN5Jo
お遊びと言いながら力の入れ具合に噴いたw
ホンマに1さんは全力投球やでぇ……

1612名無しのサンドバッグ:2013/04/24(水) 21:42:28 ID:peGGmgfc
>>1601
開始3行でフイタ。
これが学級崩壊か…と思ったら反転するオチなんですね〜
なんかオチが綺麗について読み物としても普通に面白かったと思います
しかし幼女の見かけと180度回転した口の悪さ。これはこれでいいですなー
そしてふかふかグローブを逆手に取った真綿で締め殺すよーな発想お見事です
長文作成おつかれさま&ありがとうございました〜

ついでに手持ち画像から適当にいじいじ
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4153184.jpg
こう…、分厚いグローブを目の前ででばっすんばっすん打ち鳴らされるのってゾクゾクしますよなあぁ

1613名無しのサンドバッグ:2013/04/25(木) 01:53:01 ID:1DwEPA9o
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4154048.jpg
ケツ派としては最高と言わざるを得ない
サイバディ戦限定リングというシチュエーションも泣かせる

16141:2013/04/25(木) 02:10:07 ID:???
>>1610
感想どうもでーす。ムダに長くて目が疲れたでしょう(笑
3は「こんな子がいたらいいな」、4は「こんな子がいたらどうしよう」そーゆー、ある意味逆の理想像で妄想してました
その4は、ある意味一番マイルドですよ。血が出ない>>1の作文って結構珍しいかもです(笑


>>1611
遊びには、気合いを入れてやる程面白いものも多いですしねー
全力投球は続けて行きたいと思います。球威とかコントロールにはじぇんじぇん責任持てませんが(笑


>>1612
さっそくご感想を頂き、こちらこそどうもでしたー
ネーミングについては・・・全く何のヒネリもない安直っぷりですいません。学校の名前は30秒で思い付きました(笑

こんな長ったらしー、陰惨な文章ですが、早速オチまで読んで下さったみたいでよかったです
まあ、その4の8は、全くこのスレ的シーンがないので蛇足もいいとこなんですが
これがないと、本当に何の救いもねー、胸糞悪りーだけのお話になっちゃうのでねー・・・

今回は・・・先生と生徒、肉体的よりも精神的な破壊、未経験者ならではの恐ろしさ
とゆーチャレンジングなテーマが与えられたと思って、ついハッスルしているうちにこんな有様になってしまいました(笑

最後に、また映像化して下さって本当にありがとナス!しかも丸一日もかからずとは・・・恐れ入りました
しかもご丁寧にイメージカラーまで合わせて頂いて・・・これは額縁に入れて飾りたくなってしまうレベル
今回で分厚いグローブの一味違った魅力ってやつを、また再発見できました
うーむ、やっぱり妄想ってよだれもんですねえ(笑


>>1613
「おっぱい派・ケツ派論争」・・・
「きのこの山・たけのこの里論争」の遥か昔より人類を二分し、そして今なお決着の付かぬ永遠のバトルですね
私はおっぱいもケツもきのこの山もたけのこの里も好きです(節操無し

それはそーと、このレーザーっぽいリングはカッコイイですねえ。ん〜・・・SF、って感じで(笑

1615名無しのサンドバッグ:2013/04/26(金) 17:20:16 ID:AhMK.wbE
那覇空港で修学旅行中っぽいJCの集団を見ました。
皆さんかなり可愛らしく、この子達全員が自分を撲殺できる
能力を備えているのか…
と妄想して知らんうちに凝視してしまい慌てて視線を反らしました。
というお話しでした。

16161:2013/04/27(土) 02:15:05 ID:???
今期アニメって、結構いいシーンあるんじゃないですかねえ・・・
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」第2期第2話から

忙しい人は2:10からどーぞ
いやー・・・つーかね、マゾい方には本当にこのあやせたん、何の説明の必要もないんじゃないでしょうか
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm20619542

「この変態!」顔面右ストレート鼻面寸止め風圧黒髪ロングっつーかあやせたん・・・萌え度は数え役満でも足りない(笑

それにしても、綺麗な脚のフォームの右ストレートだとは思いませんか特に右脚の踵がこう、クッと上がってる所とか
俺がお兄さんなら、さっきのはあと何cmだったかなあと何cm俺の顔が前に出てたらこう、グキュッと・・・
みたいな想像力を働かせてゲームどころじゃなくなると思うんです(笑


>>1615
あー、わかるなあ・・・
そーゆー観光地での思わぬときめきってありますよね
私は馬鹿と煙はなんとやらって言葉の通り、展望台が大好きでねー、よく行くんですが
私一人の直通エレベーターに、JCだかJKだかのいい匂いの女子軍団が満杯に放り込まれたことがありましてねー
ここは密室・・・この子達がもし俺に一斉に拳を向けたら何秒、いや0.何秒もつだろーかとか
エレベーターの外を見るフリをしながらギンギンの●●ポを必死に隠したりって事はありましたね(思い出し勃起

1617名無しのサンドバッグ:2013/04/28(日) 17:27:40 ID:PTaMftjQ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20604570
こちらの子のパンチもどうぞ

1618名無しのサンドバッグ:2013/04/29(月) 00:56:26 ID:fYkSXgKc
今度も鳥肌物の出来でした
ハードに精神をえぐる描写は1さんならではですね
ロリボクサー万歳
ここで1さんに提案
企画をある程度で区切りをつけてはどうでしょう
ゴールが見えたら1さんもネタ切れ気にせず集中できると思うし

16191:2013/04/29(月) 02:44:04 ID:???
>>1617
「ミカサの右ストレートからのパン攻め」
ってタイトルが直球勝負すぎて草生えそう

皆さん見てる所は一緒なんですねえ。ミカサたんかわいいよミカサたん(リーチ173cm)
今や女子力は物理力、ぱんち力の時代ですね(笑


>>1618
読んで下さってどーもでーす
あれっすねー。残酷ロリって実に妄想をそそりますよねー。残虐ロリも違った魅力がありますけど(笑
それも意識的残酷ロリと結果的残酷ロリと意識的残虐ロリと結果的残虐ロリに分けられまして話が長いので略

>ここで1さんに提案
それもそーですね・・・実に>>1の気持ちを汲んで下さったレス、痛み入ります(笑

まあ、今は募集一旦停止中なんですけど、第9回までは既にお受けしていますから
参加者の皆さんとのお約束として、何とかかんとかやらせて頂きまーす

もともとお遊び企画ですし、いつまでやるかわかりませんって、ちゃっかり募集のところで書きましたしね(笑
ですので、その先については・・・いましばらく、私自身のほうで考えさせて下さい

16201:2013/04/29(月) 20:06:40 ID:???
>>1564
ど〜もお待たせしました。前回の反省に立って、今回はなるべく尺を縮める努力をしてみたつもりです
1564さん、他の皆さん、>>1に好き勝手やらせるとこーなっちゃうのです
「女の子に顔面パンチされたい」ただそれだけの内容なのです・・・って、今までの見てりゃわかりますかね(笑
では、どーぞ。今回も女の子が顔面をパンチするお話です(笑
※この文章はフィクションであり、実在する人物、団体、および地名等とは一切関係ありません(他のも勿論そうですが


[お題で妄想] その5の1 「巨乳」「ハードパンチャー」「強いという自覚のないおっとりお姉さん」
「男子プロボクサーがフルボッコにされる」「お姉さんは経験はあるけど浅い」

>>1注※この回は、○○に皆さん自身の苗字や愛称を、□□に皆さんの好きだったり憧れる女の子の苗字や愛称を
それぞれ入れてお楽しみ下さい。例えば、エディタに一回貼り付けて置換機能を使うなどするとスムーズです)

「鮨匠 たか居」
――ああ、見栄なんか張るんじゃなかった・・・!回らない寿司屋に行く事じたい、俺の人生で初めてなのに・・・
男は、己を威圧するかのように見下ろす、檜一枚の看板に圧倒されていた。拳を握り締め、気合いを入れて戸を開く。
――男だろ、○○!・・・憧れの□□先輩と二人きりの時間を過ごせるなら、何も惜しい事なんてないはずだ!

・・・

「○○クンは飲み込みが早くって、うらやましいなぁ。私なんかさあっ・・・三年目なのに怒られてばっかりよぉ」
「いや〜、僕の力じゃないです・・・□□先輩の教え方が良かったんですよ」
「こぉ〜らっ!ホメても何も出ないぞぉ、少年?・・・でも、うれしいな。あっ追加で・・・エンガワと大トロとウニ!」

熱燗から漂う湯気に、美女の眼鏡がうっすらと曇る。所々、値札の付いていないネタがあるのは恐ろしかったが・・・
こんなにも麗しい先輩と二人きりの寿司デートをする日が来るなんて、もう死んだって構わない・・・そう男は思っていた。

男は新入社員兼プロボクサーだった。いくら客の前で試合を見せる「プロ」とは言え・・・ジムの取り分を引いた
ファイトマネーは、本当に雀の涙のようなものだ。大学時代に四回目の挑戦で何とかライセンスを取って以来
一度もその昇格はないのだから尚更だ。少なくとも一試合分の手取りが、今夜で丸々吹っ飛ぶ事は確実だった。

男が働く会社は、古くからプロボクサーの積極採用を行っている。
扱う商品について精通して貰うには、それに対する興味関心の高い若者を・・・と言うのが、会社の狙いだ。
実際、上限年齢以下の本社勤務社員の、半数以上がライセンスを持っている。つまりプロボクサーだ。

高い安全性と確かな耐久力には定評のある、設立86年の歴史ある総合ボクシング用品メーカー「ダンシング」
「蝶のように舞い 蜂のように刺す! DANCING」のCMで、一躍世間の注目度を上げている。

ここ十数年の観客スポーツ人気低迷のあおりを受け、ボクシング興行界自体もかつての勢いを失いつつあった。
拳に夢を感じられなくなった若者のボクシング離れによるジムの閉鎖も相次ぎ、ダンシング社は業績低迷に喘いでいた。
・・・二年前、あの広告、そしてCMを打つまでは。

自社の製品試験室のリングを舞台に、一人称視点によりギャラを節約し、ただ一人のモデルにも社員を起用する
徹底的に制作コストを抑えようとした上層部の苦肉の策が、思わぬ効果を呼んだ。

おっとりとした柔らかな佇まいながらも、眼鏡に知性を感じさせる「その女性」が、ボクササイズ用品の広告モデルとして
女性誌やボクシング雑誌の紙面に登場すると、徐々に業績の低迷は止まり・・・
CMの放映を皮切りに日本全国でボクササイズブームが爆発的に再燃し、注文の電話がけたたましく鳴り響いた。
その女子新入社員は、まさにダンシング社を救う勝利の女神だったのだ。

男に□□先輩と慕われる女子社員は、短大卒の入社三年目だった。
男は大卒の入社一年目。年齢は変わらないのだが、彼女の方が業界の先輩にあたる事になる。
□□先輩、○○クン・・・研修の中での呼び合いが、お互いの距離を幸せに縮めていき
自然と社外での付き合いも多くなって、こうして一貫いくらとも知れぬ寿司に挑んでいる今の二人があるのだった。

――それにしても、気っぷの良い食べっぷりが止まらない・・・そして、この引き締まったウエストだ・・・
――健康と綺麗を維持するトレーニングは、今も一日たりとも欠かしていないのだろう・・・
――お魚くん達も本望だよな。こんなにも芸術的な肉体の一部となって生きられるのだから・・・

16211:2013/04/29(月) 20:07:20 ID:???
[お題で妄想] その5の2

思わず、いけない事だとはわかっていても、その豊満な胸元へ視線が吸い込まれていってしまう。
内側から突き上げる重厚な肉の圧力に、紺色のジャケット、その一番上のボタンが今にも弾け飛びそうだ。

「ん?○○クン・・・どったの? はっはぁ〜ん・・・さてはぁ〜、お姉さんの魅力にノックアウト寸前なのかなぁ?
・・・お〜っと○○選手!□□選手のパンチの前に滅多打ちだぁ〜!一発!二発っ!三発ぅっ!次々と顔面を捉えるぅ〜!」
そう言うと彼女は、右ストレートの真似で、その白い拳を鼻先へ一度、二度、三度突き付け・・・
「物凄い返り血です!たまらずレフェリーが止めに入るっ!あ〜っと、フィニッシュの右ストレートが決まったぁ〜!」
四発目は、優しく鼻の頭に触れ、軟骨をグッと潰した。酢めしの匂いと心地良い圧迫痛が、男の鼻腔をつぅんと刺激する。

「はぁうッ、ふうっ・・・!たは、たはは・・・!よっ・・・よっ、ぱらっ、ちゃったのかな、□□先輩・・・」
男は己の視線の行方と、テーブルの下に隠されてはいるが今にも暴発寸前の己自身に赤面し、慌てて眼を逸らした。
――白くて、本当に綺麗な手だ・・・学生の頃ボクシングをかじっていただなんて、とても信じられないよ・・・
――食べる仕草も本当にセクシーだな、と思う・・・この、顎のほくろのせいかな・・・横に二つ、並んだ・・・!?
――横に二つ・・・!?まさか・・・!!

ドクンっ・・・!!
その艶ボクロへ記憶がリンクした瞬間、停止した血流が下半身へ殺到すると共に、男の視界が真っ白にフラッシュした。
咄嗟にお茶をこぼしたのは、男の人生最高の機転だった。ズボン表面にまで染み出た、その情欲の白濁を隠す為に・・・

・・・

結局、「男としてここは払わせて下さい」「私の先輩としての立場はどうなるのよー」などの会話を経て
ワリカンにされてしまった・・・だが、男はもう支払いの事など忘れ、ただ、自室のモニタへと全神経を集中させていた。

カーン!!
甲高いゴング音が、視聴者の注意をモニタに一気に惹き付ける。
カメラが「健康美」という語をそのまま具現化したような美女を下から舐め回し、三箇所にパンしてくる。

「蝶の・・・ように・・・舞い・・・」
リングを蹴るシューズ、ヒップを柔らかく包むトランクスと引き締まった腹筋、グローブの奥に揺れる二つの果実
それらが、社長本人による渾身のナレーションに合わせてスローモーションで映し出され・・・
特にその、スポーツブラに明らかに収まりきっていない圧倒的な肉質の躍動感に、視聴者は男女を問わず釘付けになる。

「蜂のように・・・」
カメラは、ほくろも艶やかなその唇から胸元へかけて固定される。そして、真っ赤な練習用12ozが下から持ち上がり・・・

「刺す!!」
一瞬のステップインの直後、全ての教則ビデオに載せたい程に美しいフォームの右ストレートがカメラへ迫り、炸裂する。
直撃のインパクトでヒビが入るという「画面演出」の後、見上げた眩しい照明をバックに、社名ロゴが表示される・・・

風呂上がりに、最高画質で録画した我が社のCMを堪能する事が、男の日課だった。
モニタに思い切り顔を近づけると、スピーカーから轟く、対戦相手・・・男の鼻骨の砕け潰れる生生しい「効果音」が
その正体を完全に把握しきってもいない男の内なる昂奮を更に高め、帰宅後最初のノックアウトへと導いて行く。

筋金入りの変態貴族達が集う、とあるネット上のフォーラムでも、それは伝説として語り継がれる映像だった。
女性の唇までしか映っていないので、「ダンシングの二連艶ボクロの子」については、様々な憶測が飛び交っていた。

そう、男はCMの美女・・・その右ストレートに心を撃ち抜かれ、ダンシング社の門を叩いたのだ。
――「ピンポーン・・・私が『ダンシングの二連艶ボクロの子』よ。ふふ、驚いちゃった、かな・・・この事は、内密にね」
男の上ずった声に、視線を宙に遊ばせつつ答える美女の表情には・・・どこか憂いが含まれていたような、そんな気がした。

そして現在、入社前から実はお世話になっていた彼女の指導のもと、男は充実した社員生活を送っている・・・
――□□先輩の秘密を知っているのは、俺だけなんだ・・・!
その深夜・・・男は、「しからば掲示板」の、何とも欲望に正直すぎるタイトルのスレッドを閉じると
無上の幸福感と共に、本日四度目、帰宅後三度目のノックアウトを果さんとしていた。

16221:2013/04/29(月) 20:07:53 ID:???
[お題で妄想] その5の3

男に、世間一般の人間には到底理解し難い、「その手の」特殊な嗜好があった事は事実だ。

だが、男は高校・大学とボクシング部に所属し、ボクサーとしてのキャリアは変態としてのそれよりも長かった。
プロでの戦績は2勝2敗0KO。派手なダウンもスリリングな攻防もない、全てが余りに地味で、無味乾燥な試合だった。
男のような「華のない」ボクサーに、次の試合が組まれるという保証はない・・・
しかし僅かなりとは言え、拳で金を稼いでいる「プロボクサー」としての自分を、男は誇りに思っていた。

男は見抜いていた。華やかな胸元にばかり視線が行きがちだが、ハードパンチャーに必要な筋肉が充分に走行しており
その上に、豊かな脂肪が乗っている事を。日々のトレーニングを欠かしていない証拠・・・彼女もまた、ボクサーなのだ。
同じリングに立ち、彼女のボクシングを感じたい・・・その純粋な闘魂に燃えていた事も確かだった。

翌週・・・勇気を振り絞って、男はスパーリングを直訴した。絶対に顔は打ちません、怪我もさせませんから・・・
いくら懇願しても、土下座すらしても、美女は頑なに首を縦に振ろうとはしなかった。
だが、彼女は断り切れぬ優しい性格・・・正体を明かした以上、男がこうなる事も想定し、ある物を予め用意していた。
「早まらないで、これを見てから・・・考え直して、ね? これからもずっと○○クンと、一緒に働きたいから・・・
それから、これは『社外秘』・・・誰にも、絶対言っちゃダメだからね・・・『絶対』だよ」

そのほんわかとした母性的安らぎを感じさせる美貌に、誰もがボクシングをしていたとは、にわかに信じられない。
だからこそ、彼女のボクサーとしての資質を見抜く程の男ならば、当然そのお手並み拝見といきたくなるもの・・・
女性と、それもこんなアイドル顔負けの美女と拳を交える機会など、ありえないからだ。

彼女自身、この手段を使う度に、心の痛みを感じていた。このディスクは、彼らに美女への「恐怖」を植え付ける事で
挑戦を諦めさせる・・・つまり、彼らが男の世界で築き上げてきたプライドを砕く事に繋がりかねないからだ。

・・・

男は、大きく深呼吸してからディスクをセットし、再生ボタンを押した。それは、彼女と、彼女が打ちのめしたカメラを
リングの下から別のカメラで撮影した記録映像・・・言わばCMのメイキングビデオだった。

画面の中の彼女は、明らかに緊張していた。12ozとその双果が、ぷるぷると震えている。
「ねーちゃん、□□さんって言うたっけ?ごっついパイオツやなあ・・・まるでメロンやでしかし!」
「わっわわわ、カントクさん!あんっ、もうっ・・・どこ触ってるんですかっ!」
「ふっ・・・そうや、その意気や。あのレンズをわいのドスケベ顔やと思って・・・思いっきりカマしたりや!」
「・・・はい!」
被写体の緊張を解きほぐす、絶妙の手腕・・・だけど幾らなんでも、それは揉みほぐし過ぎだろうと、男は思った。
「よっしゃ!カーン!と鳴ったらタッターッ!とフットワーク!こいつに向かってバシーッ!それでいってみよか!」

和やかな撮影風景は、その爆裂音によって修羅場と化した。
カメラが、激しく動揺しながらもう一人のカメラマンへ駆け寄る。まるで爆破テロ直後のような緊迫感が現場を支配する。
カメラマンはコーナーに後頭部を強く打ち、重いカメラに潰された頭の下には、ガラス片混じりの血だまりができていた。
思わずその場に座り込んでしまった美女の姿はフレームから消え、スタッフの阿鼻叫喚だけをマイクが拾っていた。

余りにもリアルにひび割れた画面は、「演出」などではなかった。
朴訥な彼女は、ゴングを聞くとCMディレクターの指示通り右拳を撃ち抜き、分厚いレンズを叩き割ってしまったのだ。

それでも、凄まじくキャッチーな映像が撮れた事で、高額なカメラ代は個人の弁償沙汰にはならなかった。
実際、現在のボクササイズ教室でのシェアの拡大を考えれば、彼女は損害に余りある貢献を会社にしたといえる。

・・・

「おっはよー、○○クン・・・どうだった?・・・お姉さんとのスパーの件、あきらめて貰えたかな?」
男は震える手でディスクを返すと、眼の前の美しきハードパンチャーの前で、拳を持ち上げていた。
あの恐怖その物の映像を、何度も何度も眼に焼き付けるうち、魂の炎は益々どす黒く燃え上がっていたのだ。

「○○クン・・・あなたが、初めてよ・・・わかったわ。21時、リングに来て」
もはや、その身に直接恐怖を刻みこむしか、彼女には方法がなかった。

16231:2013/04/29(月) 20:08:18 ID:???
[お題で妄想] その5の4

ダンシング社には唯一の社内部活動があった。言うまでもなく、ボクシング部だ。
若いプロボクサー社員は、業務が終わればそれぞれの所属ジムへ向かう事もあって
現在は既にライセンスを失効した年齢の、ベテラン社員によるボクササイズ部と化している感もあったが・・・

本社ビル地下のエレベーターを出ると、非常階段とトイレへ続く廊下を隔てて、L字形の広大な空間が広がっている。
入ってすぐの左右には、当然全て自社製の各種トレーニング設備がひと通り揃っており
右奥、左奥、左奥の更に奥と、立派なリングが3基も用意されている。製品試験室も兼ねているのだ。
"L"の左辺外周には、バンテージから計量台まで、あらゆる自社製品がショーケースにずらりと並び
その空間は研究開発、商談から小中学生の社会科見学まで対応できる、多目的部室となっていた。

右奥の更に奥の空間は、天井まで聳える壁に仕切られ、カードキースリットと暗証番号式ロックに守られた
「立入禁止」の重そうなドアに仕切られている。恐らく、機械室か何かなのだろう・・・誰もが気にも留めなかった。

20時50分・・・眼鏡を外した彼女は、入り口から見て右奥のリングで男を待っていた。
「い、いくからね・・・よ、よけるか、ガードしてね・・・たぶん、すっごく、痛いから・・・」

カーン!!
高らかに響くゴングの音と共に、美女はその雄大な乳房を激しく左右に揺らしつつ、徐々に空間を食い尽くしていった。
まるで、迫る肉の壁だった。横に回り込むという発想すら、空間を埋め尽くすパンチの幻影に叩き潰されるようだった。
硬いロープが、男の背に当たる。たおやかな美女の激しい脚捌きが「前」へと切り替わり、隠された狂気が牙を剥いた。

コンビネーション、それもどの教則本にも載っている基本中の基本「ワンツースリー」・・・
たった三発のブローが、男の闘いの目標を、カウント10まで意識を保たせる事へ変えてしまっていた。
結局・・・返り血にまみれた美女本人による涙混じりのカウントは、7までしか聞こえなかった。

男が九死に一生を得た理由は、打ち合いを想定していた彼女が「眼鏡を外していた」という点にあった。

固く閉ざしたガードを易々と弾き飛ばす重い左ジャブは、練習用12oz二枚を隔てて、両手小指の爪すら叩き割った。
鼻骨を叩き割られる恐怖に、首を更に仰け反らせた事が功を奏した。目標を大きく上に外れた必殺の右ストレートは
顔面で最も堅牢な部分・・・額へ浅く炸裂し、皮膚と頭蓋の間の薄い肉質をグジュグジュに潰滅するのみに留まった。
止めの左フック・・・脳が激震し膝が崩れていた事も助けになったが、彼女の目測がやはり上に外れたのだろう。
狂気に加速した左拳は「打撃」から「斬撃」へ変貌し、右拳の一撃により真紫に内出血していた額を、横一文字にかすめた。
噴出した鮮血は、男の視界を赤いカーテンを下ろすかの如く染め抜いた。

短大でボクシングを始めた彼女の、対プロボクサー生涯戦績は、これで2勝0敗2KOになった。
かつて彼女の「肉体」に惚れ込んだジムの会長が、話題作りの為に男子とのエキシビションを組んだ事があった。
相手は「見に来てもらってドゥームすいません」のマイクで会場を極寒地獄に閉ざす事で恐れられた、ドゥーム一ノ谷だ。
ボクシング雑誌はページの欄外を使って、ドゥーム「失踪か」と伝えた。彼女の存在は、全く言及されなかった。
元々実力皆無の選手だった事もあって、すぐに存在自体を忘れられたが・・・真実は、違っていた。

両中手骨8箇所の骨折と、ドゥームの変わり果てた姿が、優しい彼女にこれ以上の拳闘技術の追求をやめさせてしまった。
結果的に、彼女のボクサーとしてのキャリアは浅くなった。だが、その魔拳の疼きは止まらなかった。

どのようなハードパンチャーも、パンチ力の100%を発揮しているわけではない。
自らの肉体の崩壊を抑える為の、本能のブレーキが掛かるからだ。だが、彼女は違った。
ゴングの音に反応して、理性の「タガ」が全て吹き飛び・・・野獣と化してしまうのだ。
異常な闘争本能が、自覚なく相手を叩きのめしてしまう。それも、KOという結果では済まない程に・・・
だから彼女は社外秘のディスクを使ってまで、リングに上がる事を避けてきたのだ。

「しからば掲示板」の某スレッドでも、CMのリアル過ぎる効果音に、本当に鼻を砕いてその音を録音したのではないかと
一時期話題になったが、その投稿者の冗談交じりの書き込みは、半分当たっていた。
あの生々しい壊滅音は、余りのハードパンチで12oz越しに彼女の拳の肉が潰れ、骨が砕ける音を拾っていたのだ。

16241:2013/04/29(月) 20:08:47 ID:???
[お題で妄想] その5の5

「すまんが□□君・・・私と資料室へ来てくれないか」
男の退院以来、初出社の日・・・課長に□□と呼ばれた美女は、胸騒ぎを抑えられなかった。
「まず、このサイトを見て欲しい・・・」
「えっ、こんな・・・!」
美女の両拳が握り締められ、思わず驚愕の口許を隠す。
「私も驚いたよ・・・人間の欲望というのは、本当に無限大だな・・・だが、問題はこの掲示板の存在じゃない」

「レス番9397・・・この男を、□□君は・・・知っているね?」
書き込み日時は、40分前、今日の昼休みだった。あのメイキングビデオも、地下リングでの血の惨劇も
興奮が収まらぬのか大量の誤字を挟みながらも、余りにも詳細に記録されていた。
「私もかつて、あのディスクを渡された身だ・・・君の力は知っている。彼には心苦しいが、社長直々の懲罰命令だ・・・
『終われば』、今日はもう帰っていい・・・後の『処理』は、我々がやる。よろしく頼む・・・暗証番号は、君の誕生日だ」

ダンシング社のグローブは、耐久性安全性こそライバル企業を圧倒していたが
それゆえにKO決着を呼びにくい事が、興行主からの不満としてあった。

社内ボクシング部、右奥の更に奥の空間は、よりスリリングなコーナー際での攻防を実現すべく
リング面から高さ250cmの鉄柱とコーナーマットを使用した、第四のリングだった。
社員による安全試験の最中、不幸な事故が起こり、余りの危険さに封印された魔性のリングは
来るべき「懲罰」の舞台として、人知れず残されてきたのだった。

・・・

「バンテージ、余っちゃったね・・・○○クンにも巻いてあげよっか・・・」
まず、左右の手首がトップロープに封じ込められた。
続いて、抜糸が済んだばかりの9cmに亘る裂傷を避けるように、男の眉のラインがコーナーポストヘと固定される。
「課長からこのカードキーを借りるときに聞いたわ。この部屋が使われるのは、初めてなんだって・・・」

「本当は、こうなる事が望みだったんでしょ?・・・変態クン」
男は恐怖に涙を流して必死に首を振ろうとするが、肉に食い込むバンテージがそれを固く阻んだ。
「でも、あのスレッドを見て・・・疼いちゃった。私も○○クンと同じ穴のムジナ・・・変態な女だったのかもね」

くいっ・・・
美女は見せ付けるように閃く眼鏡を直し・・・試合用8ozの紐を、口で固く結んだ。
「事務仕事で視力が落ちちゃってね・・・眼鏡をかけてボクシングするのは・・・○○クンが初めてなんだ」
自らの鼻に突き付けられる8ozに、男の情欲を何百回と打ちのめしたあのCMが、究極の臨場感と共に再生される。
「たぶん、すっごく、痛いから・・・・・・楽しんでね」

カーン!!
美女は弾丸の如く対角線上を駆け抜け、男の顔面の中心・・・鼻を、寸分の狂いも容赦も無く、ワンツーで撃ち抜いた。

左ジャブの直撃を受けた鼻骨は粉微塵に砕け、人へ決して向けてはならぬ初速で放たれた右ストレートの猛威は
硬いボクシンググローブとコーナーの狭間で限界を超えて圧し潰された男の顔面のあらゆる骨組織を木端微塵に爆滅し
行き場を失った鮮血は顔中の穴という穴、そして塞がりきっていなかった額の傷口から真紅のレーザーの如く迸った。
グローブ、頭蓋、コーナーの三重の防壁を貫通した魔の衝撃は、鉄柱を蛇の如く歪ませ轟音と共にリングを震撼させた。

止めは、テンプルやや下を突き上げるように撃つ、左のフックだった。
着弾点を中心にクモの巣状に頭蓋骨の破壊が進み、布は千切れ飛び、異音と共に男の首の筋肉が骨ごと断裂する。
異常に伸び切った男の首はコーナーに巻き付くように斜め後方へ吹き飛ばされ、鮮血の帯が壁一面を犯し尽くした。
そしてつま先が浮き上がり、鮮血噴霧器と化した男はロープに背中と両手首を支点としてぶら下がったまま、静止した。

溶岩の如く噴き上がった鮮血に天井のスプリンクラーが誤作動し、血に汚れたリングを洗い流していく。
冷たい水で我に返った美女は、熱い涙を流しつつ、男の残骸へと呟いた。
「私たちは、遅かれ早かれ、こうなる運命だった・・・」

グローブを脱ぎ捨てエプロンへ舞い降りると、彼女は男の右眼へ・・・眼球があった所へ、優しく、逆さまのキスをした。
どす黒い穴から血と脳漿の混じった液体がゴボゴボと溢れると、男は左眼に安らかな笑みを浮かべ・・・そっと閉じた。
「バイバイ・・・・・・大好きだったよ、○○クン」
美女は真っ赤に砕けた両拳で、その豊満な胸元へ男の顔面をかき抱いた。

後日、ボクシング雑誌はページの16分の1を使って、○○選手「失踪か」と伝えた。

16251:2013/04/29(月) 20:12:44 ID:???
これでその5は、おしまいでーす
もう次の回のネタさえ出るのかどーか、不安になってきております(笑


それから、いつものまとめページを本日更新しました
http://www19.atwiki.jp/gun_men/
皆さんいつもありがとうございます。これからもこの変態スレをどうかよろしくお願いします


それともう一つ、こちらは私事なんですが、5/4から実家に帰ります

変態もこの時ばかりは息子に返る、ってなわけで・・・皆さんも家族は大切に
という事で、その間は荒んだ妄想から離れてますので、今やってる企画も進みません
>>1566さん、今まさにキャラとか設定を考え始めたところですので、本当に気長にお待ちください

1626名無しのサンドバッグ:2013/04/29(月) 22:05:37 ID:H/5KwnMM
>>1
あざーすっ!
まず、導入のお姉さんの実況入りの冗談で抜かせてもらいました。

強いという自覚がないをゴングを聞くと理性のタガが外れるのは
1氏ならではの解釈ですね。
ドゥーム一ノ谷がどんだけ凄惨な姿にされたか想像するだけでグッと来ます。
お姉さんが中手骨骨折すると言うのもハードパンチャーぶりが伝わってきます。
なによりラストの凄惨さが強烈なパンチを物語ってます。

そして、お姉さんが目覚めちゃうのもいいですね〜。
今後は社内の始末屋として活躍していく様に思うともう…
これからの懲罰は試合形式で眼鏡をかけたまま相手の攻撃がかすりもせず
一方的に粉砕していくお姉さんを想像させていただきます。

1627名無しのサンドバッグ:2013/04/29(月) 23:44:18 ID:p5Hb5kmY
すげえフィニッシュ……
1の狂気パワーに圧倒された。

16281:2013/04/30(火) 02:32:06 ID:???
>>1626
私のクッソ汚い妄想文をステップに、更なる想像を働かせて頂ける・・・
「作者冥利に尽きる」って言葉の意味を、私は今噛み締めております。マジですよ(笑
私は本当に「パンチの応酬」ってのが書けなくってねー、今回も結局一方的な展開になっちゃったので
1626さんの夢の中で、おっぱい先輩(仮名)が華麗なバトルとKOの山を築くといいですね

>強いという自覚がないをゴングを聞くと理性のタガが外れるのは1氏ならではの解釈ですね。
第三のキーワードが、一番の難所でした。>>1573でも書きましたが、見た瞬間から、これは手強いにゃーと・・・
例えばお話のドゥームの最期も、おっぱい先輩はゴングが鳴ってから十数秒の記憶こそ、自ら覚えていなかったとは言え
その重い結果は残ったわけで、自らの異常性への自覚はあったはずなんですね。ただし「その時の」自覚はなかったと
そんな感じで「自覚」って単語を、いかに都合よく解釈するかに終始してしまいました
結局は、私が好きでよくやる、理性の「スイッチ」とか「タガ」の話に落とし込んじゃった形で
まあ、>>1のやる事ですからね。他の皆さんも、あーこりゃ>>1だわ・・・ってな感じでしょう(笑

>導入のお姉さんの実況入りの冗談
実はこの文章を書きながら、自分で一番想像しちゃったのはそこかもしんないです
こんな事をおっぱい先輩に、二人っきりの時にされちゃったら・・・もうダメだと思いますよ(笑

しっかしリアリティのリの字もねー会社だなーwwwって終始自己ツッコミしながら書いてましたが
楽しんで頂けたみたいで本当に良かったです
詳細なご感想ありがとうございましたー


>>1627
いくらはーどぱんちゃーだからといって
のーしょーを易易と出しちゃうのは私の悪い癖ですね(笑

1629名無しのサンドバッグ:2013/04/30(火) 04:42:22 ID:Rv1oKRC6
しっかり抜かせてもらいました
ハードパンチャーな表現が凄くて3回も抜いてしまってw

GWは息抜きですね
こんなの人には言えないし、人前では出来ない趣味ですしw
帰って来るのをゆっくり待ってます

1630名無しのサンドバッグ:2013/04/30(火) 21:12:31 ID:uB1oYPuo
>>1625
こちらもGW佳境は覗けないかもしれないのでじっくりやって貰えれば、と
よろしくお願いします

というか既に出た分の破壊力だけでも暫く(ry

16311:2013/05/02(木) 02:58:06 ID:???
>>1629
読んで下さってありがとうございまーす
スレタイ的なモノゴトの、想像したら何だかわかんないけどキュンキュンしちゃうよーな
「痛み」「怯え」「怒り」「恐れ」「憧れ」「諦め」「悔しさ」「悲しみ」、他にも色々ありますね
「興奮」って言葉は、とりあえずどう言ったらいいかわかんなくなった時に使うんですが便利なもんです(笑

そーゆーのを妄想する観点ってのは、実に様々だと思うんですね
パンチ力が強いとか連打が激しいってのは、わかりやすいアプローチの一つだと思います

>こんなの人には言えないし、人前では出来ない趣味ですしw
それは>>1が言われて一番うれしい言葉ですね・・・ああスレ勃ててよかったなあと思わせる、殺し文句です(笑


>>1630
いま、次のやつをまあそりゃもう、じ〜〜っくりと、やらせて頂いております

既に出た分も読んで下さっているようで、どうもありがとうございます

「女の子に顔面パンチされたい」スレですから、結局女の子が男にする事は「顔面パンチ」で変わらないんですが
その行為と結果だけでなく、行為の中で生まれる様々な感情を何とか文章にしたいと悪あがきしております(笑
まあ、次のやつが今までで一番ひでーんじゃないでしょうか
本人ですら理解困難なドロドロした感情を、無理矢理煮こごりにしたような・・・そんな感じになると思います

1632名無しのサンドバッグ:2013/05/04(土) 22:37:54 ID:XUfgIAzQ
http://www.m-fo.com/creation/doujin/20130410071511.html

1633名無しのサンドバッグ:2013/05/05(日) 22:18:16 ID:999nYFeI
こどもの日だからロリパンチで妄想フルボッキですな

16341:2013/05/07(火) 01:04:14 ID:???
>>1632
かわいいなあ
勝ち名乗りを受けるおにゃのこを見上げるようなアングルがたまらんとです


>>1633
そのりくつでいくと
海の日は小麦色に焼けた水着のおにゃのこにボコられ
勤労感謝の日は仕事帰りのOLさんにボコられ
敬老の日は・・・元気すぎる孫娘ちゃんが返り血にまみれて俺をボコボコにする姿でお年寄りを和ませるとか(笑

16351:2013/05/07(火) 01:05:44 ID:???
と、いっつもレス返しだけじゃアレなので
まあ・・・書店の店頭や、他のところの情報で知ってるよって方も実に多いのでしょうけど
コミック系のいわゆる「表紙ネタ」「扉絵ネタ」を整理する意味で列挙してみます

「フロッグマン」5巻 ナイロン
http://www.amazon.co.jp/dp/4592145984
水泳漫画なのに、なんでグローブはめた女の子がいきなり扉絵で出て来るのかわかりませんが
女の子が可愛いので何の問題もないと思います(笑

「かかってきなさい!」榎本 ちづる
http://www.amazon.co.jp/dp/4088562984/
短篇集。表題作はボクササイズでやせるぞー系の作品でして、作中にも1ページだけですがグローブ姿があります
表紙みたいに、グローブぶら下げてこっち見てる系も、私は大好物でございます(笑

「青春してるかい!」1巻 亜月 亮
http://www.amazon.co.jp/dp/4088561473/
なつかしのアマチュア式グローブと挑発的なポーズで、表紙ネタとしてはかなりイイものなんじゃないでしょうか
でも表紙だけです(笑

「スクール×ファイト」1巻 原 あすみ
http://www.amazon.co.jp/dp/4063641325/
右ストレートが眩しい表紙以外にも、3カットぐらい殴ったりグローブはめたりってゆー扉絵があります
更に作中で、いじめっ子を右フックで殴り倒すとゆーショッキングなシーンもあったりして、割とオススメです

1636名無しのサンドバッグ:2013/05/09(木) 23:02:16 ID:/Chwg4kA
youtube 「格闘 男女」というかた
の作品集、題は "mixed wrestring 1-12"
ですが、3本はボクシングで凄いですよ。

16371:2013/05/10(金) 01:17:40 ID:???
>>1636
>>1438あたりから話題になってた作品ですね
何の機種でもいいのでこーゆー感じで女の子と対戦できるド本格ボクシングゲームでも出ないもんですかねー・・・
当然一人称視点モード付きで(笑


>>1566
上の方でも書きましたが、休日に帰省していた事もありまして、毎晩ホソボソとやっておりました
つーことで、結構その5から時間的に間があいちゃったんですが、そろそろ形になりそうです
今回のは(最初からのような気もしますけど)特に私のシュミ丸出しなので、読後感最悪になるかと思います
クオリティなんてものはもうありません。どうぞ生ぬる〜い目で見てやって下さい(笑

1638名無しのサンドバッグ:2013/05/10(金) 21:10:19 ID:6TpzRfBs
フロッグマンの5巻見てきたけど
まさかこんなところから掘り出し物があるとは

貴重な情報どうもっす
よく、こんなマイナーなところからネタ見つけれますね
次元が違いますな

16391:2013/05/11(土) 18:38:01 ID:???
>>1566
どうもおまたせしましたー
ササッーと見てやって下さい。たぶん今までで一番お気楽な書き方ですので
念のため、読むのは皆さんの責任でお願いします(他のもそうですが
あと、今回も物凄く単調です。眠くなったら寝ましょう(笑


[お題で妄想] その6の1 「スポーツの家庭教師」「やる気ない&そっけないクールっ娘な中学生」
「彼女の隠れハイスペックに気づいたつもりが、隠していた実力は更に……」
「男と少女の温度差」「本気で勝ちたいのに、あしらわれてしまう」


ハーケスタル王国首都、その秩序の中心を担うメシュキー=デラーズ大神殿、自戒の間。
神官長が若き神官たちへ、去っていった神官達の行いを語る事で自らを省みさせる場だ。
半すり鉢状の空間を埋め尽くす、千名を超える若者達へ、教材が配られて行く。
これは、かつて神官長を務めた男がある少女と巡り逢い、そして破滅に至るまでの記録である。


DAY -36

今日の対戦相手は強かった。そんでもって、すげえ充実した闘いだった。
何でも、自分より強いやつを探しに来たとかで・・・このハーケスタルの地へ、ずいぶん東から来たらしい。
暇なやつもいるもんだよなあ。まあ、大道芸人の俺だけにゃ、言われたくねえだろうけどよ。

あいつの重い打撃と心の熱さが、まだ胸に残ってるぜ。
男同士、残雪の上で大大の字になって武を語るってのもいいもんだ。
少々サビついてるとはいえ、俺の神官極倒術と引き分けに持ち込むとは、本当に大したヤツだ。
またいつか、こんな熱く燃える闘いをやりてえな。

この男は同い年だが、「チューガクセー」の妹さんが国で待ってるらしい。
歳を聞いてビックリさ。14歳だとよ。「娘さん」の間違いじゃねえかと、俺は思ったね。
家族か。親も兄弟も知らず、物心ついたら神殿に引き取られてた俺には、関係のねえこった。

それから、「ケーサツ」ってのがあいつの国にはあるって話だ。悪い奴をとっ捕まえて説教する所らしい。
ハーケスタルでいう神殿にあたるんだろうな。まあ俺は、もう神官なんざやめちまったから、関係ないが・・・

日記なんかを書くのは久しぶりだ。やっぱり俺も格闘家なんだな。また明日も書こう。
それより、明日のネタを考えておかねえと・・・もう、手持ちのバルグも少なくなってきたしな。


DAY 0

いけねえ、もう一ヶ月以上も日記をサボっちまってた。
今日は俺の人生の最高の転機になる一日だろう。忘れねえように、ガッチリ書いとかないとな。
それにしても、こんなフカフカのベッドとでかい枕で眠れる日が来るとは、まだ俺の人生も捨てたもんじゃねえぜ。

大道芸でおひねりを貰う必要がなくなったのは嬉しいが、長い事やってたからな、ちょっと寂しいところもある。
やつに教えてもらった「ヒョーチューワリ」とか言ったか・・・これは使えた。
なんつっても今の時期なら、凍った池から氷を持ってくれば元手要らずだ。
同じく「ビールビンギリ」は、確かにウケは悪くないが・・・切ったらすぐ全部飲まなきゃならんのが難だった。

だが、どんなに熱いネタでも、同じ所で続けていれば飽きられちまう。お客さんの目ってのは、マジで厳しいぜ。
だからこうやって俺は、故郷メシュキー=デラーズから遥か東の、国境の街まで流れ着いたってわけさ。
今日の稼ぎは375バルグ。定食だって安くて500バルグはするってのに、これじゃ俺の胃袋は到底満たされっこねえ。
昨日もおとといも、同じようなモンだ。正直、本当にヤバかった。ツラさを紛らわす酒も買えねえんだからな。
みぞれ混じりの雨の中、街を食い物求めてウロついてたらぶっ倒れて・・・このじいさんに拾われてたってわけよ。

このアーヴィーって言う上品な白髪のじいさんは、本物の紳士だ。
こんな薄汚ねえ男を泊めてくれる上に、暖かいスープとパンまで出してくれる。
それにしてもスッゲエお屋敷だ。
この大広間の三枚の絵画なんか、鳥肌が立つほどだ。全部でいったい何千万バルグするんだろうな。
多分、この地方の貴族か何か・・・お偉いさんが住まわれてるんだろう。
って言うのは、このじいさんはこのお屋敷の「主」じゃなくて、使用人頭らしいんだ。

お手伝いさんは大勢いるみたいだが、このお屋敷の主は誰なのかと俺が訊こうと思った時
じいさんは俺の右手を取った。そして、

おっと、余白が無くなっちまった。続きは次のページに書かないとな。
って、まるでこれを読む奴がいるみてえな書き方だな。そんな物好きがいたら、一度顔を拝んでみてえもんだ。

16401:2013/05/11(土) 18:38:37 ID:???
[お題で妄想] その6の2


「神官様」
じいさんの言葉に、俺はギョッとしちまった。神官と呼ばれたのは、何年ぶりか知れねえ。
神官式の、右拳を左手で包み左膝を突くという、最高の感謝を表す敬礼を知っている事にも、ぶったまげたが・・・

「その右手の印、さぞ高名なお方なのでしょう。お頼みしたい事があるのですが・・・」
ハーケスタルの大地は広い。首都のある西と、辺境と呼ばれる東じゃ、言葉が通じねえ街があるぐらいだ。
こんな国の東端まで来たが、師範の証である、拳鉄槌の焼印を知ってる奴がいるとは・・・
俺は嬉しくなって、思わず饒舌になって過去を話してしまった。

俺は昔、神に仕える身だった。神官極倒術の師範として、大神殿で200人以上の門下生をまとめてたんだ。
この国では悪を裁くのも読み書きを教えるのも神殿の役割だ。唯一の処刑場も、首都大神殿の地下深くにあるんだと聞く。

俺は神官長として、全ての邪悪をねじ伏せる、強固な肉体と意志の力を弟子に与える責任感に燃えていた。
弟子達も、俺をアニキアニキと慕う、威勢の良い熱い野郎ばかりだった。
だが・・・思い出したくもない事だ。組手の最中、誤って弟子を・・・やめとこう。じいさんにも詳しくは話さなかった。
俺は十年かけて上り詰めた神官長の座を、一日で降りた。ただ強いだけじゃ、神官長にはなれねえ。
鋼の意志で常に自己を律する態度と、深い知識、敬虔な信仰があってのことだ。自分で書くのも苦々しいがな・・・
だからなおさら、神殿には居られなかった。ここまでがじいさんに話した事だ。ここ、日記に書く必要なかったかもな。

「14歳のお嬢様がおります。お嬢様を・・・どうか、助けて頂きたいのです。
しばらく神殿にも通っておりません。その極倒術で、厳しく躾をお願い致します」
14歳・・・神殿学校中等部。やつの娘・・・じゃない、妹と同じ歳だなと思った。
命の恩人の頼みだ。俺はドカンと胸板を鳴らして引き受けた。
うらぶれた大道芸人の俺が、今度は反抗期のお嬢様の家庭教師か!へへっ、なんだかワクワクしてきやがったぜ!

いかんいかん、俺の日記は長くて読みにくくてかなわん。
そういえば自分でつけた日記を読み返したこともなかったな。まあいい。いまはとにかく書きたい気分なんだ。
勘違いするんじゃねえぞ。俺を待ってる未知のお嬢様にドキドキして眠れないから日記を書いてるんじゃないからな。
って、俺は誰に書いてるんだろうな。笑っちまうよな。いいトシこいたおっさんがよ。

しばらく続けてみるかな。日記。


DAY 1

やべえ・・・このペンを持つ手が、震えている。
とんでもねえ、想像を全く超えた美少女に、俺は出会っちまった。

灰色がかった銀髪を、大きな青いリボンでポニーテールにまとめている。
すげえ髪のボリューム感だ。そして艶の美しいこと・・・!どんな滝の名所を見るより、心が奪われちまった。
これで髪を下ろしてティアラでものっけたらよ、本当にどっかの国のプリンセスと言っても1000人中1000人が信じるぜ。

中庭に冷たい山おろしが不規則に吹き込むたびに、密着して身体の線を魅せつけてくれる、薄手の灰色のローブ・・・
本当に・・・本当にすらっとした、ゾッとする程のいい女だったよ。
すらっとした、ってのは、身体の線が、抱き締めたらすぐ折れちまいそうに細いってのもあるんだが、

クソッ、インクをこぼしちまった。

纏う雰囲気自体が、抜き身の氷のレイピアみてえに・・・ああ、俺の文章力じゃ、到底まとまらねえ。
とにかく、大神殿の巫女達もまるで霞んじまう、とびっきりの・・・気品に満ちた氷の美少女だ。

俺は、なぜだか土に跪いて美少女を見上げ、名を名乗った。もう早口で自分が何を言ってるのかもわからなかった。
美少女は、硬い靴音を響かせつつコツコツと歩み寄り・・・立ち止まらずにコツコツと横を通り過ぎていった。
聞こえなかったのかと思って、もう一度己の名前を言おうとした所で、凍り付いてしまった。

一瞬だけ振り返ったその蒼い目には、人間らしい情の欠片も感じられなかった。氷の彫刻のようだった。
世の中の全てに飽いたような冷たい眼光に、俺は喉がカラカラに乾いちまって、呆然とうなだれた。

眠れねえ。明日も、あの少女と俺は、顔を合わすんだな・・・
神よ、俺の胸の高鳴りを、どうかお鎮め下さい。

16411:2013/05/11(土) 18:39:13 ID:???
[お題で妄想] その6の3


DAY 2

俺は今、怒りに燃えている。
その顔も知らねえ外道の所業に、そして・・・俺自身の心の弱さに。

俺は恩人のじいさんを伴って、あの氷の姫様へ、改めて対峙した。
屋敷は手前と奥に分かれていて、左右端の渡り廊下と、広い中庭で結ばれている。
奥の屋敷の中央、少女の居室・・・俺は一音一音、腹から声を出すようにして己の名と与えられた使命を叫んだ。

――臭い。唾を飛ばさないで――
少女は白い脚を艶かしく組んだまま、百の言葉よりも雄弁に、唇を閉じたまま、その切れ長の二つの瞳で語った。
凍った沈黙が俺たちを包んだ。

すげえ、圧迫感だった。だが、俺も神官長まで上り詰めた男、誇りにかけてここは退けない・・・
そう思った瞬間、少女は椅子を蹴倒して立ち上がり、

くそっ・・・書きたくない!
書きたくもない事だが、元神官としての「自戒」の意味を込めて、その恥辱を記す事にする。

鼻先へ、小さな左拳が突き付けられていた。
俺は「ひゃあ」と喚いた。余りの滑稽な悲鳴に、自ら笑いと恐れの中間の表情で、固まってしまっていたはずだ。
甘酸っぱい匂いの紅茶が霧になって、見上げる顔へ吹き付けられた。俺は、腰を抜かしてしまっていたのだ。
じいさんに、またも助けられた。膝が笑って立ち上がれない俺を、部屋の外へ引っ張り出してくれた。

以下はその夜、手前の屋敷でじいさんと食事をとっている時に聞いた話だ。

少女は父に愛されなかった。
「ゲルメズ」という、この地に伝わる、天を駆け災いを撒き散らす悪魔の名が与えられたのも
貴族の地位を維持する為の、男児が産まれなかった腹いせからなのだと・・・

俺は思わず、父親への義憤にかられた。あの可憐な少女の心が荒んでしまったのも、そいつのせいなのだ。
腕をへし折ってやるからそいつを連れてこいと、俺は怒りに任せて叫んでから、自らの非礼を深く詫びた。
「いいのです。ゲルメズお嬢様のお父上は、もうここにはいないのですから」
沈痛な表情だった。俺は、じいさんにこれ以上の事情を聞くことを、やめた。

「無理は言いません。ただ、お嬢様の将来が心配なのです・・・」
命の恩人の言葉が胸に刺さっている。
明日からは気合いを入れ直して、家庭教師としての責務を果たそう。


DAY 3

しつけは、まず上下関係を・・・理解させる事が基本だ。
今日は、それを力で分からせてやる事が、目的だった・・・

俺はじいさんと昼食を済ませると、少女がよく通るという、中庭で待つ事にした。
心の準備も出来ていない内に、少女は奥の屋敷から出てきた。

奥と手前の屋敷を結ぶ細い石畳、俺は足を横に開き両手を斜めに広げた。
俺の鍛え抜かれた肉体をさらに大きく見せる、神官極倒術独特の構えだ。
どうせまた寸止めの威嚇だろうが!この、人を殴る勇気もねえ小娘が!
そう思って、そのまま組み伏せようと

嫌だ。何で俺はこんな事を日記にしなければいけないんだ。今も、涙がこぼれて、止まらない。

顔面が、弾け飛んだ。
こんなに何の躊躇もなく人を殴り、そして左拳とローブを汚す返り血に戸惑うどころか
何の感情も感じてすらいない・・・こんなヤツは、初めてだった。痛み自体も、桁が違った。
十の拳を一に凝縮したような、百戦錬磨の格闘家である俺の許容量を一撃で溢れさせる、死霊の拳だった。
恐怖を読まれまいと、必死に表情を繕う程に恥辱が増し、涙があふれた。

――どきなさい。クズ――
少女はうずくまる俺を、死んだ眼で見下ろした。歩く道すがらの小石を無造作に蹴飛ばすかの如く
俺の潰れた鼻面を柔らかな太ももで圧しのけ、真っ直ぐに屋敷へと歩いて行く。俺は湿った土に突っ伏した。

ふさふさと揺れるポニーテールが遠くなる。怖気がするほど、その後ろ姿は綺麗だった。
俺は、格闘家だから、背を向けた相手は、襲えないんだ・・・!
刺すような痛みと、一瞬に迸った冷酷な視線に起き上がる事すら出来ない、己の心の弱さへの情けない自己弁護に
俺は食ったばかりの昼食を、嗚咽と共に吐き戻した。

やる気の欠片も感じられない両手を下げた状態から、構えも無しに顔面を打ち抜く、必滅の衝撃・・・
左拳に返り血が付いていたのだから、左の拳なのだろう。だが、それが何なのかは、全く視認できなかった。
言うならば「美しい弾丸」だ。この弾丸の謎を暴かなければ、俺は・・・

日記は続ける事にする。
この先どんな屈辱が待っていようが、洗いざらい記録する。
それを止めたら、俺という男がこの年端も行かぬ美少女の拳に、敗北を認めたことになるからだ。


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