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( ^ω^)ヴィップワースのようです
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「────行くお、みんな!」
臆することなく、先頭に立つ剣士は走り出した。
それに続くようにして、他の面々も側面から彼を支援する。
真っ向から巨大な獣とやりあおうと長剣を振り下ろした彼の眼前に、
打ち込みの合間を縫って飛んできた、獣の鋭爪が迫っていた。
だが、銀髪の男は瞬き一瞬ほどの間に胸元からナイフを取り出すと、
獣の眼を目掛けて指先から投擲し、見事狙った場所へと突き立てた。
「ったく、ヒヤヒヤさせんなよ」
獣が大声を上げて怯んだ一瞬の隙を突いて、ローブを纏った男の手から巨大な炎が発現している。
それは意思を持ったかのように彼の指先どおりの軌道を描いて宙を飛ぶと、獣の身体に直撃した。
「……どうやら、火力が足りなかった」
片目を潰され、身体に燃え移った炎の苦痛。
不気味な声を上げながら、それを紛らわそうとしているのか、獣は狂ったように暴れ始める。
「チッ……あぶねぇぞ、離れろ!」
「やはり、手負いの獣は危険極まるね……!」
後退してゆく彼らと前線を入れ替わるように、淡い黒髪の女性が躍り出た。
ゆっくりと背後を振り向くと、そこに居たローブの女性へ目で合図を送った。
「任せろ」
その一瞬だけで、通じ合えたようだ。
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