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( ^ω^)ヴィップワースのようです

334以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/07/17(日) 04:28:42 ID:qXDhOR0g0

外はもうとっぷりと日が暮れ始めており、今からリュメに帰れば夜だろう。
今晩は一晩ゆっくりとリュメで休息し、明日の朝ヴィップに発とう。

そう思い、洞窟へと何気なく振り返ってみた。

(#℃_°#)「………」

すると、洞窟の入り口の真上に位置する岩場のはるか高みに、一匹のゴブリンの姿があった。
敵意を向けるつもりはないのか、立ち尽くすブーン達を、ただ黙って見下ろしている。

さっきの戦闘から逃げおおせた、生き残りのゴブリンであろう。
沈みゆく夕日を背に、しばらく見詰め合っていたブーンとゴブリンを尻目に、ロベルトが言葉を発した。

ζ・ゝ)「────ばい、ばい」

彼もまた、その視線に気づいていたのだ。
手を振りながら、人間流の別れの挨拶を岩場のゴブリンへと送った事に驚いた。

( ^ω^)(お前たちが心配しなくても、この子はきっと幸せに育つお)

心の中で、自分もそう告げておいた。
ロベルトに対しての、親や兄弟としての感情というもの。

それは自分が知らないだけで、彼らの間には宿っていたのだろうか。




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