レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
( ^ω^)ヴィップワースのようです
-
『ゴブリンといえど、油断はできんぞ』
ヴィップを発つ前に、そう自分に忠告してくれた楽園亭の冒険者宿のマスターの言葉が、不意に頭を過ぎる。
しかし、ここまでは順調。
誰にも気づかれずに住処の中へと侵入できたのなら、後は隙あらば一網打尽にする機会もある。
だが、洞窟深部への注意をし過ぎるあまり、足元への注意が散漫になっていたのだろう。
ぱきっと音を立てて、靴底でかすかに枯れ枝がへしゃげた感覚が伝わった。
気を取られる事なく歩き続けようとしていたブーンのすぐ近くから、それに反応が返ってきた。
「キキッ………?」
自分の腹下あたりだ。
声の方向に、すぐに視線を落とした。
(;^ω^)「………!?」
(#℃_°#)「────キッ!」
出会い頭だ、一匹のゴブリンに姿を見られてしまった。
なまじ体格が小さなものだから、すぐには気づく事ができなかった。
向こうもかなり驚いていたのか、自分の姿を見上げながら、目を剥いていた。
すぐにブーンに背を向けると、仲間を呼びに行こうと走り出している。
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板