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( ^ω^)ヴィップワースのようです

256以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/07/15(金) 04:10:16 ID:cEOPo.UM0

マスターが言っている事の意味は分かる。
確かに、クー自身がおくびにも出そうとしない過去の出来事を、
彼女を傷つけまいと何よりも一番気に掛けているのは、自分の方なのだろう。

やはり自分は、罪悪感を切り離そうとしているだけに過ぎない。

今は純粋な笑顔を自分へと向けてくれる彼女に、いつかどこかで
自分を恨む気持ちが芽生える事を、恐れているのだ。

たとえそうだとしても───もはや決めた事だった。

少しばかり酔いの回った自分は、皿洗いをしていたマスターの前に拳を突き出す。
それに気づいたマスターも、濡れ手に拳を握ると、自分のものへと軽くぶつけた。

こちらの頼みごとを、快く承諾してくれた、その合図だった。

その後、泊まり客の誰もが寝静まった中、木板の階段をゆっくりと軋ませながら
二階へ上がると、クーが先に休んでいる寝室の扉をそっと押し開ける。

川 - )「むにゃ……」

( д )(……恨んで……当たり前だろうな)

その安らかな寝顔を見届けると、胸元から取り出した一枚の羊皮紙を
クーの眠るベッドの枕もとへ置いて、ミルナはまた静かに寝室を後にした。

( ゚д゚ )(だが……いつまでも共に過ごせる訳でも、ないんだ)




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