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( ^ω^)ヴィップワースのようです
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少女は、閑散としたダイニングにただ一つだけ置かれた
食卓の上に腰掛けながら俯き、膝を抱えて一人佇んでいた。
この空間の空気を、打ち捨てられた廃墟の景色を、懐かしむように。
この場所に来たのは、たまたまだった。
彼女が受けた地質調査の依頼で、偶然この場所を通りがかった。
──────生家だった。
確かに、彼女はこの家で生まれて、そして育って来たのだ。
人里の離れに建てられた家だが、建て構え自体は頑強に作られている。
物取りの輩が押し入ったような形跡も無い。尤も、取る物も残されてはいないのだが。
ここには、住み暮らしていた両親達との微かな想い出が残されているばかりだ。
物思いに耽るのを中断し、あたりをぐるりと見渡してみた。
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