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( ^ω^)ヴィップワースのようです
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彼らの中での冒険の目標は、この大陸の未開の地が踏破される度、常に移り変わる。
ある者は、伝説と語り継がれる秘宝を手に入れ、莫大な富をその手にした識者。
また、ある者は精鋭の騎士団を幾度駆り出して討伐しようとも倒せなかった魔物を、
たった一人で倒したという猛者。
冒険者達は、そうして聞こえてくる風の噂に、一抹の思いを馳せる。
ある者は名誉のため、またある者は、知識の探求に明け暮れて。
大陸全土において、日々冒険者を志して行動し始める者は後を絶たないのである。
やがて、一軒の宿の前で、彼の足は止まった。
木製の看板には、書き殴ったような筆記体でこう書かれていた。
─────「”失われた楽園亭”」─────
酒や食事を提供し、各地方からの依頼ごと扱う、いわゆる”冒険者宿”だ。
このヴィップの街がまだ今のように栄える前から、この場所に建てられた。
一見して作りは小汚いが、ヴィップでは腕利きの冒険者達がよく立ち寄ると評判の、
良質な冒険者宿として繁盛している。
だが、そんな事も知らない若者は、看板を見ながら一人呟く。
( ω )「何とも、キザったらしい名前だおね…」
使い込まれた木扉を押して中に入ると、その瞬間に活気が溢れて来た。
まだ日も高い内から、それぞれの卓では酒盛りがなされ、賑わっている。
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