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( ^ω^)ヴィップワースのようです
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獣の攻撃の直後を狙い澄まし、ほんのわずかな隙を小剣が一度、また一度と突く。
一合ごとに、獣の身には刺し傷が増えている。
が、その身から血を流す度、更に獰猛に力強く、牙や爪は襲い掛かる。
剣士は、得手とする己の剣を力強く握り締めていた。
自分のものよりも遥か小ぶりな小剣で、果敢に剣技を繰り出し続ける彼女を前に。
自らの持つ速力を大きく上回るであろうその攻防に、自らが枷となるのを拒んでいたのだ。
だが、さしもの獣も深傷をいくつも負わされ、そこいらの猛獣を凌駕するであろう
その敏捷性にも、徐々にではあるが陰りが見えつつあった。
────剣士は、その隙を見逃さなかった。
「────お」
大きく、大地が揺らぐ程の一歩を踏みしめた。
「────おおおおおッ」
次いで、天高く跳躍する自分を想像しながら、跳んだ。
瞬きするほどの一瞬の内に全力を込め、両の足は既に地面を離れていた。
獣の背後へと、回り込んでいるのだ。
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