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( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです
1
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 18:20:31 ID:vpe/sankO
立てていいのかな…
ええい、立ててしまえ!
2
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 18:21:42 ID:8sF2p/920
はじめに。
この作品はタイトルの通り、モンスターハンターシリーズの
『モンスターハンターP2G』
を元ネタにしています。
が、後から色々と目茶苦茶になっていく予定です。
お暇がありましたらお付き合い下さい。
そして、作者は携帯厨ですので、どこかしら見にくい点はあると思いますが、ご了承下さい…
では、いきます!
3
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 18:23:41 ID:vpe/sankO
〜プロローグ〜
―――――とある雪山の、山頂付近の道。
激しく雪が吹き付ける中、一つの人影が歩いてゆく。
防寒具を身に着けているようで、寒さに凍えている様子はない。
その人影が、背から何かを構える。
・・・どうやら、武器のようだった。
片手で振るえる、小型の剣と、盾だ。
そして、その近辺に生息していた、大型の草食動物に切りかかる。
一振り、二振り、三振り。
無心で剣を振るう人影。
やがて草食動物は息絶える。
小型のナイフを取り出し、解体作業を始めようとしたところ、ぞくりとした感覚が背中に伝わる。
4
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 18:24:35 ID:vpe/sankO
死の感覚が近付いてきた時に第六感が感じとる、不気味な感覚。
人影が辺りを見回すが、何もいない。
ふと、頭上を見上げたところ―――――
―――――“それ”は、いた。
凶悪な姿をした“それ”は、すでに人影を視線に捉えている。
そして、人影の前に降り立った。
大気が裂けんばかりに轟く咆哮をあげ、人影にその爪を振りおろす。
人影は咄嗟に盾で受けるものの、勢いは押さえ切れずに背後の崖へと落ちてゆく。
残った“それ”は、人影が消えた崖を見下ろし、再び咆哮をあげるのだった―――――
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです
5
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 18:25:51 ID:ceqGQkfk0
第一話はまた後ほど投下します。
6
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/07/29(木) 18:42:36 ID:ZZ5TbrTs0
機体
図書館で宣伝ができるよう
7
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:21:18 ID:vpe/sankO
私は帰ってきた!
って事で、第一話をひっそりこっそり投下します
>>6
そんな、宣伝なんて…///
8
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:22:18 ID:vpe/sankO
第一話「新米ハンター」
〜〜〜ポッケ村〜〜〜
雪山に囲まれた高地に存在する、ポッケ村。
辺境ともいえる地ではあるが、人々は活力に満ちていた。
そんな村には派遣のハンターズギルドも設立されていて、これからも発展していく事が見込める村だった。
そんな村の一軒の家から、呻き声が聞こえてくる。
( ω )「う、うぅ…」
( ゚ω゚)「うわぁぁぁぁ!…お?」
うなされ、飛び起きた少年の目に映ったものは、見慣れた天井だった。
周りを見回せば、今、自室にいるのだと確認出来た。
9
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:23:08 ID:vpe/sankO
( ^ω^)「おー…?」
確か、自分は雪山にいたはずだ。
その後、大きなモンスターに襲われ、崖から落ちて…
そこからは思い出せなかった。
『ようやく目が覚めましたか、ブーン君。』
自室の外から、別の人物の声が聞こえてくる。
ブーンにとっては、幼い頃から聞いていた声だったので、警戒はしない。
( ^ω^)「お?フォックスさんかお?」
フォックスと呼ばれた男が、部屋に入ってくる。
爪'ー`)「ええ。身体の調子はどうですか?丸一日、眠っていたんですよ?」
(;^ω^)「お?丸一日も…
身体はまだあちこちが痛いけど、全然大丈夫ですお」
爪;'ー`)「たいしたものですね。あんな崖から落ちて、ほとんど怪我が無いなんて…」
( ^ω^)「きっと、雪がクッションになってくれたんですお」
10
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:24:29 ID:vpe/sankO
( ^ω^)「そういえば…僕の装備はどこにいっちゃったんですかお?」
自分はあの時、防寒具―――【マフモフ】シリーズと、片手剣【ハンターカリンガ】を装備していた筈だ。
しかし、今身に着けているのは普段着で、あの時の装備は、自室には見当たらない。
爪'ー`)「ああ、それでしたら、鍛冶工房に修復の依頼に出してしまいました。
盾なんか、変形してしまっていてとても使い物にならなくなってしまってましたので…」
恐らく、あのモンスターの爪による一撃を受けた事でそうなってしまったのだろう。
また、もし盾が無かったら、と考えるとぞっとした。
(;^ω^)「わざわざ、ありがとうございますお」
爪'ー`)「いえいえ、お気になさらず。
ベーンさんから受けた恩は、この程度の事とは比べ物にならないくらいのものです。
むしろ、もっと頼って欲しいくらいですよ」
11
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:25:38 ID:vpe/sankO
フォックスの話に出てきた人物、ベーンとはブーンの父親であり、ポッケ村が誇る最高のハンターだった。
剣を振るえば古龍を倒し。
槍で突けば牙獣を貫く。
槌で叩けば甲殻を穿ち。
矢を放てば飛竜を墜とす。
その名声はポッケ村だけにとどまらず、ミナガルデやドンドルマといった大都市にまで知れ渡った存在だった。
フォックスは、そんな父・ベーンの親友とも呼べる者であり、何度も助けてもらっていたのだとか。
( ^ω^)「…父さんは父さん、僕は僕だお。
父さんに受けた恩を、僕に返すというのはちょっと違う気がしますお」
爪 − )「……確かに、そのとおりではあります。ですが、その恩を返すべき相手がもういないのですよ…。
それに、ベーンさんはこう言うでしょう。『恩を返したいなら、ブーンの事を頼む』と…」
12
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:26:36 ID:vpe/sankO
そう。かの英雄はもうこの世にはいないのだ。
( ω )「…父さん………」
実は、ベーンの死の直前まで、ブーンも側にいた。
覚えているのは、突如現われた“白く巨大なモンスター”からブーンをかばい、命を落としたという事だけ。
いつの日か仇を討とうと、ブーンもモンスターハンターを目指し、二日前にようやくハンターとなった。
( ^ω^)「…僕は、父さんの仇を討ちたいお。
だから…もっと強くならないといけないんですお…!」
爪'ー`)「…そんなに焦る必要はありませんよ。せっかくモンスターハンターになったのです。楽しみながら自分を鍛えてはどうでしょうか?」
( ω )「………ハンターなんて……」
ハンター稼業に、楽しさなんて微塵も感じられない。
原因は、偉大過ぎる父親のせいだった。
13
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:28:08 ID:vpe/sankO
村人は皆、自分を“英雄の息子”としてしか見てくれず、英雄の再来を期待する。
自分に向けられた視線は“ブーン”としてではなく、“ベーンの子”としてなのだ。
そんな環境で楽しむ事が出来るほど、ブーンの精神は強くは無かった。
爪'ー`)「いくら親子とはいえ、他人です。ブーン君は、ブーン君の思うようにしてください。
君が自分の意志で選んだ道なら、私は全力で応援させていただきますよ」
( ^ω^)「…ありがとう、ございますお」
フォックスは、自分を見てくれる数少ない人物の一人なのだ。
( ^ω^)「ちょっと、鍛冶工房に装備を引き取りに行ってきますお」
爪'ー`)「そうですか。でしたら、私も今日はお暇させていただきます。
ではブーン君。何かありましたら、いつでも来て下さいね」
14
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:28:59 ID:vpe/sankO
そうそう、と玄関の扉を開けつつ、フォックスは言葉を続ける。
爪 'ー)「ベーンさんは、ハンターとしての生活を誰よりも楽しんでいました。
少なからず、この気持ちが実力に反映されてはいたのは確かだと思います。
ブーン君はブーン君なりに、のんびりやってみるといいでしょう」
それでは、とフォックスの言葉の後にパタンと扉が閉まる。
( ^ω^)「……楽しむ、かお………」
今、すぐに楽しむ事は出来ない。
なら、笑っていよう。
笑えば、楽しい気分になれるかも知れないから。
とりあえず、鍛冶工房に装備を引き取りに向かう事にした。
15
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:30:24 ID:vpe/sankO
―――ポッケ村・鍛冶工房―――
( ^ω^)「こんにちはですお、シャキンさん」
(`・ω・´)「ん?ブーンか!身体の調子はどうなんだ?」
( ^ω^)「ぼちぼち、ですお。
ところで、修復に出した装備は…」
(`・ω・´)「あぁ、もう完璧に直ったぞ。新品同然さ!」
そう言って、鍛冶工房の主人―――シャキンは、カウンターの奥へと姿を消し、荷物を抱えて戻ってくる。
(`・ω・´)「それにしても、何をしたら盾がへこむんだ?」
( ^ω^)「雪山に出た、黄色っぽい大きなモンスターに攻撃されたんですお」
(;`・ω・´)「そいつは恐らく“ティガレックス”だな。よく生きて帰ってこれたな…!」
自分を襲ったモンスターは、ティガレックスというらしい。
16
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:31:23 ID:vpe/sankO
そういえば、父さんから話を聞いた事があったような気がする。
―――飛竜なのに、四本足で活動するんだ!面白いヤツだよな、ブーン!―――
………ちょっと意味が分からない内容だったけれど。
( ^ω^)「でも、やっぱり楽しそうに話してたおね」
(`・ω・´)「ん?どうした?」
(;^ω^)「いや、なんでもないですお」
シャキンから新品同然にまで修復された装備を引き取り、一度自宅へと戻る。
早速、これらを身に着けるためだ。
( ^ω^)「よーし、ぴったりだお!」
帰宅してすぐに、防寒具としての意味合いが大きい防具【マフモフ】シリーズを身に纏い、練度の低い金属で作られた片手剣【ハンターカリンガ】を腰にかけた。
( ^ω^)「それじゃ、行くかお!」
17
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:32:54 ID:vpe/sankO
向かった先は、ポッケ村の中心部。
青く輝く、巨大な〈マカライト鉱石〉が置かれていて、その側にたたずむ龍人族の老婆に話しかける。
( ^ω^)「村長さん、こんにちはですお」
(#゚;;-゚)「おや、ブーン殿かい?怪我の方は…」
彼女がこのポッケ村を興した人物である、でぃという者だ。
( ^ω^)「随分とよくなりましたお」
(#゚;;ー゚)「そうかい、それはよかった。でも、次からは十分に気を付けておくれよ」
( ^ω^)「はいですお!」
その後は、でぃの元に寄せられた依頼を教えてもらう。
18
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:33:55 ID:vpe/sankO
村人が自力では済ます事の出来ない事を依頼という形で村長に伝え、村長が難易度を見極める。
そして、依頼を請けにきたハンターの実力に見合った難易度の依頼を紹介する。
ハンターが依頼をこなしてきたのなら、依頼人から預かった報酬を渡す、といった流れでハンター稼業は成り立っている。
依頼の内容は、小型モンスターの討掃、特定の品物の収集、そしてハンターの花形である大型モンスターの狩猟などがあげられる。
モンスターハンターとはいっても、実力のない者は何でも屋として働く事も多いのだ。
( ^ω^)「……やっぱり、物品収集の依頼ですかお?」
(#゚;;-゚)「だね。まだブーン殿にはしっかりと下積みをしてもらいたいからねぇ。」
( ^ω^)「…わかりましたお」
19
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:35:09 ID:vpe/sankO
今回、ブーンが請けた依頼は〈雪山草〉の採集だ。
物品収集の依頼は基本的に難易度は低く見られている。
さらに、今回の依頼は集める量も少ないために、最低LVの依頼である事は明らかだった。
( ^ω^)。o(まぁ、仕方ないおね。のんびりやっていくお)
( ^ω^)「じゃあ、行ってきますお」
(#゚;;-゚)「くれぐれも気を付けておくれ」
そのまま、依頼の品である〈雪山草〉が手に入る、雪山へ向かうために足を進めた。
その途中に、幼い頃からの友人の顔を見つける。
金色の髪を巻き髪にした、ブーンと同じ年頃の女の子だ。
ξ゚⊿゚)ξ「あら、ブーンじゃない。…大丈夫なの?」
( ^ω^)「おっおっお。もう大丈夫だお。ツン、ありがとうだお」
20
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:37:03 ID:vpe/sankO
自分の事を心配してくれたのだと思い、感謝の気持ちを伝えたのだが。
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ?なんで礼を言われなきゃいけないのよ…
私が言いたかったのは、ハンターとしてやっていけるの?って事よ」
(;^ω^)「お!?」
返ってきた言葉は、辛辣なものだった。
……でも、本当は知っている。
風当たりはきついけれど、それは自分を“ブーン”として接してくれていて。
なおかつ、本心は心配してくれている、と。
要するに、照れ隠しなのだ。
( ^ω^)「…でも、目標はあるんだお。だから、今はだめだめでも、腕を磨いていくお!」
ξ-⊿-)ξ「はぁ、お熱いですこと。…死なない程度に頑張って来なさい」
( ^ω^)「お!ありがとうだお!」
21
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:38:05 ID:vpe/sankO
ツンと別れ、村の端まで歩いて来ると、そこにもまたブーンの親友の姿があった。
( ^ω^)「ドクオ?何してんだお?」
('A`)「ん?ブーンか。
アルバイトさ。この村も人が増えてきたから、どんどん拡張していかなきゃいけない。
だからこうして、村を囲う柵を打ち直してるの、さ!」
さ、の発音と同時に、大きな木槌が降り下ろされ、杭を地面に打ち込む。
( ^ω^)「よくそんなでかいハンマーを使えるおね…」
(*'A`)「へへっ、ちょっとしたコツさえ掴めば、使えないものじゃないぜ」
ドクオは、体格に恵まれている訳では無い。
だが、自分では扱えそうにない槌を振るうドクオが、大きく見えた。
22
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:39:20 ID:vpe/sankO
('A`)「お前は…これからクエストに行くのか」
( ^ω^)「そうだお。簡単な依頼だけどね」
('A`)「そうか。頑張ってこいよ」
(^ω^ )「ありがとうだおー」
親友に見送られ、雪山へと向かうブーン。
今、狩人となった少年の物語が、始まった―――
第一話 end
23
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/07/29(木) 22:41:18 ID:vpe/sankO
と、いう事で今回の投下は終わりです。
もし何か分かりにくい所があったら、気付いた時にできる範囲で答えます!
24
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/07/29(木) 22:42:46 ID:ZZ5TbrTs0
元ネタしらんけど読みやすくて良い文章だ
頑張ってくれ!
25
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:11:16 ID:N7XQ0j6cO
これから第二話を投下しますが、注意事項ががががが
このお話では括弧を多用していますが、種類によって分類分けをしているためです。
【 】…武器名や防具名
“ ”…モンスター名
〈 〉…アイテム名
もちろん例外はありますけれども…。
では、投下します。
26
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:12:22 ID:N7XQ0j6cO
第二話「ハンターのキホン」
―――雪山・ベースキャンプ―――
ブーンは今、一つの依頼をこなすために、雪山へとやって来ていた。
その依頼とは、〈雪山草〉という薬草の一種を集めてきて欲しい、というもの。
〈雪山草〉は麓よりも、山の上の方に生えている事が多い。
極寒の雪山の頂上付近は、常に吹雪にみまわれているような環境だ。
そのうえ、小型の肉食鳥竜や牙獣まで生息している。
一般の人では、まず立ち入る事は出来ないだろう。
そこで、ハンターの出番という訳なのだ。
( ^ω^)「まずは支給品を持っていくおー」
27
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:13:05 ID:N7XQ0j6cO
簡単な造りのテントの側には、二つの箱が配置されている。
一つは赤い箱。
フィールドには、狩猟の役には立たないが、生活する上で役に立つ物、一般には〈精算アイテム〉と呼ばれる品を納品する箱だ。
依頼された品物も、この箱に納品することで完了、という流れになる。
もう一つは、青い箱。
こちらには、依頼――クエスト――をこなす時に役に立つ道具を、ハンターズギルドが幾らか支給品として用意しておいてくれるのだ。
一部のアイテムは、余った時に持ち帰れる物もあるので、利用しない手はない。
( ^ω^)「〈応急薬〉と、〈携帯砥石〉と、〈携帯食料〉と…」
自分が使うアイテムをポーチにしまう。
( ^ω^)「よーし、いくおー!」
掛け声をあげるとともに、ベースキャンプから駆け出した。
28
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:14:52 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア1―――
ベースキャンプを出ると、大きな湖に接した場所にくる。
ちなみに、ハンターズギルドが定めた狩猟区域は、大まかに区切られ、番号がわり振られている。
湖に接したこの場所は、エリア1の番号が振られていた。
湖の岸辺にそって進めばエリア2へ。
岸辺から反対の方向に進み、段差を昇った先には洞窟の入口が見える。
そこへ向かえば、エリア4へと進んでいける。
今回は雪山の頂上へと向かっていく必要があるため、エリア4へと向かう。
( ^ω^)「よいしょ…おっお!」
ブーンは段差を乗り越え、洞窟に進入していく。
29
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:15:49 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア4―――
洞窟の中は常に冷たい風が通っていて、出入り口が幾つもある事が想像できる。
一面が氷に覆われて薄水色に輝く洞窟は、どこか神秘的だった。
( ^ω^)「やっぱり、この場所は好きだおー…」
走るのではなく、歩いて先に進んでいくブーン。
ゆっくりとこの光景を眺めていたかったのだ。
(;^ω^)「っと、依頼、依頼…」
本来の目的が軽く、頭から抜け落ちていたブーン。
気を取り直し、洞窟の上方へと昇っていく。
このエリアは、昇っていくとエリア5へと抜ける事が出来る道があり、ブーンもその道を歩いてゆく。
30
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:17:01 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア5―――
このエリアの中央には深く、底の見えない崖が走っている。
もう山の中腹辺りまで昇ってきていて、さらに昇っていくと、洞窟の外に抜けられる出口が見えた。
だが。入口の前には、小型の肉食鳥竜が数匹、うろついているのが見えた。
“ギアノス”という肉食竜だ。
( ^ω^)「…戦闘、開始といくかお!」
駆け寄っていくと、ギアノス達もこちらに気付いたようで、一斉に威嚇の鳴き声を発する。
( ^ω^)「まずは、端にいるあいつ!」
一番端にいるギアノスに狙いをつける。
加速の勢いでジャンプし、腰から【ハンターカリンガ】を抜き放ち、加速と落下の力を利用した一撃を加える。
ガァァ、と鳴き声をあげながらのけぞるギアノス。
( ^ω^)「一気に畳み掛けて倒すお!」
31
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:17:58 ID:N7XQ0j6cO
そのまま片手剣を振るい、怯んだギアノスに連撃を加えていくが、ギアノス達もやられっぱなしという事は、あるはずがない。
標的以外のギアノスが高く跳躍し、その足の爪をブーンに突き立てる。
横からの強襲だったために反応が遅れ、直撃を受ける。
(メ; ω )「いつ…っ!このぉ!」
大きく横なぎに剣を振るい、標的のギアノスを仕留める。
(メ ^ω^)「あと、二匹!」
前を見ると、再びギアノスが跳躍を繰り出してきている。
(メ;゚ω゚)「ちぃぃっ!」
すぐに盾を構え、ギアノスの爪をいなす。
そのまま切りかかろうとするが、ギアノスはまだもう一匹いる。
そのギアノスが液体を吐きだし、それがブーンの腕に付着する。
32
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:19:23 ID:N7XQ0j6cO
(メ;^ω^)「うわっ!?腕が…!」
見ると、液体が一瞬にして凍り付き腕の部分が固まってしまっている。
ギアノスの吐きだした液体は過冷却状態となっていて、軽く衝撃を加えると一気に凍結してしまうのだ。
(メ;^ω^)「これじゃ、上手く剣が振れないお…」
動かせない事はないのだが、違和感が残る。
意識を前に向けると、再びギアノスが凍結液を吐き出す体制に入っていた。
(メ;^ω^)「危ねぇお!」
盾で凍結液を受け止める。
盾の表面に氷が張り付いたが、問題はない。
盾を構えたままギアノスに体当たりし、相手が怯んだところに斬撃を加えた。
(メ `ω´)「はぁっ!おっ!」
掛け声とともに剣を振るう。
ギアノスが、長く鋭いくちばしでブーンに噛み付こうとするも、ブーンは盾で打ち払い、続け様にギアノスの頭に剣を突き立て撃破する。
(メ ^ω^)「ラストだお!」
一対一に持ち込んでしまえば恐れるに足りず。
最後のギアノスは難なく倒す事ができた。
33
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:20:27 ID:N7XQ0j6cO
(メ;^ω^)「ふぃー、終わったお」
【ハンターカリンガ】を腰にかけ、それとは別の小型のナイフを取り出す。
(メ ^ω^)「んじゃ、剥ぎ取りさせてもらうお」
ハンターの武器や防具は、モンスターの身体の一部を使う事が多い。
鱗や皮、また鱗が幾重にも折り重なってできる甲殻は主に防具に。
牙や爪、角などは主に武器になる。
それらは、倒したモンスターから素材アイテムという形で剥ぎ取って得る。
それが、ハンターの基本なのだ。
(メ ^ω^)「こいつの皮は傷が少ないから使えるおね。
こっちは……鱗しか使えそうにないお」
素材として使えそうな部位を剥ぎ取り終えると、ナイフをしまう。
(メ ^ω^)「さぁ、早く依頼をこなしちゃうかお!」
今回の目的は、あくまで〈雪山草〉の採集だ。
ブーンは洞窟をさらに昇っていき、洞窟の出口から雪山の外に抜けていった。
34
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:22:05 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア6―――
この辺りは雪山の八合目くらいに位置していて、常に雪が舞っている。
寒さも相当なものになるのだが、今のブーンは防寒具【マフモフ】シリーズを見に着けているため、寒さを心配する必要はなかった。
(メ ^ω^)「ここら辺なら見つかるはずだお」
とはいっても、やはり一面が雪に覆われていて、〈雪山草〉も雪の下に埋まってしまっている。
探し出す事もまた、結構な労働になるのだ。
―――真面目に探した時の話ではあるが。
(メ ^ω^)「“ガウシカ”は……、いたお」
頭に大きな角をもつ小型の草食動物、“ガウシカ”。
彼らは、何故このような厳しい環境の地に生息しているのか?
答えは、彼らの主食が〈雪山草〉だからだ。
つまり、“ガウシカ”が頭を下げ、何かを食べている場所には〈雪山草〉が生えている可能性が高いのだ。
35
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:23:02 ID:N7XQ0j6cO
(メ ^ω^)「〈雪山草〉はあるかおー…。
お、あったお」
“ガウシカ”達の食事を邪魔しないように、周辺の雪をかき分けると、目的の〈雪山草〉を見つける事ができた。
(メ ^ω^)「よし、採集採集!」
持てるだけの〈雪山草〉を採集する。
〈雪山草〉は、先に述べた『精算アイテム』と呼ばれるもので、それらの品は、ハンターズギルドが積極的に買い取ってくれる。
今回、納品する数さえ残しておけば後は自由にしてかまわないのだ。
(メ ^ω^)「よし、じゃあそろそろ戻るとするかお!」
(メ ^ω^)「あ、その前に…」
(メ ^ω^)つ�訢 、ʔ勹骶淕堯�
+( ^ω^)'*
( ^ω^)「よし、傷も治ったお」
36
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:24:45 ID:N7XQ0j6cO
支給された〈応急薬〉で傷を治す。
支給品の中には持ち帰れる物もあるとはいえ、ほとんどの物はクエスト終了の手続きの時に回収されてしまう。
ならば回収される前に使ってしまえ、という吝嗇な思いからの行動だった。
( ^ω^)「別に、使い方を間違えてる訳でもないからおね」
一人、そう納得してベースキャンプへと戻るブーンであった。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「赤いボックスは納品ボックス〜っと!
依頼、完了だお!」
無事に依頼を終えたブーンは、村へと戻ることにした。
37
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:25:36 ID:N7XQ0j6cO
―――ポッケ村―――
出発する時、ドクオが立て直していた柵は整然と並んでいた。
ブーンはすぐに村長の元へ向かい、報告をする。
( ^ω^)「村長!依頼をばっちりこなして来ましたお!」
(#゚;;ー゚)「ええ、依頼人からも一応報告はもらっていたよ。
はい、これが報酬さ」
( ^ω^)「ありがとうございますお」
ブーンは手渡しで報酬金を受け取り、軽く礼をして家へと帰る事にした。
―――ブーン宅―――
( ^ω^)「ふぅ、今日は疲れたおー」
腰にかけていた【ハンターカリンガ】を外し、【マフモフ】シリーズを脱ぐ。
普段着に着替え、【ハンターカリンガ】の手入れを始める。
( ^ω^)「……反省点は、いっぱいあったお」
手入れをしつつ、今回のクエストの内容を振り返る。
38
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:26:51 ID:N7XQ0j6cO
( ^ω^)「確かに、依頼は達成出来たお。
でも、問題はそこじゃなかったお…」
問題があった点はただ一つ。
“ギアノス”達との戦闘だ。
( ^ω^)「ギアノスなんて、所詮は雑魚と言ってもいいようなモンスターだお。
そんなギアノスを倒すのに、あんなに苦労しているようじゃあ…」
だめだめだおね、と続ける。
( ^ω^)「でも、まぁ…」
―――ほんのちょっとだけ、楽しめたかな。
と、思うブーン。
39
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:27:33 ID:N7XQ0j6cO
フォックスの助言の通り、自分のペースでやっていけば、いつかは父さんの仇と遭遇できる。
また、そのモンスターを倒す事ができると信じて。
( -ω-)zZZ
眠りにつくブーンであった。
第二話 end
40
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/01(日) 21:30:03 ID:N7XQ0j6cO
という事で第二話の投下は終わりです。
戦闘描写、難しいです(^q^)
何か質問がある方はどうぞ!
41
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/04(水) 17:50:10 ID:P1CYHUG60
次回の話はいつですかね?
42
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 18:35:14 ID:OaIkQpb.O
おお、読者様が…!
>>41
えーとですね…
実は今日、この後投下しようと考えておりました。
まとまった時間がとれた時に投下しますね!
43
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/04(水) 20:38:26 ID:P1CYHUG60
期待してまってますねー!
44
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:09:57 ID:OaIkQpb.O
今回は図書館で宣伝してみようと思ったらこれだよ…
第三話、投下します!
45
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:11:35 ID:OaIkQpb.O
第三話「忍び寄る気配」
―――ポッケ村―――
( ^ω^)「村長さん、こんにちはですおー」
(#゚;;-゚)「こんにちは、ブーン殿。
依頼を請けにきたのかい?」
( ^ω^)「はいですお!」
武器や防具はすでに身に着けており、出発する準備は万全、抜かりはない。
(#゚;;-゚)「そうだねぇ…
じゃあ、この依頼をやってもらおうかね」
そう言ってでぃに紹介された依頼は、〈ポポノタン〉を集めてきて欲しいというもの。
もちろん、難易度は最も簡単なものとしての依頼だ。
( ^ω^)「わかりましたお!」
すぐさま雪山へと向かおうとするブーンに一つだけ、と話しかける。
46
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:13:10 ID:OaIkQpb.O
(#゚;;-゚)「この依頼なんだけど……なんだか、妙な感じがするんだよ。
〈ポポノタン〉を集めてくるだけだから簡単だと思うんだけど、十分に注意しておくれ…!」
(;^ω^)「? わかりましたお」
村長さんが心配してくれるのはいつもの事なのだが、このように注意を促す様な事は初めての事だ。
いつも以上に警戒する必要があるのだろう。
( ^ω^)「それじゃ、行ってきますお」
(#゚;;-゚)「気を付けるんだよ…!」
(^ω^ )「はいですおー!」
そして、ブーンは雪山に向かう為に、村の外側へと歩いていった。
47
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:13:57 ID:OaIkQpb.O
村の端に来ると、何件か、新しい家を建築している人たちがいた。
ほとんどの村は、中心部に村のシンボルがあり、その近辺から家などが建たてられていく。
つまり、村の中心部に近い家ほど昔からある家で、端にいくほど新しいものとなるのだ。
ちなみにブーンの家は中間辺りにあり、どちらとも言えない位置である。
( ^ω^)「おっおっお。村が大きくなっていくのは良い事だお」
その時、家を建築する人々の中に見知った顔を見つける。
( 'A`)
( ^ω^)「あれは、ドクオかお?なんでまた」
以前と同じように大きな槌を担ぎ、家の基礎などを造っているようだ。
( ^ω^)「おーい!
ドクオ、今日は家作りのバイトかお?」
('A`)「ん?ようブーン。
まあ、見てわかるだろ。」
48
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:15:45 ID:OaIkQpb.O
( ^ω^)「ドクオは働き者だおね」
('A`)「いや、実はやりたい事が見つかってな。
今もその為のお金を集めてるところなんだ。」
( ^ω^)「おっ!ドクオなら絶対できるおね」
(*'A`)「そう言ってくれると嬉しいぜ」
ドクオに頑張って、と伝え雪山に向かうと後方から待ってろよ、と声が聞こえてきた。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「支給品ももらったし、行くかお!」
青い箱に入っていた〈応急薬〉、〈携帯砥石〉、〈携帯食料〉、〈ペイントボール〉をポーチにしまい、ベースキャンプを後にする。
49
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:16:27 ID:OaIkQpb.O
―――雪山・エリア1―――
〈ポポノタン〉は“ポポ”という大型の草食動物から手に入れられる。
なんでも、健康に良いという事が分かったらしく、村での人気は鰻上りだった。
今回の依頼もまた、人気にあやかったものなのだろう。
その“ポポ”は、普段ならこのエリア1でも見掛ける事ができるのだが、今日は何故かただの一頭も見られない。
( ^ω^)「お…?このエリアがこんなに静かだなんて…」
やはり、異様だ。
何かがあると感じ取る。
とりあえずは、また雪山の上―――エリア6辺りを探索するのが良さそうだと考えたブーンは、前回のようにエリア4、エリア5を経由してエリア6へ向かった。
50
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:17:57 ID:OaIkQpb.O
―――雪山・エリア6―――
エリア6へやってくると、ターゲットである“ポポ”の群れを見つける事ができた。
早速倒し、〈ポポノタン〉を剥ぎ取るべく【ハンターカリンガ】の柄に手を掛けたその時、あの感覚が襲ってくる。
(ii^ω^)「ーーーっ!!」
そう。死が迫ってきた時の感覚。
言い様もない恐怖がブーンの心を支配する。
そして、“それ”は突然現われる。
空から降ってくる様にして飛んできたモンスター…
轟竜、“ティガレックス”。
(;゚ω゚)。o(やばいおやばいお絶対やばいお早く逃げるお次は死ぬお…)
だが、この時のブーンは運が悪かった。
ブーンのすぐそばの壁のような岩から、雪が落ちてきた。
ドサリ、と音を立ててブーンの真横に落ちる雪。
振り向く、轟竜“ティガレックス”。
見つかって、しまった。
51
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:18:59 ID:OaIkQpb.O
轟竜と呼ばれる所以か。
ブーンの姿を捉えた“ティガレックス”は、恐ろしいほどの咆哮をあげる。
ビリビリと、音がブーンを襲う。
そして。
“ティガレックス”はブーンに向けて突進を始めた。
(;゚ω゚)「おおぉぉぉぉ!!」
これは、盾を使っても意味を持たないだろう。
ブーンは身を投げ出す様にダイブし、間一髪で突進を回避する。
すぐに起き上がり、走る。
(;゚ω゚)「ハァ、ハァ…!ま、間に合えぇ…ッ!」
走る先には道があり、先が細くなっている。
これなら“ティガレックス”は通る事が出来ない。
後ろを見れば、“ティガレックス”は再び突っ込んできている。
逃げ切るのが先か、それとも――――
( ゚ω゚)「おおおおぉぉぉぉ!!!」
52
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:20:25 ID:OaIkQpb.O
その細道に飛び込んだ。
直後、質量感のある物同士がぶつかりあう音が響く。
後ろを見れば、“ティガレックス”の頭が見える。
ガチガチと歯を鳴らし、必死にブーンを噛み千切ろうとするも、届く事はなかった。
ようやく諦めたのか、頭を引き抜き何処かへと去っていく“ティガレックス”。
それを見届け、ようやく胸をなで下ろす事ができた。
(;´ω`)「ふぅ、助かったお…
村長さんが言ってたのって、あいつの事だったのかお…」
と、ここでブーンは一つ失敗を犯していた事に気付く。
(;^ω^)「やべ、あんなやつがいるんなら〈ペイントボール〉をぶつけとけば良かったお…」
〈ペイントボール〉とは、モンスターにぶつけると強烈な匂いを放つアイテムだ。嫌な匂いではないため、狩猟に支障はない。
その匂いを辿れば、ぶつけたモンスターがどこにいるかがわかるのだ。
今、この状況で“ティガレックス”の居場所が分からないのは大きな不安要素となってしまった。
53
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:21:27 ID:OaIkQpb.O
(;^ω^)「どうするかおー…」
悩んでいても仕方がない。
この細道を進めばエリア7へ行けるので、そのまま向かう事にする。
―――雪山・エリア7―――
ここは、雪山の九合目にあたる地点にあるエリアだ。
岩影にはテントの跡地がある。
かつて、ここにベースキャンプの設置を試みたのだろうか。
辺りを見回すと、ここにも“ポポ”がうろついていた。
( ^ω^)「こんな山中まで、ご苦労なこったお」
だが、こちらも依頼をこなさなければならない。
【ハンターカリンガ】を構え、“ポポ”に切りかかった。
何度も切り付けていくと、やがて“ポポ”は息絶えた。
( ^ω^)「ちゃっちゃと剥ぎ取りしないと、また奴がくる―――」
54
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:22:51 ID:OaIkQpb.O
お、と発音したその瞬間。
ズン、と重量感のある音が後方から聞こえてくる。
冷汗が溢れ出す。
外れて欲しい予感を確かめるべく、振り向くと。
咆哮が響き渡る。
再び、“ティガレックス”が現われた。
(ii゚ω゚)「冗談きついお…」
“ティガレックス”が、その腕の力を利用し雪の塊を押し飛ばしてくる。
咄嗟に盾を構えて防ぐものの、勢いは押さえ切れなかった。
後ろへのけぞるブーンを今度こそ仕留めんと、突進をはじめる“ティガレックス”。
ブーンはダイブする様に飛び退き、突進を回避するものの、依然として状況は悪かった。
前方に、山頂への道が見えた。
例によって道が狭くなっていて、逃げ切れれば“ティガレックス”は追ってこれないだろう。
しかし、そこまで駆ける間、身を隠せる岩などは、ない。
55
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:24:05 ID:OaIkQpb.O
(#゚ω゚)「でも、行くしかないお!」
駆け出すブーン。
ブーンは、ここで一つ賭けに出た。
先ほどの様に、突進してきたのならば盾で防いでも“ティガレックス”自身の体重等の点を考えると、まず助からないだろう。
だが、たった今ブーンは一筋の光明を見出し、そこに賭けた。
全ては“ティガレックス”の、次の行動にかかっている。
そして、“ティガレックス”が繰り出した攻撃は―――
――――雪の塊を押し飛ばす事だった。
( ^ω^)「いよっしゃあ!!!」
心の底から喜びの気持ちが湧いてくる。
先ほどに、この攻撃なら盾で防ぐ事が出来た為である。
さらに、攻撃を防いだ時、さっきは勢いを押さえ切れずに後ろにのけぞってしまったが、今は、勢いを殺す必要は無い。
56
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:25:28 ID:OaIkQpb.O
ばこん、と盾に雪塊がぶつかる。
その瞬間、ブーンは後ろに向かってジャンプした。
ジャンプの勢いに、雪塊を防いだ勢いが加わり、かなり後方に飛ばされてしまうのだが。
山頂への道へ、一気に近付くことに成功する。
( ^ω^)「計画通り!さっさと逃げるお!」
山頂への道に駆け込むブーン。
今度は突っ込んでくる事なく“ティガレックス”は去っていった。
―――雪山・エリア8―――
雪山の山頂にあたる地点。
標高が高かろうと“ポポ”にとっては問題ないようで、のんびりと草を食べている。
57
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:26:18 ID:OaIkQpb.O
( ^ω^)「近くに“ティガレックス”がいるかもしれないのに…」
呑気なやつらだ、と心の中で呟きつつ【ハンターカリンガ】を抜く。
〈ポポノタン〉が、先ほど手に入れたものだけでは、依頼された量には足りなかったのだ。
一頭の“ポポ”に切りかかり、仕留める。
小型のナイフを取り出し、解体をはじめる。
(;^ω^)「はぁ、やっと依頼された量が集まったお…!」
後はこれを納品するだけだ。
ベースキャンプへと戻る足並みは、自然と駆け足になった。
エリア7に戻ると、“ティガレックス”が戻ってきた様子もなく、しぃんと静まり返っている。
( ^ω^)「早く戻るおー」
いつまた“ティガレックス”が現われるかは分からない。
のんびりしている時間はないのだ。
そのまままっすぐ走り抜け、エリア2へと向かう。
58
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:27:07 ID:OaIkQpb.O
―――雪山・エリア2―――
高く、切り立った崖があるエリア。
崖には昇降できそうな足場がところどころにあり、少し危険ではあるがうまく進めば一番下まで降りる事ができそうだ。
( ^ω^)「おっ、おっ、おっ!」
ブーンは、高さに臆する事なくひょいひょいと飛び渡る。
その甲斐あってか、あまり時間をかけずに下山出来た。
( ^ω^)「よし、もうちょっとで帰れるお!」
ブーンは両腕を横に広げ、颯爽と駆けていった。
( ^ω^)「やっとエリア1まで帰ってこれたお…」
何時間も雪山を彷徨い歩いた感覚がブーンに訪れる。
実際には、ほんの15分程度でしかないのだが。
気が緩みきっていたその時。
―――遥か上空から、凶気が舞い降りた。
59
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:28:42 ID:OaIkQpb.O
( ゚ω゚)「……お?」
あまりに予想外の展開に、状況を把握しきれない。
混乱するブーンの前に立ちはだかる“ティガレックス”。
ブーンがようやく状況を掴めたのは、轟く咆哮をまともに受け、反射的にうずくまってしまった時だった。
(∩゚ω゚)「耳が痛いお!」
耳鳴りが引き、ようやく顔をあげると。
“ティガレックス”はすでに突進してきているではないか。
(ii゚ω゚)「おおぉぉぉぉ!?」
ギリギリのタイミングで真横に飛び、難を逃れたブーン。
“ティガレックス”の体制が整わぬ内に、ベースキャンプへと駆け出すブーンだが、その上を影が追い越し、再びブーンの前に立ち塞がる。
(;^ω^)「どうあっても逃がさないつもりかお…」
ブーンの呟きに答えるかのように、歯をガチ、ガチと鳴らす“ティガレックス”。
60
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:29:43 ID:OaIkQpb.O
何か手立てはないのか、と考えるブーン。
周囲を見渡すと、一つの方法を閃いた。
( ^ω^)「…やってみるかお!!」
腹を括り、駆け出すブーン。
“ティガレックス”も突進を始めた。
ブーンが向かった先は、エリア4へと向かう道の前にある、高台だ。
ジャンプし、足場の端に手をかける。
“ティガレックス”が突っ込んでくる。
腕を引き、片足をかける。
距離が縮まる。
高台に上りきったその瞬間、“ティガレックス”は高台の壁に衝突する。
(( ゚ω゚))「おおぉ…」
軽く地響きがする。
すかさず駆け出すブーン。
壁に衝突し、怯んだ“ティガレックス”の背の上を一気に駆け抜ける。
(# ゚ω゚)「いっけぇぇぇぇ!!!」
“ティガレックス”は、背の上のブーンに対して何もする事が出来ないようだった。
飛び降り、ベースキャンプへの道へ飛び込む。
61
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:31:05 ID:OaIkQpb.O
ベースキャンプへなんとか生還したブーンは赤い箱に〈ポポノタン〉を納品し、さっさと雪山を後にする。
( ´ω`)「えらい目にあったお…」
村へと戻る足取りは重かったが、それが自分の生還を実感させてくれた。
―――ポッケ村―――
(#゚;;-゚)「そんなことがあったのかい…
なんにせよ、ブーン殿が無事で良かったよ…!」
( ´ω`)「お……ありがとうございますお…」
疲れきっているブーンは、でぃに依頼完了の報告を済ませると真直ぐ家に帰宅した。
【マフモフ】を脱ぎ、普段着に着替える。
【ハンターカリンガ】の手入れもなおざりに、深い眠りについた。
つなぎ止めた生を噛み締める様に――――
第三話 end
62
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:33:35 ID:OaIkQpb.O
これで、今回の投下は終わりです。
次のお話も一週間以内に投下したいですねー…
毎度のごとく、何か質問があればどうぞ。
63
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/04(水) 21:39:51 ID:LASXl4JEO
よし、最初から読み終えた
見た感じ、モンハンのストーリーに沿っていってるみたいだけど、これからもその調子で続けんの?
それともオリジナルストーリーに移行?
ネタバレになりそうなら答えなくてもかまわないよ
あと、なんか他に書いたことある?
64
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/04(水) 21:50:38 ID:P1CYHUG60
でぃか…
65
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 21:53:42 ID:OaIkQpb.O
>>63
基本は『モンスターハンターP2G』のシナリオに沿った話を展開させていきますが、途中からオリジナル要素を展開させていこうと思ってます。
また、自分が書く長編はこれが初めてです。
まずは長編を完結させて、それが次に繋がっていければ…なんて考えてます。
66
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/04(水) 22:02:26 ID:LASXl4JEO
>>65
ってことはウk…白くてデカイ奴て戦うまでひたすらクエを書き続けるってわけじゃないのな
安心した
頑張ってくれ
67
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/04(水) 22:09:59 ID:OaIkQpb.O
>>66
一つ一つのクエストを書いていたら面白くも何ともありませんからね!
次回からもよろしくお願いします。
68
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:03:20 ID:u8TNRoxIO
短いですが、これから第四話を投下します。
総レス数10って・・・
69
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:04:07 ID:u8TNRoxIO
第四話「肉食竜のリーダー」
( ^ω^)「おっお。村長さん、この依頼もこなしてきたお!」
(#゚;;-゚)「ええ、分かったよ。
最近、ブーン殿もハンターとして板に付いてきたかもしれんのぅ。」
(* ^ω^)「そうですかお〜?」
今、ブーンがこなしてきた依頼は増えた“ギアノス”を倒してきてほしいというもの。
倒す数は少ないので難易度は最低に位置付けられているが、それでも狩りには変わりはない。
最近のブーンは、モンスターと対峙し、剣を振るって打ち倒す事が面白く思えて仕方がなかった。
(* ^ω^)「おっおっお。次、何か狩りの依頼はありますかお?」
(#゚;;-゚)「う〜ん、今ブーン殿に紹介できる依頼は…」
無い、と言おうとしたその時、一人の少年がでぃの名を叫びつつ駆け寄ってくる。
70
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:04:49 ID:u8TNRoxIO
(;'A`)「で、でぃ村長!大変です…!」
(;^ω^)「ドクオ!?」
(#゚;;-゚)「おや、ドクオ殿…そんなに慌ててどうしたんだい?」
全力で駆けてきたドクオは息を整えつつ、要件をでぃに伝える。
(;'A`)「はぁ、はぁ…っ、この村のすぐそばに、“肉食竜のリーダー”が出たんです!
しかも、近くにいた子供たちに襲いかかってきて…!
自分たちだけじゃ、追い払う事が精一杯でした。だから、村長に狩猟依頼として頼んでこい、と言われまして…」
(;^ω^)「“肉食竜のリーダー”かお…」
この近辺の肉食竜と言えば、つい先ほど話題にあがった“ギアノス”の事である。
(#゚;;-゚)「ほぅ、そうかい…
………うん、ちょうどいいかも知れないね。ブーン殿。この依頼を引き受けてみないかい?」
(;^ω^)「………お?」
急に話を振られて、少し戸惑うブーン。
71
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:06:08 ID:u8TNRoxIO
(#゚;;-゚)「ブーン殿には、そろそろ中型よりも大きいモンスターの狩猟も任せられると思うんだけど…どうだい?」
(* ^ω^)「やります、やれます、やってみせますお!」
(;'A`)「気を付けろよブーン。奴の爪はとても鋭かったからな…」
(* ^ω^)「ギアノスのリーダーくらい、一捻りにしてやるお!」
そう言って、準備のために自宅に戻るブーンをよそに。
('A`)「……あいつ、大丈夫なのか…?」
(#゚;;-゚)「さぁ…。予想はついてるんだけどね、何があるかは…」
('A`)「神のみぞ知る、って事ですか…」
二人の会話には、不穏な空気が漂っていた。
('A`)「ところで、なぜ結果が想像できるのに、ブーンを行かせたんですか?」
(#゚;;-゚)「……あの子は、何だかんだ言いながらもベーンの息子って言って、少し過剰な自信を持っているんだよ。
これで、過度の自信をうまく削って、緊張感を持ってくれればいいんだけどねぇ…」
72
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:07:01 ID:u8TNRoxIO
('A`)「そうですか…」
( A )。o(自信を打ち砕かれる事で、ハンターとして戦えなくなったらどうするんだ…)
(#゚;;-゚)「いや、その心配は無いよ。そんな気がするだけなんだけどねぇ。」
(;'A`)「…!?
そ、そうですか…」
心を読まれ(?)、ぎくりとするドクオだったが、でぃは数百年生きてきた人物らしいので、そう言った事は出来て当たり前なのかも知れない。
(#゚;;-゚)「ところで、ドクオ殿はこの後やる事は無いのかい?」
('A`)「この後は…。用事がありますね」
(#゚;;-゚)「そう…、頑張っておくれよ」
('A`)「……用事が済んだら、またよろしくお願いします」
そう言い残し、立ち去って行くドクオ。
その姿を見届けるでぃは誰に宛てるでもなく、楽しみだねぇ、と呟いた。
73
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:08:14 ID:u8TNRoxIO
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「よし…、やってみせるお!」
準備を終えたブーンは、すでに雪山へ到着していたようだ。
( ^ω^)「支っ給っ品〜
…って、なんだおこれ…」
ピンの付いた瓶のようなアイテムや、円盤状のアイテムなど見たこともない品がたくさん入っていた。
(;^ω^)「いいや、置いていくお…」
用途の分からない品には手を付けず、いつもどおり〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉を取り出しポーチにしまう。
( ^ω^)「おっおっお、まぁギアノスだし、なんとかなるお!」
ギアノスなら、依頼をこなす際に何度も倒してきた。
今度も問題はないだろう。
74
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/07(土) 20:08:16 ID:T2KGbnRU0
投下中?
75
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:09:06 ID:u8TNRoxIO
( ^ω^)「とりあえず上のエリアに行くお」
雪山での依頼の目的は、だいたいが上の方のエリア―――
エリア6、7、8辺りで見つかるものばかりだったため、今回も半ば習慣のように雪山の上を目指していく。
―――雪山・エリア6―――
エリア6へ抜けると、“ギアノス”が3体うろついていた。
( ^ω^)「よし、肩慣らしに倒しちゃうお」
【ハンターカリンガ】を構え、駆け寄っていく。
こちらに気付いた“ギアノス”達は一斉に威嚇を始める。
だが、ブーンはそれを気にする事なく切りかかる。
のけぞる“ギアノス”に手早く追撃を加えていき、残りの2体が集まってくる前に仕留める事に成功する。
76
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:10:14 ID:u8TNRoxIO
( ^ω^)「よし、順調!」
だが、一息ついたところへ1体のギアノスが飛び掛かってくる。
( ^ω^)「おっ、ちょろいお―――!?」
交わしたと思った直後に、突然爪の一撃を食らう。
飛び掛かってきた“ギアノス”の背後から、もう1体の“ギアノス”が飛び出してきたのだ。
(メ ^ω^)「うッ、ここは一度体制を…」
少し距離を置いて仕切り直そうとしたその時、遠くから一際大きな威嚇の遠吠えが聞こえてくる。
(メ;^ω^)「今、来るのかお!?」
現われたのは、今回の狩猟の対象である肉食竜のリーダー、“ドスギアノス”その体長は軽くブーンの二倍はあるだろう。
77
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:10:56 ID:u8TNRoxIO
(メ ゚ω゚)「………おぉ!?」
想像と全く違うモンスターが、そこにいた。
普通の“ギアノス”とは違う、立派なトサカが見て取れる。
(メ ゚ω゚)「ッ!!」
いきなり、“ギアノス”2体の動きも変わった。
ブーンの動ける範囲を奪い取るかのように。
(メ;^ω^)「くそッ、邪魔するなお!」
2体の“ギアノス”に誘導されるかのように動いてしまったブーン。
次の瞬間に、自分の視界が回っている。
正しくは、自分が転がっているのだが。
(メメ ω )「う、ぐ…」
まんまと“ギアノス”達の連携にはまったブーンは、飛び掛かってきた“ドスギアノス”の鋭い爪で切り付けられたのだ。
攻撃されたと思われるところを見ると、【マフモフ】の防具が裂けていた。
78
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/07(土) 20:11:03 ID:T2KGbnRU0
そうか投下中か
応援してる
モンハン好きだぜ
79
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:12:14 ID:u8TNRoxIO
(メメ#`ω´)「やられっ放しでいられるかおッ!!」
剣を構え、ジャンプ斬りを放つ。
勢いと重力を利用したこの一撃はかなりの威力を誇る。
――――だが。
“ドスギアノス”の鱗を貫く事は無かった。
(メメ;^ω^)「!? こいつ、堅いお…!」
思わず身体が硬直してしまう。
その一瞬で、“ギアノス”2体と“ドスギアノス”が一斉に飛び掛かる。
(メメメ ω )「うわぁぁッ!!」
集中攻撃を受け、かなりの傷を負ってしまった。
〈応急薬〉を使おうと、ポーチに手を伸ばすが。
(メメメ゚ω゚)「…!
ポーチが!」
先に“ギアノス”が吐き出した凍結液が命中し、ポーチが開けられなくなってしまった。
ブーンが戸惑い、動きが止まったのを見るいなや、“ドスギアノス”も凍結液を吐き出す。
80
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:14:10 ID:u8TNRoxIO
やはり“ドスギアノス”の攻撃は凍結液も規格外なものだった。
それをまともに受けてしまったブーン。
もう、動く事はかなわない。
(メメメ;゚ω゚)「う、動けな…!」
どれだけ力を入れようとも身に纏わりつく氷を砕く事が出来ない。
今のブーンは、ただの的にしかならなかった。
“ギアノス”たちがブーンを取り囲む。
(メメメメω )。o(もう、終わりかお…)
薄れゆく意識の中、何かが聴こえた気がした――――
第四話 end・・・?
81
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:14:51 ID:u8TNRoxIO
―*―*―*―*―*―*―*―
( Д )「…ん?なんだ…?」
( Д )「ありゃあ…“ドスギアノス”とその取り巻きどもか。
……って、誰かいる?」
( Д )「チッ、面倒だがほっとく訳にゃ…いかねえよなッ!!」
(# Д )「ゴルァァァ!!!」
―*―*―*―*―*―*―*―
82
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/07(土) 20:16:59 ID:u8TNRoxIO
ということで今回の投下は終わりです。
短かった…ですが、次回から長くなるかもです
質問があれば、いつものようにどうぞ!
83
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/07(土) 20:32:05 ID:T2KGbnRU0
乙
ギアノスの群れでこの強さかよ…
世界観がパネェな
84
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/07(土) 21:00:01 ID:AV2orR8E0
乙乙、次回もwktkして待ってる
85
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/09(月) 02:03:41 ID:ULagy41E0
これは面白い。期待してるよ!
86
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:18:10 ID:ODaUXujoO
やっとキャラが増えるよ!
それでは第五話、投下します!
87
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:18:55 ID:ODaUXujoO
第五話「師匠と弟子?」
( ω )「う、うぅ…」
( ゚ω゚)「うわぁぁぁぁ!…お?」
うなされ、飛び起きたブーンの目には見慣れない天井が映った。
( ^ω^)。o(あれ、デジャヴを感じるお)
なんて、とりとめのない事を考えていると、部屋の扉の外から声が聞こえてきた。
『あ、起きたのかな。
ギコくーん!あの子、眼が覚めたみたいだよー!』
かわいらしい、女性の声だった。
続けて聞こえてきたのは、たくましいような印象を受ける男の声だ。
『そうか、分かった。
ちょっと行ってみるぞ』
どうやら、この部屋にくるらしい。
慌ててしまい、寝ているふりでもしようかと考えたその時、扉が開き、二人の男女がやってくる。
88
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:19:45 ID:ODaUXujoO
(,,゚Д゚)「…よう。身体の調子はどうだ?」
(;^ω^)「お、えっと、その…。
特に支障はありませんですお」
(*゚ー゚)「キミ、氷漬けになってたんだよ?
どこか、感覚がない!なんて事、ない?」
(,,゚Д゚)「本人が大丈夫って言ってるんだ。なら、大丈夫なんだろうよ。」
何がなんだか分からないことばかりだが、ここは一つずつ解決していこう。
そこまで考えたブーンが最初にした質問は。
(;^ω^)「ええっと、お二人様はどちらさまですお…?」
(,,゚Д゚)「ん?ああ、名乗って無かったな。
俺はギコってんだ。」
(*゚ー゚)「私は、しぃって言うの。
よろしくね、ブーン君!」
89
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:21:06 ID:ODaUXujoO
(;^ω^)「!?初対面…ですおね……?」
(*゚ー゚)「初めましてだね〜」
( ^ω^)「なんで、僕の事を知ってるんですかお?」
自分が名乗った覚えは無いのに、何故?
その答えは、聞いてみれば簡単なものだった。
(,,゚Д゚)「村長に『“ドスギアノス”にやられた奴を連れてきた』って言ったらお前の名前を教えてくれたんだよ。」
(,,-Д-)「しっかし、あのベーンの息子であるお前さんが、“ドスギアノス”ごときにやられるなんてなぁ…」
( ω )「………ッ」
今、一番聞きたくない名が出てくる。
自然と怒りが込み上げてきてしまうのは仕方の無いことか。
(# ω )「……だからなんだお…?
悪かったおね、『ベーンの息子』が“ドスギアノス”ごときにも勝てない奴でッ!!」
90
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:21:49 ID:ODaUXujoO
(;*゚ー゚)「ちょっと、ブーン君!?」
(,,゚Д゚)「ああ、お前は弱いな。
………だが――――」
―――――身内に天才がいる気持ちは良く、分かるぜ。
ブーンに聞こえるか、聞こえないかの大きさで呟く。
だが、ブーンは一瞬ギコの顔に陰りが差したのを見逃さない。
何かを感じ取ったブーンは、再び落ち着きを取り戻した。
( ^ω^)「……いきなり声を荒げて申し訳ないですお」
(,,゚Д゚)「ん…?急にしおらしくなったな。
で、お前さんはこの後はどうするんだ?」
( ^ω^)「それなら…もういちd(,,゚Д゚)「もう一度挑もうってのは止めた方がいいと思うけどな」
91
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:23:01 ID:ODaUXujoO
(;^ω^)「!?どうしてですかお!?」
(,,゚Д゚)「お前、“ドスギアノス”に手も足も出なかったみたいじゃねえかよ。」
(;^ω^)そ「うっ…」
確かに、自分の腕では傷一つつけられなかった。
( ω )「なら、どうすれば…」
沈黙が訪れる。
だが、二人を見ると何やら話し合っているようだった。
(*゚ー゚)「ねぇギコ君、ブーン君の事、どうするの?」
(,,゚Д゚)「どうするったってなぁ…。
なんか放っておけないよな…」
(*゚ー゚)「……自分を重ねて見てる?」
(;,,-Д-)「だろうな。
我ながらおかしな話なんだがな」
92
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:23:51 ID:ODaUXujoO
(*゚ー゚)「…なら、こう言うのはどうかな?」
(,,゚Д゚)「???」
―――――――――――
( ^ω^)「おっ?」
どうやら、二人の会議が終わったようだ。
二人とも僕の方へ向き直す。
(*゚ー゚)「ねぇ、ブーン君。キミは、強くなりたい?」
(;^ω^)「お?もちろんですお」
いきなりの質問は、回答が決まっているようなものだった。
(*゚ー゚)「じゃあさ。よかったら、私たち二人でアドバイスしてあげよっか?」
(,,゚Д゚)「他人に聞くってのは屈辱かも知れないが、確実に実力はつくと思うぜ?」
(;^ω^)「おぉ?でも、お二人の都合は…?」
(*゚ー゚)「別に一緒に狩りに行く訳でもないからね、大丈夫だよ!」
(,,゚Д゚)「そう言う事だ。
……で、どうする?」
93
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:24:58 ID:ODaUXujoO
さっき、ギコさんは他人に聞くのが屈辱…だとか言ってたけれど、自分としては“ドスギアノス”にやられっ放しという事の方がよっぽど悔しい。
答えは、一つだった。
( ^ω^)「…ぜひ、よろしくお願いしますお」
(*^ー^)「決まりだねっ!よろしく、ブーン君!」
(,,゚Д゚)「厳しくいくからな」
この瞬間、奇妙な師弟関係が成立した。
( ^ω^)。o(それにしてもこの二人、案外ノリノリだお…)
(,,゚Д゚)「よし…まずは、武器と防具を作り替えろよ。」
( ^ω^)「作り……替える…………?」
武器と防具を替える、なんて考えもしていなかった。
(;゚ー゚)
(;,,゚Д゚)
あれ。なんかおかしい事を言ったかな?
二人の視線が突き刺さる。
94
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:25:47 ID:ODaUXujoO
(;,,゚Д゚)「お前、まさかとは思うが…
鍛冶工房を利用してないのか……?」
( ^ω^)「お?以前、ひしゃげた盾を直してもらいましたお」
(;゚ー゚)「えーっと、そうじゃなくて…
装備を鍛えてもらったりはしてないの…?」
装備を、鍛える?
しぃの言っている事が分からなかったので、素直に質問をしてみる。
(;^ω^)「あの、装備を鍛えるって…?」
その言葉を聞いた二人は。
(;,,-Д-)
(;-ー-)
あきれた表情を浮かべていた。
95
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:26:39 ID:ODaUXujoO
ギコが前触れもなく話し始める。
(,,-Д-)「…お前の言うように、鍛冶工房は武器の修繕もやってくれるが…
本来は武器や防具を作ったり、鍛えて強化したりする所なんだよ」
(*゚ー゚)「その為には、必要な素材を自分で持って行かなきゃいけないんだけどね。
だから、倒したモンスターから剥ぎ取って素材を集めたりするでしょ?」
( ^ω^)「お、わかりましたお」
ただ、擦り込みされたように素材を剥ぎ取ってはいたけれど、どうすればいいかは詳しくはしらなかった。
早速、知識が増えた。
(,,゚Д゚)「この様子だと、あの片手剣は【ハンターカリンガ】のままだな。
しぃ、こいつに素材集めについて行ってやってくれないか?」
(*゚ー゚)「うん、分かった!」
96
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:27:49 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「ギコさんはどうするんですかお?」
(,,゚Д゚)「俺はクエストをこなしてくるさ。
強化した武器を試してみたいしな」
そう言って手に取った剣は、ギコと同じくらいの大きさをもつ、魚のヒレのような大剣だった。
( ^ω^)「おぉ…すごいお…」
(,,゚Д゚)「そうか?ありがとよ。
んじゃあ、しぃ、よろしく頼む」
(*^ー^)「うん、任せて!
じゃあブーン君、先にギルドの前で待っててよ。準備してくるからさ!」
( ^ω^)「わ、分かりましたお」
半ば流される様に、素材集めへと向かう事に。
ブーンはギコ達に預かってもらっていた装備を受け取り、すぐに装備をしてハンターズギルドへと向かった。
97
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:28:37 ID:ODaUXujoO
―――ポッケ村・ハンターズギルド前―――
( ^ω^)「よし、ついたお……
って、あれは…」
そこに通り掛かった人物は、ブーンはよく知る人だった。
( ^ω^)「ツン!」
ξ゚⊿゚)ξ「っ!ブーン!?」
何か驚いた様子だった。
( ^ω^)「おっお、こんにちはだお――――」
ξ#゚⊿゚)ξ「この馬鹿ーー!!!」
(#)゚ω゚)・:`. ブフッ
痛い。なんで殴られたんだろう。
ちょっと腑に落ちない。
(#);^ω^)「ど、どうしたんだお、ツン!?」
ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオから聞いたわ。あんたがモンスターのことを舐めてかかって行った、って。
それで案の定勝てなくて、おまけに怪我したって聞いて……」
98
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:30:03 ID:ODaUXujoO
最後の方は、少し涙声だった気がした。
うつむいて静かになってしまったツンに、なんて声をかければいいのか迷っていると。
『ブーン君、お待たせー!』
しぃさんの声が聞こえてきた。
しぃさんの姿を確認すると。
( ゚ω゚)
………露出度が高かった。
あれで防具って言えるのか?
(*゚ー゚)「さ、ブーン君!ぐずぐずしてる暇は無いよ!
早く行こう!」
そう言って、僕の手を引いてくる。
(;^ω^)「え、ちょ、しぃさん!?待っ――――」
この時、ツンに視線を向けると。
ξ# ⊿ )ξ
あ、あれは間違いなく怒ってる。
戻ってきたら土下座して謝ろう…。
99
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:30:48 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「そういえばしぃさん、一ついいですかお?」
(*゚ー゚)「なぁに?」
( ^ω^)「雪山とかの特定狩猟地区には、依頼を受注した時じゃないと入れないんじゃ……?」
主に、モンスターが多く生息する地区がこれにあたる。
勝手に侵入し、そこでモンスターにやられ、身元の確認が出来ないという事を防ぐためである。
(*゚ー゚)「ふふん、それはね〜」
そこまで言って、ギルドの受付嬢に何かを話す。
(*゚ー゚)「雪山・素材ツアーを二人で受注します」
(゚、゚トソン「はい、かしこまりました。
お気を付けて下さいね」
(*゚ー゚)「…と、いうこと!」
100
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:32:13 ID:ODaUXujoO
_, ,_
(;^ω^) 「!?」
何の説明もされていないので、分かる訳が無い。
( ^ω^)「つまり……?」
(*゚ー゚)「素材集めをするためだけに請けられる依頼があるってことだよ」
なるほど、ようやく分かった。
早速、雪山へと向かう事にする。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「まずは支給品…ってなんだおこれ」
(*゚ー゚)「それは〈ネコタクチケット〉だね。
それを納品するとクエスト終了の報せになるんだよ!」
ならば、これが無いと帰れないのか、と思ったので、聞いてみることにする。
聞ける時に聞いておこう。
( ^ω^)「納品出来なかったら、失敗扱いなんですかお?」
101
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:32:54 ID:ODaUXujoO
(*゚ー゚)「ううん。時間になったらギルドの人がきてくれるから、その人に直接確認を取ればOKなの。
もちろん、『素材ツアー』ってクエストだけの話なんだけどね」
( ^ω^)「じゃあ、実質的に失敗はないって事なんですおね」
(*゚ー゚)「そういう事!じゃあ、行くよ!」
( ^ω^)「はいですお!」
こうして、素材ツアーを開始する。
……でも、何を集めるんだ?
( ^ω^)「そういえば、何を集めるんですかお?」
(*゚ー゚)「ギコ君から『鉱石素材を中心に集めさせろ』と申しつかっておりま〜す」
鉱石素材?という事は、採掘する必要があるという事か?
( ^ω^)「つるはし持って無いですお…」
(*゚ー゚)「つるはし…
ピッケルが無いなら…作ればいいのです!」
102
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:34:31 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「なん……だと………?」
つるは…じゃなくてピッケルって簡単に作れる物なのか、とも思ったが、可能なのだろう。
ちょっとやってみたくなった。
( ^ω^)「それは、どうやって作るんですかお?」
(*゚ー゚)「先に材料を探してから、ね!」
そんなことを話しつつ、材料の一つが取れるというエリアへと向かう。
―――雪山・エリア3―――
多数の骨が散らばっていて、傍らには骨や木が集められた場所がある。
どうやら、モンスターの巣のようだ。
だが、今は巣の主は見当たらない。
(*゚ー゚)「それじゃ、このくらいの長さの骨を集めて下さ〜い!」
( ^ω^)「分かりましたお!」
103
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:35:16 ID:ODaUXujoO
何となく想像がついてきた。
これが柄になるのだと思う。
言われた通り、〈棒状の骨〉を掻き集める。
10本ほど集まった時、しぃから次の指示が下った。
(*゚ー゚)「次はエリア6へ行くよー!」
―――雪山・エリア6―――
洞窟を抜けた先の開けた場所に出る。
自分は【マフモフ】シリーズだから寒くはないが、しぃの防具―――――【キリン】シリーズはそうはいかない。
身体を温める効果を持つ〈ホットドリンク〉を定期的に口にしている。
というか、あんな露出度の高い装備で(以下略)
(*゚ー゚)「よし、じゃあ、ついてきて」
( ^ω^)「?」
しぃが向かう先は岩の崖。
そんなところに何があるのか分からない。
あるとしても石ころぐらいしか…
104
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:36:36 ID:ODaUXujoO
(*゚ー゚)「この〈石ころ〉なら…使えるかな!」
あれ、本当に〈石ころ〉拾ってるよ。
(*゚ー゚)「じゃあ、ピッケルを作ろうか!」
(;^ω^)「こんな石ころで大丈夫なんですかお?」
(*゚ー゚)「それはキミの腕次第だよ」
とりあえず、しぃさんに手本を見せてもらう。
先を細く削っていき、骨と組み合わせる穴を彫り、紐でしっかりと縛る。
随分と粗末なピッケルだが、何とか使えそうだ。
(*゚ー゚)「できた!
石ころで作ったから〈ボロピッケル〉だけど、幾つか予備の素材があれば足りるかな」
〈石ころ〉+〈棒状の骨〉→〈ボロピッケル〉作製成功確率95%
(*゚ー゚)「今度は採掘ポイントに行くよ〜!」
105
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:37:29 ID:ODaUXujoO
―――雪山・エリア2―――
そんな感じで、エリア7を経由してエリア2の崖の上にやってくる。
(*゚ー゚)「この崖の途中に、いい採掘ポイントがあるんだ!」
( ^ω^)「全然知知りませんでしたお…」
この崖は以前通過した事があるが、全く知らなかった。
崖を少し降りた、険しく切り立った地点へやってくる。
(*゚ー゚)「ふぅ、着いた着いた。
ここは、いい鉱石素材が良く採掘できるんだ。早速やってみなよ」
( ^ω^)「はいですお!」
〈ボロピッケル〉を手に取り、崖に突き立てる。
ガラガラとこぼれ落ちてきた鉱石を調べる。
(*゚ー゚)「……ただの〈鉄鉱石〉。はいもう一度!」
(;^ω^)「おっ!」
106
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:38:55 ID:ODaUXujoO
その後、三つほど鉱石素材が見つかったが、目的の物では無いらしい。
(;゚ー゚)「どうしよう…採れないかも」
実は、一度のクエストで一つのポイントからアイテムを採集できる量は決まっている。
理由は、取り付くしがないように、という事らしい。
このポイントは5つまでしか採ってはいけないらしいのだ。
(# ゚ω゚)「お!!」
一縷の望みをかけてピッケルを振り下ろす。
すると、一際目を引く、青く輝く鉱石が見つかる。
(*゚ー゚)「あ、あったよブーン君!
〈マカライト鉱石〉!」
村のシンボルにもなっている〈マカライト鉱石〉は、精製すれば鉄よりも強度の高い金属が作れる為、とても需要が高い。
武器に防具にと、これが無ければ始まらないとまで言われている。
107
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:39:55 ID:ODaUXujoO
(* ^ω^)「お、やったお!」
後は、そのほかの採掘ポイントを幾つか教えてもらうついでに採掘をして周った。
おかげで、ポーチの中は鉱石でいっぱいになっている。
(*゚ー゚)「〈鉄鉱石〉、〈円盤石〉、〈マカライト鉱石〉……
これだけあれば十分だね。」
( ^ω^)「じゃあ、村に帰りますかお。」
(*゚ー゚)「うんっ、そうしようか!」
目的の物は集まったみたいなので、〈ネコタクチケット〉を納品ボックスに入れ、村へと戻った。
―――ポッケ村―――
村に戻ると、ギコさんの姿が見えた。
(,,゚Д゚)「ん、戻ったか。
素材は集まったか?」
(* ^ω^)「ばっちりですお!」
(,,゚Д゚)「んじゃ、これも持ってけ」
そう言って渡された物は、白く少し透けた石。
108
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:41:40 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「なんですかお、これ」
(,,゚Д゚)「〈大地の結晶〉だ。それは雪山じゃあ採れないからな。
ついでに採ってきてやったんだよ」
(* ^ω^)「あ、ありがとうございますお!」
なんて優しいのだろうか。
厳しくいく、と言っていたのに。
(*゚ー゚)「じゃあ早速鍛冶工房に行って、武器を強化してもらいなよ!」
( ^ω^)「分かりましたお!」
―――ポッケ村・鍛冶工房―――
( ^ω^)「シャキンさん、こんにちはですお!」
(`・ω・´)「よう、ブーン!
今日はどうしたんだ?」
( ^ω^)「武器の強化を、お願いしますお」
そう言って、【ハンターカリンガ】と鉱石を差し出す。
109
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:42:24 ID:ODaUXujoO
(`・ω・´)「…よし、素材は足りてるな。
んじゃ、サクッとやるぜ!」
【ハンターカリンガ】
〈鉄鉱石〉×3
↓
【ハンターカリンガ改】
【ハンターカリンガ改】
〈マカライト鉱石〉×1
〈鉄鉱石〉×3
〈大地の結晶〉×3
↓
【アサシンカリンガ】
( ^ω^)「おお、これは…」
見た目は対して変わっていない。
だが、軽く振っただけで、その切れ味が格段に上がっている事は分かる。
ヒュ、と風を斬る音が心地よかった。
110
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:43:16 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「よし、これなら…!」
“ドスギアノス”の堅い鱗にも通用するだろう。
防具に関しては、何とか頑張ってみることにする。
【マフモフ】シリーズの防寒機能は有り難いからだ。
そして、次こそは倒してみせると心に誓う。
自分のために動いてくれた二人の師匠のためにも、自分を心配してくれる人たちのためにも――――
第五話 end
111
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 19:44:37 ID:ODaUXujoO
ということで、今回の投下は終わりです!
いつものように、何か質問があればどうぞ。
112
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/09(月) 19:58:59 ID:fQc7VbRk0
ギコとしぃはHRで言うならどれくらい?
113
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 20:21:48 ID:ODaUXujoO
>>112
二人ともに、HR3という設定です
下位の中の上の方ですね
ちなみに、二人とも【キリン】シリーズを装備という設定です。
次回から簡易テンプレを作ってみます!
114
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/09(月) 21:00:18 ID:/Uog3uEoO
しぃのキリン装備だと?
けしからん、けしからんぞ!
115
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/09(月) 21:08:37 ID:ODaUXujoO
>>114
けしからんですね!
でも今のご時世、
モンハン=女キリン装備
というイメージが定着していると思います。
そしてそれはきっと間違っていないです
116
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/09(月) 21:40:20 ID:fQc7VbRk0
女ゲリョス装備もけしからんけどな
117
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/10(火) 02:48:57 ID:JtOB.H1g0
乙
下位でキリンか
118
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/10(火) 07:36:57 ID:HRIB7EqAO
>>117
もしかして、【モンスターハンター】のシリーズによっては下位ではキリンと戦えないんですかね?
私が元にしている【MH・ポータブルセカンドG】では、下位でもキリンと戦うことができるので…
119
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/10(火) 22:01:54 ID:cae/Os920
いるよ。
当然、1やtryとかナンバリングが違えばいなかったりするけど,P2Gならいる。
120
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/11(水) 13:09:46 ID:oeMTeBDM0
下位と上位で弱いキリンと強いキリンがいるって設定が引っ掛かっただけさ
121
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/11(水) 13:21:03 ID:PqFaEGUwO
>>120
うーん…
そこは、特殊な場合を除いて、一度戦ったモンスターの狩猟は書かないつもりでいます。
下位で戦ったモンスターと上位でも戦う話を書くことは無いですね…。
戦った描写はすると思いますけれど…。
122
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/11(水) 13:21:48 ID:PqFaEGUwO
うわsage忘れた
ごめんなさい…
123
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 16:18:17 ID:2.3limoUO
茸は規制解除かぁ
同じ携帯なのにこの差はなんぞー?
今日の夜11時以降に、第六話を投下します!
暇な方はお付き合い下さいませ。
124
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 16:19:33 ID:2.3limoUO
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・アサシンカリンガ
prot・マフモフ シリーズ
〇結構お調子者
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・ヒレのような大剣
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇案外面倒見がいい人 イケメン しぃとは恋仲
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・???
prot・キリン シリーズ〇子どもっぽい性格 スタイルよくて美人 ギコとは恋仲
・('A`) ドクオ
〇ブーンの親友 働き者
欲しかった物が手に入ってご満悦
・ξ゚⊿゚)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
125
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 16:21:00 ID:2.3limoUO
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・アサシンカリンガ
prot・マフモフ シリーズ
〇結構お調子者
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・ヒレのような大剣
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇案外面倒見がいい人 イケメン しぃとは恋仲
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・???
prot・キリン シリーズ
〇子どもっぽい性格 スタイルよくて美人 ギコとは恋仲
・('A`) ドクオ
〇ブーンの親友 働き者
欲しかった物が手に入ってご満悦
・ξ゚⊿゚)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
126
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 16:21:57 ID:2.3limoUO
・爪'ー`) フォックス
〇ベーンの親友 イイ人
・(#゚;;-゚) でぃ
〇ポッケ村の村長さん 若干、心配性
・(`・ω・´) シャキン
〇鍛冶屋の人 いつでもやる気全開
※ HRとは、『ハンターランク』というもので、ハンターズギルドから実力を認められる事で上昇していきます。
要するに強さのバロメーター。
127
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/13(金) 16:26:08 ID:emizfGXM0
規制ざまあwwwwwwwwwwwwwwwwwww
十一時か
128
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 20:04:22 ID:2.3limoUO
あーうー規制解除〜らしいですね。
VIPに投下した方がいいのかなー…?
投下するとしても約20レス位なんですよね…
129
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:05:14 ID:2.3limoUO
なんかもう色々と面倒でした。
次回から本気だす。(VIPに投下的な意味で)
第六話、投下開始します!
130
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:05:58 ID:2.3limoUO
第六話「再戦、ドスギアノス!」
―――ポッケ村―――
(#゚;;-゚)「……そろそろくる頃だと思ったよ。」
( ^ω^)「………」
でぃの言葉に、無言の反応を返す。
(#゚;;-゚)「請ける依頼は、“ドスギアノス”の狩猟でいいんだね?」
力強く頷く。
(#゚;;-゚)「そう。なら、次こそは勝っておいで。
今のブーン殿なら、きっと大丈夫さ。」
( ^ω^)「……はいですお!」
それは、自分へ発破をかけるかのように。
強く、強く言った言葉だった。
131
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:06:48 ID:2.3limoUO
すぐに振り返り、雪山へと向かう。
その途中、大きな荷物を両手いっぱいに抱えたドクオを見つける。
( ^ω^)「こんにちはだお、ドクオ。
その荷物はまたお仕事かお?」
('A`)「よう、ブーン。
こいつは違う。俺が欲しかった物さ。ようやく手に入ったぜ。
………お前は、“ドスギアノス”へリベンジしに行くんだな?」
ドクオに対しても強く頷いてみせる。
('A`)「そうか。その様子なら、今度は勝てそうだな」
( ^ω^)「勝てそう、じゃなくて勝つんだお」
('A`)「大きく出るのはいいが、見くびったりはするなよ?」
その問いかけにもちろん、と返しつつ雪山へと向かうブーンだった。
132
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:07:50 ID:2.3limoUO
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「おっお、今度はちゃんとこれらも使わせてもらうお」
支給品ボックスを開き、〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉を取り出す。
それに加え、前回は持って行かなかった品も取り出す。
使い方はギコ達に聞いてあるため問題は無い。
必要なアイテムを全てポーチにしまい、ベースキャンプを出発する。
( ^ω^)「……試してみるお」
何やら、作戦じみたものを携えて。
その後はエリア1からエリア4、エリア5と経由し、エリア6へと向かおうとしていたブーンだが、エリア4にて、少し寄り道をしたようだ。
エリア4の中心部にそびえる、氷の柱の下。
そこで、ありふれた物を拾う。
ブーンが閃いた作戦に使うものだ。
その後はまっすぐエリア6へと向かう。
133
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:08:56 ID:2.3limoUO
―――エリア6―――
洞窟を抜けた開けた場所には、以前のように“ギアノス”たちが群れていた。
“ギアノス”たちがブーンの姿を確認し、威嚇の鳴き声をあげる。
ブーンもまた、【アサシンカリンガ】を抜き、一番近い“ギアノス”へと駆けていく。
( ^ω^)「新しい剣の威力は、どうだお!?」
ブーンの得意とする攻撃である、ジャンプ斬りを放つ。
以前は、一撃では皮を断つ程度のものでしか無かった。
だが。
皮を難なく断ち、刃は筋繊維にまで届いた。続けて3、4回攻撃を加えると、その“ギアノス”は息絶えてしまう。
( ^ω^)「ここまで、威力が変わるもんなのかお…!」
圧倒的な違いに少し戸惑うブーンだが、すぐに別の“ギアノス”を仕留めにいく。
“ドスギアノス”と合流されてしまうと厄介だからだ。
134
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:09:31 ID:2.3limoUO
(# `ω´)「はぁッ!お!」
“ギアノス”達を一体一体個別に撃破していくブーン。
なるべく一対多数にならぬように、位置取りにも気を配る。
“ギアノス”の噛み付きを躱しつつ横に回り込み、その身に剣を突き立てる。
そこまで力を込めたつもりは無かったが、剣の半分ほどが突き刺さっている。
“ギアノス”の体を足で突き放すようにして剣を抜き取る。
刃が急所を貫いたのか、身動きもせずに力尽きてしまったようだ。
“ギアノス”が残り一体という時に、目的のモンスターが遂にその姿を現す。
( ^ω^)「ここからが勝負所だお…!」
今、エリアにいるモンスターは“ギアノス”が一体と、彼らのリーダー、“ドスギアノス”。
“ギアノス”はリーダーがいると動きが変わり、少し対応し辛くなる。
先に仕留めてしまおう、と考えた。
135
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:11:13 ID:2.3limoUO
しかし、それには“ドスギアノス”が邪魔になる。
動きを止めたい。
前回ならその方法は無かったが―――――
――――今回は、ある。
( ^ω^)「よし、使ってみるお…!」
武器を一度しまい、“ギアノス”と“ドスギアノス”の間に…挟みこまれる様な位置に、自ら移動する。
そして、ポーチからある道具を取り出し、投げ付けた。
( ゚ω゚)「これが必殺の…
太!陽!拳!」
奇妙な掛け声と共に放られたものは、放物線を描いて飛んでいく。
そして、その頂点に達した瞬間、強烈な閃光を放った。
ブーンは上手く隠れたが、“ギアノス”たちは閃光を直視しまったため、今は眼が焼かれるような感覚に悶えているのだろう。
136
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:12:18 ID:2.3limoUO
ブーンが放ったもの、それは〈閃光玉〉と呼ばれる狩猟の道具だ。
上手くモンスターに『閃光を直視させる』事が出来れば、そのモンスターの視力を少しの間奪う事が出来るのだ。
“ドスギアノス”の視力を奪い、行動を封じる事が出来た。
“ギアノス”も巻き込める様に投げ付けたため、ブーンが一方的に攻撃できる状況だ。
( ^ω^)「焦らずに、まずはギアノスから!」
剣を“ギアノス”に投げ付ける。
剣が“ギアノス”に突き刺さる。
一気に駆け寄り、剣の柄を握り、下に向かって振り抜き、続け様に斬り上げる。
傷は深く、“ギアノス”は絶命した。
後は、“ドスギアノス”だけとなった。
( ^ω^)「……さぁ、決着をつけるおッ!!」
“ドスギアノス”も視力が回復したようで、ブーンを睨み付けている。
137
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:13:50 ID:2.3limoUO
先手は、“ドスギアノス”だった。
駆け出し、ブーンに向かって飛び掛かる。
かなりの速度ではあったが、飛び上がる地点は遠かったので、目で確認してから難なく回避する。
だが、流石に素早く、着地してすぐブーンに爪で斬りかかる。
これも何とか躱したものの、少し体制が崩れてしまう。
(;^ω^)「う…攻撃が速いお…」
と洩らした瞬間、“ドスギアノス”の嘴がブーンの頭を噛み千切らんと、ブーンの頭に口を開く。
バチン、と嘴が閉じられる直前に、転がるようにして回避する。
ブーンは盾を構え、体制を立て直す。
(;^ω^)。o(おい、まだ一撃もできてねーお…)
やはり速さは向こうが上か、こちらが手を出す前に“ドスギアノス”の攻撃がくるため、ブーンは反撃も出来ずに避ける事で精一杯の様だった。
138
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:14:43 ID:2.3limoUO
( ^ω^)。o(う〜ん、どうしたもんかお)
思考の途中に“ドスギアノス”は再び飛び掛かってくる。
(;^ω^)「うわっち!あぶねっ!」
前に前転する様にして躱す。
するとどうだろう。
“ドスギアノス”の側面に位置取る事が出来た。
( ^ω^)「お?」
突如飛び込んだチャンスに少し反応が遅れるも、【アサシンカリンガ】で斬りつける。
以前はこちらの攻撃が一切通用しなかったその鱗を、難なく斬り抜く事が出来た。
( ^ω^)「! 通ったお!」
ブーンへ向き直し、爪を振る“ドスギアノス”。
だが、再び前に向かって躱す。
これで“ドスギアノス”の側面につく。
139
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:16:45 ID:2.3limoUO
(# ^ω^)「食らえぇッ!」
今度は、少しだけ下がってから駆け出し、ジャンプしての攻撃を繰り出す。
鱗を断ち、皮を裂き、大きな傷を“ドスギアノス”に与える事が出来た。
( ^ω^)。o(いけるかお…!?)
しかし、“ドスギアノス”も考えたもので。
自らの爪に凍結液を塗布し、その脅威を増す。
“ドスギアノス”が振るった爪がブーンの頬をかする。
血は出る事はなく、軽く触れると、うっすらと凍結している様だった。
(;メ^ω^)「ひょ、氷結斬りってやつかお!?」
思いもかけない攻撃に勢いを削がれたブーン。
“ドスギアノス”が猛攻をかけようとしたその時、ブーンは再び〈閃光玉〉を投げる。
140
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:17:52 ID:2.3limoUO
閃光が眼を奪い、のたうち回る“ドスギアノス”。
(メ ^ω^)。o(支給された〈閃光玉〉は今のでラストだお…。
でも、あれ程頭のいい“ドスギアノス”なら…!)
思考しつつ、“ドスギアノス”に斬りかかる。
反撃しようと爪を振り回す“ドスギアノス”だが、ブーンも右から左からと、常に動き回りながら斬りつけるため、正確な位置を掴ませない。
視力が戻る頃には、全身傷だらけとなっていた。
(#メ`ω´)「よし、こいつでッ!」
ポーチから取り出したものを全力で投げ付ける。
“ドスギアノス”は瞼を閉じ、爪で眼を覆う。
その直後に、頭に衝撃が走った。
“ドスギアノス”は完全に不意を突かれ、その衝撃に転倒する。
すぐに起き上がろうとした“ドスギアノス”の目に映ったものは。
剣を手に、飛び掛かってくるブーンの姿だった。
141
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:20:50 ID:2.3limoUO
(#メ゚ω゚)「おおぉぉぉぉッ!!」
刃を下に向け、飛び上がった勢いを利用し、倒れこんだ“ドスギアノス”の首に突き刺す。
刃は首を貫通し、“ドスギアノス”は即死。
静かな幕切れが、ブーンの初めてと言える狩りの終わりを告げた。
(;メ^ω^)「はぁ…、やったの、かお…?」
一度は、傷一つ付ける事も出来ずに敗れた相手を、今度は自分がほとんど無傷で仕留める事が出来た。
これは間違いなく、あの二人のおかげだと言える。
(メ ^ω^)「…ありがとう、ですお……」
一人呟き、小型のナイフを取り出す。
そして、先ほどまで戦っていた相手の爪を柄で叩き折り、ポーチにしまう。
続いて、千切れかけた首を切り落とし、布で包んで持ち帰る事にした。
142
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:21:21 ID:2.3limoUO
―――ポッケ村―――
雪山から戻り、でぃの元を訪れたブーンは、その結果を報告する。
(メ ^ω^)「“ドスギアノス”の狩猟、こなして来ましたお!」
(#゚;;-゚)「おぉ、そうかい…!上手くいったみたいでよかったよ!
……これからは、もう少し難易度の高い依頼も紹介出来るね…!」
(*メ^ω^)「はいですお!」
少しずつでも、父に近付けているのだろうか。
そして、“奴”を倒す力は蓄えられているのだろうか。
目指す先は未だ見えずとも、今はこの勝利の余韻に浸っていようと思うブーンだった。
143
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:22:05 ID:2.3limoUO
―――ポッケ村・ブーン宅―――
家に戻ると、自宅前に見慣れぬ防具を纏った人物がいた。
あれは…、恐らく【バトル】シリーズの防具。背には大きな槌を担いでいる。
………ん?槌……?
何処かで見たような印象を受ける。
とりあえず、声を掛けてみる。
(メ ^ω^)「あのー…、どちらさm…」
('A`)「お、戻ってきたかブーン。
どうだこれ、なかなかカッコいいだろ?」
(メ ^ω^)「…………」
(メ ゚ω゚)「ド、ドクオだったのかお!」
(;'A`)「どうしたブーン、いきなり叫んで…」
144
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:24:23 ID:2.3limoUO
未だ衝撃から立ち直れないブーンに、ドクオが再び声を掛ける。
('A`)「まぁ、ちょいと話したい事もあるし、家に入れてくれたら嬉しいなー」
(;メ^ω^)「お、分かったお…」
扉の取手に手をかけ、開いた家内には、これまた見慣れた姿が二つ。
(*゚ー゚)「あ、ブーン君おかえりー!」
(,,゚Д゚)「鍵開いてたから勝手に邪魔したぞ」
(;メ゚ω゚)「……た、ただいまですお…」
(;'A`)「…………誰?」
(;メ^ω^)「お、紹介するお。この二人が…」
(*゚ー゚)「ブーン君のししょーの、しぃです!」
(;,,゚Д゚)「んな大層なもんじゃないだろ…助言してやってる程度の間柄だ。
んで、俺はギコだ」
(;'A`)「あ、僕はブーンの友人のドクオです…」
145
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:25:28 ID:2.3limoUO
それからは、四人で少しの雑談をする。
ギコとしぃに“ドスギアノス”の狩猟の成功を伝えると、用が済んだと帰宅していった。
('A`)「あの人たち、すげぇなぁ…
ハンターランクも3だって言ってたしな…」
(メ ^ω^)「そろそろランクアップの試験も請けられそうだって言ってたお」
('A`)「俺達も、頑張らないとな!」
(メ ^ω^)「おっ!」
ここで、思わぬ来客に流されていた事を思い出す。
(メ ^ω^)「ところで、どうしてドクオはそんな格好なんだお?」
('A`)「あぁ、話して無かったな…
お前が狩りに行くのに、一人は辛いだろうと思ってな。
もともとハンターには興味があったから、良い機会だと思ったんだよ」
146
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:27:33 ID:2.3limoUO
(メ ^ω^)「なら、これからは二人でギルドの依頼をこなしていくかお?」
先ほどのハンターランクというものは、実は村長からの依頼をこなしていては上昇していかないのだ。
あれは、あくまでハンターズギルドが定める位なので、村の依頼では認められないのである。
('A`)「いや、もうちょっと後になるな。
ド素人二人で組んでも無駄死にするだけだ。
だから、俺もお前も村長さんからのクエストをこなして腕を磨いてからだな!」
(メ ^ω^)「…分かったお!“ドスギアノス”でやられたりするなお?」
('A`)「お前じゃあるまいしww」
(;メ^ω^)「うぐ…」
近い先、二人で狩場を駆けつつ、共に戦う事が出来るという楽しみが出来たブーン。
また少し、ハンターとしての生活が好きになれたのだった。
第六話 end
147
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:28:44 ID:2.3limoUO
○おまけ○
( ^ω^)「うっかり説明し忘れちゃったお!」
( ^ω^)「なんで、最後“ドスギアノス”が吹っ飛ばされたかって事をね!」
( ^ω^)「という事で、後付けせつめいスタートだお!」
―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
( ^ω^)「実は、あの時投げたのは、只の〈石ころ〉だったんだお!」
( ^ω^)「でも僕は、僕たち『生き物の癖』を利用させてもらったお!」
( ^ω^)「それは、『学習能力』だお!」
( ^ω^)「二度に渡って、僕は“ドスギアノス”に〈閃光玉〉を使ったお!」
( ^ω^)「あれだけの影響を与える物だし、“ドスギアノス”は頭も良い。
二回も使う所を見せてやれば十分学習できるはずなんだお!」
148
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:30:40 ID:2.3limoUO
( ^ω^)「物を投げる=眩しい物
って感じに、ね」
( ^ω^)「だから、〈石ころ〉自体のダメージは無くても、学習した事と違う事が起きたから、びっくりして転んだんだお!」
( ^ω^)「ブーンの作戦勝ちだったんだお!やったお!」
おわり
※実際のゲームではこんなことは出来ません!
149
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/13(金) 23:31:27 ID:2.3limoUO
という事で、今回の投下は終わりです。
感想スレにて『MH知らないとアレ』との意見を頂きました…。
なるべく、モンハン知らない方にも分かる様に頑張ります…。
以下、何か質問があればどうぞ。
150
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/14(土) 01:03:43 ID:mDXHc4K20
乙 次はいつ投下するの?
151
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/14(土) 06:33:08 ID:VdJxgY4UO
>>150
まだ正確には分からないですが、一週間以内には投下したいですね。
まだ一話一話も短いですし…
152
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/14(土) 11:47:45 ID:zSDjIf/w0
乙乙
学習能力を逆手に取るとか面白いな
VIPで投下するんだったら今まで避難所で投下した分も合わせて投下すればいいんじゃにか?
その方が新規読者も読みやすいだろうし
・・・あと、VIPのモンハンスレは荒れやすいから挫けるなよ
153
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/14(土) 16:29:36 ID:VdJxgY4UO
>>152
1から投下し直すのも、有りと言えばありなんですが、そこまでまとまった時間が取れるかどうかです…
ここのURL貼ればいいかな、と思ったんですが、どうでしょう…?
154
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/14(土) 19:11:22 ID:qnZz8QVM0
>>1
乙、面白かった
久しぶりにモンハンしたくなったけどみつからねえええええ
155
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/14(土) 21:04:57 ID:Lu79A43c0
>>154
よろしい、ならば購入だ
あと今更だけど質問。
ドクオのハンマーは何?次回明らかになるの?
156
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/14(土) 21:16:55 ID:VdJxgY4UO
>>155
そうですね…
今はまだ内緒ですね!
一つ言えるとすれば、ドクオはお金で購入したので、たいしたものではありませんよ。
157
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/19(木) 20:11:22 ID:mtBqh7woO
ちょっと遅くなりましたが、これからVIPに第七話を投下したいと思います。
よろしければお付き合い下さい!
158
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/19(木) 20:18:31 ID:rNIryB8M0
がんばれよー
159
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/19(木) 21:46:52 ID:H0LD3gWQo
vipのこのスレに代理で乙って伝えてきてくれないと泣くぞ?
160
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/22(日) 12:52:28 ID:C1I6Sj820
VIPからきますた
面白い頑張れ
161
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/29(日) 08:16:51 ID:YNOOZwn2O
もう一週間たってしまいました…
次の投下まで、もう少しだけお時間を頂きます(´・ω・`)
待ってくれている方がいてくださるなら、申し訳ないです!
162
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/29(日) 15:33:04 ID:Jo4jHGE.0
俺が規制解除されている間に早く
163
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/29(日) 16:34:59 ID:YNOOZwn2O
>>162
残念ながら、自分は携帯作者なものでして…
単刀直入に言えば、自分が規制されちゃいました\(´・ω・`)/
164
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/08/29(日) 16:49:49 ID:Jo4jHGE.0
ちょwwwwww
165
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:01:46 ID:s3SLt6qIO
よしっ!
後ほど、第八話を投下します!
暇がある方は、お付き合い下さいませ。
166
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:16:44 ID:s3SLt6qIO
!!注意!!
このスレは『( ^ω^)ブーン系小説』のスレであり、
ゲームの『モンスターハンター』シリーズのスレではありません!
まとめ様なんていない。
では第八話、投下します!
167
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:17:28 ID:s3SLt6qIO
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・???
prot・???
〇結構お調子者
・('A`) ドクオ HR‐1
wep・ウォーハンマー
prot・バトル シリーズ
〇ブーンがハンターになったのをきっかけに、自身もハンターへ
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・ヒレのような大剣
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その一 イケメン しぃとは恋仲
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・???
prot・キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その二 スタイルよくて美人 ギコとは恋仲
168
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:18:24 ID:s3SLt6qIO
・ξ゚⊿゚)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
・爪'ー`) フォックス
〇ベーンの親友 イイ人 第一話以降、出番がない
・(#゚;;-゚) でぃ
〇ポッケ村の村長さん 若干、心配性
・(`・ω・´) シャキン
〇鍛冶屋の人 いつでもやる気全開
・ミ ^ω^〕 (故)ベーン HR‐9
〇ブーンの父親 生前は凄腕のハンターで、各地にその名を轟かせた
モンスターからブーンをかばい、死亡した
※ HRとは、『ハンターランク』というもので、ハンターズギルドから実力を認められる事で上昇していきます。
要するに強さのバロメーター。
☆話の中の括りの役割
“ ”…モンスター名
【 】…武器名、防具名
〈 〉…アイテム名
169
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:20:12 ID:s3SLt6qIO
第八話「猪突猛進!ドスファンゴ…?」
―――雪山・エリア8―――
舞台は再び、極寒の地、雪山。
そこを、一人のハンターが駆けて行く。
(iiメ゚ω゚)「はぁ、はぁ……ッ!
じょ、冗談じゃないお…!」
岩影に身を隠し、息を整えようとするが。
ざっ、ざっ、と雪を踏み鳴らす音が聞こえてくる。
まずい。
“あれ”に見つかってしまえば、また大変になる。
しかし、このままじっとしていても、いずれは見つかってしまうだろう。
少年は意を決して、赤い刃を持つ剣を握り締める。
彼が、何故このような状況に陥っているのか。
それは、二時間ほど前まで溯る。
170
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:21:09 ID:s3SLt6qIO
―――ポッケ村・ブーン宅―――
(* ^ω^)「………」
何時にも増して、にこやかな笑顔を浮かべるブーン。
その理由は、彼の目の前に置かれた武具にあった。
(* ^ω^)「これが、【ドスバイトダガー】と、【ランポス】シリーズかお…!」
つい先ほど工房の主人から受け取り、包みの袋を開いた。
【アサシンカリンガ】を、“ドスランポス”の爪を使って強化した【ドスバイトダガー】は、刀身が血の様に赤い。
何より、【アサシンカリンガ】よりも刃こぼれしにくくなっているため、使い勝手がよくなっているのだ。
また、“ランポス”の皮や鱗をふんだんに使って作られた防具、【ランポス】シリーズは、以前までブーンが愛用していた【マフモフ】シリーズとは比べ物にならないくらいの頑丈さを誇る。
しかし、【ランポス】シリーズのヘルムは見当たらず、変わりに盾を模した小さなピアスが置かれている。
171
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:22:16 ID:s3SLt6qIO
(* ^ω^)「初めて自分で武具を揃えたお」
【アサシンカリンガ】はギコとしぃの助けを借りた。
【マフモフ】はハンターズギルドに自分の名を登録した時に支給された品。
つまり、ブーンが自分の力だけで集めた素材から作られた武具は、この【ランポス】シリーズや【ドスバイトダガー】が初めてになるのだ。
「こんにちは、ブーン君。
………おや、なにか嬉しい事でもありましたか?」
不意に、男が丁寧な口調で声を掛けてくる。
172
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:23:45 ID:s3SLt6qIO
( ^ω^)「こんにちはですお、フォックスさん。
まぁ、ちょっと……ですお」
爪'ー`)「おや、それは…新しい装備ですか。
……その様子なら、心配は無さそうですね。」
( ^ω^)「おっ?」
フォックスは、ブーンが“ドスギアノス”に敗れた、という話を人伝に耳にしたフォックスには、一つの心配事があった。
それは、ブーンがハンターを辞めてしまう事だ。
父の仇を討つためだけに、ハンターとしての道に踏み込み、生きてきたブーン。
その目的がなくなってしまえば――――
しかし今のブーンを見て、その不安は霧散していくこととなる。
173
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:24:38 ID:s3SLt6qIO
爪'ー`)。o(ブーン君、以前よりも生き生きとしていますね。
これなら、安心ですね)
心の中で安堵の息をつくフォックス。
爪'ー`)「ちょっと失礼…」
懐から煙管を取り出し、口にくわえる。
爪'ー`)y-「ブーン君は、次はどんな依頼を請けるおつもりですか?」
( ^ω^)「もちろんモンスターの狩猟だお!」
新しい装備を、実戦で使ってみたいのだろう。
その気持ちは、まだ駆け出しハンターであるブーンにとっては、尚更の事だった。
爪'ー`)y-「だんだん、モンスターハンターらしい依頼をこなしているみたいですね」
( ^ω^)「はいですお!
もっとがんばりますお!」
174
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:25:42 ID:s3SLt6qIO
一通り、自分の気持ちを言葉にしたブーンは、今まで眺めていた武具を装備し、出かける準備を整える。
爪'ー`)y-「おや、早速依頼を請けにいくのですね?」
そうですお、とフォックスに伝え、家を出ようとするブーンを、慌てて呼び止めるフォックス。
爪;'ー`)「ち、ちょっと待って下さい…!
私も帰りますから、戸締まりはきちんと!」
フォックスが家を出たのを確認した後、施錠する。
爪'ー`)「では、頑張って下さいね」
( ^ω^)「ありがとうございますおー!」
村長の元へ向かいながら、礼をした。
175
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:27:23 ID:s3SLt6qIO
村の中心に向かう途中、鍛冶工房にも顔を出そうと考えたブーン。
改めて、装備を作ってくれた礼をしようと思ったからだ。
店の前に着くと、縦巻き髪の少女が、鍛冶屋の主人となにやら話し込んでいる様だった。
( ^ω^)「こんにちはだお、シャキンさんに……ツン?
何でこんな所にいるんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「こんにちはブーン。 別に、たいした用じゃないわ。
あんたこそ、どうしたのよ」
( ^ω^)「シャキンさんに、装備のお礼を伝えにきたんだお」
176
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:28:20 ID:s3SLt6qIO
(`・ω・´)「お礼にきたって事は、装備はブーンに馴染んだみたいだな!」
袋に入った荷物をしまっていたシャキンが話しかけてくる。
(* ^ω^)「それはもう、ばっちりですお!」
ξ゚⊿゚)ξ「ふーん…
新しい装備、作ったんだ」
( ^ω^)「おっおっお、素材がたまたま集まったんだお」
先日、密林で良く採集できる〈特産キノコ〉を集めて欲しい、という依頼を請けた時に、以前とは別の個体の“ドスランポス”が襲いかかってきた。
その際、ブーンは見事返り討ちにしてみせた。
そして、ランポスの素材が十分な量が集まったのである。
177
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:29:08 ID:s3SLt6qIO
( ^ω^)「自分で集めた素材から作った装備は、愛着感が湧くおね」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなものなの?」
ツンがシャキンに話を振る。
(;`・ω・´)「んー、俺はハンターはやったことないから良く分からないな」
( ^ω^)「そんなものだお」
そんな雑談を少し楽しんだ後、本来の目的を思い出すブーン。
(;^ω^)「あ。そういえば、これから依頼を請けに行くんだったお」
ξ゚⊿゚)ξ「ふーん…
無茶はしない事ね」
(`・ω・´)「頑張ってこいよ!」
(^ω^ )「ありがとうですおー」
そうして、鍛冶工房から出発した。
178
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:31:06 ID:s3SLt6qIO
―――ポッケ村・中心―――
(#゚;;-゚)「おや、ブーン殿。
今日の依頼はこんなものがきているよ」
( ^ω^)「お、どれどれ…」
それは、“ドスファンゴ”の狩猟を目的とした依頼だった。
猪のような姿をしていて、外敵を見つけた途端に猛突進を繰り出してくるモンスター、“ファンゴ”達のリーダーだ。
( ^ω^)「場所は………雪山…?」
(#゚;;-゚)「そう、雪山さ」
ブーンの独り言に相槌を打つでぃ。
( ^ω^)「ん〜、分かりましたお!」
早速、雪山へと向かう。
(#゚;;-゚)「今回も、気を付けていくんだよ」
( ^ω^)「はいですお!」
そうして、一人雪山へと歩を進めた。
179
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:31:49 ID:s3SLt6qIO
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「なんだか、久し振りだお」
最近は、ずっと密林での依頼をこなしていた為に、雪山を訪れていなかった。
( ^ω^)「〈応急薬〉よし、〈携帯砥石〉よし、〈携帯食料〉よし…」
ブーンも慣れたもので、手際良く支給品をポーチへとしまっていく。
( ^ω^)「よし、行くお」
そう言って、ベースキャンプから駆け出した。
―――だが、すぐに引き返してくる事になる。
180
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:33:06 ID:s3SLt6qIO
:(( ゚ω゚)):「さぶぶぶぶぶぶぶ………」
これまでのようにエリア4―――氷洞に進入したブーンは、一つの事が頭から抜け落ちていた。
それは、寒さから身を守ってくれていたのは、【マフモフ】シリーズだった、という事。
今、ブーンが身に着けているのは【ランポス】シリーズなので、本来の寒さがブーンに襲いかかってきたのだ。
それからすぐにベースキャンプへ引き返し、寒さを緩和してくれる飲み物を取りに戻った。
( ^ω^)「ほ、〈ホットドリンク〉飲むお…」
以前、しぃも飲んでいた〈ホットドリンク〉を飲み干す。
ピリッとした辛さが舌を刺し、その後に体の中からじんわりと暖まってきた。
( ^ω^)「おぉ…
これなら寒さもへっちゃらだお」
気を取り直し、再び雪山へと向かって行った。
181
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:34:44 ID:s3SLt6qIO
―――雪山・エリア7―――
エリア4、5、6、と通過し、エリア7まで足を運んだブーンは、一目でそれとわかるモンスターを発見する。
巨大な体躯に、巨大な牙。
外見は猪なのだが、大きさが桁違いだ。
遠くから見ても、“ドスギアノス”よりも大きい事がわかる。
( ^ω^)「あいつが“ドスファンゴ”かお…」
先制を取るべく、駆け出したブーンが踏み鳴らした、ざくり、という雪の音。
小さな音すらも聞き取り、“ドスファンゴ”はブーンの存在に気付く。
182
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:36:00 ID:s3SLt6qIO
(;^ω^)「ちょ、ばれたお!」
まだ離れた位置にいるのに気付かれてしまった。
これでは、先制を取れたとしてもあまり効果は上がらないだろう。
(# ^ω^)「でも、突っ込んでいくしかないお!」
赤々とした刃を持つ剣を腰から抜き取り、“ドスファンゴ”へと駆けて行く。
すると、“ドスファンゴ”もブーンの駆けてくる方向へと向かっていく。
もちろん、突進という形で、であるが。
(;゚ω゚)「うぐっ!?」
思わぬ攻撃の直撃を受ける。
“ドスファンゴ”ほどの巨体から繰り出せるとは思えない速度の突進を食らってしまったブーンはいとも簡単に突き飛ばされてしまう。
(#メ゚ω゚)「いきなり何するんだおッ!」
183
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:37:33 ID:s3SLt6qIO
自分を先制を取ろうとしていた事を棚に置き、怒りを顕にする。
(メ ^ω^)「【ランポス】シリーズ、凄く頑丈だお…!」
あの突進を受けても強く打ち付けただけで済んだのは、紛れも無く新調した防具のおかげだった。
再び突進してくる“ドスファンゴ”であるが、横に向かっての軽いステップで小さく躱し、側面に位置取る。
幾度かの中型モンスターの狩猟をこなした経験から、モンスターの側面は比較的攻撃を受けにくく、逆に自分は攻撃しやすい位置である事が分かっていた。
それは“ドスファンゴ”に対しても例外では無い様で、“ドスファンゴ”が体制を整えるまでの短い時間ではあるが、一方的に斬りつける事ができた。
184
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:39:35 ID:s3SLt6qIO
(メ ^ω^)「この剣も、全然違うお!」
以前までの【アサシンカリンガ】から、切れ味の具合こそ変わらないものの、刃の強度が段違いだった。
刃こぼれしにくいその刃を振るえば振るう程に、自身と同じ赤の色を浴びていく。
“ドスファンゴ”が、急に振り向く。
(;メ^ω^)「おっ! なんだお!?」
突進を始める。
(;メ゚ω゚)「やばいお!」
咄嗟に腕を自分の前で交差させる。
しかし、何時までたっても予想していた衝撃は訪れない。
(メ ^ω^)そ 「おっ!?」
“ドスファンゴ”が突進していったであろう方向に振り返ると、すでに遠く離れた位置にいた。
そのままエリア7から離脱していまい、“ドスファンゴ”を見失ってしまう。
185
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:40:15 ID:s3SLt6qIO
(メ ^ω^)「逃げられたお…」
しかし、逃げたという事はブーンの事を脅威と認識したからに他ならない。
ブーンもすかさず後を追っていった。
―――雪山・エリア6―――
“ドスファンゴ”は、間違いなくこのエリアへと逃げ込んできた筈だ。
だが、どこを見回せども、茶色の剛毛に覆われた巨体を見つける事は叶わない。
(;メ^ω^)「いったい、どこに逃げたんだお…」
その時、背後から雪上を駆ける音が聞こえてきた。
(^ω^メ;)彡 「不意打ち狙いだったのか……」
(゚ω゚メii) 「お………」
みるみるうちに、ブーンの顔が青ざめてゆく。
それもその筈。
背後から接近してきているのは、“茶色の巨体”ではなく、“黄色の死神”だったのだから。
186
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:41:49 ID:s3SLt6qIO
(;メ゚ω゚)「な、なんで………」
(;メ゚ω゚)「なんで“ティガレックス”がいるんだおぉぉぉッ!?」
――――それから、ブーンの逃走劇は始まるのだった。
“ティガレックス”の突撃を躱し、エリア8へ通じる道へ向かう。
“ティガレックス”と対峙するのは三度目という事もあってか、轟竜の攻撃を上手く回避しつつ、エリア8へ逃げ込む事に成功する。
187
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:43:17 ID:s3SLt6qIO
―――雪山・エリア8―――
(iiメ゚ω゚)「はぁ、はぁ……ッ!
じょ、冗談じゃないお…!」
そして、今に至るのだった――――――
一人の少年が赤い刃の剣を手に、岩影から轟竜の様子を伺っているころ。
もう一人の少年が、茶色の巨体に追い回されていた。
188
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:44:24 ID:s3SLt6qIO
―――雪山・エリア7―――
(;'A`)「う、うわぁッ! 来るなぁッ!」
金属の槌をがむしゃらに振るう。
だが、そのような攻撃が命中する筈もなく。
小柄な少年の身体が宙に舞う。
(メメ A )「ぐッ…
なんだよ、これ……」
自分はただ、〈ポポノタン〉を集めてくるだけの依頼を請けた筈だった。
なのに、目の前には猛り狂い、鼻を鳴らす巨大な猪がいる。
(メメ A )「あぁ、そういや」
あいつも、〈ポポノタン〉を探す時に“轟竜”に遭遇したって言ってたっけな。
そう心の中で呟いた時、再び強い衝撃により突き飛ばされる。
(メメメメA )「どんな事にも油断すんな、って事か…」
189
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:46:03 ID:s3SLt6qIO
一瞬、影が自分を覆ったと思えば、地響きが鳴り響く。
その方向に目を向けたドクオは、抗う事を諦めた。
そこにいたものは、紛れも無く“ティガレックス”。
これにより、前には“ティガレックス”。
背後には“ドスファンゴ”。
これを、絶望と言わずして何と言うのか。
駆け出しの身であるドクオには、切り抜ける事すら、荷が重すぎるのだ。
(メメメメ'∀`)「へへっ、短い人生だったなぁ…」
全てを諦め、槌を背に掛け、目を瞑る。
その時だ。
『させるかおぉぉぉぉ!!!』
いる筈の無い親友の声が聞こえてきたのは。
190
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:47:48 ID:s3SLt6qIO
(メメメ-A-)「!?」
一瞬、瞼の向こうが明るくなり、すぐに落ち着く。
目を開けると、もがく“ティガレックス”。
背後をみれば、“ドスファンゴ”がひっくり返ってじたばたしているではないか。
(メメメ'∀`)「……流石だ、大した奴だぜ…!」
――――ブーン!――――
親友の名を叫びつつ振り向く先には、息を切らした少年の姿がある。
(;メ^ω^)「ま、間に合ったかお!?」
“ティガレックス”を追い、エリア7にきてみれば、取り逃がした“ドスファンゴ”と“ティガレックス”に挟まれたドクオを見つけた為、〈閃光玉〉を使い、2頭の動きを封じたのだ。
191
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:48:54 ID:s3SLt6qIO
(メ ^ω^)「今のうちに逃げるお!」
(メメメ'A`)「おう!」
そうして、二人はエリア6へ退却する。
―――雪山・エリア6―――
(メ ^ω^)「ふぅ、一段落だお」
+(;メ'A`)つU.*「なんでブーンがいるんだ?
それに、“ティガレックス”も…」
ドクオは、〈応急薬〉を使い、傷を治療しつつブーンに訪ねる。
+`(;^ω^)つU*「そ、そんな事知らないお。
多分、村長さんのミスだお」
本来、村長から受ける依頼は、一人でこなす事になっている。
モンスターが、同種と比べて比較的弱いものと判断された依頼だからだ。
その為、同じ地区に同時にハンターを送り出す事は無い筈なのだが。
192
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:50:37 ID:s3SLt6qIO
+('A`)つU'*「まぁ、そのおかげで助かったから、何も言わないけどな。
ブーンもありがとな」
( ^ω^)「おっおっお、気にするなお」
('A`)「さぁ、これからどうしようか」
( ^ω^)「ドクオはどんな依頼を請けているんだお?」
('A`)「俺は、〈ポポノタン〉の収集だ。
麓に“ポポ”がいなかったから、上まで登ってきたら…この有様さ」
以前、ブーンも〈ポポノタン〉収集をした時にも、“ティガレックス”は現われた。
恐らく、“ポポ”の死肉を狙ってやってくるのであろう。
('A`)「で、お前は?」
( ^ω^)「“ドスファンゴ”の狩猟だお」
('A`)「やっぱりそうか…
あの村長がミスするってのも珍しいな」
193
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:51:44 ID:s3SLt6qIO
のんびりと雑談を交わす二人だが、今は2体のモンスターが近くを徘徊している状態だ。
( ^ω^)「うーん、何とかして“ドスファンゴ”をやっつけたいお」
('A`)「そういや、さっきお前なんか使ってなかったか?」
( ^ω^)「お? 〈閃光玉〉かお」
('A`)「そう、それだ。
あれを使って足止めできないのか?」
確かに、〈閃光玉〉は2頭のモンスターの動きを封じる事ができた。
だが、それはできない。
何故なら。
(;^ω^)「実はあれ、自分で試しに作った物だったから、一つしか持ってないんだお…」
(;'A`)「そ、そうか…」
単純な話、所持数が少ないからだった。
194
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:53:26 ID:s3SLt6qIO
(;'A`)「くそっ…
どうすりゃいいんだ…」
( ^ω^)「………」
ブーンは、雪山の地の細部を思い出す為に、意識を集中させていた。
この状況を、切り抜ける策を編み出す為に。
( ^ω^)。o(ここいらで集められる物と言えば…
〈ネムリ草〉だおね)
その名が示す通り、含まれる成分に催眠作用がある〈ネムリ草〉。
扱いも簡単で、手軽に利用できる植物として、ハンター達の情報誌にも取り上げられていた。
問題は、催眠成分をモンスターの体内に撃ち込む方法だが。
(;^ω^)。o(武器に塗り付けたら、武器本体が壊れやすくなっちゃうお…)
ハンターの武器は、本来の使用法からずれた扱いを取ると、刃こぼれを起こしやすくなったり。
或いは、刀身が錆び付いたりと、調子を悪くしやすくなる。
195
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:54:38 ID:s3SLt6qIO
その時、ドクオがぽつりと言った一言が、この問題の、解決の糸口となる。
('A`)「そういやさ、エリア7の所にベースキャンプの残骸があったが…
〈閃光玉〉とか残ってるんじゃないか…?」
( ^ω^)「!」
ドクオよりは、この雪山の地に詳しいブーン。
故に、ベースキャンプ跡地には、〈閃光玉〉は残っていない事を知っている。
だが、それとは別に、利用できそうな道具が残っていた事を思い出したのだ。
( ^ω^)「そうだお…、あれを使えば!」
('A`)「やっぱり、何か残ってるんだな!?
よし、早速いくぞ!」
(;^ω^)「ちょ、そんな焦るなお。
あいつらに見つかったら、大変な事になるお」
急ぐドクオをなだめつつ、二人はエリア7へと向かって行った。
196
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:56:42 ID:s3SLt6qIO
―――雪山・エリア7―――
先ほどまでこのエリアを徘徊していた“ドスファンゴ”や“ティガレックス”は見当たらない。
エリア7に隣接したエリアは3ヶ所あるが、一つは狭いスペース。
もう一つはブーン達がいたエリア6であるため、残るエリア8にでも行ったのだろう。
( ^ω^)「よし、じゃあ探すお」
(;'A`)「本当に上手くいくのか…?」
成功を信じるブーンと、疑うドクオ。
それは、ほんの僅かな経験の差でも大きく現われていた。
( ^ω^)「まぁ、だめだったらそれでお終いだお。
だったら、今やれる事を全力でやってみるお」
('A`)「……分かった。 お前を信じよう」
どうせ自分に出来る事は無いのだ。
なら、対抗の手段を持つ者に任せてみよう。
ドクオは、そんなことをひっそりと胸に思う。
197
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:58:12 ID:s3SLt6qIO
少しの間、ベースキャンプ跡地を探ると、目的の物が集まる。
( ^ω^)「よし、後はこれをこうして…」
('A`)「……」
( ^ω^)「よし、できたお!」
数は5。
少し心許無いが、長い間とどまるとあの2頭が襲ってくる可能性があったため、道具を探す時間を取れなかったのだ。
( ^ω^)「なるべくなら、2頭同時に相手にするのは避けたい所だお…
お?」
ふと視線を向けると、そこにいたはずのドクオがいない。
どうしたのかと辺りを見回すと、金属の槌【ウォーハンマー】を振るって、“ポポ”に殴り掛かっている。
やがて、息絶えた“ポポ”を解体し、〈ポポノタン”の剥ぎ取りを始めた。
198
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/08/31(火) 23:59:49 ID:s3SLt6qIO
少しの間、ベースキャンプ跡地を探ると、目的の物が集まる。
( ^ω^)「よし、後はこれをこうして…」
('A`)「……」
( ^ω^)「よし、できたお!」
数は5本。
少し心許無いが、長い間とどまるとあの2頭が襲ってくる可能性があったため、道具を探す時間を取れなかったのだ。
( ^ω^)「なるべくなら、2頭同時に相手にするのは避けたい所だお…
お?」
ふと視線を向けると、そこにいたはずのドクオがいない。
どうしたのかと辺りを見回すと、金属の槌【ウォーハンマー】を振るって、“ポポ”に殴り掛かっている。
やがて、息絶えた“ポポ”を解体し、〈ポポノタン〉の剥ぎ取りを始めた。
199
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:00:46 ID:MOg7k0/kO
(*'A`)「……悪い、ブーン。
依頼の品が集まったから、一足先に戻るぜ」
( ^ω^)「なん…だと…?」
とは言ったものの、中型より大きいモンスターとの戦闘経験が、ドクオは無い。
それなのに、自分の狩りに付き合わせる訳にもいかないだろう。
( ^ω^)「お、じゃああいつらが来ない内に戻るといいお」
('A`)「ああ、分かった。
次は、一緒に狩りを出来るといいな!」
( ^ω^)「おっ!」
先に繋がる約束を結び。
ドクオは先にベースキャンプへと帰還していった。
200
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:02:32 ID:MOg7k0/kO
( ^ω^)「……さて、ちょうどいいタイミングだおね」
何かが、近付いてくる感覚を感じ取る。
死の気配を放つモンスターは、今のブーンは一種しか知らない。
振り返ると同時に、何かが降り立つ。
降り積もった雪が舞い上がり、煙のように辺りに立ち込める。
やがて、雪煙がはれると、目の前には“ティガレックス”が君臨していた。
(ii^ω^)「何度前にしても、背筋がゾクッてするお」
未だ慣れない感覚がブーンを蝕んでいくが、動けない事はない。
201
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:03:28 ID:MOg7k0/kO
( ^ω^)「“ドスファンゴ”がきたら面倒だし、早めに終わらせるお!」
ブーンの言う、終わりとは命を奪う事ではない。
ブーンは、懐から何かを取り出す。
それは、ごく小さな刃。
投げ放つ為だけに作られた刃だ。
その刃には、〈ネムリ草〉をすりつぶし、出てきた汁を塗布してある。
これならば、武器を痛める事なくモンスターに睡眠毒を撃ち込めるのだ。
(# `ω´)「お!」
一本目を放つ。
〈投げナイフ〉に睡眠毒を塗り込んだ、〈眠り投げナイフ〉は“ティガレックス”の前脚に突き刺さる。
しかし、“ティガレックス”は気に止める様子も無く、ブーンに突進を仕掛ける。
202
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:04:35 ID:MOg7k0/kO
(;^ω^)「やっぱ一本じゃ駄目かお」
距離が離れていた為に、余裕を持って躱す事ができた。
ついでに、後ろ脚に2本目の〈眠り投げナイフ〉を放ち、命中させる。
今度は、雪塊を腕の力で押し飛ばしてきたのを、盾でしっかりと防ぐ。
再び、“ティガレックス”が突進を始めたのを確認すると、素早くナイフを取り出し、突進を躱しつつ3本目を撃ち込む。
(;^ω^)「ぜ、全然変化無しだお」
睡眠毒の効果が全く現れない事に、焦りを感じるブーン。
――――雑念は、動きを鈍らせる。
よって、ブーンが“ティガレックス”に捉えられるのもごく自然な事だった。
203
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:07:01 ID:MOg7k0/kO
(メメメメω )「ぐ、うぅ…」
突進に、雪塊飛ばし。
今まで、“ティガレックス”が繰り出してきた攻撃は、これくらいしかない。
全てが、前方への直線攻撃だ。
ならば、とブーンは“ティガレックス”の側面に位置取っていた。
そこに、ブーンの意表を突く攻撃を繰り出したのだ。
心の乱れによる反応の遅れもあり、その凶悪な爪の一撃を受ける事になってしまう。
(メメメメω )「くそ、早くしないと――――」
その先の言葉が紡がれる事は、無かった。
口にする必要が無くなったから。
恐れていた事態が、現実のものとなる。
204
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:08:10 ID:MOg7k0/kO
(メメメメ゚ω゚)「そ、そんな…」
“ドスファンゴ”が現われる。
“ティガレックス”と“ドスファンゴ”は、互いの事は意に介さず、狙う獲物はブーン一人。
まずは、“ティガレックス”が突進を仕掛けてくる。
当然、ブーンは避けるしかない。
先ほどまでは、この瞬間に若干の隙が生まれ、些細な反撃が可能だったが、今はそれは出来ない。
後続として、“ドスファンゴ”の突進が迫っているからだ。
(メメメメ゚ω゚)「ッ!!」
何とか躱すも、既に“ティガレックス”は再び突進の体制に入っている。
205
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:09:27 ID:MOg7k0/kO
(;メメメメ^ω^)「おおぉぉぉぉ!」
身を投げ出す様に躱すが、体制を立て直す前に迫るのは“ドスファンゴ”の猛突進。
(メメメメω )o(やられる…!)
そう確信すると同時に。
(#'A`)「うおぉぉぉらあぁぁぁッ!」
村へと戻った筈の友人が、槌で“ドスファンゴ”に殴りかかっていく雄叫びが聞こえた。
206
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:10:50 ID:MOg7k0/kO
(;メメメメ^ω^)「おおぉぉぉぉ!」
身を投げ出す様に躱すが、体制を立て直す前に迫るのは“ドスファンゴ”の猛突進。
(メメメメω )。o(やられる…!)
そう確信すると同時に。
(#'A`)「うおぉぉぉらあぁぁぁッ!」
村へと戻った筈の友人が、槌で“ドスファンゴ”に殴りかかっていく声が聞こえた。
207
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:12:08 ID:MOg7k0/kO
急な打撃によろめき、その脚を止める“ドスファンゴ”。
(;メメメメ^ω^)「ド、ドクオ!?
村に戻ったんじゃ!?」
('A`)「……俺さ、思ったんだ。
お前に助けてもらった時、お前〈閃光玉〉使ったろ?
もしあれが狩りに使う為の切り札だったら、ってな」
(;メメメメ^ω^)「そんな事…!
目の前で友達に死なれる程、嫌な事なんてないお!」
('A`)「……それは、俺も同じ事だ!」
槌の柄を握る手に力が入る。
('A`)「ブーン、俺はまだお前みたいに立ち回れないから、少しの間しか時間は稼げない。だから…
その間、“ティガレックス”を何とかしてくれ!」
できるんだろ、と聞くドクオに対し。
もちろんだお、と答えるはブーン。
208
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:14:32 ID:MOg7k0/kO
未だ身体の節々が痛みを訴えるが、気力でねじ伏せる。
向かい合うは、“ティガレックス”。
(メメメメ^ω^)「さぁ、こいお!」
ブーンの叫びに答えるかのように、咆哮をあげる。
今の咆哮がドクオに影響を与えてはいないかと、横目で見たが、“ドスファンゴ”の意識を自分に向けさせる事で頭が一杯だからか。
何ら気にもしていないようだ。
突進を仕掛ける“ティガレックス”。
(メメメメ^ω^)「もう、それは見飽きたお!」
突進を躱し、生まれた隙に腕を【ドスバイトダガー】で斬りつける。
鱗が裂ける程度の傷しか付かなかったが、バックステップで少し距離を取った後、その傷を狙って〈眠り投げナイフ〉を放つ。
209
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:15:42 ID:MOg7k0/kO
未だ身体の節々が痛みを訴えるが、気力でねじ伏せる。
向かい合うは、“ティガレックス”。
(メメメメ^ω^)「さぁ、こいお!」
ブーンの叫びに答えるかのように、咆哮をあげる。
今の咆哮がドクオに影響を与えてはいないかと、横目で見たが、“ドスファンゴ”の意識を自分に向けさせる事で頭が一杯だからか。
何ら気にもしていないようだ。
突進を仕掛ける“ティガレックス”。
(メメメメ^ω^)「もう、それは見飽きたお!」
突進を躱し、生まれた隙に腕を【ドスバイトダガー】で斬りつける。
鱗が裂ける程度の傷しか付かなかったが、バックステップで少し距離を取った後、その傷を狙って〈眠り投げナイフ〉を放つ。
210
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:16:25 ID:MOg7k0/kO
針の穴を通す様な芸当だった。
傷を的確に捉えたブーンは思わず、口の端が吊り上がる。
離れているとこれしか出来ないのであろうか。
相も変わらず、愚直な突進。
(#メメメメ`ω´)「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
唸り声を上げつつ迫る“ティガレックス”の額に、最後の〈眠り投げナイフ〉を撃ち込んだ。
短い鳴き声を上げたかと思えば、急にその場に崩れ落ちる。
しかし、定期的に聞こえる寝息が、死んではいない事を物語る。
211
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:17:27 ID:MOg7k0/kO
(メメメメ^ω^)「よし…!
ドクオ!」
(メメ'A`)「! やったか…!
…後は、任せたぜ!」
ドクオには幾らか新しく傷が付いていた。
でも、無事でよかったと思う。
(#メメメメ^ω^)「さぁて…てこずらせてくれたおね…?」
元々、ブーンの腕は“ドスファンゴ”には劣ってなどいないのだ。
この後は、ただひたすらに突進しか繰り返さない“ドスファンゴ”を一方的に痛め付ける形で、依頼の目的を達成させる。
(メメメメ^ω^)「鬼の寝てる間に帰るお…」
手早く剥ぎ取りを終えて、村へと戻るブーンだった。
212
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:19:35 ID:MOg7k0/kO
―――ポッケ村・中心部―――
(;^ω^)「お…?」
(;'A`)「どういう事だよ…?」
(#゚;;-゚)「つまり、確かに同じ区域に派遣したのは私の間違いなんだけど…
一緒に戦った、って事実が良くなかったみたいでね。
ハンターズギルドの方に、報酬を没収されてしまったんだよ…」
どうやら、村長の元に集まる依頼は、全て『一人でこなす』為だけに義務付けられているらしく、今回の様に、二人以上で協力してはいけないのだとか。
(;^ω^)「でも、なんで…」
(#゚;;-゚)「……ハンターの実力がつかなくなるから、って理由みたいだね」
(#'A`)「チッ、なんかやり切れないぜ…」
213
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:20:34 ID:MOg7k0/kO
不満が二人の胸を一杯にした所で、でぃからこっそりと包みが手渡される。
( ^ω^)「こ、これは…?」
(#゚;;-゚)「報酬金は渡せないけど…
これは、私からのお小遣い、って事で受け取って欲しいのさ」
(;'A`)「そ、村長!?」
中身を覗いて見ると、今回受け取れる筈だった報酬金より、幾らか上乗せされた金額が入っている。
(;^ω^)「受け取れませんお!」
(#゚;;-゚)「いや、受け取りなさい。
お二人には受け取る理由があるんだ」
('A`)「…では、御言葉に甘えて」
( ^ω^)「受け取らせて頂きますお…」
そう言って、二人は共にその場を去った。
214
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:21:29 ID:MOg7k0/kO
( ^ω^)「………」
('A`)「………」
今の二人の心境は。
(* ^ω^)「………」
(*'A`)「………」
興奮、冷めやまぬと言った様子だった。
形はどうあれ、同じ狩場に立ち、共に助け、助けられ。
仲間との狩りをしたのだ。
( ^ω^)「今度は、普通に」
('A`)「不正なんかじゃなく、堂々といきたいよな」
村長の優しさにより、実質的な罰は無かったが、やはり迷惑を掛けた事に違いはない。
次は、誰にも迷惑をかける事なく、仲間と共に狩りに出たい。
そう、心に決めたブーンであった。
第八話 end
215
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 00:23:23 ID:MOg7k0/kO
という事で、第八話の投下は終わりです。
訂正ばかりで申し訳ありませんでした…
いつもの様に、何か質問等がある方はどうぞ。
216
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/01(水) 00:46:52 ID:lPPpc8kE0
乙乙〜
ここにまとめられてるよ
http://2chkaisetu.blog129.fc2.com/
217
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/01(水) 02:35:43 ID:zol3p6x20
乙乙!
これで後に額に傷を持つティガレックスが・・・
218
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/01(水) 07:48:50 ID:MOg7k0/kO
>>216
……なんと…!
後ほど、挨拶に行ってきます…?
219
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/01(水) 13:27:29 ID:65MYczhs0
乙乙! 次も楽しみにしてるぜ
220
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/01(水) 23:00:00 ID:AeNhSGfMO
乙
2Gやりなおすかな
221
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/11(土) 23:43:24 ID:FqI1DL5QO
最近、急に忙しくなりました
少しずつでも書き溜めは進めているのですが、もう少し時間を頂きます…
待ってくれている方がいたら、申し訳ありません(;^ω^)
222
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/12(日) 00:27:16 ID:yDDxg1/w0
許す
223
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:13:11 ID:tegKfEMEO
長らくお待たせ致しました。
これより、投下します!
224
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:13:55 ID:tegKfEMEO
!!注意!!
このスレは『( ^ω^)ブーン系小説』のスレであり、
ゲームの『モンスターハンター』シリーズのスレではありません!
まとめ様。
http://2chkaisetu.blog129.fc2.com/
ありがとうございます(´;ω;`)
では、第九話を投下します。
225
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:14:56 ID:tegKfEMEO
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・ドスバイトダガー
prot・頭‐盾を模したピアス
それ以外‐ランポス シリーズ
〇結構お調子者
・('A`) ドクオ HR‐1
wep・???
prot・バトル シリーズ
〇ブーンがハンターになったのをきっかけに、自身もハンターへ
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・ヒレのような大剣
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その一 イケメン しぃとは恋仲
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・???
prot・キリン シリーズ
〇ブーンの師匠、その二 スタイルよくて美人 ギコとは恋仲
226
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:17:50 ID:tegKfEMEO
・ξ゚⊿゚)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
・爪'ー`) フォックス
〇ベーンの親友 イイ人
・(#゚;;-゚) でぃ
〇ポッケ村の村長さん 若干、心配性
・(`・ω・´) シャキン
〇鍛冶屋の人 いつでもやる気全開
・ミ ^ω^〕 (故)ベーン HR‐9
〇ブーンの父親 生前は凄腕のハンターで、各地にその名を轟かせた
モンスターからブーンをかばい、死亡した
※ HRとは、『ハンターランク』というもので、ハンターズギルドから実力を認められる事で上昇していきます。
要するに強さのバロメーター。
☆話の中の括りの役割
“ ”…モンスター名
【 】…武器名、防具名
〈 〉…アイテム名
227
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:19:04 ID:tegKfEMEO
第九話「大地を泳ぐモンスター」
―――ポッケ村―――
('A`)「俺も、そろそろ“ドスギアノス”に挑もうと思う」
(;^ω^)「なんだおいきなり…
…それで、自信の程は?」
('∀`)「自信? ある訳無いだろ!」
(;^ω^)「じゃあ、まだ挑まない方がいいと思うお…」
村のとある一角にて他愛もない雑談を楽しむ、ブーンとドクオ。
ドクオは、以前のちょっとした手違いによる共闘の後、どんどんと実力を伸ばしてきているようだった。
武器も、【ウォーハンマー改】へと強化させている。
( ^ω^)「今のドクオなら勝てるはずだお」
('A`)「そうか、ありがとよ」
228
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:22:49 ID:tegKfEMEO
ふと、ドクオを視線からところ、そこには荷物を抱えた、見知った女の子の姿。
( ^ω^)「あ、ツンだお。
おいすー!」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、ブーンにドクオも。
二人とも、今日は狩りには出ないのかしら?」
('A`)「ブーンは知らんが、俺はこれからクエスト受注に行くさ。
ブーンに追い付け、追い越せってな」
( ^ω^)「ブーンも負けてらんないお」
ブーンとドクオは、互いが互いを刺激しあい、高みを目指していく事の出来る、良い間柄となっていた。
( ^ω^)「ツンの方は、これから何するんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ん。 これよ、これ」
そう言って荷物をほどくと、一つの弓矢が現われる。
229
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:24:23 ID:tegKfEMEO
ふと、ドクオを視線からそらしたところ、そこには荷物を抱えた、見知った女の子の姿。
( ^ω^)「あ、ツンだお。
おいすー!」
ξ゚⊿゚)ξ「あら、ブーンにドクオも。
二人とも、今日は狩りには出ないのかしら?」
('A`)「ブーンは知らんが、俺はこれからクエスト受注に行くさ。
ブーンに追い付け、追い越せってな」
( ^ω^)「ブーンも負けてらんないお」
ブーンとドクオは、互いが互いを刺激しあい、高みを目指していく事の出来る、良い間柄となっていた。
( ^ω^)「ツンの方は、これから何するんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ん。 これよ、これ」
そう言って荷物をほどくと、一つの弓矢が現われる。
230
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:25:23 ID:tegKfEMEO
( ^ω^)「あぁ、弓かお」
ξ゚⊿゚)ξ「そう。
弦を引いて矢を射って、的に当てる。
単純な遊びみたいなものだけど、気分転換になるのよね」
('A`)「ん?
ツン、確かお前、もう弓道ってやつは辞めたんじゃ…?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あー、その、ね!
情けない事に、まだ弓に未練が残ってたみたいなの…」
_,,_
(;^ω^)「?」
('A`)「………」
どうやら、三人はそれぞれ違った心境のようだ。
231
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:26:41 ID:tegKfEMEO
ξ;゚⊿゚)ξ「それじゃ、私はもう行くわ!
ブーン! 無茶して大怪我なんかするんじゃないわよ!」
(;^ω^)「なんでブーンだけ…
そんなに弱そうに見えるかお…」
('∀`)「……w」
少し慌てた様子のツンに、困惑するブーン。
ドクオは腕を組んで、ニヤニヤと二人の様子を眺めていた。
―――ポッケ村・中心部―――
ドクオに負けじと、一度準備を整え、依頼を請けにでぃの元を訪れるブーン。
( ^ω^)「こんにちはですお!
今日も依頼を請けに来ましたお」
(#゚;;-゚)「よく来たね、ブーン殿。
今日は、砂漠地域の依頼が届いているよ」
(;^ω^)「砂漠…
場所からして暑そうだお」
232
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:30:40 ID:tegKfEMEO
(#゚;;-゚)「暑いだけじゃないよ。 地下の洞窟はいつでも寒いし、外も夜になれば寒くなる。
厳しい環境だから、今までは依頼は紹介しないようにしてたけど…
もう、大丈夫だと思ったんだ」
( ^ω^)「お、頑張りますお!」
(#゚;;-゚)「それで、今回の狩猟依頼は“ドスガレオス”だね。
『砂竜』と呼ばれるモンスターたちのリーダーさ」
( ^ω^)「『砂竜』、ですかお」
ブーンの知らないモンスターの名。
後で、寄り道をする必要ができた。
(#゚;;-゚)「うん、そんなところかね。
〈クーラードリンク〉を忘れないようにね」
( ^ω^)「お、分かりましたお!」
依頼を受注し、すぐさまギコ達の家に向かった。
233
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:31:42 ID:tegKfEMEO
―――ポッケ村・ギコ、しぃ宅―――
二人の家に着いたブーンは、扉をノックしようと腕を伸ばす。
その時、扉のすぐ向こう側から、話し声が聞こえてきた。
『そ…な身…でなんて、無…だよ、…コ君!』
『うるせぇ、俺は諦めねぇぞゴルァ!
俺は、なんとしてでも…!』
しぃの声は聞き取り辛かったが、ギコの声ははっきりと聞こえた。
その会話の雰囲気は決して和やかな物ではなく、伸ばした手をそっと戻す。
その瞬間、目の前の扉が開かれる。
(メメ゚Д゚)「んお!? …ブーンか、何の用だ?」
(;^ω^)「あうあう、その、えーっと、ちょっと聞きたいお話があったので来たんですけどお…」
(メメ゚Д゚)「………しぃに聞け。
じゃあな」
234
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:34:16 ID:tegKfEMEO
ブーンの横を通り過ぎようとするギコ。
涙ぐむしぃが扉の前に立ち尽くしているのが視界に映り、どうしていいのかが分からなかった。
だが、思考とは関係なく、気が付けばギコの前を遮っていた。
驚いた様な表情を見せる、ギコとしぃ。
ギコの表情は、すぐに怒りの籠ったものになるが。
(#メメ゚Д゚)「テメェ…
何の真似だゴルァ?」
普段のブーンならば、竦んでしまうような威圧の籠った言葉だったが。
今のブーンは、不思議と落ち着いていた。
( ω )「ギコさん、何があったかは知りませんけどお…
しばらくは身体を休めた方がいいと思いますお」
235
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:36:13 ID:tegKfEMEO
(#メメ゚Д゚)「ほぅ、言う様になったな…
だが俺も、こればかりは引けねぇんだよゴルァ!」
ギコが背に掛けたヒレのような大剣、【水剣ガノトトス】の柄に手をかける。
(;゚ー゚)「ギコ君、止めてッ!」
(#メメ゚Д゚)「ゴルァァァ!」
振り下ろされる大剣。
その先には、ブーン。
( ω )「!」
直後、金属同士がぶつかりあう音が鳴る。
遅れて、質量のある物が落ちる音。
(;メメ Д )「ぐっ…」
ギコの手から大剣はなくなっていて、ブーンは盾を構えた腕を真横に、めいっぱい伸ばしている。
盾の面で、振り下ろされる大剣の腹を殴った。
そして、その衝撃に耐え切れずに、ギコは大剣を手放したのだ。
236
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/17(金) 23:36:59 ID:AJJbDlp2o
来てたか、久しぶりだな
237
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:39:50 ID:tegKfEMEO
( ^ω^)「………普段のギコさんなら、こんな簡単に武器を取り落とすなんて事、しないですおね?」
(;メメ Д )「あ、当たり前だ!
馬鹿にするのも対外に――――」
( ^ω^)「じゃあ、今は『普段のギコさん』じゃあないんですおね?
例えば……怪我をしてるとか」
(メメ Д )「!」
一瞬だけ身を硬直させるギコ。
( ^ω^)「……しぃさんは、泣いていますお」
その言葉を聞いたギコは、すぐに後ろを振り返る。
( ^ω^)「そんな身体で狩りに出たって、勝てるはずがありませんお。
いや、悪くすれば、死んでしまいますお…」
――――父さんのように。
238
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:41:34 ID:tegKfEMEO
はっとした表情で、再びブーンに向き合うギコ。
先ほどまでの怒りは、すっかり静まったようだ。
(;メメ-Д-)「…済まねぇな」
( ^ω^)「気にしなくて大丈夫ですお。
ブーンは、ギコさんにまで死んで欲しくは無いんですお」
(*゚ー゚)「わ、私も!
ギコ君が傷つく所なんて、見たくない…!」
(メメ-Д-)「……」
二人の声に耳を傾け、静かに考える。
(メメ-Д-)「……俺は、焦り過ぎてたかも知れないな…」
追いつき、そして見返してやりたい者がいるから。
(メメ゚Д゚)「…もう少しだけ肩肘張らずにいってみるか」
239
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:43:15 ID:tegKfEMEO
(*゚ー゚)「ギコ君…!」
ギコの言葉を聞くやいなや、ギコに駆け寄り、抱き付くしぃ。
ギコも、振り払ったりはせずに、優しく抱き返す。
(;^ω^)。o(…これは、話しかけられる雰囲気じゃないお)
今もなお抱き合う二人を見て一人、除け者状態のブーン。
この空気の中に切り込んでいく図太さは、ブーンは持ち合わせてはいない。
(;^ω^)。o(いいお、もう…)
結局、“ドスガレオス”についての話を聞くこと無く、二人の家の前から静かに立ち去る。
( ^ω^)「よし、そろそろ出発するお」
村を出て、ブーンは砂漠地域へと向かって行った。
240
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:45:28 ID:tegKfEMEO
―――砂漠・ベースキャンプ―――
じりじりと、強烈な日差しが照り付ける、昼の砂漠。
砂からの照り返しもあり、辺りの気温は体温に近いものになるという、砂漠地域。
(;^ω^)「あ、暑い…お……」
ベースキャンプに設けられていた井戸を覗いてみるが、そこには暗闇が拡がるばかりで、水の一滴も見当たらない。
だが、冷たい風が中から吹き抜けてきたので、多少涼む事ができた。
( ^ω^)「お…?
ま、いいかお」
些細な違和感も湧いてくるが、狩りには関係の無い事と、すぐに思考の隅に寄せる。
( ^ω^)「支給品チェックだお!
……あ、〈クーラードリンク〉あったお」
241
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:46:37 ID:tegKfEMEO
最早お馴染みである青い箱、支給品ボックスからこれまたお馴染みとなった〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉に加え。
今回は〈クーラードリンク〉や〈紐のついた小さな樽〉、〈ピンがついた球体〉が入っている。
(;^ω^)「こんなもの、いったい何に使うんだお」
支給される道具は、基本的には狩りに必要だからこそ支給される物であるため、
これらのアイテムも、何らかの形で使う事になるのだろう。
( ^ω^)「……とりあえず行こうかお」
ブーンは、岩影となっているベースキャンプを出て、灼熱の砂漠へと繰り出していった。
242
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:49:50 ID:tegKfEMEO
―――砂漠・エリア2―――
岩場を抜け出せば、そこには砂の海が広がっている。
(;゚ω゚)「天然サウナだお…」
周囲の気温は既に体温を超えてしまっていて、興味本位で持ってきた温度計は40度を超えた値を指していた。
(;゚ω゚)「〈クーラードリンク〉…
〈クーラードリンク〉はどこだお…」
ポーチを漁る事も億劫だった。
目的の品を見つけると、すぐに栓を開け、一息に中身を飲み干す。
材料として使われている〈氷結晶〉の粒子が、喉を通り、胃に収まっていく様子が冷気という感覚ではっきりと分かる。
そして間もなく、その冷たい感覚は全身へと回っていった。
243
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:51:00 ID:tegKfEMEO
( ^ω^)「ふぃー、これはすごいお!」
〈クーラードリンク〉の効果と速効性に感心する。
( ^ω^)「さぁ、ぼちぼち行くお!」
軽く気合を入れ、広い砂漠を駆け出した。
しばらく走っていると、不自然に砂埃がまき上がる場所を見つける。
( ^ω^)「…? なんだお、あれ…」
砂埃は絶えず移動をしていて、なおかつ一点だけの物だった為、風では説明がつかないのだ。
( ^ω^)「もっと近くに…
おっ!?」
突如、砂埃の下から何かが飛び出してくる。
―――モンスターの、頭部だった。
244
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:52:05 ID:tegKfEMEO
(;^ω^)「ちょ、なんだおこいつ!?」
突然の襲撃だった為に、咄嗟に武器を構える事が出来なかった。
そんなブーンに、モンスターの攻撃が襲いかかった。
一瞬、視界に火花が走る。
強い衝撃を受けた瞬間に現われる物だ。
(メ ゚ω゚)「な、なんだお今のは…」
直接殴られたりした訳では無かった。
現に、ブーンとモンスターとの間は二丈ほどの距離が開いている。
砂に潜ったモンスターが再び顔を出し、ブーンに攻撃を仕掛ける。
(メ ^ω^)「そう何度も…!」
今度は、十分に警戒していた為、すぐに気付いて、モンスターの正面から離れる。
245
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:54:57 ID:tegKfEMEO
直後、ブーンのいた地点の砂が破ぜる。
その原因は、モンスターの攻撃によるもの。
(;メ^ω^)「こいつ、砂を吐き出したのかお!」
先ほどブーンが受けた攻撃も、これのようだ。
砂を飲み込み、十分に圧縮して吐き出す、砂のブレス。
(;メ^ω^)「って事は、こいつが……
―――砂竜、“ガレオス”かお!」
ブーンが叫んだ瞬間に、砂の中から飛び出し、全身を現した“ガレオス”
(メ ゚ω゚)「………でけぇお!!」
“ガレオス”の外見は、どこか魚の様な印象を受ける。
腕はヒレの様に形を変えていて、腹ビレの位置についた脚には水掻きが。
尾ヒレや背ビレまでついている。
246
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:56:10 ID:tegKfEMEO
直後、ブーンのいた地点の砂が破ぜる。
その原因は、モンスターの攻撃によるもの。
(;メ^ω^)「こいつ、砂を吐き出したのかお!」
先ほどブーンが受けた攻撃も、これのようだ。
砂を飲み込み、十分に圧縮して吐き出す、砂のブレス。
(;メ^ω^)「って事は、こいつが……
―――砂竜、“ガレオス”かお!」
ブーンが叫んだ瞬間に、砂の中から飛び出し、全身を現した“ガレオス”。
(メ ゚ω゚)「………でけぇお!!」
“ガレオス”の姿形は、どこか魚の様な印象を受ける。
腕はヒレの様に形を変えていて、腹ビレの位置についた脚には水掻きが。
尾ヒレや背ビレまでついている。
247
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/17(金) 23:57:00 ID:OhSbngZUo
お魚の肝集めが懐かしい
248
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/17(金) 23:57:14 ID:tegKfEMEO
また、その独特な見た目の他にブーンが驚いた事は、その大きさ。
流石に“ティガレックス”には及ばないものの、次点につく大きさはあるだろう。
体長は、三丈ほどと言ったところか。
(;メ^ω^)「どこを攻撃すればいいんだお…!?」
今までの相手は、ただ斬りかかっていれば倒す事ができた。
しかし、これだけ大きいと攻撃する部位も大切になってくる。
戸惑うブーンに、“ガレオス”の尾ヒレが迫る。
身体を回転させ、遠心力を加えた尾ヒレで打ちつけようとしているのだ。
(;メ^ω^)「やば―――」
身構える事もできず、衝撃に備えて身を強張らせる事しか出来なかった。
だがその瞬間に、身体が勝手に動き出す。
249
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:00:00 ID:3iK4EWtcO
“ガレオス”の尾ヒレの打ちつけは、ブーンの盾によって衝撃は緩和された。
何故、自然に身体が動き、盾を構える事ができたのか。
ブーン本人も分かっていなかったのだが、一つ心当たりが浮かんだ。
(メ ^ω^)「…! 【護りのピアス】かお!」
防具を新調した際、ギコのアドバイスにより、選んだ物だった。
防具には、特殊な力が宿る事がある。
ハンター達の間では、『スキル』と呼ばれる特殊効果だ。
疲れにくくなったり、身体が丈夫になったり。
中には、モンスターの急所を的確に狙える様になる『スキル』も存在する。
今回の現象もまた、この『スキル』によるものだった。
250
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:01:35 ID:3iK4EWtcO
『オートガード』――――
ハンターに危機が迫った時、『強く意識した行動』を取っていなければ、自然と攻撃を防御してくれるスキルだ。
(メ ^ω^)「ギコさん、これを見越して―――」
僕に【護りのピアス】を勧めたのか、と心で呟く。
(メ ^ω^)「複雑な心境だ――――おっ!」
“ガレオス”の攻撃を躱し、首の横につく。
(#メ^ω^)「とりあえず攻撃するお!」
今、必要なのは敵の情報を集める事以上に、敵に攻撃を加える事だ。
【ドスバイトダガー】を抜き、首を斬りつける。
思ったよりも刃はすんなりと通り、“ガレオス”の首に一筋の斬り傷を作る。
251
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:04:05 ID:3iK4EWtcO
“ガレオス”が再び身体を回転させ、尾ヒレを打ちつけようとするも。
(メ ^ω^)「おっ!」
身を屈め、難なく躱す。
余った勢いを御する“ガレオス”の腹の下に潜り込み、斬り上げる様に剣を振るう。
腹部もまた、何ら抵抗なく刃が通る。
振り上げた腕を下ろす様に、立て続けに斬撃を加える。
今度の狙いは、脚。
刃が通らない事はないが、首や腹に比べると斬り辛かった。
(メ ^ω^)「……狙うなら、首か腹、だおね!」
頭を狙えばブレスが。
尾を狙えばヒレ打ちがそれぞれ待っているため、現実的ではない。
ダメージの通りにくい脚もまた然りだ。
252
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:05:40 ID:3iK4EWtcO
狙う場所さえ分かってしまえばこっちのもの。
ブレスやヒレ打ちを躱しつつ、隙が生まれれば次々と斬撃を叩き込む。
20ほどの攻撃を加えた辺りで、“ガレオス”は力尽きる。
(メ ^ω^)「む、やけにあっさり倒せたお」
ということは、こいつはリーダー格の“ドスガレオス”ではないのだろう。
(;メ^ω^)「…もっとでかいのがいる事を覚悟しとかないと駄目だおね」
目の前に倒れている“ガレオス”の亡骸から牙を折り取り、ポーチにしまう。
ついでに〈携帯食料〉をポーチから取り出し、胃に納めつつエリア1へと進んで行った。
253
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:07:13 ID:3iK4EWtcO
―――砂漠・エリア1―――
オアシスがあり、少量の草木が茂るこのエリア。
エリア1と番号付けられてはいるが、ベースキャンプと隣接はしていない。
エリア2よりも狭いエリアで、目的のモンスターの姿は見当たらないため、特に気にとめずに先へ進んで行った。
―――砂漠・エリア5―――
エリア2と遜色ない広さである、エリア5。
ここにも、数体の“ガレオス”が砂を泳いでいる。
しかし、ブーンはそのうちの一体に違和感を覚える。
良く観察してみると、違和感の原因が分かった。
体色が、違うのだ。
ガレオス達は淡い――――むしろ、白に近い黄。
だが、あの個体は濃い黄色をしている。
254
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:10:07 ID:3iK4EWtcO
(メ ^ω^)「あいつだけ色が違うお…?」
理由は、考えずともすぐに分かった。
ブーンは、突き出た濃黄の背ビレに駆け寄って行く。
すると、ブーンの接近を察知した個体が砂から姿を現した。
(;メ゚ω゚)「………うっそぉ」
砂の下から全身を現した“ドスガレオス”。
体長だけなら、あの“ティガレックス”にさえ勝るとも劣らない程の体格を持っていた。
しかし。
(メ ^ω^)「身体の作りは、“ガレオス”と同じだおね」
ならば、“ガレオス”達と同様の部位が脆いだろう、と考える。
即ち、首か、腹部。
腹を括ったブーンは、まずは“ドスガレオス”の首元へ狙いをつけ。
“ドスガレオス”に接近するべく駆け出した。
255
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:11:39 ID:3iK4EWtcO
もちろん、“ドスガレオス”もむざむざ接近を許すはずも無い。
ブーンを迎え撃つべく、体内に蓄えている砂を圧縮し、吐き出す。
(;メ^ω^)「ちょっ!」
“ガレオス”の砂ブレスとは、規模が桁違いだった。
身体を大きく反らせての回避をとったために、前進の勢いは止められてしまった。
“ドスガレオス”が、砂のブレスを連続して放つ。
ブーンはただ、その一発一発を大きな動きで避ける事しか出来ない。
しかし、一度下がってしまえば再び距離を詰めるのは至難となるだろう。
(;メ^ω^)「打つ手なし、かお…」
攻撃を躱し続ける事は、驚く程に消耗する。
ブーンのスタミナももう保ちそうになかった。
その時だ。
不意に、砂のブレスが収まったのは―――
256
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:14:11 ID:3iK4EWtcO
(;メ^ω^)「!? 止んだ、お?」
一体どうした、と考えていると、自分の頭上を飛び越えて行く“ドスガレオス”。
それは、飛び込む様な形で。
砂の中に、潜り込んでしまう。
(;メ^ω^)「逃げて行ったのかお…?」
いや、それはないだろう。
少なくとも、“ドスガレオス”は無傷だ。
それならば、逃げる理由が思い浮かばない。
続いて、攻撃を止めた訳について思考を広げると―――
(メメ゚ω゚)「おおお!?」
突然、砂の中から背ビレが突き出し、ブーンの足をかすめる。
背ビレは鋭いようで、足の防具には傷が入っていた。
(メメ^ω^)「少しずつなぶれるって事かお…」
時折迫る背ビレに注意を払いつつ、再び思考に戻る。
257
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:15:37 ID:3iK4EWtcO
攻撃は、砂のブレスの連続攻撃だった。
(メメ^ω^)。o(………考えてみれば、単純な理由だお)
単純な理由。
それは、体内に蓄えた砂がなくなってしまったから、と考えれば筋が通る。
(;メメ^ω^)「おっお」
なおも背ビレの刃を躱した時、この状況を打破できうる、一つの疑問が浮かぶ。
(メメ^ω^)「……砂の中に潜ってるのに、どうやって僕の場所を知るんだお…?」
それは、“ドスガレオス”の索敵方法。
砂の中にいる今、視覚は当然使えない。
嗅覚は考えられなくもないが、常に砂の中を泳ぎ続ける“ドスガレオス”が匂いを辿るとは思えない。
258
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:18:18 ID:3iK4EWtcO
触覚は、視覚と同じ理由で却下だろう。
味覚は論外だ。
残る一つは。
(メメ^ω^)「『音』、かお…!」
こちらの位置を割り出す方法が分かったのはいいが、対抗策が分からない。
(;メメ^ω^)「どうすりゃいいんだお」
“ドスガレオス”は、砂の中から頭だけをのぞかせ、砂ブレスの連射を始める。
(;メメ゚ω゚)「それは反則じゃないかおぉぉ!?」
砂ブレスの弾幕をなんとかくぐり抜け、“ドスガレオス”に接近を果たすブーンだが。
斬撃を加える前に、“ドスガレオス”は砂の中へと姿を消す。
(#メメ^ω^)「ああもう! なんか!? なんか無いのかお!?」
乱暴にポーチに手を突っ込み、中身を漁る。
すると、支給された球体が手に触れる。
259
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:20:38 ID:3iK4EWtcO
(メメ^ω^)「お? そういえばこれ、何なんだお?」
出発前にギコ、しぃの二人から話を聞きそびれてしまった為、どんな物かは分からない。
(メメ^ω^)「わざわざ支給するくらいだから、役立つ物だお!」
球体についたピンを引き抜き、前方に放り投げる。
その球体は、地面に落下する前に破裂。
同時に、周囲にきぃん、と甲高い音が鳴り響く。
するとどうだろう。
砂の中から奇襲を仕掛けようと接近していた、“ドスガレオス”が砂から飛び出してきたではないか。
(;メメ^ω^)そ「わお!? 何事!?」
突然の事態に驚き、戸惑うブーンだが、
砂の上でばたついている“ドスガレオス”の様子を確認すると、落ち着きを取り戻した。
260
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:22:55 ID:3iK4EWtcO
(メメ^ω^)「チャーンス!」
【ドスバイトダガー】を手に、駆け寄る。
そして、首もとにジャンプしてからの斬撃を繰り出す。
“ガレオス”と同じく、抵抗なく斬れる。
やはり、基本的な身体の作りは“ガレオス”と変わりはないようだ。
(#メメ`ω´)「おおぉぉぉぉッ!!」
今まで攻めあぐねていた分を全てぶつけるかの如く、次々と剣を振るった。
やがて、体勢を立て直した“ドスガレオス”はブーンを払いのける為に、身体を回転させ、尾ヒレを振り回す。
(#メメ`ω´)「おっ!」
前転をする様な形で、“ドスガレオス”の股下をくぐり抜ける。
上手く尾ヒレを躱したブーンは、腹部に攻撃を仕掛けた。
261
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:25:01 ID:3iK4EWtcO
(#メメ゚ω゚)「食らえお!」
腕を突き出し、剣を突き刺す。
そのまま裂く様に剣を動かす。
しかし、“ドスガレオス”も必死で抵抗する。
ふと、身体に浮き上がる感覚が訪れる。
(;メメ^ω^)「…こいつ、このまま砂に潜り込むつもりかお!?」
砂の中に引きずり込まれてしまえば、息ができず、熱も酷い。
数刻と待たずに死ぬだけだろう。
(;メメ^ω^)「死んでたまるかお!」
力任せに剣を引く。
ず、と少し刃が引き抜かれる。
しかし、刀身の六割程は依然として突き刺さったままだ。
“ドスガレオス”が砂に潜り込む。
続けて、剣の柄を掴んで離さない、ブーンの腕が砂に沈む。
262
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:28:20 ID:3iK4EWtcO
(メメメ>ω<)「ぎゃふんっ!」
腕が埋もれた直後に、ブーンの身体が砂に叩きつけられる。
その衝撃で、“ドスガレオス”に突き刺さっていた剣は抜けたようで、砂に埋もれるのは腕のみで済んだ。
(;メメメ^ω^)「げほ、げほっ…
口がじゃりじゃりして気持ち悪いお…」
つい愚痴をこぼすブーン。
だが、それはまだ元気な証拠。
(メメメ^ω^)「…“ドスガレオス”、見失っちゃったお…」
砂に潜ったまま、別のエリアへと逃げて行ってしまった様だ。
幾ら辺りを見回せども、砂埃の立つ場所が見当たらない。
(;メメメ^ω^)「面倒な事になったお…」
これからは、モンスターに遭遇したらすぐに〈ペイントボール〉をぶつける事を心掛けよう、と強く思うブーンだった。
263
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:29:57 ID:3iK4EWtcO
―――砂漠・エリア6―――
エリア5に存在する、地下洞窟の入口から進入できるこのエリアはとても広い。
また、一日中、日が当たらない為。
((メメ゚ω゚))「さぶぶぶぶぶぶぶ…!」
とても寒いのだ。
それも、雪山の洞窟と変わらない程に。
今は〈ホットドリンク〉を持っていない為、さっさとこの洞窟を通過してしまうことにする。
―――砂漠・エリア7―――
近くを流れる川のおかげで、幾らか涼しいこのエリアの隅に、“ドスガレオス”の姿を見つける。
頭を軽く垂れたまま動きがない。
眠りを取って、体力の回復を計っているのだ。
264
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:31:21 ID:3iK4EWtcO
(メメメ^ω^)「眠ってるのかお…」
(メメメ^ω^)つU「カイフクスルナラ…」
+.(メ^ω^)*「イマノウチ!」
ブーンもまた、支給された〈応急薬〉で傷を癒す。
(メ^ω^)「武器も研がないとだめだおね」
ポーチから〈携帯砥石〉を取り出し、【ドスバイトダガー】の刀身を研ぐ。
切れ味を取り戻したところで、軽く息を整える。
そして。
(メ^ω^)「一気に……決めるお!」
未だ眠り続ける“ドスガレオス”に向かって行った。
265
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:34:17 ID:3iK4EWtcO
(#メ`ω´)「おおぉぉ!」
先ずは、一番威力の大きく攻撃できる、ジャンプ斬りを繰り出す。
狙いは、腹部。
大きく腹部を斬り裂いた。
“ドスガレオス”が飛び起きるが、尚も攻撃の手は緩めない。
(#メ゚ω゚)「まぁぁだまだぁぁぁぁ!!」
縦に、横に、斜めに点に、あらゆる角度から斬り続けた。
(メ ゚ω゚)「ッ!」
尾ヒレの一撃が振るわれる。
この攻撃を察知したブーンは盾を構えて防ぐものの、勢いは削げきれず、後方にのげぞってしまう。
すると、待ってましたと言わんばかりに。
“ドスガレオス”の放つ砂ブレスの弾幕がブーンに襲いかかった。
266
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:35:36 ID:3iK4EWtcO
(;メ^ω^)「うっ…攻め切れなかったお…」
“ドスガレオス”は瀕死となっている。
とどめを刺せれば良いのだが、この状態では近付く事は出来ない。
(;メ^ω^)「砂の粒子なんて盾で防いでもあんまり意味無いし…
どうしたら…」
近付かずに攻撃する方法は、あるにはある。
ただ、リスクも大きい。
本来、遠距離攻撃は出来ない片手剣なのだから当然ではあるが。
(メ ^ω^)「しょうがない、じり貧でやられるよりマシだお!」
剣の柄を強く握った。
それからのブーンは、タイミングを伺った。
砂ブレスに、攻撃を妨害されない瞬間の訪れを。
267
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:36:44 ID:3iK4EWtcO
(メ `ω´)「! 今だお!」
振りかぶり、剣を投げ付けた。
剣は“ドスガレオス”の首を目掛けて真直ぐ向かっていく。
しかし、その瞬間に“ドスガレオス”は頭を下げてブレスを放ったため、“ドスガレオス”の首は射線から外れてしまう。
結果、ブーンの放った剣は、“ドスガレオス”の背ビレを切り落とすが――――
(;メ^ω^)「…………」
\(メ^ω^ )/「オワタ」
武器である剣を手放してしまった為に、剣を回収するまで攻撃が出来ない。
しかし、“ドスガレオス”が剣を拾いに行く時間をくれるはずも無い。
268
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:38:38 ID:3iK4EWtcO
ブーンの頭の中が諦めの一語で埋め尽くされたその時、事態は思わぬ方向へ進んでいく。
“ドスガレオス”が、倒れたのだ。
(;メ^ω^)「えっ… おー…?」
最後の攻撃は、背ビレを斬り落としただけだ。
とてもじゃないが、とどめになるとは思えない。
だが、実際に“ドスガレオス”は地に伏せている。
そっと様子を伺う。
息が無い。
“ドスガレオス”はもう、死んでしまっていた。
(;メ^ω^)「もしかしてこいつ、背ビレが弱点だったのかお」
鋭さを備え、ハンターの脅威となったヒレはまた、弱点でもあった。
そこを斬り落とされてしまえば、“ドスガレオス”にとってはひとたまりもない。
269
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:39:48 ID:3iK4EWtcO
(;メ^ω^)「うーん…
ま、結果オーライだお」
先ずは、投げた【ドスバイトダガー】を回収。
続いて、倒れた“ドスガレオス”から鱗や牙を剥ぎ取る。
切り落としたヒレもちゃっかり拝借していくブーンだった。
―――ポッケ村―――
(#゚;;-゚)「戻ったかい、ブーン殿。
という事は、狩猟は成功したんだね?」
(;メ^ω^)「まぁ成功したにはしたんですが…
正直、消化不良ですお」
(#゚;;-゚)「ほう、それは、ブーン殿に実力がついてきたからじゃないかな?」
手渡された報酬を受け取りつつ、でぃの言葉に答える。
270
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:41:12 ID:3iK4EWtcO
(;メ^ω^)「そう言う事じゃ無いんですけどお…」
(#゚;;-゚)「おや、余裕だったって事じゃなかったのかい?
まぁ、無事に帰ってこれたのだから、それでいいじゃないか。
次も、頑張っておくれよ。」
(メ ^ω^)「はいですお!」
でぃに礼を告げ、自宅へと戻るブーン。
その途中、一足先に戻ってきていたらしいドクオの姿を見つける。
(メ ^ω^)「おいすー、ドクオ!
狩猟はどうだったお?」
('A`)「ん? そりゃもちろん…」
(メ ^ω^)「失敗かお?」
(;'∀`)「成功させたよ、こんにゃろう」
271
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:43:10 ID:3iK4EWtcO
(メ ^ω^)「おっおっお、よかったお!」
(*'A`)「これで俺も新しい地域に行けるぜ! んでブーン、お前に追いついてみせるぜ」
(メ ^ω^)「ブーンも頑張るお!」
('A`)「ああ!
んじゃ、今日は帰って装備の手入れするわ。 じゃあな!」
(メ ^ω^)ノシ「ばいばいだおー」
ドクオが帰宅していった後、ブーンも自宅へと戻っていった。
―――ポッケ村・ブーン宅―――
(メ ^ω^)「よっと」
武器や防具を取り外し、椅子に腰を下ろす。
武器の手入れをしながら、ドクオの様子を振り返っていた。
272
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:44:33 ID:3iK4EWtcO
(メ ^ω^)「おっおっお、よかったお!」
(*'A`)「これで俺も新しい地域に行けるぜ!
んでブーン、お前に追いついてみせるぜ」
(メ ^ω^)「ブーンも頑張るお!」
('A`)「ああ!
んじゃ、今日は帰って装備の手入れするわ。 じゃあな!」
(メ ^ω^)ノシ「ばいばいだおー」
ドクオが帰宅していった後、ブーンも自宅へと戻っていった。
―――ポッケ村・ブーン宅―――
(メ ^ω^)「よっと」
武器や防具を取り外し、椅子に腰を下ろす。
武器の手入れをしながら、ドクオの様子を振り返っていた。
273
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:45:31 ID:3iK4EWtcO
ドクオは、自分よりも遥かに早いペースで依頼をこなしてきている。
少し気を抜けば、あっという間に実力は並ばれ、そして追い抜かれてしまうだろう。
(メ ^ω^)「…負けないお!」
後々は、共に戦う仲間であるが、今は凌ぎを削り合う好敵手。
ドクオには負けたくない。
いつしか狩りに対する思いは、このような気持ちの比重が多くなっていた。
第九話 end
274
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 00:48:12 ID:3iK4EWtcO
という事で、今回の投下は終わりです。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
訂正ばかりで申し訳ありません…
携帯だと、改行とかが見にくくなってしまうので…
それでは、何か質問がある方はどうぞ。
275
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/18(土) 01:26:22 ID:.Jq.ky3Y0
乙ー。
ドスガレオスは音爆弾無くなってジリ貧になった思い出しかないな…
あとブーンは〈小タル爆弾〉は使わずに持ち帰ったの?
276
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/18(土) 01:52:58 ID:2X7vS71ko
乙です
音爆弾とか、なつかすぃ
277
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/18(土) 06:33:32 ID:3iK4EWtcO
>>275
お持ち帰りしました
ブーン自身、〈小タル爆弾〉の存在を忘れてます
278
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/19(日) 01:45:43 ID:1AL0ibkE0
面白いね
応援してるよ
279
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/25(土) 06:34:29 ID:SicEc2v.O
規制大幅解除らしいので、次の投下はまたVIPにしたいと思います。
まだちょっとかかりそうですが…
待ってくれている方々、もう少しお時間頂きます><
280
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/25(土) 10:46:24 ID:sSXfb9M.0
急がないとまた規制されるかもな
281
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/25(土) 21:52:48 ID:SicEc2v.O
今から、VIPに第十話を投下します。
暇がある方はお付き合い下さいませ!
282
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/26(日) 00:41:48 ID:P5.cjj2w0
よしいってくる
283
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/09/26(日) 00:51:31 ID:dQcGUyU2O
本日はお騒がせ致しました…
質問がある方はこちらにどうぞ!
では失礼します。
284
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/26(日) 00:51:56 ID:P5.cjj2w0
読みきったら落ちてた!
乙!
成長がゆっくりだから早い投下期待しちゃうぜ
285
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/26(日) 11:55:47 ID:DRXRx.5Yo
ログさらって読んできた乙
286
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/09/28(火) 13:31:11 ID:B2NBfX320
ログ読んでキタ
乙
287
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/04(月) 22:10:53 ID:kFaEB3ckO
相変わらず遅筆で泣ける(´;ω;`)
一週間経ってますが、まだまだ時間がかかりそうです…
待ってくれている皆様、申し訳ないです…!
288
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/05(火) 01:30:31 ID:cmWq3ab60
仕方のない奴だ
待っていてやろう
289
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/07(木) 00:23:40 ID:BnBYoLIs0
大丈夫だ、問題ない
楽しみに待ってる
290
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/09(土) 23:26:00 ID:Not5nd4IO
( <〇><〇>) 二週……間………
とりあえず生存報告だけ。
逃亡する気は更々無いので、もう少しだけ待っていて下さい…
遅筆で申し訳ないですorz
291
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/11(月) 02:34:41 ID:pR8a6DvE0
魔王さま読んだのか?w
気長に待ってるぜ
292
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/17(日) 09:35:23 ID:pbpEyTy2O
今までここで状況報告してましたが、必要あるんでしょうかね…?
現状、50レスオーバーの書き溜めが…
来週までには投下したいとは思っております。
お待たせしてしまい、本当に申し訳ありません…(´;ω;`)
293
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/17(日) 17:31:54 ID:GI5IELb60
必要ある
50レスの投下期待してる・・・(´;ω;`)
294
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/18(月) 08:19:38 ID:hqymZLTwo
近況は教えてくれたほうがありがたい
待ってるよ
295
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/20(水) 22:04:09 ID:lJUx021E0
生きてるかどうか心配になるからな
296
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/21(木) 19:57:18 ID:nEXxoOmQO
ちゃんと待ってるからな
297
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/22(金) 23:42:17 ID:2IABqctQO
40分スレ立て粘ったけどダメでした
ふてねします。
明日から本気出すもん
298
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/23(土) 14:29:01 ID:spmUh8aMO
今からVIPにて第十一話を投下します!
よろしければお付き合い下さい!
299
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/23(土) 18:00:16 ID:ePj0LpgU0
乙
300
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/23(土) 20:22:51 ID:zBausl3wo
乙だぞ
しかし、ブーンに仲間ができたらモナーの出番はなくなっちゃうんだよな…
301
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/23(土) 22:37:18 ID:wdrQs16U0
乙ですよ
ちゅっちゅ
302
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/24(日) 16:07:20 ID:Ah9frwRI0
村クエと集会所クエで使い分けるんじゃね?
303
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/30(土) 23:27:15 ID:6Hpk0UMUO
もう一週間隔での投下は難しいかもですね…
VIP総合で上がってたまとめ様の話ですが、最近更新が無いようで、
「第十話」
「番外編」
「第十一話」
が、まとめられていない状況です。
一体どうなってしまうのでしょう
それと、お話の質問がある方はいつでもどうぞ。
時間が空いた時にお答え致します!
304
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/10/30(土) 23:30:51 ID:6Hpk0UMUO
ちょ、ま
更新されて無いと思ったらサイト自体消えてましたね
\(^o^)/
305
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/31(日) 00:54:05 ID:CqVnfe/g0
なんてこったww
306
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/10/31(日) 08:34:04 ID:aHp7LFSo0
予告無し消滅か…乙かれ(´・ω・`)
307
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/01(月) 00:39:10 ID:gJBofzGk0
かぎまとめさんで纏められてました
続き楽しみにしてます
308
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/11/01(月) 23:45:40 ID:kcv.2wcUO
>>307
確認してきました。
有り難い限りです…(´;ω;`)
309
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/11/07(日) 13:08:08 ID:IVoHp.uQO
生存報告です
ぼちぼち書き進めてます。
今週中に投下出来るかな…
いや、出来ないかな…
微妙な所です。
頑張ります。
310
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/07(日) 13:47:50 ID:1tRnf/1o0
今日投下すればいいと思うよ
311
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/11/14(日) 11:39:23 ID:jIB8NyfoO
ちょうど三週間くらいですかね
今日の夜、23時頃から第十二話を投下したいと思います。
お待たせ致しました!
312
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/11/14(日) 23:26:56 ID:jIB8NyfoO
今からVIPに第十二話を投下します!
暇な方はお付き合い下さい。
313
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/15(月) 00:52:59 ID:O4THw1SY0
規制で支援できないので、こちらに書き込み
がんばれー
314
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/15(月) 01:10:37 ID:O4THw1SY0
乙でしたー
今回も面白かった
315
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/18(木) 21:50:56 ID:GT81hP/U0
12話みれるとこないか?
316
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/19(金) 01:43:52 ID:aBD/NLxw0
12話何処で見れるのよ・・・・・・
317
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/19(金) 01:53:26 ID:escxUXug0
つ
http://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/news4vip/1289744487/
これで良ければどうぞ
318
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/19(金) 22:24:57 ID:bhxuJ9dg0
>>317
thx
面白いな。このssのせいで3への期待感がヤバス
319
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/11/21(日) 23:25:55 ID:CLPAfqzQO
あばばばばば…
あと十日で書き上がるかな…
という事で生存報告です。
何としても間に合わせます
320
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/11/22(月) 16:39:51 ID:W5/ThvPI0
がんばれ!!
321
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/11/28(日) 22:50:04 ID:0Cn.Q.DEO
ξ
(ο・ω。)φ ま、まだ三日…
三日あります…!
間に合わせます… 絶対…に…
322
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/12/01(水) 02:17:31 ID:idkZVAbMo
>>1
死亡確認
323
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/12/01(水) 23:29:01 ID:GsnTmq4AO
オオオアアァァァァ!!!
どうしてこういう時に限ってハードスケジュールになるの…
申し訳ございません…
もう書き上がる寸前なんですが、投下の時間が取れません。
近い内に時間が取れ次第投下します…!
週末が一番可能性高いですが、それも確証を持てない状況です。
324
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/12/04(土) 16:36:14 ID:FnIh3zA2o
楽しみに待っとく
無理せんでな
325
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/12/12(日) 22:59:05 ID:wGVdCUZIO
生存報告です
が、最近何故かモチベーションが上がりません
こんな時、どうすれば再起出来ますかね…?
326
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/12/13(月) 00:18:41 ID:9lE3Sup20
モンハンをやればいいと思う
327
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/12/15(水) 08:54:49 ID:R6KHVEjQC
モンハンやってるから進まないんじゃね?
まあ書けないときに無理して書いても楽しくないんだからやっぱりモンハンやってればいいよ
328
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/12/19(日) 23:27:11 ID:fp1JOHxwO
生存報告です。
皆様の優しさに全自分が泣いた(´;ω;`)
しかし、いつまでも甘える訳にはいかないので、忙しくても書き溜める時間を作ろうと決めました。
書きたい事はMHP3のお陰でたくさん増えたので、なんとかイメージ通りに文章にしてみたいと思います!
長文失礼しました(;^ω^)
329
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2010/12/20(月) 01:26:03 ID:ubXJ8BSwO
待ってるよ〜モンハンしながら〜
330
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/12/26(日) 23:03:17 ID:vIVwBKtoO
生存報告です
最近、ブーン系離れがひどいです
書き進める時間も殆ど取れませんでした…
ここいらで気合いを入れ直したいので、何か面白い作品を読んできます
正月過ぎる迄には投下したいですが……
331
:
◆bUYB7.cOOs
:2010/12/26(日) 23:04:13 ID:vIVwBKtoO
何故上がったし
sage忘れすみませんでした…
332
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/01/02(日) 21:40:08 ID:tlxVKeEsO
三行近況
携帯破損
書き溜め全消し
必死に復元中
さっさと書いて投下しておけばこんな事には…
今週か来週には投下しようと思っています
見限った方も多いかも知れませんが、もう少しだけお待ち頂ければ幸いです…(;><)
333
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/03(月) 08:42:29 ID:pbPC46BUo
…破損とはな
トソンの派生を連想した俺は疲れてるようだ
334
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/14(金) 23:44:33 ID:Vk3eTF2MO
逃亡確認
335
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/01/16(日) 12:58:40 ID:xI7ccIjIO
ぎゃあ
逃亡はしてませんが、身の回りの状況がひどいことになり、ほとんど手を着けることができませんでした
先週は生存報告すらできず、本当に申し訳ありませんでした(´;ω;`)
一度手をつけたものは、しっかりと完結させる心構えでやっています。
信憑性が無いかもしれませんが…
336
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/16(日) 19:01:02 ID:thgd/gEUC
復活した時にageてくれればそれでいいからゆっくりやりなよー
337
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/21(金) 04:25:01 ID:hFG764bk0
生存確認はいいから書いてくれよ
どんどん言い訳を重ねてるようにしか見えない
338
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/21(金) 19:27:16 ID:biVkK0c20
>>337
百理ある
339
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/21(金) 20:20:41 ID:zSUng95oO
だが生存報告あると安心して待てる
340
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/22(土) 04:44:08 ID:ZBZj4yg20
>>337
だよなあwwwwwwwww
言い訳してwwwいいわけ?wwwwww
ってなwwwwwwwwwww
341
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/22(土) 04:52:28 ID:0mVjxDEk0
【審議中】
∧_∧
_( ´Д`)
/ ) ドゴォォォ _ /
∩ / ,イ 、 ノ/ ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
| | / / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
| | | | ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
| | | | `iー__=―_ ;, / / /
| |ニ(!、) =_二__ ̄_=;, / / ,'
∪ / / / /| |
/ / !、_/ / 〉
/ _/ |_/
ヽ、_ヽ
342
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/01/23(日) 03:17:06 ID:BlopMPU2O
>>340
誰が上手いことを言えとwww
343
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/01/24(月) 08:02:38 ID:fevctzm.O
生存報告です
>>337-342
…そうですね、確かに自分が怠けていた所も少なからずありました…
この叱責を気に、気合いを入れ直します。
こんなgdgdでも待ってくださる方は、よろしくお願い致します(´;ω;`)
344
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/01/30(日) 23:49:25 ID:yH622ZHsO
近況
失われた書き溜めの復元が完了しました
このままのペースを維持できれば、近々投下できるかもしれないです!
345
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/05(土) 11:38:35 ID:r.y4K1kg0
わっふるわっふる
346
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/06(日) 01:10:16 ID:S6Jfzan2O
近々っていつ??来週になんのかねぇ??
347
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/11(金) 08:57:38 ID:WH1/I3OoO
遅れて申し訳ないです…
が、第十三話が書き上がりました!
投下の時間が取れないので、恐らく15日の夜投下になると思います。
本当にご迷惑おかけ致しました。
348
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/11(金) 22:00:13 ID:0phOymFYo
まている
349
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/13(日) 22:18:35 ID:./XIdORUO
ヒャア!
我慢できねぇ… ゼロだ!
先日、投下予定が15日と言いましたが、時間の工面が出来たので明日14日の夜に投下したいと思います。
では
350
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/14(月) 00:14:50 ID:d2LRRzc.O
ヒュー!
明日はパーティだぜ!
ところで作者はMHP3やってんの?
351
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/14(月) 21:29:50 ID:sk0VCyu.O
さて、では準備ができたので、十三話を投下してきたいと思います!
>>350
もちろん、やってますよ!
ここだけの話ですが、このお話にも少しだけ3rdの設定を盛り込んでいきたいとも思っています
352
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/14(月) 23:31:28 ID:sk0VCyu.O
ふう…
第十三話、投下してきました。
質問はこちらならいつでも聞きますので、何かありましたらどうぞ!
353
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/15(火) 13:32:15 ID:DJ0fOqIEO
いやーMHP雑談とかちょっとしたくてさw
速射+1 属性強化 属性+2 装備作らねば。。。
354
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/15(火) 19:09:11 ID:uEA1v7XcO
読んできた。とりあえず乙
今のところブーンは片手剣しか使ってないみたいだけどずっと片手剣でしかいかないのかな??私的には双剣を…
ネタバレになるようならスルーで
あとドクオルートを書く予定はあるの??
355
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/15(火) 21:37:01 ID:LOBVbkyUO
>>353
雑談は…
まぁ、度が過ぎなければいいかとw
投下中は申し訳ないですが、スルーさせてもらいます。
>>354
基本的に、一人一種の武器しか使わないようにしています。
ドクオならハンマー、ギコなら大剣という感じですね。
もちろん、話が進めば例外も出ますけどNE!
356
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/15(火) 21:39:21 ID:LOBVbkyUO
あ、忘れてました
>>354
ドクオルートは…
書くとしたら番外編という形になりますね。
今のところ、書く予定は無いですね…
357
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/15(火) 22:57:49 ID:uEA1v7XcO
>>356
把握。
次も楽しみに待ってるよ
358
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/19(土) 20:29:21 ID:m7aKKjb2O
ちょっと早いけど報告です
次回、第十四話はブーン達の狩猟は無いです
その分、書きたい事は決まっているので前回よりは早く投下できるかと!
359
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/20(日) 07:35:21 ID:gS1VrZQgO
てことはギコ視点とか過去話かいね?
楽しみにしてんよー
360
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/21(月) 12:03:53 ID:aLGSXurg0
投稿乙っした
361
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/23(水) 14:46:07 ID:NJYu7MD60
応援してますぜ
362
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/27(日) 11:35:24 ID:gzHHemh.O
お待たせしました。
第十四話が書き上がったので、予告スレに予告してみました。
楽しいですね、あれ。
363
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/27(日) 23:58:26 ID:gzHHemh.O
さて、そろそろVIPで第十四話を投下してきます!
364
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 00:02:39 ID:OL.8H8N60
こっちじゃないのね
(;´ω`)イイケドネ
365
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/28(月) 01:40:13 ID:yNXFmcowO
>>364
ごめんなさい……
でも、避難所もたくさんの現行が始まって賑わってますから!
いつものように、何か質問があればどうぞ!
366
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/02/28(月) 01:54:18 ID:OL.8H8N60
さびた塊の武器種を
367
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/02/28(月) 07:21:38 ID:yNXFmcowO
>>366
ゲームではボウガン系です
368
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/03/05(土) 02:24:01 ID:SELiO2eAO
VIP見れんのだがどうすれば
369
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/03/06(日) 03:13:19 ID:6.A71DloO
かぎまとめでまとめられてましたよ−
実は私も14話読んでないんだけど…
370
:
◆bUYB7.cOOs
:2011/03/06(日) 14:54:17 ID:fCBphGo.O
>>368
こちらにもまとめ様一覧があった方がいいですね。
まとめ様
・かぎまとめ 様
hookey.blog106.fc2.com
・( ^ω^)ブーン系本舗 様
blog.livedoor.jp
いつもありがとうございます!
371
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/03/21(月) 13:28:10 ID:TI5zwXRcO
作者は大丈夫なんだろうか……
372
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/03/21(月) 17:49:13 ID:jRVlerRcO
作者よ無事なのか?
373
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/03/30(水) 22:08:01 ID:xKdfJFlMO
作者〜!生きてたら無理無い程度に頑張って続きを〜!
374
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/04/02(土) 00:29:21 ID:oM8j9bek0
何か馴れ合い臭がきついなこの人。
376
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/08/08(月) 19:51:18 ID:ouc6iPSA0
あん
377
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/08/09(火) 03:30:05 ID:Uzx2KYXIO
この作品面白くて楽しみにしてたんだぜ
元気にしているんなら、いつまででも続き待つから
378
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/10/05(水) 00:05:50 ID:BWMX9Qco0
まだか
379
:
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:2014/02/06(木) 00:35:45 ID:rE/gbAVQ0
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380
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2014/09/27(土) 07:54:39 ID:gqfZtXx.0
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