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ですがスレ避難所 その532

937避難所の名無し三等兵:2024/03/24(日) 21:26:18 ID:onFqsW8E0
ちと気になったので遅レス

>>542
> ソ連崩壊に伴い88式SSMの性能情報収集が中途半端に終っており、過小評価していたとか?

>>550
> せめて散々プロパガンダして来たS300系列の過剰評価を自ら信じた結果、と考えたいものではある>疑惑


マジレスすっと、これソ連崩壊云々どころじゃねえし
S300系列の過剰評価を自己催眠したどころの話じゃねぇ、
なんかこぅどうしようもない話っぽいんだわ
書いてるワイ氏自身いまいち信じられない経緯があるみたいでなー


まず88式と90式はSSM-1シリーズ(SSM-1、1A、1B)で基本同じものであり
強いて意訳すると地上軍沿岸防衛軍の主力攻撃部隊の”88式戦術ミサイル発射装置複合体/沿岸ミサイル”と
海軍のハープーン置換用の90式SSM-1Bは地発艦発とも弾体は搭載互換性があると見てます(棒読み)
90式SSM-1Bはむらさめ型向けだったが配備が遅延し基本こんごう型・たかなみ型向けで
むらさめ型には後日搭載されたらしいです(棒読み)
ミサイル艇への搭載は基本重視してないです(棒読み)
90式は原型88式に対して電子戦環境対策が改善されたが特に変更点がない弾体らしいですよ(棒読み)

そしてウクライナ侵攻直前までのロシア、88式SSMは原型(80式ASM-1)由来の
比較的短射程な中射程型沿岸対艦ミサイルであり、
総弾薬生産数580発、現役発射機数80機(生産100機)と見做してますた

でだ、(旧ソ連の1987年時点からの見方引き継いでるんだが)
うちロシア主眼とし北海道スイング可能な現役配備数は三個対艦ミサイル”師団”
現役384発、発射機54機としておりますた
(”師団”で引っかかる人多いと思うけど、ちと古い史料だけどДивизионなので師団って見方っすね
有事には地対艦ミサイル連隊集積して三個師団扱いすると見てたんかなー)
また"日本海軍は" 48基の発射装置を備えたSSM-1対艦ミサイルの3個射撃群
(16個中隊)を保有することを計画しているんだとさ



はい、88式の時点で生産発射機数100機と見做してますが、本邦公式発表より現役・戦列配備発射機数相当低く見積もった上に
中射程型沿岸対艦ミサイル(露基準で射程40km以上150km未満の地上発射型SSM)、それも短射程と位置付けて
想定生産数も半分以下、射程は88式射程の米公称値(180km+)よりずっと低く、おそらく50kmは射程低く見積もってたんですな
で、ASM-1C・ASM-2になって150〜180kmに射程延伸されたとしてる
少なくとも2020年時点で

これ正直疑ってんだが、ロシアのこの見方、細部はわりあいと若手士官の海外軍事情勢外観
(こちらは早い段階で対艦ミサイル中隊の編成や配備数とかほぼ実情に沿った形で捉えてる)とか
あと米経由の情報、他はノーマン・フリードマンの資料に拠ってて正しいんだが

変に歪んでるとこがあるのは、北海道侵攻を容易いものとする為の政治的術策とする見方と、
属国如きがそのような兵器を所持できるはずがない、という旧ソ連指導部からの政治的見解に由来する可能性があるんだとさ


なおロシア、12式(SSM-2シリーズ)の射程は最大250kmと見積もっとるよーです

沿岸対艦ミサイルの運用には海軍も参画してると捉えてたりするのは、
強いて意訳すると”迅速対応海兵旅団/水陸両用即応旅団/海洋即応旅団”
(水陸機動団のこと、 бригада морской пехоты быстрого реагирования やから
英称のAmphibious Rapid Deployment Brigadeに拠った訳やね)を
陸軍管理下だが海軍の海兵隊かつ揚陸戦部隊だと見てる節があったりするように、ロシアの国情に沿った見方なのかもしれんよなー




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