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スタッカート!

949名無しのAA書きさん:2019/11/29(金) 05:57:14
◇ふろん

無個性の主人公に色があるとしたら、幽霊が彼に付けたあだ名「ふろん」だ。
そして、その答えは「フロッグ」。頭(脳みそ)がないのに、反射だけで泳ぎ続けるカエル。となっている。

けれど、自分は「フロンガス」の「フロン」の方を連想したな。
たぶん掲載当時は社会問題として「オゾン層を破壊するスプレーとかの気体」としてクローズアップされてたと思う。

その、調和ある地球を守るものを破壊する目に見えないもの。
空気中にふわふわと漂っていて皆の共有する守るべきものを壊す異分子。
(それは悪というわけでもないし。
フロンはものすごく便利な素材だったし、使いようはあるんだろうし。
地球が掛けがえのないものだから大事、というのはとても大切な普通の考え方だけど、
それは地球の生物にとっての見立てだから、
そのふつーだって宇宙史で、地球人が大虐殺や害虫となったら、そもそも生命自体が劣った汚いものだと思われてたら、
宇宙人、宇宙神? からはいけないものと思われるでしょう)

そういうニュアンスとして「ふろん」という呼び名は使われていて、
それこそが主人公の持っていた自分勝手な個性だったんだと思う。
便利なところもあって、でも世界から消えなきゃいけないものとしての「ふろん」。

急遽つけられた呼び名じゃなくて、幽霊から嘗てふろんと呼ばれていたとしたら、そういう意味だったんじゃないかな。


最後にふろんは、主人公はどこへ行くのか?

「社会のひずみ」と呼んでいるがそこはどこか?
(ここらへんは、なんか「社会のひずみ」って限定し過ぎるワードだし、しっくりこないな。
なんか他に言いようはないのか。あるいは言わないで絵や描写で伝えられないか。ここは余り上手くないと思う)

幽霊と主人公の最後のカットには、空がバックにあるが、天国なんて甘ったるいものじゃないだろう。
さながら、フロンガスが向かう、命の無い高層の虚空に浮かび続けるような、そんな暗示を感じる。


ふろん分解 了




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