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スタッカート!

872名無しのAA書きさん:2019/10/06(日) 13:42:32
ちょっと自分とオノマトペについて。

けっこうオノマトペを使ってる。

それはやっぱり北村薫とか宮沢賢治あたりを理想にしているのもあるんだけど、
かなり昔だけど、一時期、自分は学術的論文のような文章にどっぷりの時期があって、文章が固くなり過ぎていた。
長文を書いてもなんか敬遠されている感じがあって、
だから意識的にオノマトペを使ってみたりした。

それが慣れてきて、モノを考える時も「うわー」とか「がー」とか、そんな感覚的に考えるようになってきて、
自然と文章自体にもオノマトペを使うようになった。


EX)
今は海風が吹く晩餐どき。陽は水平線へと落ち、石畳に溜まった熱も静まり始める。
メインストリートは、酒場に着こうとする人々と、家路へと急ごうとする人々で、ごちゃ混ぜになる。
人が行き交い、魚が焼かれ、酒が飲まれ、歌が謡われる。
星々が散りばめられた天にも負けない騒しさだ。
家にはちかちかと明かりが灯り、煙突からはもくもくと煙が上る。そこに、ぽつぽつとカボチャのそれが加わる。

EX)
冬の頼りない朝日に、街がそれでも毎日を営みだそうとしている。
わたしはひゅうっと抜ける風に背を丸め、ゆるゆると歩いていく。
家に着いたら永谷園のウメ茶漬けとお味噌汁を食べれるのが嬉しい。

EX)
彼女は僕に向かってちょこんとお辞儀をすると、改札へと早足で向かった。
その背中から「ありがと」が聞こえてくる気がした。

EX)
時々、散歩コースを自転車で通る。一面のタンポポが今年も咲いていた。
モグと一緒に歩いていたあの道にさわさわと。


特にオチとか物語の終わりあたりに、ちょこんとオノマトペを入れると、余韻に柔らかさや広がりが出る気がする。
気がするだけかもしれないけど。
反対にしっかりと意味を伝えたり、オチをびしっと決めたいときは、オノマトペが多すぎると邪魔で余計なものになる?

ほんとうはこういうテクニックを語る時も、オノマトペは使いすぎない方が、意味がしっかり論理的に伝わって効果がある気がする。




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