したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

スタッカート!

741名無しのAA書きさん:2019/03/05(火) 01:20:52

◇日常の謎(Why?)ではなく、日常は何者か(Who?)

北村薫は「わたしシリーズ」から日常の謎というジャンルを作った人ですけど。
自分はミステリ的な読み方、こう筋を論理的に推測したり、謎解きにしばし悩んだり、
ってのが出来ないので、しているにはしているけど、本格ミステリマニアほどにはいかないので。
そこはヒットしないんです。
ミステリ作家としての北村薫、というのはもう批評も感想も言えない程に、自分は読めない。

それで、その「謎」とは離れた作のほうをむしろ読み込んでいて、それで紹介の中心にもなるのですが。

そのわけが。
本書の「フゥの木」で少しとけた気がします。


who?
日常とな何なのか。その正体に向かって呼びかける姿勢。

本作では、確かに日常が書かれているのですけど、所謂「日常系」の他のもの、表面をなぞったものに比べ、
驚きと言うか、日常への光の当て方、それによる輝きは大なるものです。

メゾチントというマイナーな芸術の職業への当て方。それで食っていけないリアルな描写。
デザイナーという職業で、カラーコピー機というものが表現の一手段として使われていること。
(ここらへんはAAにも通じるかも。AA書きを小説にするってのもアリかもねって思った)

やはり題材、職業から、そこで書かれる日常と言うものが、ちょっとこうスポットが。わかるかな?




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板