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スタッカート!

739名無しのAA書きさん:2019/03/05(火) 01:17:15
◇素直に優しく、不器用で温かく、共にありたいと思える主人公

優しい人です。
子供を教えているけれど、同じ線に立ちながら、大人のしっかり、も持ち合わせている。

「ターン」という「くるりん」という異世界に行くわけだけど、その時に真っ先に思いつくのが、隣近所のゴミを始末すること。
他の人を自然と気遣い、街や世界を良くしよう、今のままでありさせようという意思が無ければ、思いつかないだろう。
普通、「自分は」。「自分は」。ってなっても可笑しくはないのに。
それを殊更、強調したり、誇りに思うことなく、自然と行っている。

読者はある行為を自然と読み進めていくけれど、その行為の貴さというか、なんというか、それに気づかされた時に、
はっとしたりはしないか。ああ、この人らしいと思うんだけど。自分はこう、やり続けられるだろうか。

「くるりん」に行くきっかけとなる自動車事故で、事故を起こす前の、その観察や注意、そしてその判断、
瞬間の判断だから、瞬間的に自分の価値観からにじみ出るもので判断するんだろうけど。
そこからして優しい人なんですよね。

ただ、この人柄みたいなものは清廉すぎているとか、余りに綺麗すぎてフィクションっぽいとか、理想像過ぎるとか、
そういう批判が行われても、確かに、と言えるものなんです。

だけど、自分はこの人が好きだし、これは男だから書けるイデアな女性のようにも思えるし、
だから応援したくなったり、作中の語りのように隣の空気に居るような共感をもって読み進めていた。いる。

だから、この主人公が好きになれるかどうか。が楽しめるかどうかのキー。
「時と人3部作」の共通点は、その主人公の在り方みたいなものにあるので、そこが気に入れば、ふれてみてください。




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