したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

スタッカート!

586名無しのAA書きさん:2019/01/30(水) 13:59:42
前半の幾つか心に残ったものを無断抜粋。ヒット率も高く、時にクリティカルヒットする。


花束を抱えて乗ってきた人のためにみんなでつくる空間

ちょっと混みあっている電車内。迷惑そうで、でも少し微笑んでいる乗客たちの顔、空気の変わっていく温度のようなものを感じる。


雑踏の中でゆっくりしゃがみこみほどけた蝶を生き返らせる

くつひもを結び直してまた歩き出す。シーンが鮮明に浮かぶし、また人生の比喩のような奥も味わう。前の歌(夕暮れの〜)から連なる、群衆の中の孤独感もまた隠し味。


たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶

空き缶(コーヒーが似合う)でじっと長い間海を見続けている人が浮かぶし、空き缶のある風景は、夕暮れの終わりころの人のいないところにぽつんと作者が立つ感じ、いや朝なのかな、と豊かな時が広がっていくんですよね。
その中心にありつつさり気なく置かれた、人を惹きつける海の香もまた立ち現われてくる。


レシートも袋もカバーもいりませんおつりもいいです愛をください

この不愛想な本屋の店員に寂しさを感じつつも、ちょっとくすりとするコミカルな感じが、そのコミカルさの中のちょっとした悲哀の様な自己主張のうざさのような。こう。


呼応して閉じられてゆく雨傘の最初のそれにぼくはなりたい

まだ雨が降っていないところがポイント。灰色の雨雲が立ち込める中で、急きつつ決意を思うぼくの姿に、なんか共鳴。
人生訓とか、出来事とか、哲学とか広がりがあるけれど、そのぼくの人間らしい心が身近なものとして実感されていく。


そういえばいろいろ捨ててあきらめて私を生んでくれてありがとう

そうだよなー。なんかなー、こういう歌を読むとなー、凄く父母に感謝したくなる。
自分も年だし、そうなると子を産むってやっぱり、ドラマや小説の様な綺麗ごとじゃなくて、どこかあきらめるものがあるとか思えてきて、それでも「ありがとう」と言える。


青空にソフトクリームぶちまけてなんて平和な夏なんだろう

子供の頃の情景を、子供の頃の感覚で映していて、それがオヤジ臭くなくて、こう適度に知のある血のある子供っぽさみたいな。なんかワクワクするな。


もう何度バスに追い抜かされたのかそれでも君は乗らないと言う




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板