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スタッカート!
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ベイグラントストーリー
◇映画的
リスクブレイカーのアシュレイは、カルト宗教の長であるシドニーを追い、単身レアモンデに乗り込む。
そこに教会騎士団も討伐にやって来て、三つ巴の形で物語は進んでいく。
ベイグラはかなり映画に近づいたゲームだと思う。
カット割りとか心象を伝えようと凝っていて、セリフ回しも抜群で、登場人物には存在感がある。
ムービーを豊富に使っているわけではなく、ローポリゴンでグラフィックは今からすると荒いが、それも味になっている。
もちろん映像を強化したリメイクを求める気持ちはあるのだけど、そうすると本当に映画的になると思うのだけど、
それでもPS1の性能で攻めたドットとポリゴンを駆使した映像は、教会のステンドグラス絵のような、これだから出る持ち味というか、表現に昇華されている。
そのグラフィックも、吉田明彦(オウガやFFT、ニーアなど)と言う自分の中でゲームイラストレーターとしては、最上の位置に置いている職人のもので、
その中でも抜けて良く、またこのグラフィックにも合っている。
FFTのようなチビキャラじゃやっぱり佇まいの再現は出来ていなかったし、FF12のようなCGバリバリなムダ毛とかたるみとか感じさせないツルツルな絵とも違い、
少し荒くて古くて、それでいて新しいキャラグラフィックが、空間の中に生きている。
呼吸を感じる。
また崎本仁の、時に重く、時に癒しにも及ぶ、BGMが世界への疑似体験を補強する。
この松野組とも呼ばれた精鋭スタッフの持ち味がそれぞれ発揮され、一つの物語、一つの空間を作り出している。
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