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スタッカート!
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このように、さりげなく通り過ぎてしまいそうで、でも立ち止まって味わいたい文章ってのは、他にもあります。
犬へのネーミング→校長先生へのネーミング→自分へのネーミングの由来→熊のネーミングの話
→自分をネーミングした父への想い
という繋げ方。
一見バラバラなようで、全体としてしっかりと構成されたエピソードの配置の妙。
作中で語られなかった父。姓が変わることへ、母が何故、真剣だったのか。
というなぞかけは作中では明示されないが。
姓が変わる→旧姓になる→離婚していた→母と生活しているさきちゃんは、父とは離れて暮らしている
ということらしい。
これは梨木香歩の解説でふれられているが、作中では離婚というワードを一度も使わず明言していない。
ので気付く人は気づくっていう要素だろうけど。
知ってしまうと、切なさが語られない(語れなかったってことでしょう。幼いさきちゃんには離婚したなんて大人の事情を突きつけられない)だけに余計に切なくなる、と思いません。
自分も一読後に解説を読んで、あーって教えてもらったんだけど。
それでも、綿菓子が時とともにしぼむという描写の、言いようのない切なさは、それを知らなくても、伝わるんじゃないかな。伝わりました?
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