鉄紺の襷に喝采を！東洋大学応援スレ - 1077623938

2338：てっこん○○★：2010/01/09(土) 20:06:30: …あの歓喜から１週間が過ぎようとしています。
今回も各区間ごとに振り返ってみましょう。

今回はやはり各校が柏原君を意識して強力ランナーを序盤から配置してきました。そして東洋大にとっては前回以上に往路ではやや「耐える、凌ぐ」意味合いが強くなり、どこまで食い下がることができるか、どれぐらいの差で柏原君に渡るかが東洋大連覇の鍵を握っていました。

その意味で１区宇野君は実戦で未経験の２０キロ以上、しかもハイペースの流れにうまく乗り、先頭から３５秒差の区間５位と健闘。全体が分解したことも味方して、結果的に他校の皮算用を打ち砕きました。陰のＭＶＰでしょう。そして宇野君が何よりも大きな自信を得たと思います。
ロード巧者である２区大津君もスピード戦に対してどこまで対応できるかという点では未知な点もありました。区間１０位ながら６９分台。順位は２つ下げましたが、内容は決して悪くなかったと思います。エース区間で立派に走ってくれたと言えるでしょう。
出雲のブレーキで本番の起用が注目された３区渡邊君。２区同様に強豪揃いの中、区間１０位。ここでも順位は２つ下げていますが、タイムでは１年生としては歴代１０位まであと少しというものです。緊張がほぐれていたら…と思いますが、１回の経験で次回以降に期待が膨らみます。
４区世古君は１１月下旬から上げてきた調子を保って、期待に応えました。ちょうど中大・佐々木君と競り合いながら前を追っていく展開が功を奏し区間４位タイで、２つ順位アップ。前回優勝メンバーに入ることのできなかった４年生が、ここで上げ潮に乗せたことは大きいです。
そして東洋大最大の攻めどころ５区柏原君は圧巻としか言いようがありません。向かい風の影響で全体的に区間タイムがやや下回る中、１０秒区間記録更新ですからね。「鉄紺の機関車」だの「東洋の竜神」だの…実況にそこまで言わせる走りはなかなかできません。

復路では前から秘密兵器と称されていた６区市川君が下りに入って軽やかに走っていました。跳ぶような走り方ですが、ストライドがある分有利だったのかな。にこやかな笑顔から一転、終盤はつま先の皮がむけて痛みで苦悶。それでも区間９位。最後はよく踏ん張ってくれましたね。
そして往路優勝の貯金を「利子をつけて」と後日笑いで語っていたように、区間賞の走りで増やした７区田中君。チームのムードメーカーが攻めの走りで初の箱根を攻略。２年連続で東洋大が７区区間賞。実戦での強さを伊勢路に続いてアピール。本当に大きな収穫でした。
全日本ではブレーキをしてしまった８区千葉君。前回と同じ区間は知り尽くしている点でも大きかったのでしょう。そして本番にうまく調子を合わせてきたと思います。力強い脚力で遊行寺の坂も何のその。１秒差の区間２位はちょっと惜しまれますが、後続に水をあけました。
復路で最も強豪揃いの区間。ここに４年生９区工藤君が登場とは意外でした。酒井監督もここが他校より弱いことを考え、復路序盤から攻撃布陣で進んだのでしょう。工藤君は復路の要を区間１０位とはいえ、タイムでは区間５位から１３秒差。堅実な走りで４年生の意地を見せました。
そして１０区高見君。故障明けだったのでこちらに回ってきたようですが、向かい風に加え、途中からややスピードが落ちたのが心配でした。それでも区間７位。臨戦過程、後続との差を考えれば
無難にきっちり走り切ったという感じです。

今回はやや戦力的に低下とも言われてきた中、そして何より前回王者として臨む箱根。結果的には適材適所に入った１０人全員が持てる力をほぼ発揮した掴んだ２連覇でした。
そして釜石君の号令で、部員全員でコースに一礼。どうやらこの伝統は今後も東洋大の伝統として続いていく感じがします。そして２年分の歓喜。メンバーがいながらチームを支えた胴上げされた釜石君、教え子との約束を果たし涙した酒井監督。監督自らが箱根路で好走出来ず、最後の年はキャプテンながら故障で走ることないまま卒業…。そして１０年を経て戻ってきた東洋大。予選会の常連から王者に生まれ変わった母校を率いて、そして歓喜の胴上げ。酒井監督も大学時代の悔しさが報われたことが、何よりも嬉しいです。

本当に２連覇おめでとうございます。今回は願望で…と控えめに予想した優勝が、予想以上の強さという答えで戻ってきたことが嬉しいです。

１６人のメンバー、そしてチームのまとめ役として柱となったキャプテン釜石君、そして彼らを押し上げる為に競争で士気を与えた部員全員、そして酒井監督をはじめスタッフのみなさん、喜びをありがとうございました。「感謝」その言葉に尽きます。