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おもらし千夜一夜4

280事例9「朝見 呉葉」と聞こえない『声』。9:2015/04/17(金) 01:09:41
――ぁ……んっ……。

不意に来た尿意の波に私はつま先を上げ、体育館シューズの中で足の指を握り耐える。
波が引き聞こえないように一息ついたときに再度朝見さんについて考える。
これほどまでに我慢してるのなら『声』が聞こえるものだと思っていたが
朝見さんは仕草から我慢しているようには見える――――もちろん、とても可愛い――――が現実問題として『聞こえない』。
根本的に私と朝見さんの波長が合っていないのならば、まゆと同じように滅多に『聞く』ことが出来ないなんてことは確かにある。
だから、今の私の状態で“『声』が聞こえない”=“尿意を感じていない”は確かに成立しない可能性は十分にある。

だけど……正直それは信じられなかった。
尿意の波長に関しては慣れているわけで……実際、朝見さん以外の同級生すべての我慢した『声』を聞いたことがあるから。
確かに逆を返せば、朝見さんだけ『声』を聞いていないのだから、波長が合っていないとも言えるかもしれないが……ん、えっと……――

――ぅ……だめだ、尿意も強くてよくわからなくなってきた……。

私は小さく深呼吸する。
落ち着くために行った行為だが、意識が内面に向くことで尿意をより強く意識してしまう。
下腹部はパンパンとまでは行かないがずっしりと重く、張ってきているのが触らなくても分かる。
閉じ込められてからまだ10分も経っていないと思うが、状況と寒さがより尿意を加速させているのかもしれない。
そしてそれは朝見さんも多分同じで……。
視線を朝見さんに向けると、その横顔には寒い状況でありながら汗が光り、辛そうに見えた。

【挿絵:http://motenai.orz.hm/up/orz52553.jpg

「……朝見さん…えっと、大丈夫?」

私はつい尋ねてしまう。
朝見さんはそんな私に一瞬だけ目を向けた後、すぐに自分足元に視線を戻す。

「大丈夫よ……」

朝見さんは立てられた膝の下に手を回して、太腿を抱くようにして弱弱しくそう答える。
全然大丈夫なように見えない……。
だけど、それ以上追求することも出来ず、私はしばらく視線を外す。

「はぁ……はぁ……」

荒い息、身じろぐ音が微かに隣から聞こえてくる。
『声』は聞こえない……私はダメだと分かっていながら再び朝見さんの方に視線を向ける。
目に映るのは、落ち着かない足、不安で辛そうな顔。
感じ取れるすべての動作が尿意を感じている……そう私には見える。――やっぱり…可愛い。

「っ! ……見ないでよ」

朝見さんは、私の視線に気が付き、弱弱しい声色で拒絶する。
当然の事。我慢してる姿なんて見られたくないだろうし、彼女に限れば私の嗜好を知っている――――と思う――――から尚更で……。
私は「……ごめん」と言って一度視線を外すが……だめだ、気になる。


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