プロ野球ドラフト会議が26日に行われ、中日は2位で三菱重工Eastの津田啓史、3位で仙台大の辻本倫太郎の両内野手を指名した。昨年も村松開人、濱将乃介、田中幹也、福永裕基の4人を指名しており、2年連続での二遊間を守れる大卒・社会人系内野手の“大量獲得”となった。競争激化必至の立浪竜の二遊間で、抜け出す選手は誰になるだろうか。確かに、中日の二遊間はウイークポイントだ。セイバーメトリクスの指標を駆使して分析などを行う株式会社DELTAのデータによると、二塁手のトータル失策数11、遊撃手の失策数17は共にリーグワースト。バッティングでも、二塁手トータルの打率.212、遊撃手の打率.205は共にリーグワースト。遊撃については、12球団でも最低打率だ。現役時代に通算2480安打、5度のゴールデン・グラブ賞を獲得している立浪監督も、もどかしい思いで現況を見つめているに違いない。そうした中で、激化する競争を勝ち抜くのは誰になるだろうか。今季での実績で言えば、龍空内野手と村松が有力候補だ。龍空は守備全般での貢献を示す「UZR」(Ultimate Zone Rating)が10.0で、12球団トップだが、打率は.187とバッティングが課題。