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東京part2
33
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航空法緩和で思わぬ逆転劇 東京スカイツリー
:2008/07/11(金) 23:23:28 ID:???
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20080710/CK2008071002000097.html
航空法緩和で思わぬ逆転劇 東京スカイツリー
世界トップ級の六百十メートルの高さのタワー「東京スカイツリー」が十四日、墨田区内で着工を迎える。ここに至るまでの舞台裏の一端を当事者に振り返ってもらうとともに、地元のタワー関連団体のトップ二人に期待や提言を聞いた。 (藤原哲也、増田恵美子)
東京スカイツリーの建設地が、墨田区押上・業平橋地区に決まるまでには思わぬ逆転劇があった。
NHKなど在京放送事業者六社は二○○三年、地上デジタル放送対応に向けて、新電波塔建設の候補地を募った。先に、さいたま市など十数カ所が名乗りを上げたが、墨田区の表明は最も遅い○四年十一月。
しかも、翌十二月に墨田区の河上俊郎都市整備部長(現新タワー調整担当部長)は、区役所の自席で航空法の資料を見てがくぜんとした、という。
区内では二百九十五メートル以上の建物が同法の規制に引っ掛かることになっていた。「これじゃとても無理だ」。当時区内で最も高い建物は約百五十メートル。六百メートル級は“規格外”だった。
だが、事態は急転する。国土交通省は、航空法を実態に合うよう規制緩和。六百メートル級のタワーも認められるようになった。
これらにより○六年三月、都心から近く、広大な建設用地がある墨田区に正式に決まった。区は、新タワーと共存するまちづくりを目指す。河上部長は「墨田は本当に運が良かった。まずは工事が安全に終わってほしい」と見守る。
北村真一会長(73) 歩いて楽しい街に
今春、孫が表参道を歩きたいというので付いていったが、街並みが全然違った。それで考えたのが、このあたりは下町なのだから、表参道や銀座のようになろうとしても難しい。
逆に道が狭くて、お互いにぶつかっちゃうような、普段着の街でいいのではと。世界級のタワーとではおかしなバランスだが、いずれにしろ、訪れた方に街歩きを楽しんでいただける街になればいいと思う。
戦後、押上はバラックから、町工場へ。今はマンションが立ち、人口も増加。東京メトロ半蔵門線も開通して、都心に近くなった。
でも「おしがみ」と誤読されることもある。これからは空からも、遠くからも分かる街になるのだと思っている。
押上・業平橋地区新タワー関連まちづくり連絡会 建設地周辺の町会と東京スカイツリー事業者、墨田区の三者で、二〇○七年十一月設立。北村会長は押上一丁目町会長。
高橋久雄会長(75) 町工場も発信力を
東京スカイツリーと周辺街区の年間来場者数は二千万人ともいわれる。墨田区全体の街づくりが必要だ。観光拠点はどうつくり上げるか、回遊するアクセスはどうするか。提案しているコンセプトは「和とモダン」。この下町には忠臣蔵もあればお相撲さん、隅田川、桜もある。江戸文化を継承するデザインが望まれているように思う。
また、ものづくりの街として産業界・商業界も活性化させなければいけない。墨田の町工場の現状は後継者不足は深刻だが、ものをつくらせたら世界一。これからは発信力など、その先に行かなければならない。タワーは千載一遇のチャンスだ。ただ、「タワーができたけれど」ではいけない。思い切って街を新しくしなければ。
新タワー建設推進協議会 二○○六年六月設立。地元経済界を中心に町会などで構成。高橋会長は東京商工会議所墨田支部会長(東京東信用金庫名誉会長)。
<東京スカイツリー> 2011年12月完成、12年春開業予定。事業主は東武鉄道の子会社、東武タワースカイツリー。周辺街区は東武鉄道が整備。墨田区も関連事業費として15年度までに105億円を投入するほか、計画中の地元出身の浮世絵師葛飾北斎の美術館「北斎館」を観光の目玉にする予定。
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