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God Mother 短編小説

4とおりすがりの弟:2005/09/06(火) 17:16:26 ID:TU2cKO1w
次の日、家の近くのいつもの川原にいった。
母は朝からいつもより豪華な弁当を作って、
はりきっていた。そして川原に着くなり、キャッチボールをはじめた。しかし、母から投げるボールは
力がなく、かなり遅い球だった。僕はもう泣きそうだった。母の力のないボールに母の辛さが痛いほど心に
伝わってきた。キャッチボールは母の体調を考えて、
少しやって終わりにした。そして、母が作った弁当を
食べた。いつもの母の味がした。この味がもう味わえないのかと思うと、また涙が流れてきた。
すると母が「キャッチボール、力がなくてごめんね」
この言葉に僕は涙が止まらなかった。泣きながら僕はその言葉を噛み締めた・・・
・・・その翌日、母は亡くなった。
僕は、母としたキャッチボールは忘れない。
そのときのボールはまだ残っている・・・


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