親指さがしは終わらない

12：カッパ♪：2013/03/28(木) 09:08:58 HOST:i118-21-20-231.s05.a013.ap.plala.or.jp: 親指探しは終わらない
<勇敢な少女>
さ　んあー。また飛ばされたー。
飛ばされた場所は教室。
さ　戻っては……ないか。
私はすぐに気がついた。
いつもの賑やかさがない。
さ　こんなの……学校じゃない……
ひとりでに涙が流れる。
人一倍学校が好きだった私にとっては、つらい光景だった。
る　ふはははははは！
さ　この声……桜じゃない……
　　るななのか！？
る　やっぱり分かったか……
さ　やっぱりお前かよ。だろうな。あの４　　人つったら、恨みもってんのあんただ　　けだし。
る　わかっちゃったら……覚悟しろぉ！！！！！
さ　ほい。
私は寸前でよけた。
さ　卓球部。なめんじゃねぇぞ？
る　くっ……
さ　お前さぁ……なんでそんなに怒ってんの？
る　それは……お前が先生に電卓使ってたこと喋ったから……
…………は？
さ　ぷっ……あははははは！！！！！
る　何がおかしい……
さ　しょーもな。
る　なに！！！
さ　悪い事してんのお前じゃん。
る　っ……
さ　言い返せないんだぁ？
私は下に落ちているナイフを手にとった。
そしてそれをるなに向ける。
る　ははは……さ、さすがに殺せはしないだろ？
さ　んー。現実では無理かな。
る　だろ？俺の勝ちだよ……
グサッ……
向けたナイフがるなに突き刺さる。
る　ぐはっ……
さ　重要な事忘れてない？
　　ここ。所詮夢に　　過ぎないんだよ。
　　イコール、俺は犯罪　　者なんかじゃない。
る　さすが……カッコいいよ、さおり。
さ　ありがとさん。
そのままるなは倒れた。
<ゲームクリア。ゲームクリア。>
さ　クリア？あっけないなぁ……
<望みを一つ、叶えましょう。>
さ　んー。それ聞かれると、選択肢一つしかないよ。
<では、お答えください。>
さ　仲間を返してもらおうか。
<了解しました。あなたのような方は初めて見ました。>
さ　あ。そう？
<ついでにもうひとつ、叶えてあげましょう。>
さ　え？何を？
<それはすぐに分かります。>
さ　教えて……
睡魔に襲われ、そのまま心地よく眠りについた。

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