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不死鳥
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日陰
:2013/03/09(土) 15:50:35 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
第二話 昼後の雑談
昼休みが終わると、午後の教科が開始される。昼食後なので体育の授業はどの学年どのクラスでもないのだが、午後の授業は眠気を誘うものこの上ない。
そして、眠気を感じるのは生徒だけではなく……。
「眠たい……」
今は誰もないない売店のカウンターで、頬杖をしながらウトウトしている銀髪の少年。
先ほどは数え切れない人が売店に押し寄せてきて、それに対応するのに物凄く力を使ったせいで睡魔がその少年を襲っていた。
「さっきは、お疲れ様、柊木(ヒイラギ)くん」
三角巾とエプロンをした、所謂配膳のおばぁちゃんコシュチュームの女性が少年に売店前から話しかけた。
「どうも……」と軽く解釈する柊木と呼ばれた少年。
「どう? 最初のお仕事は」
「どうもこうも、最近の学生はなんで昼飯に売店食(ばいてんしょく)食べるんですか? 簡単だと思ってこの仕事に入ったのに……」
最後の部分がだいぶ小さな声になった。女性は「そうねぇ」と笑った。
柊木柊一郎(ヒイラギ シュウイチロウ)。今日本日より、この学校で売店のバイトとして雇われた高校生くらいの少年だ。銀髪で整った顔立ちが悪い引き金になり、昼の売店来客が歴代最高記録を出したわけで……。
「…………っま、今日のところはコレぐらいで帰りますね。また明日宜しくです」
体を起こして頭を下げると、着ていたエプロンを脱ぎ売店のカウンターに置いた。元々、売店の仕事は昼が終われば終了だ。
「それじゃぁ、気を付けてね」笑って言われると柊木は「ヘーイ……」と手を振って、学校を後にした――。
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