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負ケ戌共 −マケイヌドモ−

9ムツ:2013/01/02(水) 15:34:56 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【八】


 『パチッ』
 少年が目を開けると、見覚えのない天井が見えた。
 横に首を動かすと麩の間から、緋色の光が部屋に入っていた。
 体が暖かい。よく見ると、誰のかわからない布団の上で横になっている。
 少年は上半身を上げて辺りを探索する。っが
 「ッ――――……!!」
 腹部に激痛が走った。身に覚えもない、白い着物の掛け衿を開き、腹に目を落とす。
 腹には白い包帯がグルグルに巻かれていた。気付くと顔や腕、怪我をしていたところには、包帯や絆創膏が張り付いていた。
 「…………一体……此処は…――」
 「っお!起きたか少年っ!」
 少年が驚きながら立ち上がろうとすると、閉じられていた麩が開き、白い着物を着た鋼獅郎が少年に笑いながら言った。
 「怪我はだいたい処置したんだが、まだ少し痛むだろ?もう少し寝てろ…」
 鋼獅郎はそう言って、少年の方に手を置く。だが、
 「に…――」
 「ん?」
 聞こえるか聞こえないかの小さな声で囁かれ、聞き取れなかった鋼獅郎は少年に聞き返す。すると、ッガと勢い良く鋼獅郎は腕を掴まれものすごい力で――
 『僕に触るなぁぁぁぁァァぁぁああああぁァァあ!!!!?(怒)』
 背負い投げを受け、麩ごと吹っ飛ばされた…。


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