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負ケ戌共 −マケイヌドモ−
32
:
ムツ
:2013/01/04(金) 11:15:18 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【二十九】
老人が東と話している間、鋼獅郎は近くに部屋に身を潜めてその話を聞いていた。
特に隠さないきゃいけない理由があるわけではないが、体が咄嗟にそうした。
聞いていて、東と老人の話は他愛もない話だったが、どこかで話に聞き入ってしまった。
「童はなんで四本も刀持っちょるや?」
「その白髪うっとおしくないんか?」
「どっから来たんや?」
など。ほとんど、老人の一人喋りだったが、東はその質問に適切な答えを返していた。
それを聞いていた方の、鋼獅郎としては何で東をベタベタのままにしているのだと、半キレ状態。
「…………そう言えば……。お爺ちゃん誰?」
やっと東の方から聞いたかと思うと、聞くのが突発的に遅い話題。
「ん?儂か?…儂は鋼獅郎……あの黒と茶色のめっぽう変わった髪色の長髪頭のお爺ちゃんじゃ……。童もお爺ちゃんと読んでエエぞ?」
腕を組んでそう言うと、東は「ふ〜ん…」と鼻で返す。
そこからは沈黙の嵐しがその場を被った。その光景にも鋼獅郎はメンドクセェと内心イラついていた。
最終的にため息を零しながら、部屋から出て二人が並ぶ所にまで行き、老人に声をかけると「シィ――!」と老人が自分の口に人差し指を立てて鋼獅郎を制した。
「何だ?」そう思って、東を見ると…寝ていた。
「スゥ――…スゥ――…」と整った寝息を立てて眠る東を鋼獅郎と老人は苦笑しながら見つめた。
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