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負ケ戌共 −マケイヌドモ−

3ムツ:2013/01/01(火) 22:19:55 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【弐】


 三人の侍。三つ編みの男が、幸代−鋼獅郎(ゆきしろ−こうしろう)。『影祓い屋(かげばらいや)』という一般的に言う、何でも屋の若頭である。
 次に、黒髪で短髪の男は鋼獅郎の御付き者をしている、間宮−清玄(まみや−せいげん)。刀に自信があり、鋼獅郎からも一目置かれているが、口うるさいところが嫌われている…。
 そして、最後。団子屋で最後まで団子を頬張っていた男が、清玄の次のお付き人、雲棲−偉三郎(うんせい−いさぶろう)。茶色の短い髪は今の時代では珍しいとされている。
 そんな三人が、今回とある村に来たのは、村の村長に依頼があると連絡を受けたからだ。鋼獅郎らは手紙で依頼されたので、一様お付き人を連れてこの村にやって来た。
 三人は村の者に村長の家を聞き、一つの大きな一軒家に向かった。
 外見的に大きく立派な家の前に着くと、鋼獅郎は家の門に向かって「すいませーん!」と声をかけた。
 数秒もすると、門は内側に開き、家の中から数人の女性が出迎いに出てきた。
 「…あの、影祓い屋の者ですけどぉ」
 「はい。お待ちしておりました。ささ…どうぞお上がり下さい…」
 一人の女性が深々と頭を下げ丁寧に言うと、三人は一礼して、誘われるがまま屋敷に入っていった。

 三人が女性に案内されて屋敷の一室につくと、室内には太った年配の男が上品な着物を着て座っていた。
 「…どうも。遅れてしまって申し訳ない……」
 「いえいえ…。こちらこそ突然お呼びだてしてしまって申し訳ありません…」
 男はにこやかな笑顔で、頭を下げる三人に敷かれている座布団を進めた。


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