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負ケ戌共 −マケイヌドモ−

28ムツ:2013/01/03(木) 21:55:15 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【二十五】


 稽古をしている者たちに近付いて行く東。だったが、稽古中の男が東に気付き「一緒にするか?」と言われた瞬間体の動きがぴたりと止まった。
 (やっぱ無理です――――、お兄さんんんん!!!?)
 (耐えろ、耐えてこそ男だろ…)
 弱音を吐く東を必死に食い止める清玄。
 「何だやらないのか?」男が汗を着物で拭いながら訊くと、東は戸惑いを隠さないまま「ヤリマス…」と言うしかなかった。

 男は東と少しの距離を置いて向き合う。二人ともそれぞれに竹刀を構え、相手を睨む。
 今まで稽古をしていた者たちは、二人の稽古が見えるところまで移動して一旦中断ということになった。
 「…………二人とも良いな……」
 ――……始めっ!!
 清玄のその一言で稽古が開始する。
 最初に掛かって来たのは男のほうだった。竹刀の切先を東に向けて突き出すように走り出す。
 それが東の顔近くにまで来ると、スっと顔を横にそらしその攻撃を受け流す。
 そして次に男は竹刀を横に振るって、第二の攻撃に移る。東はそれを察したのか、その攻撃をしゃがんで受け流した。
 そこまでして、東は男から数歩距離を取る。
 「避けてばかりじゃ、俺は倒せねェぞ?!」
 しゃがんで体制を整えている東に即近づき、男は竹刀を振り上げた。


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