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負ケ戌共 −マケイヌドモ−

25ムツ:2013/01/03(木) 19:34:13 HOST:softbank220024115211.bbtec.net

 負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【二十二】


 少年は鋼獅郎に、距離を取りながら、ある屋敷に連れて来られた。
 玄関のある道場から入ると、大きな屋敷の道場で竹刀を振っていた者たちが鋼獅郎らに気付いて近寄ってきた。
 「おかえんなさい、若頭、清玄殿。偉三郎!」
 「お疲れ様ですっ!」
 「若頭がいない間にまーたひと悶着ありましたよぉ〜?」
 「若頭のいない間にまた数件の依頼がありました」
 「清玄殿。稽古をお願いします」
 「偉三郎ぉ〜、お前二人の足引っ張らなっかだろうなァ〜?」
 どんどん鋼獅郎らの周りに男たちが集まってきて、行く道が阻まれる。
 その間少年はずっと怯えきった様子で、玄関の壁に張り付いていた。
 皆が愉快に喋っていると、一人の男が少年に気付き鋼獅郎の耳元で「誰ですか?」耳打ちした。
 「ん?あぁ、アイツは今回の依頼先で知りあった奴でな。ほら、こっち来い!」
 鋼獅郎が笑いながら手をチョイチョイとするが、少年は必死に首を振るだけで一向に来ようとしない。
 困ったような顔で、鋼獅郎は少年に近付き「こっち、来いよっ!」と少年の腕を掴んだ。いや、掴んでしまった。
 「ッヒ―――!…ぅぁ………僕に……」
 少年がそこまで言ったところで、鋼獅郎はやっと気付いた。飛ばされる…
 『触るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!?』
 「オわぁぁああぁァァァアアァ?!!!!」
 ……案の定。鋼獅郎は腕を逆に取られて、そのまま吹き飛ばされた。


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