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負ケ戌共 −マケイヌドモ−
10
:
ムツ
:2013/01/02(水) 15:57:05 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
負ケ戌共 −マケイヌドモ− 【九】
「……………イテテテッ……」
鋼獅郎は頭をさすりながらそう呟いた。
目の前には野獣のように目を鈍く光らせこちらを睨んでくる少年がいる。
はっきり言って屈辱だった。つい先ほどは三対一でも、押されていた相手だとはいえ、あの細い体で自分が吹き飛ばされるなんて。
吹き飛ばされて、外の庭池に頭から飛び込んで、ほとんど失神状態で、何事かと清玄らが駆け付けてくれなかったら…――。考えるだけで恐ろしい…。
「…あのねぇ、少年……。助けてくれた相手にあの恩返しはないんじゃないの?もうちょっとコウ…優し気のある…」
「僕に近寄るな触れるな、話しかけるなァ!!!」
すぐ後ろに壁を控えて、少年は叫ぶ。
少なくとも、助けてくれた者たちにこの態度はないだろう。
先ほど、行き成り倒れた少年に近寄ってみれば腹から血を出してるは、息は荒いは、あちこち怪我はしてるは…。
怪我を手当するため、三人はすぐに自分たちの宿に向い応急処置だけはして寝かしてあった。
「…貴様。若に何たる無礼を……。その命で償っても償いきれん」
『だから、僕に近寄るなァァァァァァァァあああアアアアアアあああ!!?』
刀で少年に一歩近づいた清玄も、少年の手によって背負い投げを真正面から喰らい、また麩を壊して外に投げられた。
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