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【10年X組】武田先生の部屋【加藤勝】

5チェリー:2012/12/21(金) 01:03:10 HOST:ntfkok217066.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
『で、話ってなんなの。フィクションじみた応えすんなよ。僕しかシュミレーテッドリアリティ(フィクション)いじりは無しだからさ。』
「あの、うちの坂田大輔でさえ、主従関係を築いた悪が居るらしいのです」
『嘘だろ。坂田ほど異常な奴なんて・・・現実的にでも有り得ねえ。』
「いや、この世界はフィクションですよ。」
『だーかーらー、僕だけッつったろ。モブのくせに、この世界はフィクションとか云うな』
あー、もう。
「はい、すみません・・・。で。大輔を従えた、主という奴が、加藤マサルという男らしいのです。」
『加藤マサル・・・金八先生じゃねーんだから・・・加藤マサルッて・・・マジかよ』
「はい。」
まぁ、『かとうまさる』なんて、かなり居そうな氏名だな。
『で、その加藤君がどないしはったんですか。』
「えと、大輔が未来手紙で。」
すると、坂田母は、自分の靴下に入れておいた手紙を、
僕に。その手紙を綺麗な靴下を履いた臭くて綺麗な足で渡してきた。
「はい、どうぞ」
『あ・・・美しい足ですね。』
どういうつもりなんだ。もしかして。僕が変態だと暴露されたのかな。
「大輔から聞いてましたけど、あなた変態なんですよね。だから、御詫びありの、サービスです」
ああ、やっぱりかよ・・・坂田大輔、死んでも死なない最恐野郎だぜ。
坂田大輔。あいつ、本当に死んだのかな。でも、完全に死ぬことはないか。
あいつの負の意志は、負の正義のようなものだ。ショタながらも、負の体現者であるあいつは、
簡単に死ぬわけがない。きっと、この先、僕の人生に大きく干渉した悪の一人であり、
最恐の正義という一つの正義として、僕の中にすら悪い意味で生き続けるのだろう。
そして。
「あの、ぼんやりして、どうかしましたか?」
『いや、べつに。坂田大輔は死んでも死に切らない男だなと思いまして。』
そういう僕の言葉に、坂田父が云う。
「あなたも、負の思いをしてきたのでしょう。ですが、大輔もそうです。
あなたとは違いますが、ひとつの正義で遣っていたのだと思うのです。
あいつは、もしかしたら、」
「お父さん、・・・」
坂田父の云うことに坂田姉が干渉する。
「もう、いいじゃない。大輔は、死んだの。あたし達は、大輔の心を少しだけ、
受け継いでいるところがあるかもしれないけど、結局は、あたしたちは、大輔が
あんなことしてるとは、思いもしなかったし、これは家族だけの問題じゃないし・・・」
『あの、もういいから。要件を早く』
そういう僕に、坂田母は少し微笑んだような表情で云う。
「あなた、最凶なのでしょう。最恐の大輔を討ったほどの正義のヒーロー。
そんなあなたは、大輔のあの行動を解決してくれるんじゃないかと思いまして。
だって、大輔は、負でありながら、何故だか【勝】を纏っていた。おかしいじゃないですか。」
確かに。おかしい。あの負の集団に、価値の要素は無い。ゆえに、勝ちの要素はない。
坂田大輔は、前嶋捺未は、山田大一郎は、死んだ。そして、死してもやはり、あいつらは負を纏っていた。
だが、どこか、かすかに、でも、何だか、感じたんだ。【勝】の雰囲気を。
加藤マサルという奴は、その【勝】のパワーの正体なのだろうか。
おまけに僕の最凶と云われる原因のひとつを、読者に見せよう。
坂田婦人は、次にこういうと。“よろしくお願いします、武田様。”。
「宜しく御願いします、武田様。」
『あ・・・あなたの“お”は“御”でしたね。』
ああ、僕の予知もまだまだだぜ。


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