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影と幻と不死の鳥
34
:
日陰
:2012/12/07(金) 19:10:41 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
ピーチ>>
一夜怒られてやんのっ!←(子供っか
なんか予想してた以上に展開が気になってきたネ〜(^O^)!
それと一夜の出演数が多いことに感謝感激(TдT) アリガトウ!
35
:
ピーチ
:2012/12/07(金) 19:50:01 HOST:EM114-51-188-250.pool.e-mobile.ne.jp
日陰>>
怒られてるってか単純に緋織がキレただけね!←おい
一夜君の出演数結構少ないと思ってたんだけど、大丈夫?
36
:
日陰
:2012/12/07(金) 20:59:41 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
ピーチ>>
全っ然っ! 逆に多いと思う!
と言うか、緋織ちゃんって起こると強そうだね(^^ゞ(&怖そうだね…
37
:
ピーチ
:2012/12/08(土) 09:31:35 HOST:EM49-252-80-29.pool.e-mobile.ne.jp
日陰>>
よ、よかった……
あはっ、ばれた?←おい
38
:
ピーチ
:2012/12/08(土) 09:42:30 HOST:EM49-252-80-29.pool.e-mobile.ne.jp
不死の鳥と幻の影
「―――結界」
唐突に放った緋織の言霊が、辺り一面に木霊する。
そして、瞬時に漆黒の薄い膜が張り巡らされた。
「…私は、貴方を許さない。宮神君や一見さん、その前は弥生や誠也も狙ったでしょう?」
静かに言って、彼女の瞳がすっと細められる。
「―――……風神、招来」
刹那。
何の前触れもなく、突如として荒風が吹き荒れた。それはやがて、手を付けられない大嵐と化す。
「………っ!」
さすがに、風を操ることができない佐藤が、顔の前に腕を翳して無意識に目を守る。
「…失せなさい。悪しき禍者」
緋織の言葉が響き、唐突に風が止んだ。
そして、緋織が小さく息を吐く。
「やっぱり駄目か…」
また、失敗した。
彼の魂の、浄化に。
「……随分やってくれるじゃねぇかよ…」
厳かに放たれた言葉に、緋織が反射的に彼を見る。
視界の隅に映った霊が、微かに震えていた。
佐藤が、怒りに任せて何かを叫んだ。
「――――――っ……!!」
39
:
ピーチ
:2012/12/10(月) 21:13:51 HOST:EM114-51-154-71.pool.e-mobile.ne.jp
不死の鳥と幻の影
これ以上ないほどに両の眼を澱ませた佐藤が、霊に向かって小さく何かを唱え出そうと、した。
しかし。
「―――龍」
霊の言葉の方が、早かった。
「な……っ!?」
突然現れた漆黒の龍に、さすがの佐藤も愕然とする。
そして、勝ち誇った笑みを浮かべる少年を睨みつけた。
「貴様……!」
「呑み込め」
あの男の、負の感情を。
主の命を受け、漆黒の龍が佐藤に飛びかかる。咄嗟のことに、彼の抵抗は利かない。
「すっげー…これ、君達の特技みたいな?」
「……そんなもの、ですね…」
はは、と力ない笑みを返す緋織を見て、一夜が思わず苦笑した。
そして、小さく息を吸い込んで。
「おーい少年! あんまり暴れ回んじゃないぞー!」
あまりに暢気(のんき)な言葉に、霊が体勢を崩した。それに呼応するように、龍の形が一瞬おぼろげになる。
「ったく……何なんだよ、アイツ…」
小さく息を吐き、そして鋭い眼光を佐藤に注ぐ。
「おい、これ以上………」
言い差して、彼の様子がおかしいことを悟った。
笑っているのだ。こんな時に。
「な…に笑って……」
「面白いねぇ、やっぱり」
唐突に言って、濁った鉛色の瞳を霊に向ける。
その瞳を見て、霊が小さく肩を震わせた。
「だからこそ楽しみだよ、君が次をどう乗り切るか……」
そう言ってすっと立ち上がった佐藤は、そのまま一同の前から姿を消した。
「―――え?」
「つまり、これは」
「逃げられた……と…」
ぽつりぽつりと呟いて呆然とする霊達を見て、不意に一夜が笑い出した。
「…何が、おかしいんですか」
「いや、息ぴったりだなぁと思ってさ」
いまだに笑いを噛み殺している一夜を、緋織が軽く睨め付ける。
「…そう言えば、何でここに……」
言いかけて、やめた。弥生の眼光が、尋常でない。
「え、あ、何? 何でここまで……」
睨まれなければならないかと、緋織は半ば本気で考えた。
40
:
ピーチ
:2012/12/30(日) 00:17:41 HOST:EM114-51-188-209.pool.e-mobile.ne.jp
不死の鳥と幻の影
「何で何の説明もないのよ!? あんた達はともかく、私は何も知らないのよ!?」
「あ? あー………」
弥生の金切り声が、夜闇に吸い込まれる。そして、その後できっと霊を睨み付けて。
「あんたは無茶ばっかりするんじゃないのいつも言ってるでしょ!?」
「…はいとは言ってねェし」
「言ってなくても自分の身くらい自分で守りなさいっ!!」
どうやら弥生は、霊を憂さ晴らしの道具にしようと考えたらしい。それを察した緋織と誠也が、微かに苦笑した。
「……で、何で一見さんはこんなところに?」
「あー、ちょっとした散歩に…」
「一夜ぁ―――」
「やば……じゃね、緋織ちゃんに少年!」
一夜の言葉に反論する間もなく、彼が脱兎の如く走り出す。一同が呆然とそれを見送った。
「くそ、どこ行きやがったあいつ……」
一人でぜぇぜぇと荒い息を繰り返す青年を見て、緋織達が苦笑を零す。どうやら、彼を追っていたのはこの青年のようだ。
「……帰るか」
「そうね」
「ちょっと私まだ説明聞いてないんだけど」
「それは後々」
わいわいと賑わう面々の後を、霊が小走りになりながら追った。
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