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鈴扇霊
93
:
ピーチ
:2013/06/15(土) 22:29:16 HOST:em49-252-234-80.pool.e-mobile.ne.jp
「おー! 居た居たー!」
彼らの顔を見るなり、それまで周りとだべっていた電話主―――琉斗が片手を上げた。
僅かに顔が赤く染まっているのと傍にある透明な飲み物を見て、昇が顔を引き攣らせる。
「お、お前酔って………?」
「いやー? 俺結構強いみたいでさー」
確かに意識はしっかりしているようだが。
「来なきゃ、いや連れて来なければよかった……」
頭痛でも覚えたのか頭を抱える青年に、天音と柊一の不思議そうな視線が注がれる。
「昇?」
「……なぁ柊一、お前絶対飲むなよ?」
天音の呼びかけに大丈夫だと答えた後で、鬼気迫る表情で友人に言った。
「わ、分かってるけど……?」
そもそも今回仕事で来てるんだよ? と問う青年に、昇はいいやと首を振って。
「仕事なくても飲むな絶対!」
「……? 分か、った…」
未だに頭上で疑問符を躍らせている二人に気付くことなく、とりあえず三人が部屋を出る。
「―――…天音?」
唐突に聞こえた声に、天音が振り返った。
そして。
「……めぐみ、ゆうき!?」
「どしたの? こんなところで」
ここ居酒屋だよと言う彼女―――神矢めぐみと神園ゆうきに、天音がしばらく目を見開いて。
「……私たちは、仕事で。貴方たちこそ、どうしたのよ?」
「へ?」
めぐみが驚いたように問い返す。そして、
「あたしたちも………仕事、だけど…」
依頼があったから来た、と答える彼女。
「…どんな、依頼?」
「変な物音が続いてるから、なんとかしてくれって」
天音が頭を抱える。
全く同じ内容だ。なぜわざわざ。
「あ、柊一、昇」
突如聞こえた声に、次は青年二人が振り返る。
「ま、さと…」
「明人……?」
「俺らは居たらいけねぇのかよ」
一応同窓会も理由の一つだぞ、と青年―――天野明人が低く唸り、誠人が苦笑気味に笑った。
「………同窓会、も?」
その、も、と言うのが非常に気になる天音である。
その彼女に、久しぶりと返し、誠人が簡単な説明を始めた。
曰く。
この店の店員に変な物音するから何とかしてくれと頼まれたとか。
「なんで………………っ!?」
頭を抱える天音に、めぐみたちの訝しげな視線が刺さる。
「……俺らも、同じ内容で、ここに居るんだけど」
「――――――は?」
全員の声が重なった。
「私たちだって言いたいわよ…苦情でも漏らしてこようかしら」
「いやあのね天音さん?」
さすがに焦った昇の耳に、困ったような声が聞こえた。
「あ、すみません」
「へ?」
天音たちが合ったときとはまた別の、中年の女性が姿を見せる。
「たぶん私たち、それぞれに違う所に依頼してしまったと……」
「……どういう、意味ですか?」
昇の問いに、女性が恥ずかしそうに笑って。
「それが……ちょうど電話をしようとした直後に、家族親戚で大喧嘩をしてしまって。それで好き好きにかけてしまったんです」
なんて身勝手な。
口に出しかけたのは昇と明人だが、全員の胸中を同じ思いが駆け巡ったことは言うまでもない。
「本当に申し訳ありません……あの、どうすれば…」
「…仕方ありませんね」
苦笑気味に笑い、天音がめぐみを見た。
「彼女に頼んでください。私たちには、荷が重いので」
「はっ?」
彼女の言葉に、めぐみとゆうきがぐるんっと首を巡らせた。
「なんであたしら!?」
「だって今回の話聞いてたら、私たちよりもめぐみが死にかけの脅しかける方がいいかなって思って」
「お前のその視点もずれてるぞ!?」
昇の叫びに、天音がうるさそうに耳を塞ぎ。
「じゃあ何? 私たちが請け負ってこの店の評判下げようって?」
彼女の言葉に、昇がぐっと言葉に詰まる。
「そ、そりゃ確かに……」
納得しかけた彼に、めぐみの叫びが響いた。
「あの飛鳥井さん!? あたしたちに任せた方が怖い結果ですよ!?」
類は友を呼ぶ。まさに天音にぴったりな言葉だと思う昇である。
「…じゃあさ、もう面倒だから全員でやる?」
そう言ったのは誠人で、明人が小さく笑った。
「俺たちも、何もしないで帰るのは癪だからな。やるならそれでもいいぜ?」
彼の言葉に誠人が苦笑する。
明人の言葉に、三人が顔を見合わせた。
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