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鈴扇霊
115
:
ピーチ
:2013/07/08(月) 14:03:23 HOST:em49-252-8-59.pool.e-mobile.ne.jp
「…そう簡単に、決まるものじゃないわよ」
まだ夢月が出てくる様子はない。元凶(もと)が現れないか。
「天音?」
「え?」
先ほど帰ったはずの幼馴染の声が聞こえ、天音が振り返った。
「どうしたの?」
「………気付かな、かった?」
柊一の言葉に不審げに眉を顰(ひそ)め、はっと辺りを伺う。
「いつの間に……」
「少なくとも、俺たちが帰るときは居なかった」
なら、それ以降か。当たり前だが。
「夢月……」
言いかけて、はっと思い当る。彼らが居た。
非常に気に入らないが、それでも。
「……光陰、雷鬼」
呼びかけると、ふっと神気が降り立った。
「呼んだか?」
「えぇ」
不満そうに答えるが、一大事なのだから仕方がない。
「契約、必要なの?」
「まぁ、形式的にはな」
「そう。じゃあ、それは後に回させてもらうわ」
「は?」
少女の言葉に問い返し、雷鬼が訝しげに土色の瞳を細める。
「その人に変なものが近寄らないように、しばらく守ってて?」
そう言って、天音が柊一を促して部屋を出た。
「っ………」
「天音!」
「問題ない」
眼の前に突如現れた妖。その妖の爪が、少女の腕を掠めた。
「柊こそ大丈夫なの? 少しは自分のことも…」
「……それ、天音にだけは言われたくないなぁ…」
「うるさい」
ぴしゃりと言い放ち、天音が漆黒の髪を翻す。
そして。
「―――これで、終わりよ」
壮大な音を立てて、地が割れた。
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