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鈴扇霊
104
:
ピーチ
:2013/07/01(月) 03:53:34 HOST:em114-51-30-88.pool.e-mobile.ne.jp
「うん、まぁ一応」
苦笑気味に笑ったそいつが、次にその笑顔を引っ込めて。
「気を付けてね。あいつ……」
何かいいかけた、瞬間。
―――邪魔を、しないで……?
そんな声が聞こえ、少女の笑い声が木霊する。
少女の細い腕があいつの首に届く寸前、彼女がひっと腕を引っ込めた。
その反応を見て、そいつは満足そうに笑う。
「やっぱり、お前くらいにはこれがちょうどいい」
そう言って不敵に笑い―――。
「次誰かを手にかけようとするなら、俺が止める」
何があっても、と言い残し、そいつが俺に声をかけた。
「……行こう? そろそろ始まるし」
「……あぁ…」
「三組か……」
どこのクラスでもいいけど、と呟きながら、その教室に向かう。
がらりとドアを開けたら、いくらかの視線が一斉に向いた。
「…………」
机の上に名前が載っている。自分の名前の場所に座れってことか。
右側の一番前の席に自分の名前を見つけ、そこに腰を下ろす。
すると。
「あれ?」
…………………何だろう今ついさっきも聞こえた声を聞いた気が。
「やっぱり、さっきの」
振り返ると案の定、さっき会った奴が居た。
「同じクラスだったんだ。何か心強いな」
「はぁ?」
胡乱げに聞き返した俺に、そいつは笑いながら。
「さっき、そこら辺にいた霊たち殴ってただろ? あんな芸当できる人、そう居ないから」
「………るせ」
あらぬ方を見て知らないふりをしている俺の席を覗き込んで、そいつが笑った。
「あすかいっていうんだ。俺天神。よろしくね」
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